2023年6月30日金曜日

予告:ネイチャーセンター入口の変更のお知らせ

これからネイチャーセンター正面入口前のスロープ改修工事が始まるにあたって、7月3日(月)からネイチャーセンターの入口が変更となりますので、予告致します。

工事期間中、ネイチャーセンター展示ホール横の非常口が臨時入口となります。正門を入ってネイチャーセンターに向かって進むと、一番手前に見える場所です。

臨時入口前には仮設スロープが設置されました。車椅子を利用するか否かを問わず、皆さまにはこのスロープから入館して頂きます。

















既存の非常口は、扉の間口が足りず車いすが通行できないので、既存の扉を外して大きな扉を仮設することになりました。お客様にはここから入館いただき、廊下をまっすぐ進んで突き当たり右手にある受付で入館手続きをして頂きます(受付の位置は工事前と変わりません)。ご不便をおかけいたしますが、ご了承のほどお願い致します。

手指消毒用具やメダカ捕り用具、虫よけ用具も、臨時入口から入って右手の展示室入口前に移設してあります。


入口の変更に伴い、ハートフル駐車場を臨時入口の手前の園路に設けました。白線の枠内に駐車して頂けます。



工事は9月末までを予定しています。

(きりぎりす)

「虫捕りトラップで昆虫採集!」満席となりました

本日受付を開始しました、

「虫捕りトラップで昆虫採集!」は、

定員に達しましたので受付を終了しました。

つぎは、

7月23日(日)19:00~20:00

「樹液に集まる虫を観察しよう!」の受付が、

7月7日(金)9:00から始まります。

宜しくお願い致します。

2023年6月26日月曜日

4年ぶりに絵本の会を開催!

 本日は、にしき幼稚園の皆さんを迎え、四年ぶりに地域貢献団体スワン米子さんによる絵本の会が行われました。

スワン米子の皆さまには二冊の絵本を読んでいただき、そのうちの一冊は「ひまわりの絆」という境港警察署オリジナルの絵本で、交通安全を訴えるものでした。



また、スワン米子さんには毎年ご寄付をいただいており、今回はパズルコーナーのロビーチェアを寄贈いただきました。

スワン米子の皆様、ありがとうございました。




2023年6月24日土曜日

新たに抱卵中のコチドリを発見!

朗報です。
本日、ウラギクの池の中州でコチドリが抱卵しているのが発見されました。これで現在園内で繁殖中のコチドリは3組目です。

信じられないくらい小さな陸地で抱卵していたコチドリ。県外の常連であるYさんが発見、教えてくださいました。17:11撮影。


抱卵の交代にやってきたオス親(右)。卵が2個見えます。17:26撮影。




巣から離れるオス親。17:28撮影。



再び抱卵を始めるオス親。17:29撮影。



この巣の様子は、観察ホールにあるビデオカメラと大型モニタで映せます。これまでの2組はネイチャーセンターから遠すぎて観察が困難でしたが、今回の巣は望遠鏡で観察可能な距離なので、これから毎日観察が楽しみです。17:30撮影。





それにしても、この巣はウラギクの池の水位が少しでも増えると水に浸かってしまいそうな危うい場所にあります。さらに、周囲にカモフラージュとなる小石がほとんどない上に、陸地がとても狭いため、天敵から丸見えのように思います。もしヒナが無事ふ化できても、周囲が水に囲まれているので、周囲の水深は不明ですが、ヒナがこの小さな陸地から脱出できないように思います。

来週はずっと雨予報が続いていますが、大丈夫なのかな?


(きりぎりす)

2023年6月22日木曜日

悲報!コハクチョウの吉田さん死す

とても悲しいお知らせです。

2014年以降、ほぼ毎年春に米子水鳥公園に安来から徒歩で通ってきてくれていた、コハクチョウの吉田さんが死んでいるのが本日確認されました。

安来で吉田さんがいつも過ごしている場所のそばを、通勤時に通りかかる常連のAさんが、6月20日に吉田さん(らしき鳥)の様子がおかしいことに気づき、22日の夕方に「吉田さんが死んでいるかもしれない」と連絡してくださいました。その時点では、白い大きな鳥が死んでいるのは間違いないが、吉田さんかどうかは分からない、ということでした。

そこで、職員みとらが22日の夕方に現地に行って確認したところ、吉田さんであることが確認できました。

Aさんによると、6月19日までは生きていたということで、それから20日までの間に死んだと思われます。死体はすでにかなり食べられており、何者かに捕食されたのか、力尽きて死んだ後でトビやカラスなどに食べられたのか、死因は不明です。

吉田さんは、2011年の冬に安来市内で事故に遭って左翼を傷めて飛べなくなり、2012年の夏に安来の吉田川にいるのが確認されていた個体と思われます(これが愛称の由来です)。それ以降、飛べない状態で10年以上もよく生き延びていたものです。その生命力には驚かされました。コハクチョウは3年目(満2歳)で成鳥となりますが、吉田さんは2011年の時点で成鳥だったので、2023年で15歳以上だったことは確実です。

