2020年11月29日日曜日

第13回こども自由研究発表会開催!

生き物や自然科学に関する自由研究に取り組んだ

児童を招待して、研究成果を発表して頂く

「米子水鳥公園こども自由研究発表会」を

今年も開催しました。

毎年11月に開催しており、今回で13回目です。

当財団のほか、NPO法人日本野鳥の会鳥取県支部、

米子水鳥公園友の会、地域貢献団体スワン米子、

の4団体が主催しています。

今年は小学1年生から6年生の9組10名を招待して、

聴衆の前で研究成果を発表して頂きました。


発表は学会形式で行います。

模造紙にまとめた研究発表ポスターを

スクリーンに映写したり、

発表ポスターの内容をパワーポイントで

再編集して発表して頂きました。










発表の持ち時間は、質疑応答を含めて

一人当たり10分程度としました。

皆さん、自分の研究の成果を

堂々と立派に発表してくれました。









発表の後は質疑応答タイム。

他の発表者や保護者の皆様からも、

積極的に質問が投げかけられ、

盛り上がりました。











これまでは、子どもからの質問は少なく、
主催者の大人からの質問が主でしたが、
今年度は、子どもからの質問が多く、
子ども同士で質問と応答のやり取りが
多く交わされていたのがとても印象的でした。














全員の発表が終わった後、
主催団体から研究発表をした児童の皆さんに、
今後の研究の更なる発展の応援の気持ちを込めて、
賞状と図書カードを贈呈しました。




最後に発表者と主催団体の代表で記念撮影。
皆さん、大役を終えてホッとした表情です。
(撮影の時のみ、マスクを外しています)














本企画の開催にあたり、参加者全員のマスク着用、手指消毒はもちろんのこと、マイクにはカバーを取り付け、マイクは非接触あるいは触る人を限定して使用し、部屋のすべての窓と扉を開けて換気をよくするなどの感染防止対策をしっかりと行いました。

従来、この企画は水鳥公園のネイチャーセンターで開催し、発表者とそのご家族、主催団体のスタッフの他、一般の方にも公聴していただくのですが、今年度は新型コロナウイルスの流行のため、密を避けるために米子市文化ホールに会場を移し、さらに会場の収容定員を1/2に制限して開催しました。そのため、関係者のみしか会場に入ることができず、非公開となってしまったことがとても残念です。

来年は、もっと広い会場を押さえて、一般の方にも広く参加して頂けるように開催する予定です。小学生が自分の研究成果を胸を張って発表し、公聴者から寄せられる様々な質問に堂々と答える姿はとても頼もしく、多くの刺激を受けます。

ぜひ、来年こそは皆さんも研究発表を聞きにお越しくださいませ。大人も知らないような生き物の不思議や研究の面白さが満載ですよ!

(きりぎりす)

さりげなく1羽増えてた!

この時期の米子水鳥公園のレギュラー珍鳥、

ヘラサギは、今日も健在です。

いつもどおり、ネイチャーセンター左手の

ドーナツ島跡地に集まっていました。


ところが、よくみると

くちばしの先が黄色いのが3羽います。

あれ?いつもは黄色いのが2羽と

黄色くないのが2羽だったはず。

もしかして、黄色くない個体の片方が

突然黄色くなったとか??










ネイチャーセンター右手の遠い岸辺には、

くちばしが黄色くない個体が1羽います。

これで4羽。一応、数はあっているのですが、

内訳が変です。










と思っていたら、

左手からもう1羽飛来してきました。

間違いなくヘラサギが5羽います。

こちらが後から飛んできた個体。

嘴が黄色くありません。










くちばしが黄色い3羽をよく見ると、

1羽、見慣れないくちばしの個体がいました。

この個体が新たに合流した個体です。

くちばしの黄色部がくちばしの両端に沿って

上に伸びているのが特徴です。








近年、米子水鳥公園は
ヘラサギの飛来数が増加傾向です。
2018年冬、2019年冬、2020年冬の
3年連続で最も多い日で5羽飛来しており、
最多飛来数タイ記録が続いています。
今年はクロツラヘラサギがいなくて
寂しいですが、
その分、ヘラサギたちが賑やかしてくれて
ありがたいです。

今年の冬は寒くなるという噂ですが、
ヘラサギ類は寒い冬が苦手です。
春まで居てくれると嬉しいのですが。

(きりぎりす)

早朝開館20201129 

今朝は、ハクチョウが500羽越えです。
オオハクチョウ12羽、ヘラサギ4羽、ツクシガモ1羽もネイチャーセンターの眼下で観察できました。











今朝もきれいな朝焼けです。










オオハクチョウは2つの家族群です。


今朝の様子は、FACEBOOKでLIVE中継しました。

https://www.facebook.com/%E7%B1%B3%E5%AD%90%E6%B0%B4%E9%B3%A5%E5%85%AC%E5%9C%92-221589831275247

こちらも宜しくお願いします。
 

2020年11月28日土曜日

素晴らしい虹風景!

