2019年9月30日月曜日

今年の初雁は、ヒシクイ



お昼頃に、お客様から
つばさ池にガンの仲間が浮かんでいる事を教えて頂きました。
 この様に、秋に一番最初にガンの仲間が飛んでくることを「初雁」と言います。

まさに、秋を告げる初雁なのですが、
米子水鳥公園にとっては、いつもの年と少し違います。

 何と、例年最初に確認されるガン類は「マガン」なのですが、今年は「ヒシクイ」という種類です。
 
米子水鳥公園は、とマガンの飛来数が多い場所で、先にヒシクイが初雁として観察されるのは、米子水鳥公園開園以来初めてです。
まだ、今年は結構暑いのですが少しづつ秋は深まっているようです。
  

2019年9月29日日曜日

眼下にカモたちがたくさんやってきました!!

 今年もカモたちがたくさんネイチャーセンターの眼下にやってきました!!
オナガガモやハシビロガモが多いですが、
ヒドリガモ、コガモなど様々なカモ類がいます。







ずらっとカモが並ぶ様子は一年ぶりです。







逆立ちして採食しているカモたちは、センターの人影は気にならないようです。一日中、夢中で採食しています。
カモたちは、まだまだやってきます。
もうすぐ、池がカモのじゅうたんを敷いたみたいになるかな?
そうしたら、コハクチョウのやってくるのももうすぐです。






2019年9月28日土曜日

オオタカとハシブトガラスが相席

同じ木にとまるオオタカとハシブトガラス。
お互いのことをどう思っているのでしょう。
















オオタカの目の前で、連れ合いの頭の羽繕いを始めたハシブトガラス。
リラックスしすぎでは??















(きりぎりす)

ムシクイが窓ガラスにぶつかってきた!

私が普段パソコン仕事をしている席は窓際なのですが、日々様々な鳥が見られます。
今日は10:00ごろに左から小鳥が飛んできて、「コツッ」という音とともに窓ガラスに当たりました。その小鳥は跳ね返った反動で近くのエノキの枝にとまり、しばらくキョロキョロしていました。無事なようでホッとしました。

この小鳥は間もなく飛び去ってしまったので、数枚しか写真が撮れませんでしたが、メボソムシクイ上種「メボソムシクイ、コムシクイ、オオムシクイ」のいずれかではないかと思います。水鳥公園では、これまでに秋の鳥類標識調査でメボソムシクイとオオムシクイが少数捕獲されています。

標識調査で捕獲される以外に、園内でムシクイ類が観察されることは極めてまれです。とても貴重な機会でした。














(きりぎりす)

マツダケンさんの作品「水に憩う」貸出中

今年の6月に寄贈いただいたマツダケンさんの作品「水に憩う」は、
現在、ご本人に貸出中です。






一週間程度で作品が戻ってくる予定ですので、しばらくお持ちください。
✽10月3日に作品がもどってきました。ご迷惑をおかけしました。

2019年9月27日金曜日

今日がコヨシキリの渡りのピーク?

先週、早朝のみ実施した鳥類標識調査でシマセンニュウの渡りのピークを感じましたが、今朝行った調査では、コヨシキリの渡りのピークを感じました。

今日も先週同様、スケジュールの都合で早朝のみで調査を切り上げましたが、
シマセンニュウ38羽、コヨシキリ87羽、ノビタキ1羽の計3種・126羽を標識放鳥しました。先週を上回る数でした。
調査を継続できていれば、コヨシキリの今季のピークを記録できたかもしれません。

今季初認のノビタキ。
頭が大きくて目が大きくパッチリしていて、デフォルメされたような太短い体型がとてもかわいいです。
























(きりぎりす)

2019年9月26日木曜日

第1回冬羽のクロハラアジサシ

9月1日以降、しばらく現れなかったクロハラアジサシが、久しぶりに現れました。

これまでは夏羽または冬羽へ換羽中でしたが、今日現れたのは第1回冬羽で、夏羽とはずいぶん模様が異なります。
この羽衣のクロハラアジサシを見ると、秋を実感します。














(きりぎりす)

2019年9月25日水曜日

トモエガモ初認!

