2019年10月30日水曜日

クロツラ3羽滞在中!

10/27の朝にこの秋初飛来したクロツラヘラサギは、
夕方に新たに2羽合流して3羽になりました。
その後、合流した2羽は飛び去ったと思われましたが、
翌日以降も園内に3羽滞在中です。

なお、クロツラヘラサギが3羽確認されたのは、
米子水鳥公園開園以来、最多記録です。
昨年はヘラサギが5羽飛来して最多記録を更新し、
近年ヘラサギ類の飛来数が増加傾向です。

クロツラ3羽は、日中はネイチャーセンターから500m先の
島の岸辺でずっと丸くなっていましたが、
15:50頃にネイチャーセンターから約150mの池の南岸に移動してきました。

コハクチョウの群れの傍らに舞い降りたクロツラたち。
クロツラとコハクチョウの相席風景が毎年見られるのは、
山陰地方ならではです。































コガモと相席のカワセミ。
今日は比較的長時間観察させてくれました。
カワセミは一年中見られますが、
秋が最も観察しやすいです。






近頃、コハクチョウが一日中園内で見られます。
しかし、夕方になると続々と安来方向へ飛び去ってしまいます。
恐らく、この時期に昼間園内にいる群れは、
昨晩に渡ってきたもので、日中は園内で休憩し、
夕方に次の目的地へと旅立っているのだと思います。





16:17頃、池の南岸でくつろいでいた親子3羽が、
ネイチャーセンター目の前にやってきてくれました。
幼鳥はかなり幼く、かわいかったです。
幼鳥がしきりに鳴いて、両親に出かけようとおねだりしていましたが、
両親はネイチャーセンター前の浅瀬でのんびり水草掘り。
幼鳥は、しぶしぶ両親と一緒に水草掘りに付き合っていましたが、
17:30頃にようやくお出かけに連れて行ってもらえました。























こうして、昼間園内にいたコハクチョウたちが、夕方にみんな飛び去ってしまった一方で、採食を終えた群れが17:35ごろから続々と帰ってきました。
おそらく200羽以上はねぐら入りしたと思います。

安来の田んぼに水が張られるまでは、
水鳥公園にねぐら入りするコハクチョウは数を増していく見込みです。
今年は最多で何羽やってきてくれるかな?

(きりぎりす)

2019年10月27日日曜日

クロツラヘラサギこの秋初認!

米子水鳥公園の今が旬な鳥、
クロツラヘラサギが本日やってきました。
昨年は春に2度現れただけで秋の飛来はありませんでしたが、
毎年11月頃にやってきます。

朝9:04に、東の空から飛来。
コハクチョウの群れがいる浅瀬に舞い降りて、採食を始めました。
冬羽に換羽したばかりで、純白の羽毛が美しい個体です。
風切羽が白いので成鳥です。




























しばらくはネイチャーセンターの展望ホールからよく見える場所にいたのですが、
後に500m先の島の裏手へと移動してしまいました。

春の飛来は滞在期間が短いですが、
秋の飛来はしばらく滞在してくれる可能性が高く、
暖冬ならば春まで居てくれるかもしれません。

ヘラサギ類はネイチャーセンター目の前の浅瀬にもよくやってくるので、
今後のサービス?に期待しましょう。

昨年は、11月1日にヘラサギが4羽飛来しました。
今年もそろそろやってきてくれる頃なので、
ヘラサギの飛来も期待しています。

追加情報!
16:10頃、クロツラヘラサギ若鳥2羽が飛来し、
しばらく園内で過ごしていましたが、
16:40過ぎに飛び去りました。
一時的ではありますが、クロツラヘラサギが合計3羽やってきました。

(きりぎりす)

2019年10月26日土曜日

21年ぶりのシロチドリ

本日、園内の池の北岸でシロチドリが1羽見つかりました。

シロチドリは砂浜に生息する鳥なのですが、
このようなヨシ原に囲まれた池の岸辺にいる光景は似合わないので、
他のチドリ類を疑ったのですが、どうみてもシロチドリでした。
先入観は禁物ですね。

何と、水鳥公園でのシロチドリの記録は、
1998年9月12日以来でした。
21年ぶり1か月ぶりの大変珍しい記録です。















(きりぎりす)

のごまつり3週目でピーク!

