2020年5月31日日曜日

人気者のホウロクシギ

今イチオシの鳥、ホウロクシギは、
今日も居てくれました。
水鳥公園で見る機会が少ない鳥ということで、
お客様の注目を集めていました。
ホウロクシギ目当てのお客様も
いらっしゃいました。

基本的には、右手に見える小さな池で採食していて、















たまに前浜右手の小島にやってきます。
















しかし、小島にくるやいなや、
丸まって休息してしまいます。
















超長いくちばしで羽繕い。
この小島は、
ホウロクシギの休憩場所になっているようです。
















ホウロクシギの行動パターンは次のとおりです。
















現在唯一のカイツブリの巣。
今日はやや東風が強かったのですが、
この風でも巣は大ピンチ!
いまにも卵が水没してしまいそうです。
親鳥は懸命に巣材を積み上げていました。















昨日確認したハシブトガラスのヒナは、
もう巣から離れていました。
















草地では、スズメの親子が虫捕り実習中。
幼鳥はまだ親鳥に餌をねだっていましたが、
親鳥は自分で虫を捕らえるように促しているようでした。






























カルガモ親子は、
今日もネイチャーセンター左手に時々現れました。
出会えるかどうかは運次第!

意外と長期滞在中のホウロクシギ。
明日も居てくれるかな?

(きりぎりす)

2020年5月30日土曜日

ホウロクシギ3日目!

今日もホウロクシギがいました。
鳥が少ないこの時期に、
見栄えのよい大型のシギが長期滞在してくれるのは
とてもありがたいです。
















今日は朝一番からカルガモの親子が現れました。
今日観察できたのは、
ヒナが5羽の親子と6羽の親子の二組です。

ヒナが5羽の親子。
一時はネイチャーセンターの真下にまでやってきました。
まだ生まれて間もない、とってもかわいいヒナたちです。














大きな池の真ん中を横断中の、ヒナ6羽の親子。
ヒナ5羽の親子よりも1週間くらい年上です。
見た目の日齢から、最初に確認された
ヒナ9羽の親子かもしれません。










今日は朝から昼間にかけて、
カルガモの親子がよく現れましたが、
午後はなかなか姿を見せてくれませんでした。
現れ方に特に規則性は認められず、
観察できるか否かは運次第です。

そのほかの園内の鳥の様子。

近頃、左手の水域にバンがよく現れます。

意外と珍しい、
オオバン(左)とバンの2ショット。
お互いに2羽で行動していたので、
ドーナツ島跡地で営巣を検討中だったのかな?















カヤガヤとカモが騒がしいので見てみると、
キンクロハジロのオスとメスが
口喧嘩をしていました。














池の北岸の木陰には、ゴイサギの成鳥が
獲物探しにやってきていました。
13:00ごろから夕方まで、ずっと池を覗き込んでいました。
いつみても同じポーズ。















婚姻色が美しいダイサギは、
今日もお気に入りの場所で獲物探し。
毎日同じ場所(右手の小島の手前の右角)
に立っているので、
ライブ映像に毎回写っているだろうと思い、
ライブ映像を見てみると、
絶妙にダイサギの立ち位置が枠の外で
写っていませんでした。
















いつもネイチャーセンター左手を縄張りにしている
オオヨシキリ。
足環付きのオスが今日も健在。
どうにかして足環の番号が読みたい!














園路を歩くと、いつも頭上にやってきて騒ぐ
ハシブトガラスの番い。
















これまでは、このつがいの巣に
ヒナの姿が見えませんでしたが、
今日確認してみると、
大きく育ったヒナが1羽いました。

この子を守るために騒いでいたのですね。
カラスのヒナは目が青くてかわいいです。
あと1週間くらいで巣立ちかな?
















鳥の数は少なめでも、
毎日様々な形で野鳥観察が楽しめています。

(きりぎりす)

2020年5月29日金曜日

ホウロクシギ今日も現る!