今日は、寒い雨の一日でしたが、

時々雨雲の合間から陽が射し、

夕方には水鳥公園の風景に

濃い虹が架かりました。


15:52の風景。

太く鮮やかな虹が、

長時間架かり続けました。


16:43に、マガンの群れが

安来方向から飛来しました。

まだ明るいうちにねぐら入りするとは

珍しい!と喜んだのですが、

園内に降りずに安来方向へ

飛び去ってしまいました。








今日もヘラサギは4羽姿を見せましたが、
前浜には集まらず、園内に広く分散して
すごしていました。
空が暗い時に陽が射すと、
暗色の水面にヘラサギの白い姿が際立ち、
いつも以上に美しく見えました。
この個体は、いつも成鳥と仲良しの
第2回冬羽です。





昨日は姿が見えなかったツクシガモは、
今日は一昨日と同様、前浜にいました。
ヘラサギと同様、暗色の水面に順光に
陽が射した条件で観察する
ツクシガモの美しさは格別です。




寒くなると発達するカモだんご。
今日はあちらこちらにできていました。




カモだんごは、動画で見るのが面白いです。
珍しくネイチャーセンターの近くにできた
カモだんごを動画撮影してみました。




17:00前後からコハクチョウが続々と
帰ってきました。
空が暗く雨が降っていましたが、
西の空が明るく夕日が射していたので、
ハクチョウたちが続々と舞い降りる光景が美しく、
お客様にとても喜ばれました。





今日は、特に夕方が素晴らしい日でした。
立ち会うことができたお客様はとても幸運です。

●今日の鳥情報:
コハクチョウ 497羽
オオハクチョウ 12羽
コブハクチョウ 3羽
マガン 百数十羽飛来するも降りず。
ヒシクイ 4羽(早朝)
ツクシガモ 1羽(オス成鳥)
オカヨシガモ 45羽
ヨシガモ 20羽
マガモ 195羽
ハシビロガモ 490羽(カモだんごの主役)
オナガガモ 314羽
トモエガモ 151羽
ホオジロガモ 1羽(メス。今季初認)
ミコアイサ 76羽(パンダ柄次々に仕上がる!)
カイツブリ 128羽
カンムリカイツブリ 18羽
ハジロカイツブリ 45羽
タゲリ 2羽(園内では珍しい!)
など、41種。

(きりぎりす)

2020年11月26日木曜日

トモエガモの大群が飛び交う!

 11:10頃、水鳥公園の上空に

トモエガモの大群が飛来しました。

こんなに大規模な群れが飛び交う

光景が見られたのは久しぶりです。

1000羽を超える大群が飛び交う光景は壮観です。











そのうちの一部(300羽くらい?)が

園内の池に降りました。








ヘラサギ4羽は今日も健在。

ネイチャーセンターのそばにもよくやってきてくれます。

近頃は3羽と1羽でいることが増えてきました。










オオハクチョウは、今日新たに成鳥が3羽飛来し、

15羽になりました。







近頃はマガンが昼寝に帰って来なくなりました。

カリガネ探しができず残念。

一方、ヒシクイは今も昼寝に飛来し、

今日は今季最多の21羽でした。












初認後、全く姿が見られなかったツクシガモが

久しぶりに現れました。

ネイチャーセンター目の前の小島で

オナガガモの群れに紛れて眠っていましたが、

とても目立っていました。






美しい雄の成鳥です。
オスの特徴である額のコブが
この時期に見られるのは珍しいです。




今年はまだ安来の田んぼに
水が張られていないので、
多数のハクチョウが園内で観察でき、
近年まれにみる好条件です。

田んぼに水が張られた途端に
ハクチョウたちが激減してしまうので、
ハクチョウで賑わう水鳥公園の風景を見るなら
今がチャンスです。

(きりぎりす)

2020年11月25日水曜日

オオハクチョウ12羽集まる!

