2018年8月30日木曜日

シギとカイツブリとコブハクチョウ

まだ35度前後の猛暑が続いておりますが、
少しずつ秋らしい鳥の姿も見られ始めています(本当に少しずつですが)。



アオアシシギ。夕方にネイチャーセンター前の小島にいました。
まだなかなかシギ類の種類も数も増えてきません。
















現在、カイツブリの巣は8か所確認されています。

1個目。ネイチャーセンター右手に見える最も近い巣。
北風にさらされて今にも壊れそうでしたが、
今ではすっかり安定しています。














2個目。元の場所から200mくらい漂流した巣。
しかし、巣の高さは最も高く、漂着した後も安定感抜群です。














3個目。漂着した巣の左奥に見える巣。
ヨシの茂みの中に作ってあるので、とても観察しにくいです。















4個目。ドーナツ島中央手前に見える巣。
安定感抜群。















5個目。ドーナツ島中央奥に見える巣。
こちらも手前にヨシがかかって観察しづらいので、
卵やヒナの状況が分かりません。














6個目。ドーナツ島の左に見える巣。
この巣は今季唯一、ヒナを2羽巣立たせることができましたが、
すかさず次の繁殖を目指して抱卵中。














7個目。池の北岸の遠くに見える巣。
巣に被さっている枯れ枝にはいつもサギ類がとまっているので、
落ち着いて抱卵できないと思うのですが…。














そして8個目。
池の北岸の最も遠くに見える巣。
台風通過時、池の北側の巣はほぼ全滅しましたが、
その後に作られた最も新しい巣です。
以上、今のカイツブリの巣カタログでした。















いずれの巣も、ヒナの姿が確認できません。
そろそろヒナが生まれてもよさそうな巣が
いくつかあるのですが…。


一方、こちらはいつも同じ場所でくつろいでいるコブハクチョウ。
ドーナツ島中央奥のヨシ原の中に、いつも潜り込んで休んでいます。
来春に巣作りする場所にするつもりなのかな?














そろそろ、秋のシギ類とシマアジの飛来が楽しみですね。

(きりぎりす)

2018年8月24日金曜日

キアシシギ















ネイチャーセンターの目の前にキアシシギがやってきました。
石に隠れて脚が見えない・・・・

2018年8月23日木曜日

大山に虹がかかっていました。






夕方、大山に虹がかかっていました。
これから台風20号が接近。カイツブリの巣がちょっと心配です。

2018年8月19日日曜日

オオジシギ?現る

本日、園内の池の浄化設備横にある池で
オオジシギ?を見つけました。






























8月15日にネイチャーセンターから約500m先にいるのが見えましたが、
遠すぎて良く見えず、識別は断念しました。
ところが今回は、距離が約200mくらいのところにいたので、
ようやく姿がよく見えてきました。
(注:もちろん15日と今日の個体が同一かどうかはわかりません)

厳密には、尾羽の枚数や模様、
次列風切の色なども見ないと断言できませんが、
私はオオジシギだと思います。

くちばしがタシギと比べると短めであること、
目がやや後ろ寄りにあるように見える面長な顔つき、
肩羽の模様と形状、雨覆の色の淡さ、
尾羽の突出が大きいこと、が根拠です。

ヨシ原にはシマセンニュウがかなり渡ってきているようです。
いよいよ秋の渡り鳥シーズンですね。


17日にご紹介しました、
強風で崩れそうになっていたカイツブリの巣は、
どうにか持ちこたえたようです。
ヒナの誕生が楽しみです。















(きりぎりす)

2018年8月18日土曜日

日暈(halo)が見られました。

今日はとても良い天気です。
にもかかわらず、お客様から珍しい虹が見えると教えて頂き、
外に出てみました。
太陽を見ると日暈(ひがさ)が見られました。

















綺麗な虹の輪ができていました。

詳しくは、Wikiをご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%88

2018年8月17日金曜日

風がさわやかな日なのですが…

今日は、さわやかな北風が吹いていて気持ちいいのですが、
カイツブリにとってはこの風が災難になっています。

ネイチャーセンターから見た南側の風景。
強い北風によってヨシが右奥側に吹き倒されています。




8月15日の様子。
この巣はネイチャーセンターの正面にあった巣ですが、
先日の北風で100mくらい漂流してしまいました。
でも、巣はしっかりしていて、
ヒナの誕生も確認できました(親鳥の右端)

