2019年5月31日金曜日

今日の主役はオオヨシキリ!

今日は朝からずっと雨が降り続く肌寒い日です。

今日はオオヨシキリがネイチャーセンターのすぐそばで囀っていて、じっくりと観察できます。

さえずるオオヨシキリは、屋外では近くで観察するのは意外と難しいですが、ネイチャーセンターの中からなら、逃げずにじっくりと観察させてくれます。
自分の囀りにご満悦なのか、同じ場所で長時間囀っていました。




















このオオヨシキリはこのヨシがソングポストになっているようで、
葉の上に糞がたくさんついているのが面白いです。














そのすぐそばの樹上でも、ライバルが負けじと囀っていました。
















カルガモの親子は、一昨日の初認後、毎日姿を見せてくれています。
昨日は、ヒナ10羽の親子の他にもう一組現れました。
こちらはすぐにヨシ原の陰に隠れてしまったので、ヒナの数がよく分かりませんでしたが、10羽よりは少なそうでした。

今後、続々と新たな親子が登場する見込みです。

(きりぎりす)

2019年5月29日水曜日

カルガモ親子ようやく現る!

今年はなかなか現れないな~、
と首を長くして待っていたカルガモの親子が、
本日ようやく確認されました!

発見者は、4月に着任した新人のMさん。
約500m先を泳ぐカルガモ親子によく気づいたものです。
20倍の望遠鏡で見ても、下の写真のようにしか見えません。
(実際にはもっと小さく見えます)















米子水鳥公園は、毎年季節の話題として、カルガモの親子を初確認した時に報道発表しています。
報道発表には写真が必要なのですが、500m先にいるカルガモの親子は写真にならず、野鳥保護区の奥まで歩いていって撮影を試みました。
シーズン初のカルガモの親子は、ネイチャーセンターの近くに現れることが多いので、こんなに遠くまで撮影に出向くことになるのは珍しいです。

500m歩いてようやく現場に着くと、幸いなことに、思っていたとおりの場所に親子がいました。しかし、私の姿を見て、すぐにヨシ原に潜り込んでしまいました。

そこで私は、草むらの中に座り込んで、親子が再び現れるのを待つことにしました。

約25分経ったところで、期待どおり親子が姿を見せてくれて、ようやく報道各社に提供できる写真が撮れました。









































500m先から見たときにはヒナが何羽いるのか分かりませんでしたが、約40~50mの距離で観察して10羽いることが分かりました。
まだ生まれて間もないようで、ヒナたちは幼くてとってもかわいかったです。

近頃、水鳥公園のカルガモ親子は少子化傾向で、初確認される親子のヒナは5羽前後であることが多いのですが、10羽もヒナを連れているのはかなり多い方です。
2000年以降、初確認の親子で10羽以上だったのは5年ぶり5回目です。

今後、ネイチャーセンターの近くに来てくれたらうれしいですね。
これから、第2、第3の親子が続々と現れる見込みです。ぜひかわいい親子を探しにお越しくださいませ♪


そして、上空に飛び交うツバメたちをよく見ると、今年巣立ったばかりの幼鳥が混じっていました。(尾羽が短くて喉の色が淡いのが目印)
ツバメはもう1回目の子育てが終わっているのですね。















(きりぎりす)

2019年5月25日土曜日

ただいま子育て真っ最中!

飛べないコハクチョウは5月16日を最後に姿を消し、池の奥に群れていたキンクロハジロやスズガモの群れも去り、園内は鳥の姿がすっかり少なくなりました。

そんな中でも、子育てに勤しんでいる鳥たちの様子が観察できます。

ネイチャーセンター横の芝生広場では、ハクセキレイのお父さんが、
わが子のためにアオムシを口いっぱいに捕まえて歩き回っていました。














ネイチャーセンター前浜右手の杭の列に営巣しているカイツブリ。
卵が1個産んであるのをこの春初確認しました。
















こちらは、前浜左手の5本杭に営巣中のカイツブリ。
まだ未完成の巣の上で交尾していました。















前浜中央の島に茂るヨシにとまってさえずるオオヨシキリ。
オオヨシキリも、ヨシ原の中で巣作りや育児に追われています。















前浜の草地では、ヒバリが虫探し中。















時々、園内に飛んできて水鳥を驚かせているチュウヒ。
恐らく、この冬から時々飛来していた足環付きの個体で、
昨年6月に石川県で標識された、もうすぐ1歳の若鳥と思われます。















近頃、ネイチャーセンター前浜に愛想がよいダイサギが1羽よくやってきます。
サギ類は警戒心が強く、窓際で人が動くとすぐに逃げてしまいますが、この個体はロールカーテンを上げ下げしても全く気にせずマイペース。

婚姻色が薄れて美しさのピークは過ぎていますが、
背中の飾り羽や純白の羽毛が美しいです。















鳥がめっきり少なくなってしまいましたが、スタッフ一同、一生懸命ご案内させていただきますので、ぜひお越しくださいませ。
もうそろそろ、カルガモ親子が現れる頃(昨年は5/23でした)ですので、カルガモ親子の第1発見者を目指すのはいかがでしょう?

