2016年6月25日土曜日

カイツブリがお引越し

長い間、ネイチャーセンター左手に見える浮き巣で抱卵していた
カイツブリの巣は、今週木曜日以降、親鳥の姿が見えなくなり、
空になってしまいました。

何度かヒナの姿も確認されていて、
いよいよこれからが子育てが観察できるぞ、と
常連さんが楽しみにしていただけに、
とても残念です。

今日、この空になった巣に接近するカイツブリがいたので、
同じ巣で抱卵を再開するのかと思って見ていたら、
巣材を運び出していました。
まるで、家財道具一式を運び出しているみたい。
どうやらお引越しを始めたようです。

巣材不足なのか、古巣の巣材をリユースしているのが面白いです。
カイツブリは資源を大切にしています。

引越し先は、ネイチャーセンターからは死角になっている
ヨシ原の縁のようです。
経過を観察できないのが残念ですが、
今度こそは子育てが順調に進むことを祈ります。



















右奥にある古巣から巣材を運び出すカイツブリ。
資源は大切に♪

(きりぎりす)

カルガモ親子ヒナ9羽登場!

今季、水鳥公園に現れるカルガモの親子は、
ヒナ7羽が最多で、少子化傾向が続いていましたが、
今日ヒナ9羽の親子が新たに登場しました。

現れた場所は、やっぱりドーナツ島周辺です。
ネイチャーセンター左手に見えるドーナツ形の島は、
カルガモ親子にとても人気です。

















午後に現れたときは、ドーナツ島から左へ移動していたのですが、
ヒナが2羽しかいないのでおかしいな?と思っていたら、
後から7羽がゾロゾロと母親の元に駆け寄ってきました。

















親子全員が無事合流して、
ネイチャーセンター左手のヨシ原へと潜っていきました。
生まれて間もない、とってもかわいいヒナ達です。


















園路では、デート中のキジに出会いました。

















急いで園路を横断するメス。
キジのデートは、いつもメスが主導権を握っています。
いつ、どこに行くかはメス次第です。


















メスのあとを追いかけるオス。
メスは早足でしたが、オスはのんびり歩きます。

















キジたちが向かった先に行ってみると、
すぐ目の前にオスがいました。
メスもそばにいましたが、速やかに草むらに駆け込んでしまいました。
オスはゆったりとした動作で、メスの後を追います。

オスを見ている間に、メスは草むらの奥深くに隠れてしまいました。
オスの派手な姿とのんびりとした動作は、
天敵の目を引きつけてメスを守る効果があるように思います。

このほか、モズの巣立ったばかりの子どもたちが、
ジュニアレンジャーの森で追いかけっこをしていました。

(きりぎりす)

2016年6月23日木曜日

オシドリトリオ現る

今日は珍客が現れました。
水鳥公園ではなかなか出会えないオシドリです。

















どれもオシドリとは思えない貧相な姿をしていますが、
一応3羽ともオスです。
メスが子育てに追われている中、オスたちは呑気に周遊中?

























ヤマハンノキでは、
モズの巣立ったばかりの幼鳥たちが
じゃれ合って騒いでいました。
5羽くらいいました。



















一方、カルガモの子はずいぶん大きくなりました。
こちらはヒナ6羽の親子。


















こちらはヒナ4羽の親子。
まだかわいいですが、もうすぐ大人っぽく変わっていきます。

















島の上で並んで休む、カメとカモ。
左のカメが、どんどん前進してカモに接近中。
お互いに相手のことをどのように思っているのでしょう?


ネイチャーセンター右手に見える杭の列周辺に、
妙にカルガモが集まっていると思ったら、チョウセンイタチがいました。
みんなで集まってイタチを追い払おうとしているようです。


















たくさんのカモたちに囲まれて居心地が悪くなったのか、
チョウセンイタチは杭の上をピョンピョン飛び跳ねて
逃げていきました。

















列の右端の杭から着水して泳ぎ始めたチョウセンイタチ。
チョウセンイタチの背骨はとても柔軟ですね~。
ほぼ直角に曲がっています。

このイタチの背後には、カルガモ、カイツブリ、オオバンの連合軍総勢およそ20羽が
ゾロゾロと追いかけ、イタチがヨシ原に潜り込んで去るのを見届けていました。
連合軍の中にはカルガモの親子もいました。

今季はイタチが頻繁に現れています。
昨日も、前浜左手のドーナツ島からカルガモのヒナを1羽さらっていったそうです。

















園路を歩いていると、前方を飛ぶ大きな甲虫を発見。
着地点を探してみたら、大きなシロスジカミキリがいました。

もう夏ですね。

(きりぎりす)

2016年6月20日月曜日

ヨシゴイ今日も現る!