動画はこちら。



そして、今日(17日)の様子。
巣はさらに北風に流され、水鳥観察桟橋右手の岸辺に漂着していました。
それでも巣はしっかりしていて、抱卵を継続しています。
15日に確認されたヒナの安否は不明です。



こちらは、ネイチャーセンターから最も近くにある巣の15日の様子。
この日までは安定していたのですが…。



こちらが今日(17日)の様子。
巣が北風と波にさらされ、崩れかかっています。
4つの卵を守ろうと、親鳥が必死に巣材を運んできています。


動画はこちら。


この巣の卵は、あと1週間くらいでふ化する見込みです。
何とかこの強風に耐え抜いてほしいものです。


そろそろ秋の渡りの季節を迎えます。
13日から始めた鳥類標識調査では、
早速シマセンニュウの飛来が確認されました。
また、15日にはコヨシキリ1羽も確認されました。
標識調査でコヨシキリが8月中に確認されたのは初めてです。

16日には、アジサシ1羽が小型のシギ2羽と一緒に
水鳥公園上空を通過していきました。
アジサシは米子水鳥公園では珍しい鳥です。

少しずつ秋の鳥たちがやってきています。

(きりぎりす)

2018年8月11日土曜日

クロハラアジサシとツバメが飛び交う

昨日から、クロハラアジサシの夏羽が
ネイチャーセンター前をヒラヒラと飛んでくれます。




























そして、ツバメの群れが池の上を一日中飛び交っています。
特に、午後から夕方にかけて100羽くらいが
ネイチャーセンターの周りを飛び回っています。
ツバメの群れが群れ飛ぶ光景は見ていて面白いのですが、
写真や動画で撮っても分かりにくいのが残念!
ほとんどが幼鳥で、1羽だけコシアカツバメも混じっています。






























こちらはカルガモの親子。
もうすっかり大きくなっていますが、まだ母親と一緒にいます。
さて、どれが母親でしょう?

















ネイチャーセンター正面の小島のヨシ原の中で、
カルガモが抱卵しているのが見えました。
ところが午前中に、この巣にやや成長したカルガモのヒナたちが
座り込んでいました。
あれ?と思ったのですが、午後はきちんと成鳥が座っています。
不思議なことがあるものです。卵は大丈夫だったのかな?
無事かわいいヒナが孵化することを期待します。















カイツブリの子育て状況について。
カイツブリの巣は午前中に8個確認されましたが、
ネイチャーセンター正面右手に見えていた巣は、
今日の北風にあおられて午後に消滅してしまいました。
→翌日、池の南岸に漂着しているのが確認できました。
 巣は壊れておらず、親鳥が抱卵していました。
また、池の南岸にある池の浄化設備のそばで
新たに巣が見つかっています。
ヒナ2羽が育っている巣は、かなり巣から遠くに出かけるようになり、
巣に戻る事が少なくなりました。

(きりぎりす)

2018年8月9日木曜日

第一回アジアユースグリーンリーダー会議に参加して来ました!

今回、第一回アジアユースグリーンリーダー会議(2018.8.8-9th 慶尚南道ハプチョン郡)に、米子市から高校生一名を連れて参加しました。
この会議は、2009年に韓国で行われたラムサール締約国会議から
お付き合いのある「慶尚南道ラムサール環境財団」の主催で
実施され、米子水鳥公園で保全活動をする高校生のご招待をいただきました。



さまざまな環境問題に取り組む次世代を育成する為に東アジア四か国から58名の高校生が集まり、日頃の活動を発表ました。


米子水鳥公園のジュニアレンジャーの報告
















それぞれのポスターを説明し合うポスターセッション




















そして最後にその成果として、
第一回 アジアユースグリーンリーダー会議

「グリーンリーダー実践行動宣言」を取りまとめました。


















私たち「第一回 アジアユースグリーンリーダー会議」参加者は、日本、台湾、カンボジア、韓国から88日~9日に、韓国慶尚南道ハプチョン郡で集まりました。すべてのグリーンリーダー会議参加者は、野生生物のために愛とともに慈しみ、生態系を保護するために行動することに賛成しました。