本日行いました鳥類標識調査で、
ノゴマを45羽標識放鳥できました。
これまで、なかなか30羽の壁を越えられなかったのですが、
今回最多放鳥記録を大幅更新です。
ノゴマが捕獲できるようになってから3週間目ですが、
まだまだ渡りが続いていることを実感しました。

今日標識放鳥したノゴマはほぼすべてが第1回冬羽でしたが、
1羽だけ不思議な個体が捕獲されました。

尾羽が全て脱落してしまっている個体。
換羽中なのか、天敵に襲われて逃げ延びた結果なのか。





























この個体の不思議な点は、抜けた尾羽ではなく、顔の模様です。
この個体には幼羽が見当たらず、成鳥と思われるのですが、
成鳥のオスにしては目先の黒さや喉の赤味が弱いです。
一方、メスと判断するにしても、
メスの中には喉に少し赤味がある個体が時々いるのですが、
ここまで色が濃い個体は見たことがありません。
検討の結果、メス?成鳥と判定して放鳥しました。


水曜日に行われた調査で4羽標識放鳥され、
今日も1羽捕獲されたウグイス。
留鳥ですが、さりげなく秋の渡りを行っているようです。
















また、今年はメボソムシクイ類がいつもの年以上に見つかるので、
先週の調査のようにムシクイ祭りを期待したのですが、
今日は1羽も捕獲できませんでした。

そして、コヨシキリがほとんど捕獲できなくなりました。
ヨシ原の中にはまだたくさんいるので、
秋の渡りですでに通過してしまったわけではありません。
なぜでしょう?

本日の調査結果
ノゴマ       N45羽 最多放鳥記録大幅更新!
オオジュリン N22R1羽 R1羽は昨年に水鳥公園で標識した個体
コヨシキリ           N5羽
オオヨシキリ        N1羽
ウグイス              N1羽
以上、5種75羽(うち再捕獲1羽)

(きりぎりす)

2019年10月22日火曜日

米子水鳥公園が開園24周年を迎えました!

今日は、米子水鳥公園の誕生日です。
開園して24周年を迎えることができました。
1995年に開園してから今日までご来園いただきましたお客様をはじめ、
様々な形で支えて下さった皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

今日は、皆様への感謝の気持ちを込めて、
開園24周年記念観察会「万羽ガモを観よう!」
を開催しました。
参加者特典にご用意しました「開園24周年記念缶バッチ」24個も完売?でした!
カモの行動や特徴を25個表した資料を基にカモの観察をした後、大型モニタにカモを映して、観察のポイントについて解説しました。
カモの観察の面白さや奥深さを感じていただけたら幸いです。















今頃が一年で最も園内の鳥が多くなる時期なのですが、
今日現在はおよそ6000羽くらいでした。
ピーク時には、少ない年で8000羽、
多い年で12000羽くらいの大群になるので、
これからもう少し数を増す見込みです。














ネイチャーセンター前に配置している小島2か所は、
オナガガモで埋め尽くされていました。






























子どもラムサールクラブの皆さんや、
職場体験学習の中学生と一緒に整備した砂浜にも、
カモが集まってくつろいでいました。
苦労が報われる光景です。















今朝は7:00前にはコハクチョウが全て採食に飛び去ってしまい、開園時間中は姿が見られませんでした。コハクチョウが帰ってきたのは18:45以降で、かなり暗くなってからでした。
暗すぎてよく見えませんでしたが、約70羽が塒入りしたようです。
コハクチョウの観察には、かなりの早起きが必要ですね。

(きりぎりす)

2019年10月18日金曜日

続・のごまつり&ムシクイ祭り

本日行いました鳥類標識調査は、先週に続いての「のごまつり」に加え、「ムシクイ祭り」でした。
これまでに、メボソムシクイ上種のうち、オオムシクイやメボソムシクイはどちらかが1年に1~2羽しか捕獲されたことがありませんでしたが、今日は2種が同時にかつ合わせて5羽も捕獲されました。こんなことは初めてです。


オオムシクイ。
メボソムシクイよりも青緑色っぽい。















メボソムシクイ。
オオムシクイよりも黄緑色が鮮やか。




そして、コヨシキリの後の渡り鳥の主役、オオジュリン。
今季初認です。














本日の調査結果
ノゴマ    29羽 過去最多タイ記録
オオジュリン 21羽
コヨシキリ  20羽
メボソムシクイ  3羽
オオムシクイ   2羽
ノビタキ     2羽
セッカ        2羽
以上、7種79羽(すべて新放鳥)

秋のヨシ原に渡っている鳥の顔ぶれは、後半戦に突入しました!

(きりぎりす)

2019年10月16日水曜日

コハクチョウ初飛来日クイズ2019正解者発表!