そして、3月下旬に仲間が全て北へ旅立ったのを見届けてから、徒歩で安来から米子水鳥公園に毎年通って約1ヶ月半の間滞在したり、異種であるコブハクチョウとつがい形成するなど、様々な興味深い行動を私たちに見せてくれて、吉田さんは多くの方々に親しまれていました。来年の春に、また元気にやってきてくれることを期待していたのですが、とても残念です。

毎年春になると、ヘラサギの香川さんがやってきて、その後にコハクチョウの吉田さんがやってくるのが楽しみでした。その楽しみが一つ減ってしまいました。


みとらが形見として回収した、吉田さんの羽毛。










(きりぎりす)

2023年6月21日水曜日

コチドリの親子を確認!

本日、施設管理員のFさんが、園内で環境管理作業中にコチドリの親子を見つけて教えてくれました。早速様子を確認に行ったところ、情報どおり両親とヒナ4羽を確認できました。これまた10年ぶりです。

毛玉のようなヒナ。11:55撮影。
















この写真にはヒナが3羽写っています。残り1羽はさらに奥にいて、同じ写真には収まりませんでした。11:55撮影。















ビックリするほど近くまでやってきて、私を追い払おうとしていた母親。もちろん、私はすぐにその場を離れました。11:56撮影。















この親子は、先日ご紹介した抱卵中の個体とは別です。先日の個体は、今日も順調に抱卵を継続しています。つまり、現在少なくとも2ペアのコチドリが園内で繁殖しているのです。
近年、園内にコチドリ好みの砂礫環境ができたことから繁殖できるようになったのでしょう。同時に2ペアの繁殖が園内で確認できたのは初めてだと思います。この4羽のヒナたちが無事に成長して、ネイチャーセンターの近くにやってきてくれたらいいですね。


現在、砂礫の地面ではコチドリが同じように子育てをしています。もし、皆さんのご近所にも砂礫環境があって、そこでコチドリが賑やかに鳴いて迫ってきたら、近くにヒナがいる証拠です。足元に注意して、速やかにその場を離れましょう。

そして、もしヒナを見つけても、決して拾わないで下さい。コチドリのヒナは、砂礫環境を歩き回って自分で食物を食べ、両親に見守られながら成長します。人間の世話は全く必要ありません。


保護区内の管理道を散歩していたキジのオス。現在、メスは子育てに大忙しの時期ですが、求愛や縄張り争いから解放され、オスは気楽そうですね。プロポーズの時は大きく広がっていた顔の赤い部分が、今は縮小しています。12:09撮影。










今日はもうひとつ、子育ての話題があります。

今年もネイチャーセンター前にスッポンが産卵にやってきました!


第1発見時は、すでに産卵体制でした。産卵を終えて穴を埋め戻し、その場を去るスッポン。13:16撮影。



近年、ネイチャーセンター前の岸辺には、波で侵食された水辺を埋め戻すための砂が盛ってあるのですが、毎年スッポンがこの砂山に好んで産卵します。

しかし、この砂山は、来月から9月にかけて埋め戻しに使うので、切り崩されてしまう運命です。水辺の埋め戻しを行いつつ、どうやってスッポンの卵を守ろうか、思案中です。

(きりぎりす)

2023年6月17日土曜日

10年ぶりにコチドリの産卵を確認!

本日、園内でコチドリが抱卵しているのを発見しました。巣の様子を確認したところ、卵が2個ありました。園内でコチドリが産卵したのは、2013年以来10年ぶりです。

コチドリは通常、卵を4個産みます。この巣はまだ卵を産み足している途中のようで、親鳥が留守にしている時間が長かったです。4個産み揃ったところで、本格的に抱卵を始めることでしょう。









カルガモの親子に加えて、また楽しみな観察対象が増えました。

(きりぎりす)

2023年6月15日木曜日

今が旬!ヨシな鳥

近頃、不定期に現れるヨシゴイ。今日は水鳥桟橋の南側のヨシ原にいて、枯れヨシにとまっていて全身がよく見えました。常連のYさんが見つけて教えてくださいました。9:21撮影。















普段は首を縮めていることが多いヨシゴイですが、首を伸ばすと結構長くて驚かされます。9:22撮影。















このヨシゴイの頭上にオオヨシキリが飛んできて、ヨシゴイを牽制していました。オオヨシキリは現在ヒナを育てている最中で、ヨシゴイはヒナを襲いかねないので警戒しているのでしょう。ヨシゴイも首を伸ばして威嚇し返していました。

飛び立つヨシゴイ。元いたヨシ原の上を半周して再びヨシ原に飛び込みました。そして、それ以後は姿を見せませんでした。9:22撮影。
















もうひとつのヨシな鳥、オオヨシキリ。ネイチャーセンター南側のクロガネモチの枝先にとまって囀っていました。今季はあまりここにとまってくれませんでしたが、今日は頻繁にとまって囀り、その姿が近くでよく観察できました。10:08撮影。
