日に日に増えていくカモの群れの中に、
トモエガモがいました。この秋初認です。

はじめはシマアジかと思いましたが、
頭の形や顔の模様が違います。
シマアジはここ数日確認できておりません。
かなり大きさに差があるので、オスとメスと思われます。















冬のカモたちのために丸坊主にした、ネイチャーセンター前の小島は、
どんどん利用客が増えてきています。
そのほとんどがオナガガモですが、コブハクチョウやコガモ、ハシビロガモ、サギ類なども相席しています。
冬には、毎日カモたちがこの島を埋め尽くします。






























今後楽しみなのは、
近年毎年飛来しているアメリカヒドリです。
今年も来てくれるかな?

また、近年ご無沙汰になっている、
アカハジロやメジロガモ、その他珍ガモ類の飛来も期待しています。

(きりぎりす)

2019年9月23日月曜日

風向きが変わってカモたちが目の前に

台風17号は、今朝日本海の沖合を通過していったようです。
昨日と一転、今朝は南西から風が吹いています。
















こうなると米子水鳥公園では、ネイチャーセンターの前にカモたちが風をよけて集まってきます。
倒立採餌の姿勢で懸命に餌を探しています。




先日のラムサールクラブのみんなの
砂入れ作業の成果が出たかもしれませんね。

2019年9月22日日曜日

砂礫地の渡り鳥

今日は、台風17号が接近して米子水鳥公園周辺は強い風が吹いています。
こんな日は、渡り鳥も休憩でしょうか?
エリマキシギやムナグロが砂礫地におりていました。















また、園内の状況を確認していると休んでいるツルシギ2羽がいました。
頸を下げて姿勢を低くし、風に耐えているようです。

ただでさえ大変な渡りをする彼らが、こんな悪天候の日はどう過ごしているのか
垣間見られた気がしました。

2019年9月21日土曜日

雨の米子水鳥公園

今朝は台風の影響か激しい雨です。
それでも秋の鳥たちが集まってきました。

右隅: 雨でもカワウが翼を広げて休んでいます。




池の奥に群れ(ヒドリガモ、オナガガモ等)がやってきています。
逆立ちして採食に忙しそうです。

2019年9月20日金曜日

マキノセンニュウも来た!

本日行いました鳥類標識調査で、
期待どおりマキノセンニュウ1羽を標識放鳥できました。





























これで、今季はシマセンニュウ、エゾセンニュウ、マキノセンニュウのセンニュウ類3種を確認できました。米子水鳥公園では、シマセンニュウ以外のセンニュウ類が確認されるのはとても貴重です。

このほか、こんな鳥も捕獲できました。















シマセンニュウよりもやや小さく、下面に明瞭な縦斑があるセンニュウ類。
とても珍しい鳥なのでは?と思いましたが、いろいろ調べた結果、縦斑のあるシマセンニュウでした。
このような個体は時々捕獲され、「シマシマセンニュウ」と呼ばれています。

今日は最初の捕獲だけで大量に鳥がとれたため、そこで捕獲を中止しました。10:00から団体様のご案内を予定していて、それまでに調査を終える必要があったからです。
それでも、シマセンニュウ43羽、コヨシキリ64羽、マキノセンニュウ1羽の3種・108羽が捕獲できました。調査を継続していれば、2017年9月22日に迫る今季の渡りのピークが記録できたかもしれません。

(きりぎりす)

2019年9月19日木曜日

オシドリがきた!