一昨日に今季初確認となったヨシゴイが、今日も姿を見せてくれました。

ネイチャーセンター左手のドーナツ形の島に飛び込むヨシゴイを見つけ、しばらく見ていたらヨシ原から顔を出してきました。















ヨシ原から大きく上半身を乗り出すヨシゴイ。
こんな無理な姿勢で、どうやって上半身を支えているのか不思議です。
この忍者のような身のこなしが、まさしくヨシゴイの特徴です。
















この姿勢で頻繁にメダカを捕えて食べていました。
ドーナツ島の真ん中の穴には、メダカがたくさんいるようです。

















不意に左手から接近してきたカルガモのヒナにちょっと驚いたヨシゴイ。
姿勢を正してカルガモの動きを見張っていました。


初認後、順調に観察できているヨシゴイ。
もしかしたら、今年はヨシゴイの当たり年かもしれません。

ご来館の際には、左手に見えるヨシ原と、その向かいにあるドーナツ島にご注目下さい。
運がよければ、ヨシゴイに会えるかもしれません。


















一方、こちらはネイチャーセンター左下の丸太柵で休憩中のカルガモ親子。
近頃、この柵の角に上がって休む親子の姿が頻繁に見られるようになりました。
どの親子も、ヒナはどんどん大きくなっています。

その一方で、生まれて間もないちっちゃなヒナを連れている
親子が現れなくなりました。
近頃は、新たにヒナが生まれた親子がいないようです。

よく見ると、お母さんが左足でわが子を踏みつけています。
踏まれているヒナの様子に異常はありませんが、苦しくないのかな?

(きりぎりす)

2016年6月18日土曜日

ヨシゴイ初認・クロハラアジサシ7羽も!

本日、今季初めてヨシゴイが確認されました。

ヨシゴイはほぼ毎年夏に確認されている鳥ですが、
常にヨシ原に潜り込んでいるため、姿を見るのはとても難しいです。

毎年数回ずつしか見つからず、辛うじて存在が確認できている状態なのですが、
今年も確認できてよかったです。

















ヨシ原からヨシ原へと、ふわりふわりと飛び移ります。


夕方に、常連の小学生I君が来てくれたので、
今日はヨシゴイが出たよ、とご案内したところ、
I君は自力でヨシゴイを発見しました!
すごいですね~♪

















I君は、こんな風景の中からヨシゴイを見つけました。
皆さんはどこにいるかわかりますか?




















ヨシゴイがいる部分を拡大。
ヨシゴイが見つかるときは、飛んでいるか、
ヨシ原から顔を出しているときが殆どですが、
このように、ヨシ原の根元で下を向いているところは、
なかなかみられません(というか気づかない)。


















このほか、今日は久しぶりにクロハラアジサシがやってきました。
最多で7羽現れ、前浜付近の杭にみんなとまりました。
杭が点在していて画面に7羽一緒に収まらないのが残念!
右の個体は、早くも冬羽への換羽が始まっています。


















派手に水面に飛び込んで水浴びをしていたクロハラアジサシ。
と、それを見つめるカルガモとオオバン。



一方、相変わらず殺気立っている園内のカルガモたち。
今日も前浜右手の島で、取っ組み合いのけんかを始めました。

















お互いに相手の胸元に噛み付きながら押し合っています。

















その後、もみ合いながら池に落ちて、さらに追いかけていました。


なぜけんかしているのかはよくわかりませんが、
けんかしていたのはオス同士でした。
ネイチャーセンター前に突然舞い降りてきた数羽のカルガモたちの様子を見てみると、
なんと求愛ディスプレイを始めました。

子育て真っ最中のカルガモですが、
まだフリーでいるメスをめぐって、オス同士が争っているのかもしれません。


















お尻を高く持ち上げる求愛ディスプレイをしたオスのカルガモ。
狙いは、すぐ近くを2羽で泳いでいたメスのカルガモでした。
しかし、冬と比べると、あまり活発なディスプレイではありませんでした。

(きりぎりす)

2016年6月17日金曜日

母は強し!

