2021年9月26日日曜日

水面にいる鳥が急増中!

今朝の風景。昨日よりも倍以上、賑わっていました。


特にヒドリガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、オオバンが急増しました。その中をよく見ると、ヨシガモ、シマアジ、ハジロカイツブリなども見つかります。昨日1羽初認のトモエガモは5羽に増えていました。

もうシギの渡りのピークは過ぎたように思いますが、意外とまだ観察できます。今日はネイチャーセンターから500m先に、トウネン、アオアシシギ、オグロシギ、セイタカシギ、エリマキシギ、タカブシギがいました。

その群れの一部が飛び立ち、ネイチャーセンターに向かって飛んできました。

セイタカシギ3羽、オグロシギ1羽、タカブシギ2羽の群れでした。


ネイチャーセンター前浜の水位が下がったので、シギたちが降りてくれないか期待したのですが、結局は引き返して元の場所に戻ってしまいました。残念!

そして、今日は早朝から鳥類標識調査が行われました。

今季初標識のオオムシクイ 性不明、幼鳥。


今日の調査結果:

シマセンニュウ 47羽

コヨシキリ   48羽(R1)

オオムシクイ   1羽

セッカ        4羽(R1)

合計       4種、100羽(うちR2)

(Rは再捕獲、そのほかは新規放鳥)


気象条件は良かったのですが、思ったほど数が伸びませんでした。今頃がシマセンニュウとコヨシキリの渡りのピークだと思うのですが、近頃は風が強かったり早朝に雨が降るなど、悪天候で思うように調査ができなかったので、ピークを逃してしまったかもしれません。


最後に、近頃の鳥の初認記録をお知らせします。

ノビタキ   1羽 9/20

ツルシギ   1羽 9/25

トモエガモ  1羽 9/25

エリマキシギ 1羽 9/26

オオムシクイ 1羽 9/26(それらしき声は9/19に確認している)

おまけ:

シジュウカラ 1羽 9/20(水鳥公園では珍しい)


(きりぎりす)

2021年9月22日水曜日

カイツブリの親子が3組いた!

現在、毎日観察するのが楽しみなカイツブリの親子。

これまで確認されているのは、ネイチャーセンターから左手前方の巣の親子、ネイチャーセンターから300m先に現れる親子の計2組で、それぞれヒナが4羽ずついます。さらに、20日にもう一組確認され、現在3組の親子が観察できます。


ネイチャーセンター左手の親子。ヒナ4羽が順調に育っています。少しずつ巣から遠くに出かけるようになってきました。










300m先に現れる親子。この親子の巣の位置は把握できていませんが、巣から離れてかなり遠くまで出かけています。









そして、20日に新たに確認された第3の親子。ネイチャーセンターから右手の比較的近い水域に現れます。ヒナは2羽です。巣はネイチャーセンターと桟橋の間のヨシ原の縁にあると思われます。











このほか、まだ抱卵中の巣が1か所あります。
桟橋から右手に見える巣で、まだヒナの姿は確認できていません。
















一方、今が旬のクロハラアジサシ。
成鳥はすでに通過し、現在は幼鳥ばかり現れます。














はじめは2羽でしたが、夕方にもう1羽現れて3羽になりました。














最後に現れた個体は、頻繁に水浴びをしていました。











シギたちはすっかり落ち着いてしまった感じですが、
オグロシギ2羽はまだいます。
これまではネイチャーセンター前の前にいつもいましたが、
近頃は500m先の半島の岸辺に時々見えるだけです。
写真の左下には、さりげなくトウネンもいます。













今日確認できた秋の旅鳥:
オグロシギ    2
アオアシシギ   1
アカアシシギ   1
トウネン     2
クロハラアジサシ 3
シマアジ     2

(きりぎりす)

2021年9月17日金曜日

カイツブリの親子ただいま2組!