今季はオオハクチョウがあまり来ないなあ、

と思っていたのですが、

今朝、池の様子を見てみると、

オオハクチョウが12羽もいました。


幼鳥を2羽連れた4羽家族。








幼鳥を3羽連れた5羽家族と謎の成鳥1羽。








幼鳥を連れていない番い。










オオハクチョウは、

いつもネイチャーセンター左手に見える

ドーナツ島(現在はドーナツ型が崩れて面影なし)

周辺に集まるのですが、

今年も同様でした。

そのため今朝も、

ここにいるハクチョウたちを一目見て、

「あ、オオハクチョウがいっぱいいる」

と思い、よく見るとそのとおりでした。




14:30頃の前浜左寄りの風景。

ネイチャーセンター前の浅瀬に、

コハクチョウとオオハクチョウが

集まってくつろいでいました。

オオハクチョウ12羽のうちの一部は

夕方に飛び去ったようですが、

殆どは園内に一日中いました。

左奥にヘラサギが2羽写っています。

今日も4羽健在です。














これまでは閉館後にならないと

コハクチョウが帰ってこなかったのですが、

近頃は閉館前に多数帰ってくるので、

塒入りの観察がとても楽しいです。


その他の鳥情報。

そろそろミコアイサのオスが

パンダ柄に変身してきました。

今日はオスらしいオスが2羽いました。

メスっぽいのは数十羽います。


また、今朝8:30頃、池の上を

トモエガモの群れが飛び交っていました。

今季初めて見るトモエガモの群飛です。

数はよくわかりませんでしたが、

150羽くらいはいたと思います。









(きりぎりす)

2020年11月21日土曜日

コミミズク4年ぶりに現る!

今朝8:40頃、園内の裏門付近上空を見ると、

コミミズクがハシブトガラスに追われて飛んでいました。














残念ながらネイチャーセンターのそばにはやって来ず、
中海の湖岸沿いに東へ飛び去ってしまいました。
園内でコミミズクが見られるのは珍しく、
2016年12月25日以来の記録です。


ヘラサギ4羽は今日も健在。
私は今季のヘラサギの飛んでいる姿を
今日はじめてじっくり観察しました。
全て若鳥と思っていたのですが、
1羽は風切羽が純白な成鳥でした。

4羽の内訳は、第1回冬羽が2羽、
第2回冬羽が1羽、成鳥が1羽で、
成鳥と第2回冬羽、第1回冬羽2羽が
それぞれ仲良しのようです。

右上が第2回冬羽、左下が成鳥冬羽。















風切羽が純白な成鳥冬羽。














今日の鳥(2020年11月21日)
コハクチョウ 360羽
コブハクチョウ 3羽
ヒシクイ 18羽
マガン 約120羽(17:20ねぐら入り)
マガモ 688羽(たぶんさらに数百羽いた)
ハシビロガモ 450羽
オカヨシガモ 89羽
ヨシガモ 13羽
ヒドリガモ 89羽
オナガガモ 200羽
ホシハジロ 181羽
キンクロハジロ 153羽
トモエガモ 23羽
ミコアイサ 21羽
トモエガモ☓オナガガモ 雄1羽
ヒドリガモ×アメリカヒドリ 雄1羽
オオバン 90羽
タシギ 4羽
ハマシギ 5羽
コミミズク 1羽

など、40種、約2000羽。

(きりぎりす)

2020年11月20日金曜日

また騙された!

 ネイチャーセンター正面の小島に

トモエガモのオスがいる、

と一瞬喜んだのですが、あれ?

前にも同じようなことがあったような…


そこで、あらためてよくよく観察した結果、

やっぱりオナガガモとの交雑個体でした。

また騙されてしまいました。

なんで交雑個体ばかり目の前に来るのでしょう。

トモエガモのオスもここに来てくれないかな~。


















今日もヘラサギ4羽は健在です。

ネイチャーセンターのそばにいることが多いので、

お客様に喜ばれています。











あいかわらず同じ年同士の2羽が、

今日も仲良く羽繕いを交わしていました。










昨日撮影した、より大人っぽい若鳥ペアの様子は

こちら!→成鳥と2年目くらいの若鳥のペアのようです。






寒さが厳しくなるとよく見られるカモだんごが、

今年は季節外れに暖かな近頃でも

小規模ながら見られます。











冬目前なのにまだ幼くて心配だったカイツブリのヒナは、
今日も元気に過ごしていました。
今もまだ親鳥の世話を受けて、
かなり立派に成長しています。
これなら、初めての冬も乗り越えられるかな?






















