2021年2月28日日曜日

カリガネ3羽!

今朝の日の出前風景。

昨日のように風が強くない良いお天気で、

人間の印象では北帰行日和だと思うのですが、

今朝もコハクチョウの旅立ちは確認できませんでした。










500m先の半島の岸辺にガン類がいました。

この時期に園内でガン類が見られるのは珍しいです。

内訳はヒシクイ16羽、マガン3羽と思われたのですが…。


写真のガンの左3羽は、最初はマガンの成鳥だと思いました。

しかし、くちばしが小さくてピンク色味が強く、

額の白色部が縦に広く、頭が四角く見える独特な横顔でした。

これはカリガネの特徴です。

日の出前でまだ暗く、かつ500m先にいて鮮明に観察できませんでしたが、この3羽はカリガネ成鳥だと判断しました。










7:04に、カリガネ3羽が飛び立ちました。











ヒシクイもカリガネの後を追うように間もなく飛び立ち、南西方向へ飛び去りました。











今朝のハクチョウ類は、

コハクチョウ103羽

オオハクチョウ12羽

でした。

特に興奮した様子はなく、のんびりといつもの採食地へと出かけていきました。

オオハクチョウすべてとコハクチョウ数羽は一日中園内にいました。


ネイチャーセンターから遠くに群れいるコハクチョウは、南部町方面へ向かいます。










ネイチャーセンター寄りに群れているコハクチョウは、安来方向へ向かいます。


オオハクチョウは、時々逆立ちを繰り返して、

池の底の水草を漁っていました。















ハマシギの群れが飛んでいました。
そろそろシギ類の渡りが楽しみな季節になりますね。

















朝、ハシボソガラスの群れがやってきて、
松の樹上に集まって騒いでいました。
何か原因があるのでしょうが、原因は分かりませんでした。
















近頃たくさんいるツクシガモ。
ただいま全身丸洗い中。
昨日25羽確認され、最多記録を更新しました。



今おすすめの鳥、アメリカコガモ。
今朝は珍しく、ネイチャーセンター右手の岸辺にいました。
水鳥観察桟橋の真正面でした。




お昼前ごろに、ネイチャーセンター左手のヨシ原付近に移動しました。
今日は午後から東風が強まり、ヨシ原の陰にカモたちが集まっていました。
そのおかげで、アメリカコガモの姿がよく見える時間が長く、
カメラマンの皆さんが熱心に撮影していました。





ネイチャーセンターの目の前を横切るコガモのペア。
順光で見るコガモの雄とても美しいです。










17:15頃、今年初めてツバメを見ました。
そろそろ野鳥たちも主役交代の時期ですが、
コハクチョウの北帰行がなかなか本格化しません。

(きりぎりす)

絵画コンクールの表彰式を実施しました

 第26回米子水鳥公園絵画コンクール作品展の表彰式をおこないました。

今年は、コロナのため最優秀賞・優秀賞のみの表彰式でした。



















今年も、149点もの参加をいただきありがとうごさいました。
来年も参加いただけるのをたのしみにしております。


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2021年2月27日土曜日

2021年2月26日金曜日

今のおすすめはアメリカコガモ!

また寒くなり、コハクチョウの北帰行は小休止です。
8:36時点で59羽いました。オオハクチョウも2羽いました。

















9:19にすべてのコハクチョウが主に安来方面に採食に出かけました。帰って来たのは18:17以降でした。オオハクチョウは一日中園内にいました。














現在、コハクチョウが去った後の園内では、
ツクシガモ(23羽)、
トモエガモ(12羽)、
ミコアイサ(オス4羽、メス22+羽)が
おすすめの鳥になります。

近頃目立たなくなったトモエガモ。今日は池の真ん中にいました。
















このほか、今イチオシなのはアメリカコガモです。

普段、なかなか枯れヨシの陰から出てきてくれませんが、
今日はいつもよりも多く出てきてくれて、観察しやすかったです。
こうして普通にみられるロシアのコガモと並ぶと、違いがよく分かりますね。

















おすすめポイントはその希少さもありますが、
特に求愛合戦が面白いです。
毎日コガモの群れの中で求愛合戦に励んでいます。































アメリカコガモの正面顔。
ただいま鳥の正面顔総選挙を開催中ですが、投票期間は残すところあと二日間となりました。これまでの総選挙の中で最も混戦となっていて、この土・日の得票次第では首位が入れ替わる可能性が十分あります。

















危険を感じて飛び立つアメリカコガモ。
オオタカの若鳥がカモの群れの上に飛んできたのですが、カラスが猛追して追い払い、カモたちのヒーローになっていました。
















東寄りの冷たい風がやや強く吹く中、
枯れた草地にチュウヒがおりていました。
















こちらも今おすすめの鳥、ハチジョウツグミ(みとら撮影)。
この冬の最も近い距離で撮影に成功。
雪がなくなり、園路に鳥の姿が少なくなった今日でもまだ姿を見せてくれます。
写真はありませんが、アカハラもまだいました。





近頃の暖かさで急速に雪が解けた大山ですが、
また少しだけ雪化粧が復活していました。















(きりぎりす)

2021年2月21日日曜日

スズメが子育て準備

 

今朝の日の出前風景。

コハクチョウ33羽、オオハクチョウ3羽しかおらず、北帰行ムードは全く感じられません。安来方向から渡りの群れが飛んでこないか注目していましたが、確認できませんでした。











