2020年7月31日金曜日

中海白鳥の会写真展「軌跡」作品

米子水鳥公園では緊急企画として、

下記の日程で写真展を実施します。
ぜひおいでください。



題 名 中海白鳥の会写真展「軌跡」
場 所 米子水鳥公園ネイチャーセンター
    スロープ展示コーナー
期 間 令和2年7月11日(土)~8月10日(月)
    ※火曜日は休館日

主 催 中海白鳥の会






















8月9日現在 応募がいないパネル


※写真展終了後、希望者に写真パネルをお譲りします。
応募できるのは、二週間以内に
水鳥公園に作品を受け取りに来ることができる人に限ります。
作品は、大変傷んでおります。現地にてご確認の上、お申し込みください。
ご希望の方は、写真展開催中に応募用紙に記入して提出して下さい。
応募が重なった場合は、希望に添えないことがあります。

2020年7月30日木曜日

カイツブリの子育て順調!

現在、ネイチャーセンターから見える3か所のカイツブリの巣は、
順調に子育てができています。

ネイチャーセンターから見える左端の巣では、
ヒナが4羽確認できました。

動画ではヒナの全体が見えなかったので、
静止画も添付します。
ヨシの向こう側で見づらいですが
ヒナが4羽いるのが分かりますでしょうか。


















こちらは左手前方に見える、チュウヒに襲われた巣。
生き残ったヒナ1羽は元気に成長しています。



そして最後に、右端に見える、杭の列の真ん中にできた巣。
ここの番いは、5月から巣と卵を何度も失いつつも、
諦めずに今まで頑張っています。
卵が4個見えます。ヒナが誕生するまでもう少しです。



カイツブリのヒナがこんなにも順調に
成長している年は久しぶりです。
このままトラブルなく、
ヒナが成長することを祈ります。

(きりぎりす)

オオジシギがやってきました

まだ梅雨が明けていない米子ですが、
もう秋の渡りでオオジシギがやってきました。

春と秋にまれに確認される、識別困難なシギです。
過去の記録では4~5月と8月~9月にそれらしき鳥の記録がありますが、
7月の記録は初めてです。
渡ってきたばかりで居心地が悪いのか、かなり挙動不審でした。


発見時は、ネイチャーセンターから300mくらい先の
水辺にいました。
その後、飛んできたチュウヒに驚いて、
100mくらい手前に移動してきました。
しかし、生い茂る草で姿がよく見えません。



さりげなく、鳥たちは移動を始めています。

(きりぎりす)

2020年7月26日日曜日

虫捕りトラップの威力炸裂!!

今日は、待ちに待った
子ども自由研究応援企画
「虫捕りトラップで昆虫採集!」の2日目、
「採集編」です。

3日前に作って森の中に仕掛けたトラップを
いよいよ回収します。
中はどうなっているかな~!
いっぱい捕れているといいな~!















はじめに私が代表して、
トラップの回収の手順を披露しました。
トラップの中に危険な虫がいないか、
中を覗いて確認してから、
慎重に木からトラップを外して…





















虫かごの中に中身をあけます。
すると…。
















中身はこんなことになっていました!
うごめく虫の数々で虫かごの底が見えません。
これは、餌である腐った果物を
取り除いた後の様子です。
ワシャワシャと虫たちがうごめく音が響きます。
















自分が仕掛けたトラップで捕れた虫で
一杯になった虫かごを覗き込む子どもたち。
さて、どんな虫が捕れたのか、
ネイチャーセンターで調べてみましょう。
















虫かごの中にうごめく虫たちを
種類ごとに仕分けして、
何が何匹捕れたのか、
記録表に書き込んで集計しました。
















集計結果がこちら。
9個のトラップを仕掛けて3日目に回収した結果です。
シロテンハナムグリ160匹を筆頭に、
15種類308匹が捕れました。

なお、ここに記録されている
シロテンハナムグリの中には、よく似ている
シラホシハナムグリもかなり紛れていると思われます。
















虫捕りトラップの予想以上の威力に、
職員も含め、皆さん唖然としていました。

採集した昆虫は、一部は標本にして、
残りは全て元の森へ放しました。
虫たちは元気に四方八方に散らばり、
森の中へと姿を消しました。

この企画では、トラップを使った昆虫採集で
取り組むことができる自由研究のヒントを紹介し、
自由研究としてどのようなことを
どのように記録すれば良いか、
説明しました。

今回勉強したトラップをお家でも作ってみて、
ご近所の虫がいそうな場所に仕掛けて、
楽しく昆虫採集をしていただければ幸いです。
そして、充実した自由研究に発展したら
さらにうれしいです。


次の自由研究応援企画は、
8月1日(土)に開催予定の「標本箱を作ろう!」です。

この企画では、ただ単に標本箱を作るだけではありません。
昆虫の標本づくりに欠かせない昆虫針が入手でき、
昆虫の標本の作り方や大事なポイントを詳しく勉強できる、
大変おすすめの企画です。

まだ空席がありますので、
興味がある方は是非、お電話にてお申し込みください。

詳しい情報はこちら

(きりぎりす)

カイツブリのヒナ3羽目誕生!

