2012年10月29日月曜日

1/10000のアメリカヒドリ

ただいま米子水鳥公園は、たくさんのカモで賑わっています。池に広く散らばるカモの大群を眺めていると、これだけたくさんカモがいるのなら、何か珍しいカモが混じっているかもしれない、という期待が湧いてきます。



実際に、12000羽を記録した27日にはアカハジロが1羽見つかりましたし、翌28日にはアメリカヒドリが1羽見つかりました。



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アメリカヒドリ雄。

ヒドリガモとの交雑個体はよく見かけますが、純粋なアメリカヒドリはかなり珍しいです。

昨日撮影した画像ですが、今日もいます。

ポイントは、薄い赤紫色の体、まだら模様の白い顔、緑色に光るアイシャドウ、くちばしの付け根を縁取る黒い線です。

交雑個体も1羽いましたので、お間違えなく。



およそ1万羽の群れから珍しい鳥を探し出すのは難しいですが、

何気なく観察していると偶然目に留まることもあります。

今回の発見も、そんな偶然の産物です。



皆さんも、この時期限定の万羽ガモ風景をご覧になりませんか。

運がよければ、なかなか出会えない珍しい鳥が見つかるかもしれません。




2012年10月28日日曜日

中海ふれあいウォーキング大会開催!

今日は、毎年この時期恒例のふれあいウォーキング大会が開催されました。天気予報によると、開催中の降雨が心配されましたが、降っても小雨程度の見込みで朝は日が射しており、予定通りの開催となりました。







DSCN6843s.JPG晩秋の水鳥公園周辺の中海湖岸を歩きました。

土手の法面にはセイタカアワダチソウの黄色い花が咲き、秋色の風景です。















DSCN6857s.JPGウォーキングコースには7か所に3択クイズが設置してあり、皆さんに挑戦して頂きました。

















DSCN6878s.JPGもう少しでウォーキングが終了という時に、突然風雨が強まり嵐になりました。皆さんあわてて雨がしのげる場所に避難しました。

















最後に雨に降られてしまいましたが、スタッフ含め270名が参加して晩秋の中海湖岸の風景を満喫しました。

クイズの答え合わせの結果、10名が全問正解していてプレゼントが贈呈されました。



参加してくださった皆様、お疲れ様でした。



参加された小原工さんのブログ

http://blog.try-a.co.jp/takumi/2012/10/28/%E7%B1%B3%E5%AD%90%E6%B0%B4%E9%B3%A5%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%B5%E3%82%8C%E3%81%82%E3%81%84%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF/

 



カモMA~X!

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今日は、今年の鳥の数のピーク日と思われます。

朝は8000羽くらいでしたが、お昼までに続々とカモの群れが舞い降りて来て、お昼ごろには12000羽くらいまで増えました。昨年のピークよりも多そうです。

今日は週に一度の鳥を数える日。

毎年この時期の鳥のカウントは過酷です。ヒ~!





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何かに驚いて飛び立った後、舞い降りるカモたち。

カモは1羽が驚くとみんなが驚きます。

数千羽のカモが池に舞い降りる様は圧巻です。







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中海方向から続々と舞い降りてくるカモたち。

カモは団体行動なので、数百羽単位での増減は日常茶飯事です。





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ネイチャーセンター前では、

一日中コハクチョウがくつろいでいました。

その上をカワセミが頻繁に横切っていました。



●今日の鳥 2012年10月27日(土)晴れのち曇り

カイツブリ 47羽

ハジロカイツブリ 4羽

カンムリカイツブリ 3羽(うち1羽は夏羽)

