2022年4月30日土曜日

アカエリヒレアシシギが増えた!

先日、地元の新聞に掲載されたことで、すっかり有名になったコハクチョウの吉田さん。今や園内のアイドル的存在です。今朝も健在で、300m先の半島に座っていました。後に500m先の半島に移動しました。










昨日現れたアカエリヒレアシシギ2羽は、今朝も園内にいました。あまり長期滞在しない印象の鳥なので、今日もいてくれて良かったです。










アカエリヒレアシシギは、とにかく水面を忙しく泳ぎ回る鳥です。水面で何かを捕食しているようなのですが、撮影した写真を見てみると、水面に多数浮かんでいるハエのような昆虫を食べているようです。










すばやく不規則に泳ぎ回るだけではなく、よく飛び立ちます。とにかくせわしない鳥です。2022/4/29撮影。










カイツブリとすれ違おうとするアカエリヒレアシシギ。2022/4/29撮影。










すると、すぐ横からもう1羽カイツブリが浮上し、驚いて飛び立つアカエリヒレアシシギ。2022/4/29撮影。

















朝は2羽だったアカエリヒレアシシギが、10:30頃に6羽に増えていました。その後も次々と現れて、最終的に14羽まで増えました。











それ以降は、園内の大きな池(つばさ池)の南岸寄りに広く分散して過ごしていました。水鳥観察桟橋の向かいにやってきた時が、最も近距離(約50m)で観察できるチャンスでしたが、体が小さい上に不規則かつ素早く泳ぎ回るので、撮影がとても難しいです。しかも、順光になる位置になかなか来てくれません。

コガモとすれ違うアカエリヒレアシシギ。コガモと比較して、その小ささがお判りいただけますでしょうか。









普段、浅瀬を歩き回っている姿ばかりを観察しているセイタカシギですが、こうして上陸した姿を見ると、その脚の長さにあらためて驚かされます。こんなに脚が長かったんだ!














数日前から、ハシブトガラスが毎日、カルガモの卵探しにやってきます。巣がありそうなヨシの茂みに飛び込んで物色するハシブトガラスと、それに抗議するカルガモたち。






ネイチャーセンター正面右手の小島に群れていたハマシギ。すっかり夏羽に変身しています。肉眼で見ただけでは、小島に転がっている石と同化していて気づきませんが、望遠鏡で見てみるとその存在に気づきます。



今日のオススメの鳥は、セイタカシギとアカエリヒレアシシギでした。明日もいてくれたらいいですね。

昨日のオススメだったツバメは、今日は晴天だったので窓際に並ぶことはなく、池の上を飛ぶ数も少なめでした。やっぱり昨日の光景は、特別なものでした。

(きりぎりす)

2022年4月29日金曜日

ツバメの雨宿り(動画)

 本日見られたツバメの雨宿りの可愛さをお伝えすべく、動画にしました。



これだけ近づいても逃げないのは、ツバメが昔から人間を上手に利用して、人間がそれを許容してきたお陰です。この関係が今後もずっと続いてほしいと思います。

(みとら)


今日はツバメの日!

雨の日はツバメがたくさん集まって池の上を飛び交うのですが、今日の暴風雨はさすがのツバメも大変だったのか、雨風を避けて、風下側のネイチャーセンターの窓際にずらりと並びました。窓辺に人がいてもお構いなしです。










そっと近づけば、こんなに近くで観察できます。コンパクトカメラでも十分大きく写せるほどです。










通常はネイチャーセンター外壁に沿って設置されている避難路の欄干にとまるのですが、ガラス窓の縁にとまることもあります。これならば数十センチの距離で観察できます。










そっと窓を開ければ逃げません。そっと窓を開けて、真上から撮影したツバメのオス。尾羽がとても長く伸びている美しい個体です。まさに、水も滴るいい男?













普段のツバメはシュッとした細身の体型ですが、今日は寒い雨天なので、羽毛を膨らませてまんまるになっていました。こんな体形のツバメを見る機会は珍しいかも?















ひどい悪天候でしたが、そんな中でも来館頂いた熱心なお客様もありました。その場に居合わせたお客様には、至近距離でのツバメの観察を満喫頂き、とても喜ばれました。























このように、ネイチャーセンターの窓際にツバメが並ぶ光景は毎年見られ、過去のブログでも度々紹介しておりますが、いつも並ぶわけではなく、いつ並ぶのかは予測できません。まさに、宝くじに当たるかのようなお宝風景です。今日この光景に立ち会えたお客様は、大変ラッキーでした。

今日は、今晩開催予定だったコウモリ観察会を中止せざるを得ないほどの悪天候でしたが、アメリカコガモやアカエリヒレアシシギが現れたり、ツバメが窓辺にずらりと並ぶなど、野鳥観察が楽しい一日でした。


(きりぎりす)

アカエリヒレアシシギ現る!

昨日の晴天が嘘のような、寒くて北風が強い雨天でした。風下である右側の岸辺には、波が打ち寄せていました。











この嵐の影響か、暴風雨の中でアカエリヒレアシシギが2羽いました。昨年に続いての飛来です。

この2羽はあまり仲が良くないのか、時々空中戦をしていました。





























コハクチョウの吉田さんは、今日も500m先の半島で過ごしていました。











吉田さんがいる半島の手前に、アメリカコガモのオスが1羽いました。











今日のような雨の嵐の日は、池の上をツバメ類が多数飛び交います。そのほとんどはツバメですが、イワツバメとコシアカツバメも少し混じっています。今年はまだショウドウツバメを確認していません。

ツバメに混じって少数飛んでいたコシアカツバメ。









(きりぎりす)

2022年4月28日木曜日

トウネンが目の前の小島にやって来た!