カルガモのヒナがみんな大きく成長した今、
カイツブリの親子の観察が旬を迎えています。

2日前にチュウヒに襲われた巣。
生き残った1羽のヒナは今日も元気でした。
親鳥の背中におんぶされていて、
親の頭のすぐ後ろにヒナの頭が見えます。
まだ次の子は孵化していないようです。
昨日よりもさらに成長したように感じます。




そしてこちらは、ネイチャーセンター左端から見える巣。
昨日ヒナが1羽確認できましたが、
今日は2羽目の孵化を確認しました。

抱卵交代の際に、卵を抱いていた親鳥が立ち上がると、
おんぶされていたヒナが親鳥の左右に
それぞれ転げ落ちます。
ひっくり返ってジタバタしているヒナがカワイイです。



今季は、孵化して間もないヒナがすぐに姿を消す
「神隠し」が起きておらず、
翌日も元気なヒナの姿を見ることができてうれしいです。
日に日に成長して逞しくなっていくヒナの様子をぜひ、
観察にお越しください。

(きりぎりす)

2020年7月25日土曜日

カイツブリのヒナが別の巣でも誕生!

本日、これまでヒナが確認されていた巣とは
違う巣で、カイツブリのヒナを確認しました。
これで、ヒナがいる巣が2か所になりました。





昨日、チュウヒに襲われた巣には、
今日もヒナ1羽が確認できました。
新たな(この巣の3羽目の)ヒナは
確認できませんでしたが、
そろそろ次のヒナが生まれる頃では?


そして、これまでに何度も巣を作り直してきた、
杭の列の中ほどに作られている巣は、
近頃安定して抱卵できています。
こちらもヒナの誕生が期待できます。
あと1週間くらいかな?

ヒナをおんぶしているカイツブリの可愛らしさは、
カルガモの親子にも決して引けを取りません。
ぜひ、たくさんの方に観察して頂きたいです。

(きりぎりす)

2020年7月24日金曜日

久しぶりのコムクドリ

13:30頃に、
久しぶりに園内でコムクドリを見ました。
2018年4月29日以来の記録です。

これまでは、主に春の渡りの際に
時々現れていましたが、
近年は姿を見る機会が減ったように思います。
7月の記録は、2014年7月14日に2羽確認
されたのみで、これで2回目です。


ミズキの実を食べていました。





























約10羽の群れでした。
園内の樹木を転々と渡り歩いた後、
干拓地の畑の方へ飛び去りました。














これも、秋の渡りが始まっている兆しかな?

(きりぎりす)

命のドラマを目の当たりにした一日でした

昨日、カイツブリの雛が2羽になり、
喜んでいたのもつかの間、
本日12:30頃、巣がチュウヒに襲われて、
ヒナが1羽犠牲になりました。
(写真提供:野田勝利さん)

















もう1羽のヒナの安否が心配でしたが、
巣に戻って来た親鳥の背中から顔を出しているのを
確認できてホッとしました。




自分で水面を泳いだり、親鳥の背中によじ登ったりするなど、
元気な様子。
巣に戻った後、親鳥から餌をもらって食べていました。






巣を襲ったチュウヒは、両脚にリングが付けられており、
この辺りに住み着いている常連個体と思われます。
巣の場所を覚えたはずなので、また襲ってくる可能性が高いです。

親鳥の行動から、巣にはまだ卵が残っていると思われます。
これ以上犠牲が出ないことを祈ります。


命が一つ失われた一方で、
嬉しい出来事もありました。

現在レンジャーカウンターで生体を展示中の
アリアケキイロヒラタガムシで、
飼育容器の中で幼虫が13匹孵化しているのが確認されました。
発見者は、毎日世話をしている展示立案者の高校生、K君です。

これがアリアケキイロヒラタガムシの幼虫。
成虫自体が大変希少なのに、その幼虫となると、
図鑑にも載っていない、超貴重な写真です。
いかにも肉食っぽい、どう猛な顔つきです。














大きさは約2mm。
スケールの1目盛りが0.5mmです。















これが卵のう(卵の塊を格納していたもの)。
昨日Kくんによって確認されたばかりなのですが、
まさか翌日に幼虫が現れるとはびっくり!
古い卵のうが2個あって、
つい先ほど、新たな卵のうが1個見つかりました。
また明日か明後日に新たな幼虫が孵化するかも?