コハクチョウ初飛来日クイズ2019は、
10月13日11:46に成鳥2羽が確認されて終了となりました。
昨年よりも1日早い初飛来でした。

応募者総数290名中、正解者は45名(無効票1含む)でした。
なお、1番人気は10月15日の53名で、
正解だった10月13日は2番人気でした。

正解者を以下のとおり発表します(敬称略)。
正解者の皆さまには、もれなく今年の初飛来日記念缶バッチをプレゼントします。
そして、抽選で選ばれた羊毛フェルトのコハクチョウ当選者3名のお名前は、
下線太字で表示しています。
正解者・当選者の皆さま、おめでとうございます。

●鳥取県:柴田周作、森田洋三、伊田朋子、豊田竜正、石倉蓮華、楠なづな、松井晴美、森 凪、木村拓史、津々池陽二、西村優希、坂田陽菜、加藤結仁、中田和歌子、荒木伸之、高見苑伽、小西毅明、田戸敬子、福住しずか、清水康範、辰見伸江、小にし晴と、岡本積幸、の口なおき、三原菜美、浜本尚拓、金森幹夫、木村 亮、岩田祐子、無効票1
●島根県:小丸有佳子、福本宏幸、馬庭禾帆、石田雅史、水谷桂子、多久和智也、臼井大喜、米山早紀
●兵庫県:白木郁子、渡辺正子
●岡山県:松森弘樹、川原岳人
●岐阜県:緋田祐太
●山口県:青山美代子
●宮城県:木村伸子

以上45名

10月17日に皆様へプレゼントを発送しました。
どうぞお楽しみに!

2019年10月14日月曜日

ジョウビタキのそばからヒョッコリ!

今日は、ネイチャーセンター横の芝生広場に
ジョウビタキがよく現れました。

初認は昨日でしたが、今日はとてもサービスが良く、
近くでじっくり観察させてくれました。















ジョウビタキを観察しているとき、
ジョウビタキの背景の茂みに鳥影が見えました。
誰だろう?と思って注視してみると、
ノゴマのメスがヒョッコリ顔を出しました。















芝生広場に面しているニシキギの茂みは、
この時期に時々ノゴマが現れます。
過去記事を参照)
運が良ければ喉が鮮やかに赤いオスと出会えるかもしれませんが、
なぜか私が出会うのは地味で可愛いメスばかりです。

(きりぎりす)

コハクチョウ22羽前浜に集合!

コハクチョウの今年の初飛来日は昨日でしたが、
今日は園内に着水してくれて、そのままのんびり過ごしてくれました。
今日が本当のコハクチョウの初飛来日、という感じです。

12:00時点では7羽でしたが、
16:30に2羽、17:20に13羽が飛来し、
22羽になりました。

17:20に飛来した13羽の群れ。




























ネイチャーセンターからやや離れた水面に着水して、
どこに行こうか検討中。
















検討の結果、ネイチャーセンター前浜の群れと
合流することに決定。














17:29、園内のすべてのコハクチョウが前浜に集合。
くつろぎ方は1羽1羽それぞれでしたが、
個人的には群れから外れて1羽で黙々と採食していた
右端の1羽が見ていて面白かったです。
















ようやく園内の池にコハクチョウが泳ぐ景色が見られました。
やはりコハクチョウがいると景色が映えますね~!

(きりぎりす)

ネイチャーセンターの眼下に















今年飛来したコハクチョウは、初日から眼下に来てくれました。






目の前で採餌しています。早速、オナガガモがコハクチョウの後ろについて、コハクチョウの掘り出す餌のおこぼれを狙っています。





コハクチョウ初着水、マガンも初飛来!

 昨日は、上空を飛んで行ったコハクチョウ。
今朝は、水面に降りています。
朝7:00に常連のお客さまからSNSでご報告いただきました。
ところが、開館時間の9:00には、コハクチョウ不在?

「あれっ」と思っていると、2羽が池の奥から出てきました。
さらに、10時ごろには、1羽、4羽と帰ってきてました。

















コハクチョウと一緒に、マガンも四羽群れが入ってきました。
こちらは、今シーズン初認です。

2019年10月13日日曜日

コハクチョウ初飛来!でも降りずに通過!

本日11:46に、コハクチョウ2羽の飛来を確認しました。
今シーズンの初飛来です。
ただ、今年は降りずに通過してしまいました。

















加藤和仁さん提供写真 




この結果、コハクチョウ飛来日クイズ2019は、10月13日が正解でした。
応募総数290人(うち無効1)のうち、正解者は45名でした。
正解した皆様、おめでとうごさいます。
皆様には、今年の初飛来日記念缶バッチをプレゼントします。

さらに、正解者の中から抽選を行い、
3名様に羊毛フェルトのコハクチョウをプレゼントします。
抽選結果は決まり次第お知らせします。どうぞお楽しみに!

2019年10月12日土曜日

旅の途中、台風のため避難?

