2018年9月30日日曜日

嵐の中翼を広げるカワウ

今日、山陰地方に台風が最接近する予報です。

予報どおり、朝から雨風が強いです。














大雨の中でも、カモ達はいつもどおり過ごしています。
それでも強い風は気になるようで、
風当たりが弱い池の風上側に集まっています。






























そんな中、嵐の中でつばさをひろげているカワウがいます。














カワウが翼を広げてじっととまっている理由は、
濡れた羽を乾かしている、というのが 定説です。
しかし、米子水鳥公園では、
雨でもつばさをひろげているカワウを時々見かけます。
もしかしたら、羽を乾かす以外にも
大事な目的があるのかもしれませんね。


















水鳥公園の周辺地域は台風接近時でも、
予報ほど雨風がひどくならないことが多いのですが、
今回の台風接近は予報どおり、かなり雨風が強まっています。
災害が発生しないことを祈ります。

(きりぎりす)

2018年9月29日土曜日

カモ達が渡ってきた!!

米子水鳥公園では、今年の水鳥保護区内の環境管理作業を終えました。

今日は、台風が近づく中、たくさんのカモたちが渡って来ました。
















みるみるカモが水面に増えていきます。

もうすぐマガンが来ないかな・・・

首無しアオサギが並ぶ

今日は、台風接近に伴う雨天です。
池の岸辺には、サギたちが群れてじっとしていました。

雨に濡れながらじっと動かないサギの群れ。
よくみると、手前にいるコサギたちは普通なのに、
アオサギたちの首がありません。














はじめてみる方はびっくりするかもしれませんが、
このアオサギたちは、おりたたんだ首の下にくちばしを差し込んで、
眠っています。
あごをひいて真下を向いた姿勢になっているのです。

多くの鳥は、真後ろを向いて背中の羽毛にくちばしを埋めて
眠るのですが、サギたちはこの様な姿勢で眠ります。
冷たい雨でくちばしが濡れて、
体が冷えないようにするための工夫です。

雨の日は、晴天時には観察できない野鳥たちの
さまざまな珍行動が見られます。

(きりぎりす)

2018年9月28日金曜日

ネイチャーセンター前の砂浜を復元

本日、地元の中学生の職場体験学習で、
中学生2名とネイチャーセンター前の砂浜づくりを行いました。

作業前の風景。
池の岸辺が池から押し寄せる波で削られてえぐれています。
えぐれた岸辺の右端には、
埋め戻しに使う4tの砂山があります。
















作業後の風景。
えぐられた岸辺を砂で埋め戻し、砂浜を作り直しました。
砂浜は、様々な水鳥の憩いの場です。
中学生たちと頑張って作ったこの砂浜で、
鳥たちがくつろいでくれることを期待します。














でも、明日から明後日にかけて、
強い台風が通過する見込みです。
嵐で再び砂浜が削られないことを祈ります。

(きりぎりす)

2018年9月27日木曜日

カイツブリのひな4羽!

現在観察できているカイツブリの巣4か所のうち、
最も遠くにある巣でヒナが4羽いるのが確認できました。

もう巣から降りて巣のそばの水面を元気に泳いでいます。
泳ぎつかれると、ヒナたちが親鳥の背中によじ登っていく様子が
とてもかわいいです。














もう一か所、ドーナツ島中央手前の巣のヒナ1羽も健在で、
かなり大きくなりました。
近頃、カイツブリのヒナを狙う天敵の活動が鈍ったのか、
この2か所のヒナは行方不明にならずに
順調に成長しています。



夏の間、閑散としていた池の水面は、
毎日数十羽から数百羽のカモの群れが続々と飛来し、
どんどんにぎやかになってきています。
来月から再来月にかけてが
カモの飛来のピークになる見込みで、
毎年8000羽から1万羽以上の大群が見られます。














(きりぎりす)

シマセンニュウの渡りはそろそろ終わり?