9月になってようやくカイツブリの親子が観察できるようになりました。現在、ネイチャーセンター左手前方のヨシがまばらに生えているところと、正面約300m先の2箇所で親子が確認されています。いずれもヒナは4羽で、まだ幼くてかわいいです。

ネイチャーセンター左手前方の巣。ヨシがかぶっていて観察しづらいですが、オレンジ色のヒナの嘴が4つ見えるのがお判りいただけますでしょうか。









そして、こちらが正面300m先に見える親子。この親子は、時々ヨシ原からかなり離れた場所に大胆に出てきています。親子が丸見えなのはいいのですが、観察するには遠すぎですね。



そしてもう1か所、水鳥観察桟橋から右手に見える入江の奥のヨシの茂みにも巣があります。昨日の草刈りの際にちょっと様子を覗かせてもらったところ、まだ卵でした。

きちんと水草をかぶせて卵を隠してあります。少なくとも卵が3つあるようです。









今日もネイチャーセンター正面の小島に勢ぞろいしている今のオールスターズ。左から、セイタカシギ、オグロシギ、セイタカシギ×2,オグロシギ、コアオアシシギ、アカアシシギ。









コアオアシシギとアカアシシギはいつも一緒に行動していて、やや警戒心が強いです。ネイチャーセンター前に砂が搬入されている時、この2羽は奥へと飛び去りましたが、他のシギたちは逃げずにとどまったままでした。

そしてこちらは、コガモと一緒にいるシマアジ(写真中央手前)。9/15には8羽確認されました。









今日の新顔は、クロハラアジサシです。

ついこの前までは成鳥夏羽が現れていましたが、第1回冬羽が現れたのは今季初めてです。園内の奥からネイチャーセンター前にかけて、池の上を広範囲に飛び回り、獲物をみつけると水に飛び込んで捕えていました。












今日は台風最接近ということで、朝からやや風が強く、徐々に風が強まって夕方前から雨が降り出しました。幼いカイツブリの親子2組が、無事この嵐を乗り切れるのか、心配です。

(きりぎりす)

ネイチャーセンター前に砂を搬入

本日、ネイチャーセンター前の池の岸辺に砂を搬入しました。

これは、打ち寄せる波によって池の岸辺が侵食されて、失われてしまった遠浅の岸辺を復元するためのものです。この砂で、波に削り取られた岸辺を埋め戻します。

水鳥たちは遠浅の岸辺を好んで休息、採食するので、波の浸食で切り立ってしまった岸辺は利用しづらいのです。埋め戻されて遠浅の岸辺がよみがえったら、多くの水鳥たちが喜んで集まってくれることでしょう。

今回は2tダンプ5杯分を搬入しました。この砂は、伯仙地区水鳥を守る会と、地域貢献団体スワン米子の2団体からの寄付金で購入させていただきました。ありがとうございました。












(きりぎりす)

2021年9月13日月曜日

祝!カイツブリにヒナ誕生!

9月11日に、カイツブリのヒナが誕生しているのが確認できました。発見時は2羽で、昨日以降は3羽確認できています。

親鳥の背中にヒナの頭が見えています。










巣を守る親鳥が交代するときに、ヒナ3羽が確認できました。









3月下旬ごろから巣作りを始めているのに、今までヒナの誕生までこぎつけることができなかったカイツブリたち。あきらめずによく頑張りました。このまま順調にヒナが育つことを祈ります。


池の南側の岸辺にトビが群れていました。カルガモが捕食されていたようで、そのおこぼれがお目当てです。ハシブトガラスとハシボソガラスもやってきていました。










ネイチャーセンター正面の小島には、今のオールスターが勢ぞろいです。この写真には、右からセイタカシギ2、オグロシギ2、コガモ2、キリアイ1が写っています。左下の白く巨大な鳥はコブハクチョウです。










