2022年7月31日日曜日

秋の渡り調査はじまる&今の鳥と虫

今朝から秋の小鳥の渡り調査を始めました。これから夏本番という気分ですが、鳥たちは8月になるともう秋の渡りを始めるのです。


今朝の成果。

セッカ 雄・成鳥。

昨年の秋にも捕獲された個体でした。また元気に再会できてうれしいです。










オオヨシキリ 幼鳥。体が小さいのでメスかな?









以上、2種類2羽でした。

シマセンニュウがもう入っていないかな、と期待していたのですが、まだでした。


近頃見られるようになったメジロガモ。しかし、あいかわらず遠すぎ!










今年は、園内のタブノキの実を食べにムクドリの群れが毎日やってくるのですが、その中にコムクドリが時々混じっています。今日はようやくその証拠写真が撮れました。






今日の園内のムシ。

昼間でも樹液に集まっているカブトムシ。
プロポーズに夢中のオスと、食事に専念したいメス。





園路を歩いていると、ハラビロカマキリの幼虫と目が合いました。





この問題の答えは私です(ウソ)。と言いたそうに、
クイズの看板にオオシオカラトンボがとまっていました。






今年初めて、ショウリョウバッタのメスの成虫に出会いました。ついこの前まで幼虫だったのに、立派に成長しました!




この虫はスズメバチにしか見えませんが、正体はコシアカスカシバという蛾です。見事な擬態ですね。





まだ鳥の観察の条件はいまいちですが、園路沿いの昆虫観察は楽しいです。
暑さが控えめな開園直後や閉館間際の時間帯が屋外散策にオススメです。その際には帽子の着用とお飲み物の携帯をお忘れなく。後から来た人がその虫と出会えるように、園内で見つけた虫の採集はご遠慮ください。

(きりぎりす)

2022年7月28日木曜日

[中海周辺の水草展]タヌキモは食虫植物

 日本には、食虫植物はあまり多くありませんが、今回の「中海周辺の水草展」では、その一種であるイヌタヌキモを展示しています。

水中に浮かぶ姿がタヌキの尻尾のようなことからこの名前のあるタヌキモですが、

葉にミジンコを捕まえるための捕虫嚢(のう)があることが特徴です。

展示してあるイヌタヌキモを虫眼鏡で見るとこの捕虫嚢(のう)が観察できますのでぜひご覧ください。





[中海周辺の水草展]シラタマモのシラタマは泥の中です

今回の展示の目玉ともいえる「シラタマモ」の展示です。

シラタマモは、長く徳島県の出羽島にしか生育していないといわれていた藻類で、

昨年、米子水鳥公園でも生育しているのが見つかりました。(国内で7カ所目)

今回、これを円柱形の水槽に入れて展示しています。 





















今回、展示してあるシラタマモをよく見ると白い粒が・・・

これをシラタマモの名前の由来と勘違いされている方がいたのですが、
早とちりしないでください。

これはシラタマモがライトを浴びて光合成した結果発生した気泡です。










名前の由来のシラタマ(小球体)は、仮根に付いています。

シャジクモでこのような構造があるものは珍しく、

進化的には古いタイプと言われています。




2022年7月25日月曜日

[中海周辺の水草展]水面まであともう少し!

水面まであともう少しです。













米子水鳥公園で開催中の「中海周辺の水草展」で展示中の

ヒルムシロの浮葉が、あともう少しで水面に顔を出せそうです。 

今回展示しているヒルムシロは、鳥取県内でジュニア・レンジャーの汐田君に採集して来てもらったものです。浅いところに生えていたため水槽に植えると水面に浮かんでいたはずの浮葉が水中に沈んでしまいました。しかし、移植されて3日間のうちに懸命に葉柄を伸ばし、あと数センチで水面に届きそうです。「頑張れー」と応援したくなります。               野外に生育するヒルムシロも大雨が降った後には、こんな風に葉柄を伸ばしているのでしょう。

ポタちゃん


追記

7月26日朝出勤するとついにヒルムシロの浮葉が水面に到達していました。










「中海周辺の水草展」は

#みなもかん さんと

共催で実施しています。




2022年7月24日日曜日

[中海周辺の水草展]ミズオオバコの花が咲きました!


 








昨日から米子水鳥公園で開催している「中海周辺の水草展」ですが、

今日は展示している水草の[ミズオオバコ]の花が咲きました。

ミズオオバコは水草ですが、花を空中に出して花を咲かせます。

昨日までは、花茎は水中で横になって寝ていたのですが、今朝になって花が水面に顔を出しました。

花は、一日でしぼんでしまい、花茎は水中に戻ってゆきます。

まだこれから咲く花芽がありますので、ご来館の際はミズオオバコの花が咲いていないかチェックして下さい。



朝はまだ、つぼみでした。




花の中に水が入らないように花だけ水面に顔を出して花を咲かせます。



※今回の展示は、「みなもかん」さんと共催で実施しています。



追記
翌日(7月25日)に観察するとやはり花弁はもうなくなっており花柄は水の中でした。




2022年7月23日土曜日

メジロガモ再登場!