今日は昨日に続いて風が強かったのですが、
強風で激しく揺れるアキグミの枝に、
オオタカの成鳥がとまっていました。
その後飛び立って、
池の岸辺にいるカモを襲いましたが、
狩りは失敗に終わりました。
















今日はヒシクイの群れは昼休みに飛来しましたが、
マガンの群れは飛来しませんでした。

(きりぎりす)

米子市景観審議会が選ぶ紹介したい公共施設に選定

 「米子水鳥公園」が「米子市景観審議会が選ぶ紹介したい公共施設」に選定されました。

 このような形で評価いただけたことは、多くの市民の皆さんや水鳥公園のファンの皆さんに支えられた結果であり、職員一同感謝の気持ちでいっぱいです。

 これからも市民の皆さんが誇としていただけるような施設として発展していけるよう
これからも努力してまいります。










詳しくは、米子市ホームページをご覧ください。

https://www.city.yonago.lg.jp/32833.htm

2020年11月18日水曜日

235種類目の鳥はカリガネ!

 開園25周年を迎えました米子水鳥公園ですが、

毎年数種類ずつ初記録の鳥が確認されています。

今年も謎のヨシキリ類、マミチャジナイにつづいて、

今日、初記録の鳥の証拠写真の撮影に成功しました。


235種類目の鳥は、カリガネです。

宍道湖では毎年のように確認されていましたが、

中海ではこれまでほとんど記録がなく、

昨シーズンは中海のマガンの群れにいるのが

確認されていたものの、

園内では確認できませんでした。

長年、水鳥公園に飛来するのを期待していた鳥だけに、

とてもうれしいです。


初認は11月12日だったのですが、

距離が遠すぎて、鮮明な写真が撮れないでいました。

それにしても、約500m先にいるのを

発見できたのはすごいことです。

今日はようやく特徴が分かる写真が撮れました。


マガン約100羽の中に1羽いるカリガネ成鳥

(最も手前の鳥)。

マガンとそっくりですが、並ぶと小さく、

嘴が小さくてアイリングがあります。












さらに、コハクチョウと並ぶと、

とても小さくてかわいいです。










近年、飛来数が増加傾向のヒシクイ。

今日は18羽いました。





この時期の水鳥公園のガンは、

昼と夜の2度ねぐら入りするので、

11時から16時ごろまでが園内で観察するチャンスです。

12月になると昼のねぐら入りはなくなります。


水鳥公園で今最も旬な鳥、ヘラサギ。

4羽いて、2羽と2羽か、3羽と1羽で

行動していることが多いです。

内訳は、くちばしの先端が黄色い大人っぽい若鳥が2羽、

嘴が黒っぽい肉色の幼い若鳥が2羽です。
















そのうちの2羽(幼い2羽)はとても仲良しで、

若鳥ですが番いになっているように見えます。

ヘラサギ類は互いの羽毛を繕いあう相互羽繕いが見られるのですが、

この2羽は互いに繕いあうだけではなく、

片方がもう片方の羽毛を一方的に繕ってあげる行動もよく見られ、

見ていてほほえましいです。

繁殖ペアに発展するといいですね。










ヨシの株に座り込むヘラサギ。

ヘラサギが座るのはとても珍しいです。

こうしてみると、巣で卵を抱いているように見えます。

ヘラサギの抱卵風景はこんな感じなのかな?










今日はコハクチョウが今季最多の500羽以上いて、

そのうちの約半数が一日中園内にいました。

水鳥公園では、青空、大山、コハクチョウの群れ、

の3つの要素が揃うことは珍しいのですが、

今日は季節はずれの夏日の陽気だったことと、

安来の田んぼにまだ水が張られていないからこそ

見ることができた、とても貴重な風景でした。











今日は午前中に、地元の彦名小学校の皆さんが

遠足にいらっしゃいましたが、

なかなか見ることができない最高の鳥風景を

ご覧いただけました。

今日はとても良い日でした。


(きりぎりす)