今日も北東の風が強く、ネイチャーセンター前に鳥が集まりにくい事象条件でした。
そんな中で、トウネンが3羽、ネイチャーセンター前右手の小島にやってきてくれました。

写真左端にハマシギ。その右隣に赤いトウネン、やや赤いトウネン、白いトウネンがいます。ハマシギは小さいシギですが、こうして並ぶと如何にトウネンが小さいかがよく分かります。















春になって、額(額板)が発達してきたオオバン。















渋い美しさがあるオカヨシガモですが、近頃退色が著しくなってきました。一方、ヨシガモはまだピカピカです。カモの種類によっては生殖羽の劣化が目立ってきました。















今日もJr.レンジャーの森の中の小鳥チェックをしてみました。白っぽい小さなヒタキ類のような鳥を1羽見かけたのですが、写真は撮れませんでした。コサメビタキかな~?

森の中を見上げてじっとしていたら、近くにキジバトが飛んできて地上で採食を始めました。私の存在を全く気にせずに、どんどん接近してきました。
















ようやく気になる鳥がJr.レンジャーの森で見つかりました。次こそは正体を確認したいものです。

(きりぎりす)

2022年4月27日水曜日

北東の風が強い一日でした

今日は予報よりも天候の回復が悪く、北東の風が強い一日でした。

ちょうどネイチャーセンターが、鳥がいる位置から風下側だったので、鳥たちはみんなこちらに背を向けて、風上側の遠くに集まってしまいました。

それでも、鳥自体はたくさんいて、この時期らしい鳥では、ツルシギ1,アオアシシギ3,コアオアシシギ1,オバシギ1,ソリハシシギ3,ウズラシギ2,トウネン8,セイタカシギ3、オオソリハシシギ2、ハマシギ82,コチドリ1,コムクドリ3などがいました。しかし、みんな遠い!

そんな中、500m先にいたツルシギが、いつの間にかネイチャーセンター正面の小島にやってきていました。

まだ夏羽への換羽がぜんぜん進んでいません。脚だけ先に黒くなっています。










しかし、あまり居心地がよくなかったのか、すぐに場所を移動してしまいました。




















ツルシギが移動した先には、セイタカシギ3羽が丸くなっていました。ネイチャーセンターから見て風上側なので、セイタカシギたちはみんな後ろ向きです。










Jr.レンジャーの森の中に、強風を避けて小鳥が逃げ込んでいないか期待しましたが、特になにもいませんでした。一昨日はルリビタキが園路にいたようなのですが、今日は見られませんでした。それでも、Jr.レンジャーの森沿いの地面には、いつもアオジがいます。










園内では、ウグイスの「ホ~、ホ~チョチョチョ!」のほか、ヒバリとオオヨシキリがさえずっていました。さらに、「ピョロン、ピョロン、ツリ~」と、クロツグミに似ているけれども弱弱しいさえずりが、茂みの中から聞こえました。シロハラかな?

コハクチョウの吉田さんは一日中、500m先の半島で過ごしていました。

(きりぎりす)

2022年4月24日日曜日

キョウジョシギ、ムナグロ、チュウシャクシギ初認!

今朝はネイチャーセンターの右手の湾内に、ハマシギの群れに混ざってキョウジョシギが1羽いました。水鳥公園では今季初認です。
















黒・茶・白色のまだら模様と、ずんぐりした体形は、三毛猫にちょっと似ています。
















ふだんは海辺で石を嘴でひっくり返したりして採餌する鳥ですが、この個体は斜面をうろうろしながら、草の生えた地面と砂地の境界線をしきりにつついていました。(このあと小石が転がり落ちてコガモ♀に当たり、怒られる)
















正面から見たところ。















なんとなく、胸の模様がポテトチップスの「プリング○ズ」のおじさんに見えます。






水辺を歩くアオアシシギとセイタカシギ。足の長さの違いに注目!
















午後にはネイチャーセンター北側の水辺に、ムナグロが現れました。こちらも今季初認。















今日はこの他、チュウシャクシギ2羽(今季初認)が見られました。ここ数日、園内のシギチの数と種類が急に増えて、春の渡りの盛り上がりを感じます。




園路では、アオジがJr.レンジャーの森から出てきて地面で採餌をはじめました。
















オスの写真を撮っていると、アオジのメスが同じ茂みから登場。つがいかな?
















コハクチョウの吉田さんは、今日は主にネイチャーセンターから見て右手の草地で過ごしていました。















途中、つばさ池にコブハクチョウが現れたのですが、相方のてっちゃんではなかったようです。その一方で威嚇されたりすることはなく、平和な1日でした。


















(おまけ)

閉館後にニホンヤモリの幼体を見つけて回収。春と秋は、よく館内で見かけるのですが、誤って扉に挟まったり、人に踏まれたりしないよう、捕まえて外に逃がします。



(家守なのに外に出される…)
ごめんね!!














少しずつ気温が上がって初夏を感じるようになってきましたが、水鳥公園の春の風物詩は、まだまだ続きそうです。春の賑わいを見せる水鳥公園に、ぜひお越しください。

(みとら)

JP(日本郵政グループ労働組合)さんのボランティア活動

園内のシバザクラが花盛りです。









この季節になると米子水鳥公園では、毎年JP労組

(日本郵政グループ労働組合 鳥取伯耆支部)さんが

シバザクラの補植のボランティアに来ていただいています。

今年で29回目で、水鳥公園の開館より前から行われている活動です。


最初に除草をしていただき、









その後、土を柔らかくして、腐葉土と堆肥を混ぜて土を作りました。



最後に、シバザクラを補植しました。










JP労組様には、苗、腐葉土、堆肥なども提供いただいた上に、

貴重な休日にボランティア作業をしていただきました。ありがとうございました。



来年もきれいな花が咲くのが楽しみです。