2020年6月25日木曜日

雨の日はツバメウォッチング!

梅雨入りしたと思ったら、
すぐに長い中休みに入りましたが、
今日からまた梅雨らしい天気になりました。

米子水鳥公園では、
梅雨の雨の日はツバメウォッチングが定番です。

午後になると、
園内の枯れヨシに次々とツバメが集まってきて
とまります。














今日はその中にショウドウツバメが1羽いました。
飛び交うツバメの中から別のツバメ類を探すのは大変ですが、
こうしてとまっていると、望遠鏡でじっくりと観察できます。















ショウドウツバメは、
このようにツバメの群れに紛れて
枯れヨシにとまることがよくあるので
比較的観察しやすいですが、
イワツバメとコシアカツバメは、
園内ではとまらないので、
飛び交うツバメの群れの中から探すしかありません。

そして、以前から気になっている
足環付きのオオヨシキリ。
雨の日にツバメが群れるヨシ原は彼の縄張りなので、
雨の日はいつもツバメの群れに囲まれて、
なんだか居心地が悪そうです。
それでも頑張って囀っているのが面白いです。

















(きりぎりす)

2020年6月21日日曜日

本日のおすすめその2「部分日食」

本日のもうひとつのおすすめは、部分日食ウォッチングです。
しかも、今日は夏至です!

夕方に最も欠けるということで、
その場にいたお客様たちと観察を楽しみました。


太陽がばっちり欠けています。
















野鳥観察用の望遠鏡の接眼レンズの延長線上に
スクリーンを置いてから、
望遠鏡の向きを太陽に合わせて、スクリーンに太陽を映します。
決して望遠鏡で直接太陽を見てはダメですよ!














米子水鳥公園は西の空が開けているので、
観察には最適でした。
手作りの日食スコープを使うなど、
みなさんそれぞれいろいろな方法で、
日食ウォッチングを楽しんでいました。















(きりぎりす)

本日のおすすめその1「オシドリ」

本日のおすすめはこちら。オシドリです!

米子水鳥公園では、春と秋に見られる鳥です。
今日は雄1羽が一日中いました。
それにしても、この春はよくオシドリがやってきます。
しかも、6月下旬にさしかかろうとしているのに、
ほぼ完全な生殖羽というのは珍しいです。














他の鳥は、いつもどおりでした。
カイツブリ、カルガモ親子、
スズガモやマガモなどの居残りガモたち、飛び交うツバメ。
などなど。



鳥が少ない時は、昆虫ウォッチングもおすすめです。

アキニレの木には、今日も樹液を好む虫で賑わっていました。
虫が集まる樹液といえばクヌギ、というイメージがありますが、
私の経験上、鳥取県西部ではアキニレが一番人気です。















樹液に集まるハナムグリといえばシロテンハナムグリですが、
ハナムグリも相席で驚きました。
ハナムグリが樹液に集まっているのは初めて見ました。

コクワガタのペア。
園内の樹液の常連さん。
サイズは小ぶりなものが多いです。















観察中に木から落ちてきたコクワガタのメス。
光沢があって形も整っている、
美形のクワガタムシです。
あごが鋭いので新成虫でしょう。
















中サイズのヒラタクワガタ。
この個体の他に、
同じくらいの大きさの個体の頭が落ちていました。
誰かに捕食されたようです。





















カミキリムシの幼虫が木屑を捨てた穴に
頭を突っ込んでいるサビキコリ。
















園内の低木の葉には、ドウガネブイブイが呆れるほど群がっています。
米子水鳥公園では農薬を一切使っていないので、
葉を食べる虫はやりたい放題です。
そのため、葉が食べつくされて丸坊主になってしまう木もあります。
甲虫を好んで食べる鳥には、もっと頑張ってほしいものです。





















(きりぎりす)

2020年6月18日木曜日

ツバメの子が窓際に並ぶ季節になりました

今年もツバメの子が窓際に並ぶ季節になりました。















並んでいる子ツバメを近くで撮影していると…
















1羽の子ツバメがカメラの真正面にとまりました。
「撮って!撮って!」と言われている気になりました。
















ツバメの子は、とにかくカワイイ!















久しぶりのカルガモ親子のニューフェース。
ヒナ6羽の親子で、既存のヒナ6羽親子よりも
ヒナが幼くて、まだかわいいです。
現在、最もヒナが幼い親子です。
今日は、ヒナ1羽、ヒナ6羽小、ヒナ6羽大、
ヒナ7羽、ヒナ8羽の5組が観察できました。















雨天になると現れるゴイサギ。
左が2年目、右が4年目以上の成鳥。














ムクドリの群れが園内に入ってきました。
米子水鳥公園では珍しい光景です。















ムクドリの群れが降りた場所の上に、
ツバメが集まって飛び交っていました。
ムクドリの群れが追い立てた虫を狙っているのかな?