本日、鳥類標識調査を行いました。
そろそろシマセンニュウの渡りのピークか、と思いましたが、
さっぱり捕獲できませんでした。
やや風が強かったことが影響しているのかもしれませんが、
シマセンニュウの渡りはそろそろ終わりかもしれません。

今日はコヨシキリ、シマセンニュウ、セッカ、ツバメ、モズが捕獲できました。


シマセンニュウ。
もうそろそろ渡りは終了、か?















セッカ。
今年はあまり捕れない気がします。














モズ。
捕まって怒っているので、頭の羽毛が逆立っています。














ツバメの幼鳥。
米子水鳥公園の調査で捕獲されるのは珍しいです。
そろそろ南へ旅立ちます。















これからはコヨシキリの渡りがピークを迎え、
オオジュリンが渡ってくる見込みです。
まもなくマガンも到着します(ヘラサギ類も?)。

(きりぎりす)

2018年9月23日日曜日

水鳥の珍行動とカイツブリの親子が面白い!

現在、米子水鳥公園には続々と秋の渡り鳥が飛来してきていて、
日に日ににぎやかさが増しています。

そんな中でのおすすめの野鳥観察ポイントをご紹介します。

まずはカイツブリの子育て。
現在、4か所確認されている巣のうち2か所でヒナが見られます。

一番遠い、池の北岸の巣。
いつのまにか、ヒナが3羽も生まれていました。
写真にとると不鮮明になってしまいますが、
望遠鏡ではもっと鮮明に観察できます。















そして、ドーナツ島手前の巣。
順調にヒナが1羽育っています。
ヒナはかなりしっかりしてきて、
水面にいる時間が長くなってきました。















そして、水鳥公園ならではの野鳥の珍生態。

これは、水面に波紋を立てて小魚をおびき出して、
とらえようとしているコサギ。
水鳥公園ではこの時期によくみられる光景ですが、
図鑑にはほとんど紹介されておらず、
ほかの場所ではなかなか見られない珍行動です。















そして、潜らないはずのカモが頻繁に潜る珍風景。

カモ類は、主に水面で採食するカモと、
主に潜水して採食するカモの2種類に分けられます。
水面採食ガモは、普段は潜水しないのですが、
水鳥公園の水面採食ガモは、当たり前のように潜水します。
特にハシビロガモが潜水している様子をよく見かけますが、
近頃はヒドリガモやコガモ、オナガガモも頻繁に潜水して
採食しています。
これも、ほかの場所ではなかなか見られない珍風景です。
もはや、水鳥公園のカモはみんな潜水採食ガモです。
これらの水面採食ガモたちが潜水する際には、
翼を半開きにして羽ばたきながら潜水していきます。














 このほかにも、今は鳥たちが渡りをしている時期ですから、
思いがけない珍鳥がやってくるかもしれません。

現在、野鳥観察がとても面白い時期です。
 ぜひこれらの野鳥を観察にお越しください。

(きりぎりす)

2018年9月22日土曜日

またまた標識初記録の鳥

本日行った鳥類標識調査で、
米子水鳥公園で標識初記録の鳥が捕獲できました。

こんな顔の鳥です。














オバシギです。
米子水鳥公園で行っている鳥類標識調査では、
オオヨシキリ、コヨシキリ、
シマセンニュウ、セッカ、オオジュリンの
5種ばかり捕獲されるのですが、
時々このように興味深い鳥が捕獲されます。
その中でもシギ類が捕獲されるのは珍しいです。
この秋は、あちらこちらでオバシギを見かけます。















今季の鳥類標識調査では、
珍しい鳥の捕獲が相次いでいます。
まだまだ秋の渡りシーズン中ですから、
また新たな珍鳥が見つかるかもしれません。

(きりぎりす)

2018年9月16日日曜日

スッゲーヨシキリ、スゲヨシキリ!