(きりぎりす)

2019年5月17日金曜日

飛べないコハクチョウがついに旅立った、か?

昨日ソワソワしていたコハクチョウが、
今日は朝から姿が見えませんでした。
おそらく、徒歩で堤防を乗り越えて、安来に帰ったのでしょう。

ヘラサギ1羽、ツルシギ1羽は今日もいます。
昨日は見られなかったコアオアシシギが今日はいました。
しかし、みんないた場所は500m先。

池の真ん中に群れていたキンクロハジロとスズガモの群れが
かなり少なくなりました。

色々な意味で、どんどん夏らしい風景になってきました。

(きりぎりす)

2019年5月16日木曜日

コハクチョウがソワソワ!

今日は、4月14日から滞在中の飛べないコハクチョウが、
ソワソワしていました。

首を高く伸ばして、
「フーフーフー…」という独特の声で鳴いた後、















風上に向かって助走開始!




























しかし飛べない!
それでもあきらめずに、陸上でも水上でも
何度も繰り返して飛び立とうとしていました。
















閉館後に、水の上からも飛び立とうと何度も挑戦しながら、
ネイチャーセンター前浜にもやってきました。














羽ばたいても、やっぱり左の翼が伸びません。















そして、また今日の定位置(池の浄化設備前の岸辺)
に戻っていきました。
もう1か月以上滞在しているので、
もうそろそろ安来に帰る見込みです。
















ツルシギ夏羽はまだいます。今日は3羽前浜にいました。

夕方、ツルシギの奇妙な行動が見られました。
写真上寄りの2羽に注目。見つめあう2羽。





















その後、左の個体が翼を上に広げて
パタパタと軽く羽ばたきながら、
右の個体にアピールしていました。
意味は分かりませんが、
求愛ディスプレイのように見えました。
ツルシギのこんな行動は初めて観察しました。






ヘラサギもまだいます。
今日は1羽だけ、一日中ネイチャーセンター正面左手の
ドーナツ島の中でじっとしていました。
この写真は、閉館後の夕方に浄化設備横の池に
いたところを撮影したものです。








昨日は、コアオアシシギ、クサシギ、オグロシギも
確認されていましたが、今日はアオアシシギだけでした。

(きりぎりす)

2019年5月12日日曜日

目の前にクロツラがいた!

今朝、開園準備で観察ホールの窓のロールカーテンを開けたら、
目の前にクロツラヘラサギがいてびっくりしました。

8:26撮影。観察距離は20m弱くらいでした。
風切羽に黒い部分がかなりある一方で、
目は赤く、上嘴の上面にしわが現れているので、
第2回冬羽くらいの年齢と思われます。




























夕方、ネイチャーセンター前のツルシギやカモ類が次々と左方向へ逃げ出したので、何だろうと思ったところ、右からハシブトガラスが2羽飛んできて、前浜の小島に舞い降りました。
タカの襲撃ほどの騒ぎにはなりませんが、ハシブトガラスは威圧感がありますね。
時々、園内の草むらを物色して鳥の卵探しをしているので、お客様には完全に悪者扱いされています。















近頃、園内の鳥の様子に変化がなく、なかなかブログに発信できる話題がありませんでした。変化といえば、オオヨシキリのさえずりはかなりにぎやかになりました。飛べないコハクチョウやツルシギ5羽は今日も健在です。
一方、新たな春の渡り鳥がなかなか現れてくれません。
ヘラサギは昨日から姿が見えません。

(きりぎりす)

2019年5月4日土曜日

長居している鳥たち

この春は、新たに飛来する渡り鳥が乏しいですが、飛来した鳥が予想以上に長期滞在しています。


ネイチャーセンター前にやってきたツルシギたち。今日も5羽揃っています。















なかなか5羽がまとまらないので、一枚の写真に5羽一緒に写るのは貴重です。
しかも、順光条件ではなかなか前浜に来てくれないのですが、昨日、今日は午後にも前浜に来てくれました。















日によって数が変わるヘラサギ。今日は2羽でした。
ネイチャーセンター左手のドーナツ島の中で、一日中丸くなっていました。
















安来から泳いでやってきた、飛べないコハクチョウは、今日も園内で過ごしていました。
(写真の白い鳥2羽のうち左側。右はコブハクチョウ。)
















今日は、自然観察会「水鳥公園一周ネイチャーウォーク」を開催し、普段入れない園内の野鳥保護区をご案内しました。
その際に、ネイチャーセンターから500m先に見える島の岸辺に、ウズラシギが3羽とその他シギ類が群れていました。
ツルシギたちのように、ネイチャーセンターのそばに来てくれないかな~。


今朝も昨日と同様、遠景が白く霞んでいて大山が良く見えませんでしたが、午後には霞が晴れて、大山がきれいに見えました。
















さて、連休もあと2日間ですね。
この間、オリジナルバードコール作りは開館時にいつでも体験できます。
(4月はじめの「オリジナル野鳥カレンダー」も税込500円で販売中!)
ぜひ、米子水鳥公園に遊びに来てくださいね♪

(きりぎりす)

2019年5月3日金曜日

クロハラアジサシ初認!