そして、これが母親。
無事に幼虫が生まれてよかったね。
1個体で卵のうを3つも産んだことも驚きです。















成虫の生体展示のはずが、
自動的に幼虫の飼育も追加されることとなりました。
さて、幼虫をうまく育てることができるでしょうか。
Kくんが、自宅に持ち帰って挑戦します。

失われた命と新たに誕生した命を
目の当たりにした一日となりました。

(きりぎりす)

2020年7月23日木曜日

展開が早すぎる!

今日は、子ども自由研究応援企画
「虫捕りトラップで昆虫採集!」の
「制作編」を開催しました。

この企画は二日間行います。
初日にトラップ制作と設置を行い、
二日目にトラップを回収して捕れた昆虫の種類と数を調べます。
今回はその初日です。

9:30にイベント開始。
はじめに、トラップの仕組みや作り方を説明した後、
皆さんが持参した空のペットボトルで
トラップを作って頂きました。















完成したトラップに、
近所のスーパーで4割引きで買った
スイカとメロンを入れました。














11:00頃、
園内の森のお好きな場所に、
6組・8人分のトラップを設置完了!
今日はここまで。


















次回は、3日後の26日(日)にトラップを回収し、
捕れた虫の種類と数を調べます。
捕れた虫は調べ終わった後で、すべて元の場所に逃がします。


夕方に、トラップの様子を見回ったところ、
なんと、もうカブトムシが入っているトラップがありました。
11:00にしかけて17:00にもう虫が入っているとは、
何という展開の早さ!
3日間も待つ必要はなかったのかな?

すでに立派なオスのカブトムシが入っていたトラップ。
















こちらのトラップにも、
すでにカナブンが入っていますね。
















こちらのトラップには、すぐそばまでカブトムシが2匹やってきていました。
写真下の大きなカブトムシは、
「いい匂いがするな~。あの中に入ってみようかな~。どうしようかな~。」
と検討中のご様子。
写真上のトラップの入口横には、小さなオスのカブトムシがいましたが、
しばらく観察していると、下から迫ってきた大きなカブトムシに
押し出されるように通過して、トラップには入りませんでした。
その後、大きなカブトムシがトラップに入ったかどうかは不明です。


















この他のトラップにも、
すでに何らかの虫が入っているものがありました。


先週開催したイベントでは、
フルーツトラップの効果が最大になるまで
仕掛けてから4~5日かかりましたが、
今回は予想外の展開の早さに驚いています。
26日の採集編では、どんな虫が何種類、何匹捕れているのか、
楽しみですね~!

なお、今後来園された皆様には、
園内でトラップを見かけても、
トラップの周囲にいる虫を含め、
決して触らないようにお願い致します。

子どもたちが一生懸命作って、
26日の回収をとても楽しみにしている、
大切なトラップです。
トラップの効果に影響するようなことはしないでください。

でも、触らずに覗くだけならOKですよ!

(きりぎりす)

カイツブリのヒナ2羽目誕生!

昨日、今年初めてカイツブリのヒナが1羽孵化しているのが確認できましたが、今日は2羽目の孵化を確認しました!

写真ではわかりづらいので、動画でご覧ください。
巣に座っている親鳥の右側やお尻の辺りにヒナの頭が2個見えます。



普段は巣にいる親鳥の羽毛の中に隠れていますが、
外出している親鳥が餌を運んでくると、
餌を受け取りに出てきます。


こちらは、ヒナの姿が分かりやすい動画です。
親鳥に甘えるヒナがカワイイ!




近年は、誕生したヒナが一晩越えることもむずかしい状況なので、
今朝ヒナの無事が確認できてホッとしました。
ヒナの敵は捕食者だけではありません。
この連休中は雨が続くようなので、
雨に濡れてヒナが死なないことを祈ります。

生まれたてのヒナはとてもかわいいのですが、
か弱いので見ていて心配で仕方ありません。
かわいらしさは失われ気味になってしまいますが、
ある程度育ったヒナの方が安心感があって、
気楽に観察できます。

(きりぎりす)

2020年7月22日水曜日

祝!カイツブリにヒナ誕生!

これまで、なかなか子育てがうまくいかなかったカイツブリに、
待望の第1子が誕生しました!