ネイチャーセンター右手に見える、池の浄化施設横の池で、
オオタカがカルガモの親子を狙っていました。

















オオタカの眼下には、ヒナが8羽泳いでいます。
親鳥は水面で大げさに翼をばたつかせてタカの注意をひきつけ、
ヒナたちが狙われないようにがんばっています。


















カルガモの迫力に圧倒されたのか、
オオタカはあきらめて、近くの陸地に舞い降りました。
すると、カルガモの親鳥がオオタカに向かって突進しました。
このとき、この場にカルガモの親子が2~3組いて、
それぞれの親鳥が団結してオオタカに挑んでいました。

どう考えても勝ち目がない相手ですが、
それでも勇敢に恐ろしい敵に向かっていく
親鳥の勇敢さには驚かされました。

この後、オオタカは何もとらずに遠くへ飛び去りました。
母は強し!

(きりぎりす)

カルガモ親子の出現率

本日の米子水鳥公園では、カルガモ親子が何組も
前浜で昼寝をしています。昨日は、ヨシ原の中で隠れてばかりだったのに
今日は大胆にセンターの目の前の前浜でお昼寝中です。


以下の写真は全て同時に観察された別の親子です。




























どの親子ものんびり休憩中ですが、
ただ、どのお母さんも頸をあげて警戒を怠っていません。

ポタちゃん

2016年6月12日日曜日

今日の人気者♡

今日は、月に一度の子どもラムサールクラブの活動日でした。
テーマは、「1500年前の貝殻を探そう!」。
園内の野鳥保護区の奥まで行って、地面から貝殻を探して掘りました。



















今日の主役は貝殻のはずなのですが、
子ども達に大人気だったのは、カメでした(笑)。







































このクサガメは、もうこれ以上は大きくならないだろう、
という特大サイズのおばあちゃんガメでした。
産卵場所を探して上陸していたのかもしれません。

こんなに大きなクサガメは、
ネイチャーセンターからごくまれに姿を見かけたことはありますが、
捕獲できたのは開園以来初めてだと思います。
甲長235mm、体重1611gでした。



















また、アカミミガメの子ガメも見つかりました。
生まれたての500円玉サイズ。
とってもカワイイのですが、園内で繁殖しているこの状況は残念です。

(きりぎりす)

2016年6月11日土曜日

カルガモの悲劇

自然界で子どもを育てるのは、とても厳しいです。



















今日はカルガモの親子の観察会を実施したのですが、
これは観察会当日の朝に起こった事件です。

このチョウセンイタチは、前浜正面の小島に繰り返し上陸し、
ヨシ原の中からヒナ2羽、卵1個を持ち去りました。

観察会の最中にも、残りの獲物を探しに現れましたが、
この時は手ぶらで去って行きました。


(きりぎりす)

2016年6月10日金曜日

今日のカルガモ親子20160610

今日は、午後にカルガモの親子が3組、前浜で同時に観察できました。

















5羽のヒナを連れた親子。
現在、もっともヒナが成長している親子です。



















こちらは、2羽のヒナを連れた親子。
まだヒナが幼くてかわいいです。
今日は前浜正面の島の右寄りがお気に入りで、何度も上陸して休憩していました。
オオバンやセイタカシギと相席でしたが、怖くないようです。


















そして、ヒナ4羽を連れた親子。
この親子がもっともヒナが幼いです。お母さんの額には大きな傷があります。
親子の後を泳ぐのは、にせもののお父さん。
たぶん、お母さんに興味があるでしょう。
この時期によく見られる光景です。
お母さんガモは、子ども達をオスガモの反対側に集め、
迷惑そうに急いで泳いでいました。

