一、気候変動について
私たちは、できるだけ公共交通を使い、車が必要な時は、電気自動車を使います。私たちはマイカップや、マイボトル、マイ箸を使います。そして、できるだけマイバッグを使います。

二、生物多様性の保護
私たちは、積極的に有機農産物を購入し、その良さを最低でも一人の友人に伝えます。私たちは、引き続き自然保護活動に参加し、絶滅危惧種を守っていきます。

三、生態系のワイズユース
私たちは、使い捨て商品を利用しません。私たちは、天然資源を等しく分けあいます。

四、動物愛護の推進
私たちは、動物実験に反対し、動物によらない製品を利用します。


1回アジアユースグリーンリーダー会議全参加者一同

2018年8月8日水曜日

キアシシギもきた!

今朝、ネイチャーセンター前右手の小島にキアシシギがいました。
この秋?初認です。
一日中、この島の上で過ごしていました。
少しずつ秋の渡りが始まっているようです。
今日は一日中涼しく、秋を感じさせるお天気でした。















この夏は、園内にホシハジロが30羽前後居残っています。
ネイチャーセンター正面の小島にやってきたオス。
エクリプスは冬と比べると胸とお尻の黒味が薄れて、
全体的にコントラストが弱くなります。















その傍らにはホシハジロのメスがいたのですが、
このメスのお尻の穴から糸が垂れ下がっています。
この糸は何なのでしょう?















以前もホシハジロのお尻から糸が垂れているのを見たことがありますが、
この糸が何なのか、謎です。

(きりぎりす)

2018年8月6日月曜日

前浜にソリハシシギ

米子水鳥公園も暑い日が続いています。
今日は目の前の砂浜にソリハシシギがやってきました。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
器用に餌を食べています。
先日の職場体験で来てくれた中学生の子供たちが
砂を広げてくれた場所です。
きっと、ソリハシシギは、よい場所ができたと感謝していることでしょう。

2018年8月4日土曜日

カイツブリのヒナの試練

ネイチャーセンター前の浅瀬を泳ぐカイツブリの傍らに、
今にも沈んでしまいそうなヒナが1羽いました。


親鳥はヒナに寄り添って、
じっとヒナが背中によじ登ってくるのを待っていますが、
ヒナにはそれだけの体力がないように見えます。

しかし、親鳥はヒナを助けようとはせず、
じっと見守っています。

親鳥の背中に自力でよじ登ることができない子は、
この先生き延びる力がない、とみなされるのでしょうか。
親鳥がわが子に与えている試練のようにも見えます。

カイツブリの親鳥は、よくヒナをおんぶして泳いではいますが、
親鳥がヒナを積極的に背負っているのは見た事がありません。
常にヒナが自力でよじ登っています。

そして、ヒナがある程度成長すると、
ヒナが背中に登ろうとするのを親鳥が拒否します。
親鳥は、ヒナが小さいうちは背中に乗ることを黙認していますが、
大きくなったヒナが乗ることは許さない、という感じです。

人間から見ると非情に見えてしまいますが、
これが野鳥たちが生きている世界なのでしょう。

この後、このヒナがどうなったのかは分かりません。
無事に親鳥の背中に登ることができたか、
または巣に戻って休憩できていることを祈ります。

(きりぎりす)

2018年8月1日水曜日

マガモの親子

15:30頃、ネイチャーセンターからおよそ500m先に見える島の左端に、
マガモの親子がいました。
母親の右側にヒナが3羽見えます。
ヒナはまだ幼く飛翔力がないので、
水鳥公園の近辺で生まれたことは間違いありません。














これまでに水鳥公園で見られたカモの親子は全てカルガモであって、
カルガモ以外のカモの親子が確認されたのは初めてです。
おそらく、鳥取県内でもマガモの親子が確認されたのは初めてだと思います。

しかし、原種と同じ羽色をしたアヒルや合鴨が野生化している場合があり、
それらがヒナを連れているのを見たときに、
マガモと見分けるのはほぼ不可能と思われます。
(もともと同じ種類なので)

このカモがマガモかアヒルまたは合鴨なのかは不明ですが、
マガモの親子として記録しておきます。

(きりぎりす)