今最注目の鳥は、キリアイです。全国的に数が少なく、なかなか出会えない鳥です。

カルガモと比べると、その小ささが際立ちます。トウネンよりもやや大きいくらいです。昨日もネイチャーセンター前にいて、今日も引き続き目の前にいます。










すわってちょっと休憩。大あくびをしていました。










夕方にネイチャーセンター前に揃って接近してきたシマアジ2羽。










これらのシギやシマアジは、北の繁殖地から南の越冬地を目指す旅の途中です。ただいま園内で旅の疲れをいやしに滞在中ですが、いつ次の目的地を目指して旅立ってしまうか分かりません。一期一会かもしれない貴重な出会いなので、観察できた方は幸運です。


(きりぎりす)

2021年9月12日日曜日

今日の鳥たち 20210912



昨日のソリハシセイタカシギの報道で米子水鳥公園に来られた方も何人かおられました。

残念ながらソリハシセイタカシギは、オオタカに捕食されてしまったのでご覧頂く事は出来ませんでした。

 食べてしまったのはこのオオタカでしょうか?  オオタカの成鳥が今日も園内で観察できました。










シマアジは、ネイチャーセンター目の前の浜にやってきました。






また、今日は前浜の島に一日中、キリアイがいて、来館者を楽しませてくれました。






ポタチャン









 

2021年9月11日土曜日

シギ類の標識調査2回目を実施!

9月5日に大成功したシギの標識調査を受けて、今日も日中の調査に加えて夜間調査を実施しました。そして、今回も大きな成果が得られました。


捕獲の準備作業中に予期せず捕獲できた、キリアイ 性不明・幼鳥。

今日の調査で最も捕獲したかった鳥がいきなり捕獲できるとは、うれしい誤算です。米子水鳥公園標識初記録です。独特な形状の嘴を興味深く観察させてもらいました。










調査終了直前に捕獲できたオグロシギ オス・幼鳥。

これまた園内の標識初記録です。

手に余る大きさと、細長い翼の羽ばたきの力強さに驚きました。さすが、海を越えて長距離を飛行する鳥です。黒い尾羽と、白い線が入った黒い翼がとても美しかったです。









今日の調査結果 2021年9月11日(土)

シマセンニュウ N65

コヨシキリ   N24

オオヨシキリ  N3

セッカ     N1

トウネン    N4R2

キリアイ    N1 標識初記録

オグロシギ   N1 標識初記録

以上、7種 101羽(N99,R2)※Nは新規、Rは再捕獲


今回の調査では、9月5日に標識・放鳥したトウネンが2羽捕獲され、放鳥後も元気に活動しているのが確認できました。ヨシ原ではシマセンニュウの渡りの真っ只中で、コヨシキリの飛来数もかなり増えているのが確認できました。今季のシマセンニュウとコヨシキリの渡りのピークがいつになるのか、注目しています。

(きりぎりす)

ソリハシセイタカシギ飛来・・・そのあと、オオタカが・・・

 







昨年の三月以来、久しぶりに

ソリハシセイタカシギがやってきました。しばらく園内に居てくれると嬉しいのですが。


残念ながら、午後になってオオタカが一羽やってきて、白い目立つ鳥を一羽捕まえました。
捕まえた鳥を調べてみるとソリハシセイタカシギでした。
自然界の生存競争は厳しいですね・・・・







2021年9月5日日曜日

19年ぶりにシギ類の標識調査を実施!

今日は、日中に通常行っているヨシ原の小鳥の標識調査を実施した後、夜間にシギ類の標識調査も行いました。シギ類の標識調査は難しく、これまでなかなか実施できませんでした。シギ類を対象に本格的に調査したのは、2002年以来19年ぶりです。


何かと苦労しましたが、その甲斐あって期待以上の成果がありました。


まずは、日中の調査で捕獲されたエゾセンニュウ。

今季2羽目。またしても幼鳥。










そして、夜間調査で捕獲できたシギたち。


アカアシシギ 性不明・幼鳥。

米子水鳥公園標識初記録。

幼鳥なので、成鳥と比べて全体的に色の鮮やかさに欠けます。











ソリハシシギ 性不明・幼鳥。

2羽捕獲されたので、2002年以来2羽目・3羽目。

張り出したおでこと、つぶらな目がカワイイです。











コアオアシシギ 性不明・幼鳥

1999年以来、4羽目。

精密ピンセットのような繊細なくちばしです。










トウネン 性不明・幼鳥

今日は14羽捕獲できました。期待以上の成果です。

離れた場所から望遠鏡で観察しても、手に持って間近で観察しても、変わらずカワイイです。










本日の調査結果 2021年9月5日(日)