今日は、園内に鳥影がとても少なく、
カルガモの親子は確認できませんでした。

それでも、鳥さえいれば野鳥観察を楽しめます。

ネイチャーセンターの屋根の上に、
今日もツバメの子がずらりと並びました。
今日は最多で9羽並びました。

















今日は親鳥の給餌は見られず、
子どもたちは休憩と飛び立ちを繰り返していました。
親に頼らずに、自分で虫を捕らえる練習に励んでいるようです。

いつみても、ツバメの子はかわいいです。
















夕方が近くなると、
いつも前浜右手の小島にやってくるダイサギ。
婚姻色が美しい常連個体です。

枯れヨシの茎をくわえているのはなぜ?
その後、左へ歩いていって、
小島の左端に枯れヨシを置きました。
何の意味があったのかな?
















もうすでに旅立ったと思われたホウロクシギは、
17:00前頃に再び現れました。
今日は前浜には来てくれませんでした。
































「ピヨ、ピヨ」と、ヒヨコのようなかわいい声で
鳴きながら飛んでいたミサゴ。
水鳥公園の上空で、2羽がらせんを描きながら
ぐんぐん上昇して、
あっという間に見えなくなりました。















明日は、カルガモの親子が現れてくれたらいいですね。

(きりぎりす)

室内でも楽しめる生き物ウォッチング

本日楽しめた、
ネイチャーセンター内での生き物ウォッチング。

まずは、
日々状況が変化する、中海の生き物水槽。

以前、イソギンチャクの幼生か?といっていた生き物が、
そのままの形態で巨大化していました。
中央の丸い部分の直径は約7mm。
初めて存在に気づいたときは1mmくらいでした。

基本的にはガラス面に付着していますが、
時々クラゲのような動きで遊泳します。

これはいったい何者なのでしょう?
クラゲの一種??
正体が分かる方はぜひ教えてください。
→5/30追記:
カギノテクラゲという有毒生物と判明!
中海に多数いると思われるので要注意ですね。
水槽掃除も気をつけねば!














ミドリガイの卵塊に群がるヨコエビ類。
そのすぐ右横には、ミドリガイの幼生らしき
小さな生き物が這っていました。














ミドリアマモウミウシ?は、
今日はガラス面を這っていました。
これまでは砂利や貝殻の合間にいて
なかなか全体像が見えませんでしたが、
今回は裏側からではありますが、
全身が観察できました。
こちらも、正体が分かる方はぜひ、
教えてください。















続きまして、
観察ホールの床にいたキマダラカメムシ。
この虫は、なぜか屋外よりも館内でよく見かけます。
寒い時期に見たときはいつもじっとしていましたが、
今は暖かいので、元気に走っていました。














そっと手に乗せれば、臭いは出しません。














屋内外問わず、生き物さえいれば、
生き物観察を楽しめます。

(きりぎりす)

トンボ池の草刈り

米子水鳥公園に隣接する粟嶋神社の森の北側に
米子水鳥公園のトンボ池があります。
今日は、職員みんなでここの草刈りをしました。
 












まだ、暦は五月ですが、胴長着て水に入っての作業は大変です。
池に生えているヒメガマを刈り取り陸にあげます。


 
 
 








作業前











作業後

















トンボ池に開水面ができました。

2020年5月28日木曜日

ホウロクシギ現る!

先週までスズガモの大群で賑わっていたのが嘘のように、カモがいなくなりました。
毎年6月頃になると、とても鳥影が少なくなります。














鳥がいないように見えても、今日は結構楽しめました。
カルガモの親子にくわえて、
今日のイチオシはホウロクシギです。

ホウロクシギとオオバンのそばを通過するカルガモの親子。
現在、ヒナが5羽、7羽、8羽の親子が確認されていて、
これはヒナ8羽の親子です。
オオバンやホウロクシギは怖くないようでしたが、
近くにゴイサギが来たときは母ガモが警戒し、
追い払っていました。














安心している時は、ヒナたちは広範囲に散らばって泳ぎます。
あまりにもばらけるので、写真の枠内に収めるのが大変でした。















ホウロクシギは、右手に見える浄化設備横の小さな池に主にいましたが、夕方にふと見ると、いつのまにか前浜右手の小島にやってきていました。
こんなにネイチャーセンターの近くに来ることは稀です。
今日は空気が澄んで視程が良く、夕方になって陽炎もおさまり、西日の順光と相まって、とてもきれいに観察できました!