現在、日に日に数を増していくカモたち。

池の奥に、見慣れないカモの群れがいました。
ヒドリガモの群れです。
いかにも今到着したばかり、という雰囲気です。
その手前には、ヨシガモ5羽の群れもいます。















ヒドリガモの群れのさらに奥には、
オナガガモの群れがいました。その群れに新たに仲間が合流。
こうしてあっという間に数百羽の群れに成長していきます。














池の北岸では、オシドリの姿も見られました。
今季初認です。
さすが森のカモ。やっぱり木陰が好きなのですね。
今日は北風がやや強く、園内のカモたちは風を避けて、
池の北岸寄りに集まっていました。














だんだんと鳥の数を数えるのが大変な時期になってきました。

(きりぎりす)

2019年9月15日日曜日

年に一度の大掃除!

今日は、平成9年(1997年)から毎年行われている恒例行事である、「環境問題を考える企業懇話会」の皆様による美化清掃ボランティアが行われました。

約400名が集まり、厳しい残暑の中、
米子水鳥公園の美化清掃活動に取り組んでいただきました。

開会式であいさつ中の伊澤米子副市長














粟嶋神社横のトンボ池の除草作業















中海湖岸の漂着ゴミ清掃















 野鳥保護区内の除草作業














普段は人が入ってこない野鳥保護区内に突然数百名が押しかけ、
一斉に草刈りをされたので、隠れ家を追われて困惑気味のカマキリさん。
しかし、皆さんが草刈りガマを使って手作業で草刈りを行っていたため、
草むらに住む昆虫たちは、幸いにもあまり傷つかなかったようです。
カマキリさんのすみかを維持するためにも必要な作業なので、
今日のところは我慢してくださいね。
















この後、今月末までに職員で仕上げの草刈りを行い、
これから多数飛来するカモ類を迎え入れる準備を完了させる予定です。

貴重な連休の最中、水鳥公園の鳥たちのために美化清掃に取り組んでくださった皆様、ありがとうございました。
また来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(きりぎりす)

2019年9月14日土曜日

新規購入図書のお知らせ

本日、新たに購入した書籍を図書コーナーに陳列しました。
この度購入した書籍はこちらです。




















ネイチャーセンターには、自然や生きものに関する書籍が
多数そろえてある図書コーナーがあります。

もちろん、これらの書籍は図書館にもありますが、
米子水鳥公園には、お客様から寄贈頂いた貴重な古い書籍なども多くあり、
この分野に関する書籍については、一般的な図書館よりも充実しているかもしれません。

なにより、本を読みながら生き物に詳しい職員に直接質問や相談ができるのが、
図書館にはない最大の利点です。

また、図鑑に載っている様々な生き物が園内で見られるので、
園内で見つけた生きものを図鑑や資料でその場で調べることができ、
さらには専門知識がある職員にも相談できます。
また、どの鳥の図鑑を買おうかお悩みの方は、
いろいろな図鑑を読み比べることもできます。

ぜひ、ネイチャーセンターにご来館の際には、
図書コーナーもご活用下さい。

(きりぎりす)

2019年9月13日金曜日

シマセンニュウの渡り順調!

本日行いました鳥類標識調査で、
シマセンニュウ64羽、
コヨシキリ31羽
の2種、95羽を標識放鳥しました。

前回のエゾセンニュウに続いて、
今回はマキノセンニュウを期待したのですが、
空振りでした。

今の時期は、シマセンニュウの渡りの中盤であるとともに、
コヨシキリの渡りの序盤で、本日の成果はなかなか良好でした。
このあと、シマセンニュウのピークがもう1回来るのではないかと期待しています。
コヨシキリも順調に数を増やしています。
米子水鳥公園の秋のヨシ原の主要な渡り鳥は、
いまのところ順調に飛来しているようです。

シマセンニュウの正面顔。
やや不機嫌??















(きりぎりす)

2019年9月12日木曜日

シマアジ4羽!