囀る合間にこちらを向いたオオヨシキリ。私の視線を感じたのかな?12:35撮影。















ネイチャーセンター南側のヨシ原では、あちらこちらからオオヨシキリが出たり入ったりを繰り返していて、虫をくわえてヨシ原に潜っていくものもいました。このヨシ原の中には、ヒナが産まれている巣がいくつかあるようです。


今季、最も安定してネイチャーセンター前に現れる、ヒナ7羽のカルガモ親子。相変わらず1羽だけ群れから遠く離れるヒナがいますが、天敵にさらわれずに無事育っています。親鳥に近い大きさに成長しています。12:26撮影。



今季、カルガモの親子は数組確認されていますが、安定して見られるのは、今季最初に発見された親子と思われるこの親子だけで、それ以外の親子は連続して現れません。今日はこの親子のほか、やや成長したヒナ6羽の親子と、小さなヒナを6羽連れた親子の計3組が確認できました。

そして、今日もカッコウがよく鳴いていました。

雨の中、園路の南端の電線にとまっていたカッコウ。16:48撮影。











(きりぎりす)

2023年6月10日土曜日

今日の鳥たち20230610

開館直前に、セイタカシギ4羽が「キッ、キッ」と鳴きながらネイチャーセンター前を横切りました。8:53撮影。




ネイチャーセンター目の前のシギ島に降りることを期待しましたが、セイタカシギたちはシギ島の上を通過して南岸のウラギクに池に降りました。8:53撮影。



その後、セイタカシギの群れがもっとよく見えるところに移動してくれると思ったのですが、すぐに姿が見えなくなりました。残念!


クロハラアジサシがネイチャーセンター前の杭にとまりました。今日は2羽確認できましたがほとんど合流することは無く、ネイチャーセンター前に寄ってきてくれたのは1羽だけでした。10:51撮影。




ネイチャーセンター目の前を横切るクロハラアジサシ。いつもは何度も目の前を飛んでくれるのですが、今季はサラッと目の前を通過するだけで、あまり目の前を飛んでくれません。12:51撮影。




オオバンの相互羽繕いが観察できました。

左の個体が頭を掻いてほしいと右の個体に後頭部を向けるのですが、応えてくれません。11:28撮影。




すると、右の個体も頭を掻いてほしいと左の個体に後頭部を向け、お互いに後頭部を向け合いました。これではらちがあきません。11:28撮影。





仕方ないので、左の個体が右の個体の頭をくちばしでコチョコチョ。11:28撮影。





さて、今度は左の個体が頭を掻いてもらう番、と思ったら、右の個体がお返しをせずに去ってしまいました。ひどい!左の個体が気の毒に見えました。11:28撮影。




(きりぎりす)

2023年6月8日木曜日

ヨシゴイ2羽現る!&今日のカルガモ親子

今朝も朝一番からカルガモの親子が現れました。

池の右手奥からネイチャーセンターに向かって泳いできたヒナ7羽の親子。8:28撮影。
















こちらは、昨日から確認されているヒナ10羽の親子。とてもまとまりが良いです。8:36撮影。















先に確認された親子とは別に、ウラギクの池にもヒナ10羽の親子が現れました。9:42撮影。















今季最初に現れた親子と思われる、ヒナ7羽の親子。ヒナがかなり成長しています。9:46撮影。















今日一番のニュースは、ヨシゴイが現れたことです。姿を見る機会がとても少なく、1シーズンに数回みられるかどうかという鳥なのですが、今日は何度か飛ぶ姿が見られただけではなく、ヨシにとまっている姿もじっくり観察できました。

カルガモの親子を見つめるヨシゴイ。10:11MARUKOME撮影。
















カルガモのヒナ7羽親子とヒナ10羽の親子がニアミス。10:15MARUKOME撮影。
















近頃声が聞こえなくなっていたカッコウが、久しぶりに鳴いていました。声がする方向をよく探してみると、遠くの電線にとまっていました。11:40撮影。















ヨシの茂みに隠れていたヨシゴイが、よく見えるところに出てきました。13:28撮影。















糞をしてソワソワし始めたヨシゴイ。そろそろ飛ぶかも?13:33撮影。















やっぱり飛び立ちました!13:33撮影。
















ネイチャーセンター北側のヨシ原の上を飛び回った後、池の北岸の樹木にとまりました。13:34撮影。











ヨシゴイは雄の成鳥が2羽現れました。明日以降も現れるのか、楽しみが増えました。

カルガモの親子は、ヒナ7羽が2組、ヒナ10羽が2組の計4組確認されました。

このほか、クロハラアジサシ夏羽1羽も現れたそうです。園内で見られる鳥はとても少なくなりましたが、今日は内容が濃く面白い一日でした。

(きりぎりす)