ムクドリの群れのほとんどは幼鳥でした。
少数混じっていた成鳥から、虫捕り講習を受けているようでした。














以上、鳥の親子だらけの
米子水鳥公園でした。

(きりぎりす)

2020年6月17日水曜日

7時間以上居座っていたカメ

今日は、鳥以外の生き物観察も面白かったです。

ネイチャーセンター正面右手にある、
沈没した島でくつろくカメとカモ。
今日一番面白かったのは、このカメです。
なんと、朝一番から15:30頃まで、
ずっとここに居座っていたのです。
その様子は、ライブ映像の8:00から15:00までの映像に
写っているので、ぜひご覧ください。
こんなに長居したカメを見たのは初めてです。














Jr.レンジャーの森で見つけた、
樹液酒場の最恐生物、オオスズメバチ。
その右下にはコガタスズメバチもいます。
スズメバチがいる樹液は良い場所の証拠なので、
夜にはクワガタムシが来る可能性大です。
オオスズメバチの左下に、
コクワガタっぽい虫が見えますね。















そして、今季初クワガタ発見!
右の大あごの先が欠けているので、
2年目くらいの越冬明け個体でしょう。
コクワガタは長生きです。
※もし園内でカブトムシやクワガタムシを見つけても、
持って帰らないで下さい。
後から来た人も観察できるように、
園内の生き物の持ち帰りはご遠慮ください。

















メダカ池の水位はかなり下がってきましたが、
まだ池の周りの地面はビチョビチョなので、
長靴以外では歩けません。















そして、梅雨時になると現れるスッポン。
今年も6月15日から姿を見せ始めていて、
今日もネイチャーセンター前浜にやってきました。
しかし、毎度のことですが、
人と目が合うと引っ込んでしまいます。
今後、しばらくは観察できる機会があると思うので、
ご来館の際には、水際に注目してみてください。
















(きりぎりす)

梅雨の中休み

14日の日曜日は台風並みの大雨に見舞われましたが、
15日以降は雨はやみ、今日も梅雨の中休みの晴天でした。















ネイチャーセンター前には、
珍しくカルガモがあつまってくつろいでいました。
大雨でまだ池の水位がかなり高めなのですが、
カルガモには都合が良いようです。














カルガモの親子もよく現れました。
ヒナ8羽の親子。















ヒナ1羽の親子。















ネイチャーセンターのすぐ下でくつろぐ親子。
ヒナが4羽みえますが、
親鳥が色白なのでヒナ6羽の親子のはず。
















休憩が終わって移動を始めた親子。
やっぱりヒナ6羽の親子でした。















カイツブリは現在3か所で巣作り中。
ネイチャーセンター左手に見える巣。
ここも毎年営巣しますが、
基礎となるヨシの株が年々細くなっています。















ドーナツ島の中の巣。















留守の隙に、巣にあがってくつろぐオオバン。
カイツブリの巣は休憩場所として他の水鳥やカメに人気なので、
留守にするとこうなります。















そして、右手に見える杭の列の巣。
これまで何度も巣が壊れ、卵が失われても、
不屈の闘志で再チャレンジしています。
Never give up!!















園路を歩いていると
「キー、キッキッキッキッ」
という特徴的な声がよく聞こえました。
声の方向を見ると、
Jr.レンジャーの森で立ち枯れたヤマハンノキにコゲラがいました。
水鳥公園では見る機会が少ない鳥ですが、
徐々に観察頻度が増えています。















今日は湿度が低く、空気がひんやりと爽やかな晴天でした。
カンタクムシも少なめでした。
いつもこうだとよいのですが。

(きりぎりす)

2020年6月14日日曜日

大雨の中でも元気な鳥たち

昨日、今日と雨が降り続き、
県内の交通機関にも大雨の影響が出ています。

そんな中ですが、園内の鳥たちは平然と活動しています。
というよりも、晴天時よりも活発に活動しているように見えます。

13:40頃の風景。
手前の砂浜や右手にあるはずの小島が水没しています。














13:50頃の池の水位。57cmを指しています。
通常は35cmくらいですから、20cm以上も水位が高いです。
島が水没するのも当然です。















災害レベルに近い大雨ですが、
カイツブリたちは巣作りに励んでいます。
わざわざこんな天気の時にしなくても、
と思うのですが、今日は3か所で巣作りをしています。

先日風で打ち寄せる波によって消滅した巣と
ほぼ同じ場所に、また巣を作り始めています。
この番いは、どうしてもここで
子育てをしたいようです。





























ネイチャーセンター左手のドーナツ島の中でも、
2か所で巣作り中。














今日は午前中からカルガモの親子が頻繁に
ネイチャーセンター前に現れています。
今日は、ヒナ1羽、6羽、7羽、8羽の
4家族が確認できました。












































普段あまり姿が見られないバンも、
大雨の中で羽繕いをしていました。














さすが水鳥たち。大雨の中でも余裕ですね。
水鳥だけではなく、ツバメたちも活発に活動していました。

雨の日によく見られる、
枯れヨシの先にツバメの群れがとまる光景。
今日はいつも以上に高密度でした。





























このような群れをよく見ると、
ショウドウツバメが混じっていることがよくあるのですが、
今日の群れはツバメ100%のようでした。

大雨の中でも、鳥たちは元気です。

(きりぎりす)

2020年6月13日土曜日

雨の水鳥公園

今日は朝から大雨です。

観察ホールから左手にみえる柵の上で、
カルガモ親子が休んでいました。
この家族はもうヒナが生後1か月ほどになります。
ずいぶん大きくなりました。














片足で止まってさえずるオオヨシキリ。
一昨日と同じ個体でしょうか。















観察ホールの左手のヨシ原に、先ほどとは別のカルガモがいます。
お腹の下で、ヒナが雨宿りしているようです。














親鳥が突然立ち上がり、どこかに行ってしまいました。
屋根がなくなり、立ち尽くすヒナたち。














1分ほど固まっていましたが、やがて親鳥を探して泳いでいきました。
6羽も隠れていたとは驚きです。














今度は柵の上にアカミミガメ。














雨なので、甲羅干し向きのお日和ではありませんが、
最近よくこの場所に登っています。














カメが逃げたと思ったら、ヌートリアが泳いできました。 














この雨で、ツバサ池の水位が昨日より15cm上がり、
観察ホール右手にある小島が水没しました。
















夏に向かって毎日少しずつ、景色が変わっていきます。

(みとら)