本日10月12日は、台風19号の影響で、水鳥公園でも暴風雨です。
園内の鳥達も、風上の方向に向かい、少しでも風の弱い場所を
探しながら右往左往している状況です。
そんな中、園内のつばさ池を観察していた職員Mさんが、「オシドリ
がいる!」と、予期せぬ訪問者の到来を教えてくれました。
覗いてみると、ネイチャーセンターから300mほど離れた水上に、
2羽の美しいオシドリが羽を休めていました。
どうやら台風による強風強雨の悪天候の中、旅をいったん休み、水鳥
公園に不時着して羽を休めている様子です。
この秋の渡りの季節、旅の途中で羽を休めるオシドリの姿を観察する
事は出来ますが、その回数はあまり多くはありません。
そして午後になり、オシドリはどうしているのかな?とやや心配気味に
望遠鏡を覗いてみると、なっなんと!16羽になっていました。
もともと午前中からいたのかもしれませんが、水鳥公園では年に何回も
見られないまとまった数です。
そしてしばらく観察していると、最終的に風雨をしのぎやすい、大好き
なドングリの木が茂る木陰で、旅の疲れを癒しながら、風雨が収まるの
をじっと待っている様子でした。
彼らの最終目的地がいずこなのか?は分かりません。きっと明朝には
旅立っている彼らの旅の無事を願いつつ、望遠鏡から目を離しました。



2019年10月11日金曜日

のごまつり2019

本日、ノゴマを主とした鳥類標識調査を行った結果、
期待どおり29羽標識放鳥できました。
今年は今日がノゴマ祭り(略して「のごまつり」)でした。





























ノビタキ雄第1回冬羽
















シマセンニュウ?2羽
先日ウチヤマセンニュウが標識放鳥されましたが、
2羽ともその個体とよく似た特徴を備えています。
この2羽もウチヤマの可能性があるので、現在精査中です。
→精査の結果、2羽ともシマセンニュウでした。





























メボソムシクイ第1回冬羽















本日の調査結果:
・ノゴマ      29羽
・コヨシキリ    42羽
・シマセンニュウ?  2羽
・ノビタキ      1羽
・メボソムシクイ   1羽
・アオジ       1羽
以上、6種76羽でした。すべて新放鳥です。

今日はいろいろな種類を確認できて面白い調査となりました。

(きりぎりす)

2019年10月10日木曜日

園内2例目のウチヤマセンニュウ

2019年9月29日に行われた鳥類標識調査で、
ウチヤマセンニュウの雌成鳥1羽が記録されました。

1997年8月31日に性不明・幼鳥1羽が標識調査で確認されて以来、
22年ぶり2例目です。

米子水鳥公園でよく捕獲されるシマセンニュウと大変よく似ており、
識別が難しい鳥です。

嘴がシマセンニュウよりもやや長く、
翼式(風切羽の先端の形を数字で表したもの)が異なる点などが識別ポイントですが、
この個体は嘴の計測値が図鑑に記載されている値よりもやや短く、判断に迷いました。
そこで、複数の有識者に見解を伺い、ウチヤマセンニュウと同定しました。
体の各部の計測値から、メスかもしれません。
























































同一シーズンでセンニュウ類が4種類も確認されたのは、
開園以来初めてです。

私自身、ウチヤマセンニュウは見たことがなかったので、
とても良い勉強になりました。

(きりぎりす)

2019年10月3日木曜日

イベントのプレゼントの準備ができました!

現在開催中の「コハクチョウ初飛来日クイズ2019」は、
正解者の中から抽選で3名様に、羊毛フェルトのコハクチョウをプレゼントします。

羊毛フェルトのコハクチョウはこちらです↓





























見事、初飛来日の予想が的中した方は、
このコハクチョウがあなたのお家に届くかもしれません。

もうまもなくコハクチョウがやってきます。
初飛来のニュースをお楽しみに!
なお、正解者全員には初飛来記念缶バッチをもれなくプレゼントします。


続きまして、
10月22日は米子水鳥公園の開園記念日です。
今年は火曜日ですが、ちょうど祝日になっているので開園します。
そこで、開園24周年記念観察会「万羽ガモを観よう!」を開催するのですが、
観察会に参加してくださる方には、先着24名様に記念缶バッチをプレゼントします。

開園24周年記念バッチは、
米子水鳥公園で確認された鳥24種類の正面顔です。
1種につき1個のみの限定・非売品です。
なお、缶バッチの種類は選べません。どの鳥のバッチが当たるのかは、
参加者受付の時のお楽しみです!
















皆様のご参加をお待ちしております。

(きりぎりす)