今日は、シマアジが4羽に増えていました。

こんな感じで見られます。

この写真の中に2羽います。
















この写真の中には1羽います。




























基本的には、コガモの群れの中にさりげなく混じっている、
という感じなのですが、
このように3羽まとまって泳いでくれると
見つけやすいです。















このように、秋のシマアジはとても地味で見つけにくく、
マニア向けの観察対象かもしれません。
それでも、間違い探しクイズのような面白みがあるので、
マニアではない方も是非、シマアジ探しに挑戦してみてはいかがでしょうか。
もちろん、解説スタッフがお手伝いさせていただきますので、
お気軽にご相談ください。


冬のカモの主役の一種、オナガガモも増えてきました。















他にも、コガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモなど、
カモ類が順調に増加中です。
朝よりも夕方の方が明らかに数が増えていたので、
昼間のうちに続々と飛来していたのでしょう。

どんどんにぎやかになっていく池と、
久しぶりに吹いた涼しい風に、
秋を感じた一日でした。

(きりぎりす)

2019年9月9日月曜日

秋のシマアジ初認!

本日、秋のシマアジを1羽初認。
写真は撮れず、残念!
後日、再チャレンジですね。

(きりぎりす)

2019年9月8日日曜日

園内2例目、エゾセンニュウ!

今朝行われた鳥類標識調査で、
エゾセンニュウの幼鳥が3羽標識放鳥されました。
園内では、2017年9月24日に初めて確認されて以来、2例目です。

オオヨシキリやシマセンニュウと似ていますが、
オオヨシキリと比べると、くちばしの付け根のひげ状の羽毛が目立ちません。
シマセンニュウと比べると、ずっと大きく、羽色が茶褐色で濃く見えます。














尾羽を開くと丸い形をしているのが、センニュウ類の特徴です。
シマセンニュウは尾羽の先端に白斑がありますが、
エゾセンニュウにはありません。














今日の調査の成果は、
シマセンニュウ 22羽
エゾセンニュウ   3羽
コヨシキリ           6羽
オオヨシキリ        6羽
セッカ                 1羽
の5種、38羽でした。
エゾセンニュウ以外は、この時期らしい普通の結果でした。

これまでに捕獲されたエゾセンニュウはすべて幼鳥なので、
今度は成鳥を観察してみたいものです。

さて、次回の調査では、
マキノセンニュウの登場を期待しましょう。

(きりぎりす)

鳥のすみかを守る活動を実体験!

今日は、月に一度の子どもラムサールクラブの活動日。
今回のテーマは「水鳥のために砂浜を作ろう!」です。




一年を通じて園内で様々な生き物を観察しているクラブですが、
毎年9月の活動では、いつも何気なく観察している
生き物たちの生息地を維持するためには、
お手入れをしなければいけない、
ということを学んでもらうため、
環境整備活動を体験して頂いています。

いつもは小学生が活動していて、
その様子を後ろから保護者の皆様に見守って頂くのですが、
9月の活動は保護者の皆様にもフル参加して頂いています。

冬鳥たちがやってくる前に、
ネイチャーセンター前浜の草を刈り取り、
波で侵食された岸辺に砂を入れて砂浜を再生させます。




春から夏に野鳥が子育てをしている、
ネイチャーセンター正面にある小島のヨシ原。
子育てが終わった後、秋から冬に水鳥たちが休憩できるように、
ヨシを刈り払って丸坊主にします。














小島のヨシを刈り払ったら、
子育てが終わったオオヨシキリの巣が見つかりました。















今日は9月なのに、34度を超える暑さでした。
そんな中、小学生の親子約40名+ボランティア5名、
職員2名で頑張りました。
安全のため、10:30から11:30の1時間で作業は切り上げ、
予定していた内容をこなすことができました。

前浜:作業前














前浜:作業後














前浜正面の小島:作業開始時














前浜正面の小島:作業終了後














猛暑の中、砂浜整備に参加してくださった皆様、
鳥に代わってお礼申し上げます。
みんなで作った砂浜に、秋の渡り鳥たちが舞い降りて
旅の疲れをいやす光景が見られることを期待します。















(きりぎりす)