現在確認されている3か所の巣のうち、
左手前方のヨシがまばらに生えている場所の巣です。

巣に座っている親鳥の背中に、
ヒナの赤いくちばしがみえます。















早速、もう1羽の親鳥が餌を運んできていました。
しかし、ヒナは生まれたばかりでなかなかうまく餌を受け取れず、
親鳥は何度もヒナが落とした餌を拾って与え直していました。















毎年、ヒナの誕生までは確認できるのですが、
その後すぐにヒナの姿が見えなくなってしまいます。
このヒナは生き延びて、成長過程を観察させてくれることを祈ります。


まだ梅雨が明けておらず、
夏休みに入る前ではございますが、
もう鳥たちの様子には秋の気配が現れています。

クサシギが2羽いました。

















ヒナが生まれたカイツブリの巣のすぐ横には、
セイタカシギが1羽いました。















この他にも、シギ・チドリ類の鳴き声が
時々聞こえます。


園内の虫情報:
ようやくアブラゼミの声が聞こえるようになってきました。
現在、夏休みイベントのために園内にトラップを仕掛けているのですが、
今朝見てみると、トラップにカブトムシがたくさん集まっていました。
ご注意!トラップを仕掛けたら、あとで必ず回収しましょう!





















また、トラップを仕掛けていない木に
立派なミヤマクワガタのオスがいました。
今年はミヤマクワガタが多いですね。




















カブトムシやクワガタムシは夜行性の昆虫ですが、
いるところには昼間でも見られます。
米子水鳥公園は夜間は入園できませんので、
カブトムシやクワガタムシを観察したい方は
開園中にお越しください。
休園日も園内には入れません。

観察の際には、
後から観察に訪れる方のために、
カブトムシやクワガタムシには触れずに
観察して頂きますようお願いします。
触れたりして驚かせてしまうと、
木から落ちて茂みに隠れてしまいます。
採集は固くお断りいたします。

(きりぎりす)

野鳥変身セット大人用を寄贈いただきました。

地域貢献団体スワン・米子さんから今年も寄贈いただきました。 
今年は、2016年の子供用野鳥変身セットに続き、大人用野鳥変身セットです。
これで、要望の多かった親子での野鳥変身が可能になります。


贈呈式の様子 館長(右端)とスワン米子メンバー(左3名)



2016年に贈呈された子供用と合わせて、
6種類の野鳥に親子で変身できるようになりました。
(ハクチョウ、オオタカ、ベニマシコ、カワセミ、マガモ、スズメ)
ぜひご利用くたぜさい。
ご利用の際には、消毒スプレイをご利用下さい。

2020年7月18日土曜日

夏休みイベントスタート!

いよいよ今日から夏休みイベントが始まりました。

夏休み期間中のいつでも工作企画の第1弾は、
「オリジナル生き物うちわを作ろう!」です。
今日から2週間の開催です。
















今年の新作デザイン4種類のほか、
在庫がある過去のデザインのなかからお選びいただけます。

早速、ステキなうちわを仕上げていただきました!















ダンゴムシレース大会2020も今日から開幕!

















本日の暫定1位は、12秒59です。
さて、これから1週間でこの記録を破る
ツワモノが現れるでしょうか?
記録は1週間ごとに集計して、
上位3名には金、銀、銅のバッチを贈呈します。

なお、これらの催しは密を避けるため、
参加希望者が相次いだ場合は、
番号札を配布して席が空くまでお待ちいただく
場合がございます。
何卒、ご了承をお願い致します。

(きりぎりす)

幻のヤンマをじっくり観察!

まずは、近頃の鳥たちの様子。

大雨から明けて好天が続いているおかげで、
杭の列に営巣しているカイツブリの巣が
ようやく落ち着いてきました。
現在、卵を少なくとも3個抱いています。
これは昨日撮影した写真ですが、
今日はもっと巣材が高く積まれていて、
より安定感が増しています。
















カルガモの親子は、いつでも園内のどこかで
観察できるようになりました。
これは、ネイチャーセンター正面の真下で
お昼寝するのがお決まりの親子。
母親に見守られながら、
ひしめきあって眠るヒナたちがとてもかわいいです。
































そのほかの鳥たちの様子には、
特に変化はありません。

そして、今日一番のサプライズはこちら。
マルタンヤンマです。


















園内で生息は確認されていましたが、
標本が1体あるだけで写真は皆無のトンボです。
お昼ごろに、常連のKさんが発見して教えて下さいました。

Kさんに現場を案内して頂いたところ、
まだ未熟な個体のせいか、近づいても全く逃げず、
じっとしていたのでじっくりと観察できました。
マルタンヤンマは、
夕暮れ時に園内上空を飛び交う姿は時々見ていたものの、
静止している姿を見たのは初めてだったので、
感激しました。

このように、園内で見つかった生物について、
お客様が発見して教えて下さることで初確認できたり、
初めて記録写真が撮影できたりした事例が多々あります。

Kさん、ありがとうございました~!

(きりぎりす)