13:00頃、ネイチャーセンターから600mくらい先にメジロガモのオスが1羽いました。先月確認された個体と同じなのかな?もしかしたら、水鳥公園周辺に滞在していて、時々園内に入ってきているのかもしれません。










ホシハジロと並ぶと一回り小さく見えます。












13:30頃、上空をミサゴが魚を持って舞っていました。















空から聞こえる、「ピヨ、ピヨ、ピヨ…」という、ヒヨコのような可愛らしい声は、ミサゴの声です。勇ましい外見からは想像できない可愛らしい声は、ギャップ萌えですね。












16:15頃、ネイチャーセンターから300mくらい先にカイツブリの幼鳥が2羽いました。顔にまだ縞模様が残っているので、園内で生まれ育った子かな?ネイチャーセンターから見える範囲には子育てが順調な巣は確認できていないので、見えない場所で子育てをしていた巣があったのかもしれません。











現在、園内の主役である昆虫たち。今日は樹液にカブトムシが多く集まっていて、バキバキと音を立てながら激しく争っていました。



明日の夜は、「樹液に集まる虫を観察しよう!」を開催します。
参加者の皆さんにはぜひ、このような光景をご覧いただきたいです。

(きりぎりす)

2022年7月21日木曜日

南国の迷蝶、リュウキュウムラサキがいた!

昨日14時ごろ、園内の様子を見回っていてメダカ池の横の園路を歩いていたところ、頭上を滑空するチョウが目にとまりました。大きさや飛び方から、ゴマダラチョウかな?と思ったのですが、翅の上面に大きな4つの白斑がはっきり見えました。リュウキュウムラサキのオスでした。

主に南西諸島で見られる南国のチョウで、鳥取県西部では初記録と思われます。


あわててカメラと捕虫網を取りに行き、現場に戻ると、園路沿いの樹木の葉先にじっととまっていました。証拠写真が捕れました!










翅の表が美しいチョウなのですが、高いところにばかりとまり、翅を閉じてばかりいたので、翅を開いた姿は撮影できませんでした。残念。













複眼が市松模様なのが面白いです。脚が4本しか見えませんが、前脚がきれいに折りたたまれて見えないだけで、ちゃんと6本あります。タテハチョウによく見られるとまり方です。


証拠写真が撮れたので、今度は標本に残すために採集に挑戦。しかし、微妙に網が届かない高さにとまっています。

やがて飛び立ち、ゆったりと滑空を交えながら園路上を飛びましたが、これまた微妙に網が届かない高さでした。園路の奥まで網を構えて追いかけましたが、振り切られてしまいました。とても暑い中だったので、サウナに入ったかのように汗だくになりました。

しかし、この個体はメダカ池の横の園路沿いが気に入っていたらしく、その付近を飛び回っては樹木の葉先にとまることを繰り返していました。しばらくしたら、また第1発見の場所に戻ってくるかもしれない、と思いました。

そこで、15時ごろに再度園路を歩いて探してみると、期待どおり、第一発見の場所でじっととまっていました。そして、捕獲に成功しました。


捕まえたリュウキュウムラサキを白い紙の上を歩かせたところ、時々翅を開いてくれました。写真では地味に写ってしまいましたが、実際に見ると黒い地色には藍色の光沢があり、後翅の白斑が青色を帯びていて美しいです。











現在、ネイチャーセンターは改修工事中で、窓の外は足場に囲まれ、鳥はとても少なく、野鳥観察には厳しい状態なのですが、屋外を歩くと様々な昆虫がいて楽しいです。そしてこんな素敵な出会いにも恵まれました。鳥がいない時期は、鳥以外の生き物観察も楽しめるのが、米子水鳥公園のいいところです。

ところで、なぜ南西諸島のチョウが米子に現れたのでしょう?

先日の大雨をもたらした低気圧に乗って、南方から飛ばされて来たのかな?

もしかしたら、この個体のほかにも山陰地方に迷入しているリュウキュウムラサキがいるかもしれませんね。

(きりぎりす)

2022年7月14日木曜日

ネイチャーセンターの工事はじまる

7/11(月)から、ネイチャーセンターの周りに足場を組む工事が始まりました。

7/14撮影











これから9月下旬まで、ネイチャーセンター外壁の修繕工事が行われる予定です。

この間、野鳥観察に不便が生じるかもしれません。

申し訳ございませんが、宜しくお願い申し上げます。

(きりぎりす)

2022年7月13日水曜日

夏の主役ようやく現る

今年はなかなか姿が見られないな、と思っていたカブトムシが、7/11からようやく姿が見られるようになりました。昨年は6/26に初確認されているので、15日も遅れています。

7/13に見つけた、今年2匹目のカブトムシ。

1匹目は7/11に確認されたメスでした。

















やや小ぶりなオスでした。
今のところ数が少ないし、サイズも小さめです。










また、いつもはカナブンよりもはるかに多いシロテンハナムグリがとても少ないのが気になります。今年の夏は、虫の様子がちょっと変です。

16日と18日に開催する「虫捕りトラップで昆虫採集!」では、主に樹液に集まる昆虫を調べるので、昨年との結果の比較が興味深いです。


(きりぎりす)

2022年7月7日木曜日

上半期の草刈り完了!