右からホウロクシギに歩み寄るダイサギ。














どんどん接近するダイサギ。
かなりの威圧感ですが、退かないホウロクシギ。














しばらくは至近距離で隣り合っていましたが、
ついにダイサギがホウロクシギを威嚇。
慌てて飛び去るホウロクシギ。














ホウロクシギを追い払ったダイサギは、間もなく右手奥へ飛び去りました。結局、何のためにホウロクシギを追い払ったのか、わかりませんでした。
このように、サギ類は一緒にいるシギ類に意地悪をすることがしばしばあります。

ダイサギに追い出されたホウロクシギは、めげずにUターンして、同じ小島に帰ってきました。















すると今度は、コサギがホウロクシギに睨み合いを挑んできました。
それを受けて立つホウロクシギ。
さすが、日本最大のシギ。コサギと対面しても見劣りしません。
互いににらみ合いながら、ジリッ、ジリッと反時計回りに回る様子は決闘そのもので、面白かったです。














結局、この睨み合いは引き分けで、睨み合いながら一周まわった後、互いにすれ違って離れていきました。

こちらは将来が不安なカイツブリの巣。
巣材も少なめで、あいかわらず危なっかしいですが、
卵は4個も産んでありました。
親鳥は強気ですね!














前途多難と思いますが、応援していますよ!















現在、園内で産卵が確認されているカイツブリの巣はこの1個だけで、
他はまだ巣として成立していません。

確かに鳥は少なくなりましたが、それでもお客様に楽しんでいただけるように、私たち解説スタッフが常駐しています。
どうぞ安心して野鳥観察にお越しください。

(きりぎりす)

2020年5月24日日曜日

色白なカルガモ

今の主役は、ヒナを連れたカルガモです。
今日も姿が見られましたが、ヒナの数は7羽でした。
昨日よりも1羽減っています。

カルガモの親子は、近頃はネイチャーセンターから右手に見える、
池の浄化設備左隣の小さな池によく現れます。

この池のカルガモの中に、色白な個体が1羽いました。














奥にいる普通のカルガモと比べると、
かなり白いことが分かります。















この個体は、くちばしは正常な色なので、
アルビノではなく、黒い色素が普通よりも少ない白化個体です。
なかなか美しくてかわいい個体です。
明日以降も居てくれるか、注目です。


現在、縄張り争いが忙しいカイツブリの中で、
一組だけもう卵を産んでいるペアがいます。
ネイチャーセンタ―前の右手に見える、
杭の列の中ほどにできた巣です。
でも、ここは毎年営巣する人気の場所なのですが、
いつも子育てに失敗する訳あり物件です。
巣材も少なめで、卵が数に池に落ちてしまいそうです。
この先、大丈夫かな?
















目先とあしゆびがピンク色のコサギ。
繁殖期特有の婚姻色です。
この時期限定の色で、すぐに色あせてしまいます。














いつもネイチャーセンターのそばの定位置で
さえずっているオオヨシキリ。















このオオヨシキリの縄張り内で、巣が見つかりました。














新型コロナウイルス対策で休園中に
いい場所だと思って営巣したものの、
休園期間が明けると急に人が頻繁に来るようになって、
「こんなはずじゃなかったのに!」
と戸惑っているかもしれません。

人の往来で落ち着かないと思いますが、
どうにか子育てがうまくいってほしいものです。



ネイチャーセンターの巣箱は、今日は静かでした。
昨晩から今朝にかけて、ヒナが巣立ったようです。
しかし、ネイチャーセンターのそばには、
ヒナに与える餌を集めている親鳥の姿がありました。














まだ子育ては終わっていません。
今度は、園内で子どもたちに屋外実習をさせなければいけません。
もうしばらく、親鳥は大忙しです。

スズメが巣立った後で、今度はハクセキレイが賑やかにさえずっていました。
今度はハクセキレイがネイチャーセンターに営巣するつもりなのかな?

(きりぎりす)