ヒナ5羽連れの親子とヒナ4羽の親子が、
ニアミスする場面も見られました。
ヒナが幼い4羽連れの親子が、
緊張気味に6羽家族の前を通り過ぎていきました。


実は、この写真を撮影した少し前に、
ヒナ5羽の親子とヒナ2羽の親子が接近した時、
ヒナ5羽を連れた母ガモがヒナ2羽の親子に襲い掛かり、
1羽のヒナを激しく攻撃しました。

襲われたヒナ1羽が家族からはぐれて、一時行方不明になり、
安否が心配されましたが、
幸いにも襲われたヒナに怪我はなかったようで、
あとで親子3羽が無事合流できました。よかった~♪


















夕方になると、ネイチャーセンターの目の前に、
ツバメの群れが飛んできました。
ほとんどが巣立ったばかりの幼鳥です。
親鳥と一緒に飛行訓練にやってきたようです。

ネイチャーセンターのガラスに衝突する子がいましたが、
幸い当たり方が軽かったので、墜落せず飛び去りました。



さて、明日はカルガモ親子の観察会です。
13:30集合で、15:00までの予定です。
お天気が心配ですが、とってもかわいいカルガモ親子との出会いを期待しましょう!

(きりぎりす)

水辺のわくわく学校(トンボ池)の草刈をしました

米子水鳥公園の近くにある粟島(36メートル)のふもとに
メダカ池があります。
昨日は、ここの整備を行いました。
ヒメガマやヨシが生育する池です。
あまり繁茂しすぎると水面が覆われてしまうので、
年に数度刈り込んでいます。

刈った草を水からあげるのが大変です。


作業が終わると、広がった水面に早速トンボがやってきていました。

2016年6月8日水曜日

カイツブリの雛誕生!!
















 6月8日(水)。観察ホール左側の葦の根元で浮き巣を作り抱
卵していたカイツブリの親鳥の傍らに、うごめく小さな影を確認
しました。
 よく観察してみると、生まれたての雛がよちよち歩きで動く可
愛らしい雛でした。
 生まれたての間もない雛は親鳥の羽の中に隠れる習性があ
り、この雛もすぐに親鳥の羽に隠れてしまいました。まだ孵化し
ていない卵も3~4個ある様なので、これから次々に孵化する事
が期待されます。
 背中の中に隠れていた雛が、もう一方の親鳥が餌を持ってくる
と、われさきに羽の中からこぼれ落ちる様子はとても可愛いです。
 雛の孵化が確認された本日より1~2週間が見所なので、是非
皆さん観察にお越し下さい!!
                    By MARUKOME

2016年6月4日土曜日

カルガモ親子は今何組いるの?

6月2日から、複数のカルガモ親子が現れるようになりました。
















5羽のヒナを連れたカルガモ親子(6/2撮影)。

あれ、1羽減っちゃった!とがっかりしていたら、
すぐあとから6羽連れの親子も現れました。こちらが一組目の親子だと思います。
6月3日時点で、2組の親子がいるのは確実です。

ところが、6月3日にはヒナが2羽しかいない親子が現れたほか、
親鳥不明のヒナ2羽を激しく襲うカルガモの成鳥を見かけるなど、
ややこしい状況になってきました。

ヒナが少なめに見える親子は、
子殺し狙いの他の個体に襲われたりして、
一時的に親子が分断されている可能性があるのです。

近年、水鳥公園ではカルガモの子殺しが多発するようになり、
原因が分かりません。
カルガモ同士、もっと穏やかに暮らせないものでしょうか。




あいかわらず、グエグエ鳴きながら飛び交うカルガモの小グループがいます。(6/3撮影)




































近頃また姿が見られるようになったセイタカシギ(6/3撮影)。
今度の個体はメスです。前浜によくやって来てくれます。
今日も健在です。

近頃の水鳥公園は、朝のうちは呆れるほど鳥が少ないですが、
時間がたつにつれて徐々に数が増えてきます。
鳥の観察には、やや涼しくなってくる夕方が、鳥の数や光線の向きなどの点でおすすめです。

(きりぎりす)