今日は週に一度の草刈りの日です。

保護区内の水辺の草をきれいに刈り払い、夏休みを迎える準備を整えます。
















職員5人がかりで作業をして、思ったよりも早く刈り終わりました。これで上半期の草刈りは終了です。次は9月から10月にかけて草刈りをして、冬鳥の飛来に備えます。

引き続き、メダカ池に茂ったヨシも片づけました。これも夏休みを迎える前に重要な作業です。

作業前の風景。

























作業後の風景。(作業に熱中しすぎて作業風景の写真を撮り忘れました)
























久しぶりに水面が広くなりました。これでトンボが喜んでやってきてくれるかな?














今週末は子どもラムサールクラブで水生生物の観察を行うので、このさっぱりとしたメダカ池でどんな生き物が見つかるか、楽しみです。

(きりぎりす)

2022年7月3日日曜日

スロープ常設展示の生き物写真を更新しました!

ネイチャーセンターの1階と2階をつなぐスロープの壁面には、園内の生き物写真を常設展示しています。季節に応じて見られる生き物が変わるので、スロープ展示もそれに合わせて入れ替えています。

本日、スロープの写真を春の生き物から夏の生き物に入れ替えました。ご来館の際にはスロープを歩いて頂きまして、今が旬な生き物の写真鑑賞もお楽しみいただけたら幸いです。

















(きりぎりす)

残念なお知らせ

残念なお知らせです。

本日、久しぶりに雨が降った後、ヌカカが復活しました。

ご来園の際にはご用心ください。

(きりぎりす)


2022年7月2日土曜日

虫が主役の季節到来!

梅雨が明けて、虫が主役の季節、夏になりました。

いつもならば7月中旬ごろまでいるヌカカが
梅雨明けと共にすっかりいなくなり、
快適に屋外を歩けるようになりました!
(ただし、とても暑いです)

ネイチャーセンターから見える鳥はとても少ないですが、
屋外を散策するとたくさんの昆虫に出会えて、
とても楽しいです。


今年初めてミヤマクワガタに出会いました。
涼しい森を好むクワガタですが、
なぜ30度越えの園内にいるのか不思議。
今年も出会えてうれしいです。

























手に乗せるとこんな感じです。
体長は62mmくらい。
それほど大きくはありませんが、
大あごと頭の耳状突起が立派なカッコいいオスでした。






































ノコギリクワガタもいました。
先日見つけた個体よりもやや小さく、
黒味が強い個体でした。
















































普段は雑魚キャラ扱いのコクワガタですが、
カナブンが相手なら負けません。

















このブログで毎度おなじみのヒラタクワガタ、
洞のヌシは今日も健在です。
このオスは、洞にメスを2匹も招き入れています。
この夏、園内で最大最強のヒラタクワガタです。
他の昆虫を圧倒するオオスズメバチも、
このヌシとの戦いは避けます。



これで、クワガタのメンバーは出揃いました。
あとはカブトムシの登場が楽しみですね。

※園内でカブトムシやクワガタムシを見つけても、
捕まえないでね!


カナブンに噛みつきまくって追い払い、
樹液を独り占めしようとしているコガタスズメバチ。
その上では、カナブン同士が張り手の応酬で戦っていました。
















鉄壁の装甲で身を固めたオオゾウムシも、
今年初めて見ました。



















次々と園内の樹木を枯らしてしまう困った虫、
シロスジカミキリもいました。
元気な姿で確認できたのは、今年初めてです。



























夕方に館内に侵入したハチを捕獲したところ、
モンスズメバチでした。
園内ではあまり見かけない珍客です。

体長は23mmくらい。














それほど大きなハチではありませんが、
さすがはスズメバチの一族です。
カメラを向けると片脚を持ち上げて威嚇してきます。
気合入ってます!















今日の鳥の様子。
すっかり大きく育ったカルガモのヒナたち。
近頃はこのヒナ7羽の親子を中心に、
ヒナ2羽、6羽の計3組の親子が現れています。















このほか、今日新たに幼いヒナを3羽くらい連れた親子が
500m先の半島付近で来つかりました。今後が楽しみです。


今年は過去に例を見ないほどカイツブリの繁殖状況が悪いです。
現在、ネイチャーセンターから確認できる巣はこの1か所だけです。
この巣の子育てが成功することを期待しています。















(きりぎりす)