近頃は気温が20度前後もある春の陽気が続いておりますが、もうスズメが子育ての準備を始めていました。


ネイチャーセンター壁面に設置してある巣箱を念入りに下見しているスズメのつがい。

夫婦仲がとても良く、微笑ましい光景でした。




















この巣箱では昨年、無事ヒナが巣立ちました。
今年も子育てに利用してもらえると嬉しいです。

(きりぎりす)

2021年2月20日土曜日

九州のような鳥風景

今日は予報どおりの春の陽気でした。

ハクチョウたちは大雪の間に消耗した体力を取り戻すべく、

早朝からみんな採食に出かけてしまいました。


ハクチョウがいないのは残念ですが、その代わりにネイチャセンター前をにぎやかしてくれているのがツクシガモです。


近頃、ネイチャーセンター前にいつも10羽くらいいます。

今日のような青空の日は、午前中は逆光で観察しづらいですが、午後になると順光に変わり、ツクシガモの美しい姿が際立ちます。

















ツクシガモの周りに群がるハマシギ。











このようにツクシガモが群れる風景は、まるで九州の干潟のようです。一方、18日の大雪の時は、オオハクチョウが雪原に群れていて池の水面に氷が漂う北海道のような風景でした。北海道風と九州風の鳥風景を楽しめるのは、山陰地方ならではですね。


アメリカコガモは今日もいました。

約30羽のコガモの群れの中で、ライバルたちとの求愛合戦でしのぎを削っていました。










基本的にはヨシ原の陰にいて観察しづらいのですが、時々ネイチャーセンターの目の前に出てきます。順光になる午後に出てきてくれたら最高ですね。







(きりぎりす)

2021年2月19日金曜日

3例目のアメリカコガモ現る!

今朝の園内風景。

コハクチョウは59羽で昨日とほぼ変わりません。

オオハクチョウ19羽は一昨日から変化なしです。

今日はオオハクチョウたちも採食に出かけましたが、

すぐに5羽帰ってきて園内で過ごしていました。










本日、園内にいたコガモの群れの中に

アメリカコガモが1羽いました。

水鳥公園では、2011年冬、2016年冬に続いて

3例目の記録です。





水面を泳いでいたセグロカモメ。
水鳥公園では大型カモメ類は珍しいです。














300m先に立っている杭で、ミサゴが魚を食べていました。
いつもはボラやコノシロなど中海で捕れる魚を食べていますが、今回は見慣れない赤い魚をかじっていました。
何を食べているのか拡大してみると、カサゴの仲間のようでした。
まさに山陰地方のお魚屋さんに並んでいる「ぼっか」そのものですが、赤いカサゴ類は深い海にいる魚です。どこでどうやって手に入れたのか不思議です。













ツクシガモが22羽いました。
この冬はオオタカに2羽食べられてしまいましたが、
過去最多記録に迫る数です。










ようやく天気が良くなったので、
園路でどんな鳥が見られるか、
じっと動かずに観察してみました。

今日も健在のハチジョウツグミ。
今季、明るい順光下で観察できたのは初めてです。
相変わらず、なかなか近くで観察させてくれません。














園路で最もよく見かけるシロハラ。
じっとしていると、かなり近くで観察できました。















今日は数が多かったカワラヒワ。
25羽くらいいました。
じっとしていると、
かなり近くまで寄ってきてくれました。















モズ。意外と近づくのが難しい鳥なのですが、
私がじっとし始めてから、
最初に近くにやってきてくれた鳥でした。









アオジ。
なかなか明るいところに出てきてくれません。



もう雪が解けてしまったので、もう現れないかな、
と思っていたアカハラが今日も見られました。
なかなか近くにやってきてくれず、
本日最も手ごわい鳥でした。














この他にも、マヒワの群れも健在で、
20羽くらいの群れがやってきました。

今週末は天気がよさそうなので、
屋外での野鳥観察が快適に楽しめそうですね。

(きりぎりす)

2021年2月18日木曜日

予想以上の大雪!

 昨日は一日中雪が降っていましたが積もらなかったので、

今日も大丈夫だろう、と思っていたら、

予想以上の積雪量に驚きました。


正面玄関を開けると、15cmくらいの積雪がありました。

今日の開館前は、雪かきで大忙しでした。










池の水面もかなり広範囲にシャーベット状になっていました。

コハクチョウは昨日よりも増えて58羽いました。









積雪がある中でも、採食に強行出動するコハクチョウたち。
















オオハクチョウ19羽は今日もお留守番。
雪原に群れるオオハクチョウなんて、
山陰地方では珍しい光景です。
















ネイチャーセンター前に漂う氷。
こうして切り取ってみると流氷みたいです。
















ネイチャーセンター前に集合するツクシガモ。
今日は13羽いました。
















積雪時は園路に小鳥が集まります。
今日もスズメ、カワラヒワ、ツグミ,シロハラ、
ジョウビタキ、アオジが集まっていました。

メダカ池の脇の柵に並ぶスズメたち。
















前回の大雪の時にアカハラがいたあたりを見ると、
やっぱりいました。
雪がない時には現れなかったのに、なぜ?
















アカハラを観察していると、
後ろからキジも現れました。
さらに、キジバトも飛んできました。





このほかにも、マヒワが約40羽の群れでオオバヤシャブシの木に度々やってきました。
昨日は地面にいましたが、今日は吹雪をものともせず、激しく揺れる枝にとまって採食していました。


吹雪の中でも、暖かい室内からこんなに野鳥観察を楽しめるとは、ネイチャーセンターのありがたみを実感した日でした。

(きりぎりす)