本日行った鳥類標識調査で、
おそらく日本3例目と思われる珍しい鳥が捕獲されました。


スゲヨシキリです。
過去に対馬と北海道で記録されていて、
今回はそれに次ぐ3例目(鳥類標識調査では2例目)の記録になると思われます。




























コヨシキリと似ていますが、
背中が黒っぽい点が異なります。

名前のとおり、関係者が「スッゲー」と連呼しながら
観察しているのが面白かったです。

そのほか、シマセンニュウ、コヨシキリ、セッカ、ヨシゴイも標識されました。
もうそろそろシマセンニュウの渡りのピークを迎える見込みです。

(きりぎりす)

2018年9月13日木曜日

昨日からツメナガセキレイがいます

昨日から、池の岸辺にツメナガセキレイが1羽います。

これが一番姿がよく分かる写真。
ネイチャーセンター右手の水際を右往左往していて、
150~200mくらい先にいます。
もう少し近づいてくれたらうれしいのですが。
黄色みが全くないキセキレイ、という印象で、幼鳥のようです。
同所にいるハクセキレイ、セグロセキレイよりも
ずっと小さいです。















このほか、昨日はムシクイの一種も発見されており、
先日のサンコウチョウなど、色々な鳥が水鳥公園にやってきています。
丁寧に探せば、新たな珍鳥が見つかるかもしれません。


本日、カイツブリの巣4か所のうち、ドーナツ島中央手前の巣で、
生まれたばかりのヒナが1羽確認できました。
今年もなかなかヒナが成長していく様子がなかなか見られていないので、
無事成長してくれることを祈ります。














(きりぎりす)

2018年9月7日金曜日

226種類目の鳥あらわる!

本日行いました鳥類標識調査で、
米子水鳥公園初記録の鳥が捕獲されました。

こんな鳥です。















こちらが全身。サンコウチョウです。
幼鳥なので、まだ目の周りやくちばしが黒っぽいです。
まさか園内でサンコウチョウに出会えるとは、びっくりです。
これで、園内で確認された鳥は226種類になりました。
(かご抜け鳥を含めると229種類)















このほか、ヨシゴイの幼鳥も2羽捕獲できました。
毎日の観察では6月8日以来、全く確認できていませんでしたが、
人知れずヨシ原に潜んでいるのですね。
園内生まれかな?















こちらは、近頃全く見かけなくなったオオヨシキリ。
囀っているときはとても目立つ鳥ですが、
囀らなくなった途端、全く姿が見えなくなってしまいます。
それでも、9月中まではひっそりとヨシ原の中にいます。
こうしてみると、なかなか精悍な顔つきです。















現在、シマセンニュウの秋の渡り真っ只中です。
今季はこれまで、なかなか捕獲数が伸びてきませんでしたが、
今日は39羽捕獲でき、ようやく数が増えてきました。
これから渡りのピークを迎える見込みです。

(きりぎりす)

2018年9月4日火曜日

水鳥公園でバッタとり!

バッタとりといっても、鳥ではなく「採り」のほうです。

この季節、多くのバッタやコオロギ、カマキリなど
草むらの昆虫が大きくなっています。
本日は早速、地元の幼稚園の皆さんがバッタとりにやってきました。
逃げ回るバッタたちに四苦八苦しながら、
多くの虫を捕まえていました。

















※米子水鳥公園では、鳥だけではなく「バッタとり」「ドングリ拾い」「メダカとり」等の身近な自然観察のプログラムが体験できます。このような体験活動をご希望の方は、米子水鳥公園にご相談ください。

2018年9月2日日曜日

430名で美化清掃ボランティア実施

毎年恒例の「環境問題を考える企業懇話会」の皆さん(430名)による
除草・清掃ボランティアが、今年も行われました。
今年で17回目です。

現在、北から渡ってくる水鳥たちは、
皆さんのボランティア活動を頼りに米子水鳥公園へ飛んできます。
本日は、水鳥のために汗を流していただき、ありがとうございました。















中海湖岸の漂着ごみも拾っていただきました。
ずいぶん、きれいになりました。