シマセンニュウ N53

エゾセンニュウ N1

オオヨシキリ  N1

コヨシキリ   N2

セッカ     N4R2

アカアシシギ  N1 標識初記録

ソリハシシギ  N2

コアオアシシギ N1

トウネン    N14

以上、9種・81羽(N79,R2)※Nは新規、Rは再捕獲


私自身、シギ類の標識調査はほとんど経験がなかったので、大変勉強になりました。

標識初記録が1種類あり、成果の大きな調査となりました。


(きりぎりす)

コハクチョウ一家の飛翔模型を展示室に移設!

この度、ネイチャーセンター観察ホールの天井にエアコンが設置されたため、これまで天井から吊り下げていた、コハクチョウ一家の実物大飛翔模型の居場所が無くなってしまいました。

そこで閉館後に、天井の空間にゆとりがある展示室に移設しました。

展示室に入ると、V字編隊でコハクチョウ一家がお出迎えしております。ぜひご来館の際には、展示室にもお立ち寄りくださいませ。








(きりぎりす)

鳴き声コーナーを移設しました

これまでお子様を中心に人気だった、生き物の鳴き声を聞くことができるコーナーを、エアコン設置工事に伴いまして移設しました。


従来の場所にはガラス扉が新設されたため、鳴き声コーナーの机が置けなくなりましたので、観察ホールの窓寄り、オナガガモの剥製の隣に引っ越しました。










場所の都合上、ご利用いただけるのは1名ずつとなっております。他のお客様と譲り合い、仲良くご利用いただきますよう、ご協力をお願い致します。










(きりぎりす)

この秋最高のシギ祭り!

現在、園内に様々なシギ類が飛来しています。

特に9月4日は、近年稀にみる盛大なシギ祭りで、コアオアシシギ6、アオアシシギ4、タカブシギ9、イソシギ1、トウネン11、ハマシギ1、セイタカシギ3、アカエリヒレアシシギ1、オグロシギ9、ホウロクシギ1、アカアシシギ1、ソリハシシギ4の12種類が確認されました。

この他にも、秋の旅鳥であるクロハラアジサシ夏羽1羽とシマアジ2羽もいました。

ただし、シギ類のほとんどがネイチャーセンターから500m先にいるのが残念です。


500m先に群れるシギ類。

写真左端の白い鳥は、コアオアシシギの白変個体です。(9/4撮影)









コアオアシシギの白変個体(右)。左は普通の個体。背中にうっすらと模様が確認できるのでアルビノではありません。(9/2撮影)









まだ数が少ないハマシギ(9/2撮影)









10羽前後で現れるトウネン(9/2撮影)











セイタカシギ3羽。ネイチャーセンターのそばに最も近づいてくれる貴重な存在です。
右端がオス成鳥、他の2羽は幼鳥です。(9/4撮影)















500m先にいたホウロクシギ。
しかし、夕方にハヤブサに襲われてしまいました。(9/4撮影)















アカエリヒレアシシギ1羽が、
セイタカシギに付きまとって採食していました。(9/2撮影)




ネイチャーセンター前にやってきたソリハシシギ(9/5撮影)














オグロシギ(左端)とアカアシシギ(9/5撮影)





時々ネイチャーセンターの前にやってきてくれるシマアジ(9/4撮影)






ネイチャーセンター前の岸辺の草をきれいに刈り払い、シギ類がやってきてくれることを期待しているのですが、今のところなかなか寄ってきてくれません。もう少し池の水位が下がればいいのですが。



(きりぎりす)