2020年3月28日土曜日

Avocetよりレアな鳥が来た~!

今日、水鳥公園では4例目となる、
とても珍しい鳥が現れました。コオバシギです。

これまでに米子水鳥公園では、
2003年4月25日、
2008年8月23日、
2015年4月20日に
各1羽ずつしか記録がありません。

先日大反響だったAvocetと飛来回数は同じ
ですが、滞在日数は1日ずつ、数も各1羽であり、
いずれもAvocetよりも少なく、
2012年に算定された世界個体数を比較しても、
Avocet東アジア個体群が約100000羽に対し、
コオバシギ亜種rogersiが約54000羽と、
圧倒的に少ないです。
つまり、Avocetよりもレアな鳥なのです。

右がコオバシギ、左はオバシギ。
この2羽で一日中仲良く行動を共にしていました。














コオバシギは夏羽で、顔から腹にかけて
赤褐色になっていました。
その後ろにいるオナガガモも、
胸からお腹が赤褐色で、コオバシギと配色が
そっくり。
しかし、コオバシギは地の色、
オナガガモは鉄で染まった汚れです。














発見したのは9:00ごろだったのですが、
ずっと500m先にいて証拠写真すら
撮れませんでした。
しかし、夕方になってから水鳥観察桟橋右手の
岸辺に移動しているのを確認、
距離50mでようやく証拠写真が撮れました。

撮影して初めて気づいたのですが、
オバシギの脚に標識がついていました。
インターネットで調べたところ、
オーストラリア北西部で標識された個体のようです。














明日は天気が良くなるようなので、
明日も居てくれたらうれしいですね。
過去の例は、いずれも1日限りなので、
どうかな~。

明日は午後にヨシ刈り大会を実施予定なので、
午後はネイチャーセンター周辺が騒々しくなります。
恐らく、前浜の鳥は遠くへ一時避難してしまうことでしょう。

もしコオバシギが明日も居てくれたなら、
午前中か夕方が観察のチャンスと思われます。
ただし、観察距離はかなり遠いかもしれません。

(きりぎりす)