カワウ 141羽

ダイサギ 6羽

コサギ 27羽

アオサギ 10羽

コハクチョウ 144羽(成鳥116幼鳥28) 17:25現在

マガン 46羽 9:10にお昼寝しに帰ってきた

マガモ 152羽

カルガモ 19羽

コガモ 233羽

トモエガモ ♀1羽

ヨシガモ 21羽

オカヨシガモ ♂2羽

ヒドリガモ 322羽

オナガガモ 415羽

ハシビロガモ 25羽

ホシハジロ 3950羽

キンクロハジロ 4930羽

スズガモ 900羽

アカハジロ ♂1羽 1万羽の群れの中にさりげなく混じってました

ミサゴ 1羽

トビ 3羽

オオタカ 成鳥1羽

チュウヒ 2羽

ハヤブサ 1羽 萱島上空を飛ぶ

オオバン 55羽

カワセミ 1羽

モズ 1羽

ハシボソガラス 9羽

セイタカシギ 1羽

ヒヨドリ 1羽

コヨシキリ 声1羽



2012年10月26日金曜日

THE THIRD コハクチョウとギターの調べ


いよいよやって来ました

この季節!

「THE THIRD コハクチョウとギターの調べ」

今年で3回目のこの企画、

美しい夕べの景色と

六弦倶楽部が奏でる美しいギターの調べとの

コラボレイション!!

水鳥公園から館長も参加します。

ギターの音色を聴きながら

美しい景色を望むと

なんだか心がリラックス~っ。

是非皆さんのお越しをお待ちしております!

CIMG0300.jpg日時 2012年11月3日(土・祝) 14:00~18:00

場所 米子水鳥公園ネイチャーセンター視聴覚室

料金 入館料300円のみ 中学生以下70歳以上無料

(写真右は昨年の館長の熱唱の様子です。)


 



2012年10月23日火曜日

動けなくなっていたオナガガモ

今日は、先の記事で紹介したとおり、ネイチャーセンターの前にコハクチョウが集まって休んでいる、とても平和な風景でした。ところが、13時過ぎになった頃、カモやサギたちが警戒し始め、次々と飛んで逃げ始めました。



周囲を見渡したのですが、獣やタカなど天敵の姿はなく、不思議に思っていた時、浅瀬でもがくオナガガモ1羽を見つけました。まるで、水中から何かに襲われているようです。そのために鳥たちが警戒していたのでしょう。コハクチョウ達もみな飛び立ち、園内中央部の島まで逃げてしまいました。

水面でもがくオナガガモ1羽を残して、ネイチャーセンター前の鳥は全て遠くへ逃げてしまいました。



早速オナガガモの救出に向かい、カモを確保した時、カモが動けなくなっていた原因が分かりました。

何と、大きなルアーの針がくちばしと両脚に深く刺さって身動きが取れなくなっていたのです。





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救出した直後のオナガガモ。

これでは、全く身動きが取れません。釣り針には返しがあるため、カモが自力で外すことは不可能です。

小型のニッパーでは全く歯が立たないほど針が硬かったので、番線切断用のカッターで刺さった針を切り、ルアーを外しました。

ルアーが取れたカモは、針が刺さっていた場所から少し血が出ていましたが、幸いにも発見が早くて体力の消耗が少なかったようで、元気に空へ飛び立っていきました。

よかったよかった。





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これがそのルアーです。

三又の鋭い針3つ・計9本の針のうち、4本がカモに刺さって自由を奪っていました。

はじめに片脚に針が刺さり、それをくちばしで外そうとして下くちばしにも刺さり、暴れているうちにもう片脚にも刺さって動けなくなってしまった、という光景が想像できます。



釣り人の皆さん、釣り場には決して針やルアー、釣り糸等を残さないで下さいね。



なお、米子水鳥公園では傷ついた野鳥の保護、治療はできません。

鳥取県西部で弱っている野鳥を見つけたら、

西部総合事務所生活環境局生活安全課 動物・自然公園係までお問合わせ下さい。



2012年10月22日月曜日

今が一年で最も鳥が多い時期です!