今日は、クロハラアジサシの夏羽が15羽、
この春初めて確認できました。
この時期の常連さんの一つです。




























このほか、ウズラシギ、チュウシャクシギも初確認しました。


ハシブトガラスは、カルガモの巣探しを始めました。
ネイチャーセンター正面の小島の草むらを物色していましたが、
今回は何も見つからなかったようです。
















15時ごろ、ネイチャーセンターの正面の空に
積乱雲が発生しました。
まるで、真夏の空のようですね。















(きりぎりす)

2019年5月2日木曜日

昼間に飛び交うコウモリ

本日、10:00頃から10:30頃にかけて、
ネイチャーセンター展望ホールのすぐそばを
コウモリが1匹飛び交いました。

普段は夕暮れ時に飛び交う姿が不鮮明に見えるだけですが、
このように、昼間に飛んでいる個体も時々見られます。

窓のすぐ外を飛び交うアブラコウモリ。
双眼鏡がなくても鮮明に見えるくらい、
近くを飛んでいました。















飛び交う昆虫がお目当ての様子。
昨晩充分に食事ができなくてお腹がすいていたのかな?
写真を見ると、虫を捕らえて食べています。















偶然、糞を落とす様子も写っていました。














明日の夜は、
自然観察会「夜のコウモリウォッチング!」
を開催します。
19:00開始、20:00終了予定です。
事前予約は不要で、開始時間までに集合いただければ
ご参加いただけます。
(大人の方は入館料310円が必要です)

天気予報によると、暖かい晴天のようなので、
夕方の早い時間からコウモリが飛び始めることが
期待されます。

観察会は19:00開始予定ですが、
参加をご希望の方は18:00過ぎごろにお越し頂くと、
まだ明るいうちに飛び交うコウモリの姿が
観察しやすいかもしれません。

※人気企画につき、正門横の駐車場(普通車40台収容可能)
一杯になるかもしれません。
その際には、干拓地に入る橋の手前の駐車場(第1駐車場)
をご利用ください。
正門から400m手前です。

(きりぎりす)

2019年5月1日水曜日

ようやくオオヨシキリの姿が見られました!

4月19日に鳴き声を聞いて以来、
なかなか姿を確認できなかったオオヨシキリが、
ようやく観察できました。
(注:きりぎりす個人的に、ですが)




























今はまだ、ネイチャーセンターのまわりのヨシがあまり伸びていないので、
見晴らしがよく、オオヨシキリの姿を探すのに都合が良いです。
オオヨシキリの「ギョギョシ、ギョギョシ…」というさえずりが聞こえたら、
声がする方向の枯れヨシの先をさがしてみましょう。

展望のよい、ネイチャーセンター2階の展望ホール(キッズコーナーがある個室の部分)もオオヨシキリ探しにお勧めです。

(きりぎりす)

ツルシギ夏羽完成間近!

ゴールデンウィーク真っ只中の米子水鳥公園には、
まだたくさんのカモが群れています。

一見、キンクロハジロばかりに見えますが、
よく見ると、奥の方にいるのはみんなスズガモでした。
キンクロハジロとスズガモだけでも、
あわせて3000羽くらいいます。














珍しく、ツルシギ5羽とアオアシシギ1羽の群れが長期滞在中です。
ツルシギはいつも夏羽への換羽半ばで去ってしまうので、
今年も5月までには旅立ってしまうと思っていましたが、
水鳥公園で令和元年1日目を迎えてくれました。
嬉しい誤算です。
今日も午前中に前浜に飛来してくれました。

この個体は、ほぼ夏羽が仕上がっていますが、
まだ翼に冬羽が少しだけ残っています。














真っ黒なツルシギが5羽も群れ歩く光景は、
なかなか見られるものではありません。














ツルシギ5羽の群れは、相棒のアオアシシギ1羽といつも一緒に行動しています。














このツルシギもかなり換羽が進んでいますが、
他の4羽よりも白っぽく、雰囲気が異なります。
メスか、オスの第1回夏羽と思われます。














時々、ハマシギの群れもネイチャーセンター前にやってきます。
すっかり夏羽に換羽して、お腹が黒くなっています。














今日はヘラサギが3羽います。
(写真の枠外左にも、もう1羽います)
ヘラサギたちは一日中眠っていて、時々羽繕いをする以外は
ほとんど動きません。
ヘラサギたちもツルシギ同様、予想外の長期滞在中。
3羽とも昨年生まれの非繁殖個体と思われますが、
このまま越夏するつもりなのかな?














飛べないコハクチョウは、今日も元気です。
コブハクチョウは1~2羽いて、
今日もマガモのデコイと遊んでいました。
オオヨシキリのさえずりがにぎやかになってきて、
この時期の米子水鳥公園の音風景らしくなってきました。

(きりぎりす)