現在、コハクチョウをはじめ冬の鳥たちが

続々と水鳥公園に飛来しています。

毎年10月下旬から11月上旬ごろにかけてが最も鳥が多い時期で、

最大10000羽以上になります。



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昨日の様子。

池の中央より奥側がかなり混雑してきました。現在約7000羽。

今後、もう少し増える見込みです。







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今朝の風景。今朝は、ネイチャーセンターの目の前に

コハクチョウが集まっていました。

昨日までは園内中央部の島の岸辺にいることが多かったので、

今季初めて近くに寄ってきてくれました。

また、8:50頃、マガン約80羽(今季最多数!)の編隊が

西から飛来しましたが、降りずにまた西へ去ってしまいました。

今朝は昨日よりもさらに増え、8000~9000羽になっています。



コハクチョウは今季、最大70羽くらいまで増えましたが、

昨日の明け方は45羽でした。

うち12羽は終日園内でくつろいでいて、

17:50に安来方向から約30羽がねぐら入りしました。



●昨日の鳥の様子(2012/10/21)

コハクチョウ 45羽(6:40現在)

マガン 8羽(15:00頃飛来)

カイツブリ

ハジロカイツブリ

カンムリカイツブリ1羽

カワウ

ダイサギ

チュウサギ2羽

コサギ

アオサギ

マガン8羽

オシドリ♀1羽

マガモ

カルガモ

コガモ

ヨシガモ

ヒドリガモ

ハシビロガモ

ホシハジロ 数千羽

キンクロハジロ 数千羽

スズガモ

トビ

オオタカ成鳥1羽

チュウヒ成鳥1羽

オオバン

セイタカシギ2羽

カワセミ2羽

モズ1羽

ヒヨドリ1羽

以上、水鳥約7000羽





2012年10月21日日曜日

自然観察会「ようこそ!コハクチョウ」報告

今日は、自然観察会「ようこそ!コハクチョウ」実施日でした。

この季節は、米子水鳥公園にコハクチョウが昼までも滞在している貴重な時期です。

昼間にコハクチョウの観察会をしたのですが・・・今日はコハクチョウが少ない・・しかも、公園の一番奥の砂礫地で眠っています。

そこで今日の観察会は、コハクチョウが集まっている砂礫地を近くで観察できる粟島神社の丘へ行きました。



それでも、毎日ネイチャーセンターの前で見ているので少し遠い距離です。

今日は、コハクチョウの嘴の模様が一羽一羽違うという話をしょうと思っていたのですが、

それを観察するにはちょっと難しい距離です。



もう少し近くに来てくれないかなと思っていたら・・・・



P1050368ss.JPG「コウ、コウ」とコハクチョウの声

見上げると米子水鳥公園に渡ってきたコハクチョウの群れです。





まさに

「ようこそ!コハクチョウ」日本へ! 米子水鳥公園へ!!へ

という感じです。






観察会の題名通りとなりました。







降りてきた群れに幼鳥がいました。

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ビルパターンを参加者の方が描いてくれましたので御紹介します。

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そのほか、粟島神社へ行く途中には、アカテガニやボラの群れを見つけました。



P10503633アカテガニs.jpgP1050378s.jpg            





他にも、承水路でアカエイやスズキが泳いでいるのが見えました。



最初はどうなるかと思った観察会でしたがいろいろな生き物に出会えて


とても楽しい観察会でした。






※今回のブログの写真は、全て美舩一輝さんから提供いただきました。


 



2012年10月15日月曜日

ジュニア・レンジャーハゼ釣り


今日のジュニアレンジャーの活動は、

ハゼ釣りと、その調理でした。

(中海では、ハゼをゴズといいます.)

ハゼ釣りは、中海のワイズユースを語るうえで大変大切な活動です。

それは、多くの人が中海の恵みを直接体験できるからです。





そして今日の目標は、



  ジュニアレンジャーは、釣ったハゼを調理して人にふるまうです。



DSCN4942s.jpg

目標に至るまでには意外とたくさん難関があります。

 

 ハゼを釣るためには、釣り道具の使い方を覚え、餌の青虫が触れるようにならなければなりません。











 

 

 

 



DSCN4950s.jpg「魚に触れた。!!」

「針が外せない・・・」











意外と難関は、多いです。





 そして調理するには、魚のさばき方を覚え、おいしく食べてもらうにはその調理方法を勉強しないといけません。

DSCN4962s.jpg



















これは、すべて湖の恵みをうまく利用するため、ワイズユースをするための知恵なのです。



もし、豊かな自然があったとしても、この知恵がなくなってしまっては、湖の価値は半減してしまいます。

今日の活動で、ジュニア・レンジャへーは、ワイズユースの知恵を身に着けることができたでしょうか?





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2012年10月12日金曜日

ジュニア・レンジャー 中海環境モニタリングの結果を報告

今年も、ジュニア・レンジャーが参加している中海湖沼環境モニターの報告会がありました。

六年目を迎える環境モニターの制度は、参加者が年々増え広がりを感じます。

今年も感想を発表してくれました。

DSCN4889ss.jpg





























まず、五感で湖の環境を感じてみようと言うこの企画

中海の様子が年々よく感じられるようになっているようです。

 



最速!!コハクチョウ初飛来

2012年10月9日(火)米子水鳥公園でコハクチョウの今シーズン初めての初飛来を確認しました。

合計七羽です。夕方には、親子のコハクチョウ三羽も加わり、全体で10羽になりました。

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翌10月10日には、70羽を超えるコハクチョウが園内で羽を休めています。







2012年10月8日月曜日

行ってきました!南日本海子どもラムサール湿地交流会


10月6日/7日に兵庫県豊岡市で開催された南日本海子どもラムサール湿地交流会に行ってきました。

 日本海沿岸の南側には、中海・宍道湖をはじめ、今年登録の締約国会議で登録湿地となった円山川河口域・周辺水田など様々なラムサール条約登録湿地があります。



これらのサイト間で情報交換し、各湿地の活動を活発にしようと今回の交流会は実施されました。





中海・宍道湖の子どもたちは、自分達の湿地とはちょっと違った雰囲気に最初は戸惑っていましたが、コウノトリや様々な生き物に触れるうちにいつも以上にいろいろなことに挑戦していました。



みんなが学んだことを未来の中海・宍道湖に役立ててくれる日が一日も早く来るのを待っています。



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コウノトリのための巣塔 「ハチゴロウの戸島湿地」



2008年にここで巣立ったコウノトリは、宍道湖まで飛んできました。

私達は知らないうちに繋がっているのですね!























ハチゴロウの戸島湿地訪問 コウノトリ湿地ネット記事 リンク

http://wac-s.net/modules/hachi560/details.php?bid=1468

田結(たい)地区訪問など コウノトリ湿地ネット記事 リンク

http://wac-s.net/modules/blog/details.php?bid=49



「米子水鳥公園と豊岡との交流の歴史」

http://www.yonago-mizutori.com/mizutori/mt-search.cgi?x=0&y=0&search=%E8%B1%8A%E5%B2%A1&IncludeBlogs=1%2C4%2C10%2C14%2C13%2C17%2C9%2C15%2C11%2C18%2C5%2C6%2C12%2C3%2C8%2C7&limit=20




2012年10月4日木曜日

マガン初飛来(初雁)確認!


つい数日前まで暑い日が続いていましたが、季節はしっかり進んでいるようです。

本日、米子水鳥公園に秋を告げる鳥、「マガン」が飛来しました。毎年、初めて秋に雁がやってくることを初雁と言い季語となっています。いよいよ秋も本番ですね!マガンがやって来る前に、サンクチュアリゾーンの環境管理も何とか間に合いました。ご協力いただいたボランティアの皆さまありがとうございました。マガン③.jpg




2012年10月3日水曜日

ラブラブのふたり

20121003コブハクチョウディスプレイ縮小.jpg

今朝、池を観察していると、

��羽のハクチョウが泳いでいました。

かなり仲が良いみたいで

微笑ましく見ておりましたが、

どうやらふたりで

愛を語っているご様子、

求愛ダンスを踊り始めました。

そんな一瞬を「カシャッ」

ハートマークになりました。

文字通り

ラブラブなふたり

鳥達も恋愛の季節を迎えたようです。

(ちなみに写真の白鳥はコブハクチョウです。

本来は日本で繁殖しない種です。)