2018年10月29日月曜日

オオハクチョウ確認!

今日は、最低気温が10度を切ってしまいました。
米子水鳥公園から大山が紅葉の為に紅く見えます。

本日、公園ではオオハクチョウの初認です。
成鳥2 幼2 の親子です。

今年は、頻繁に顔を見せてくれるとよいのですが。



2018年10月28日日曜日

ミヤマホオジロ標識初記録!

本日行われた鳥類標識調査で、
ミヤマホオジロが園内ではじめて標識放鳥されました。

ミヤマホオジロのオス。
今後、水鳥公園のレギュラー入りなるか?















池のカモの様子は、ここ数日あまり変わらず7000羽くらいです。
ネイチャーセンターから見て、
池の半分より奥に大群が見られます。















カモの大群の中に、ところどころ「カモだかり」ができています。
その中心には何があるのでしょう。気になります。















カモだかりを作っているのは、ほとんどがヒドリガモです。
このカモだかりに注目すると、アメリカヒドリが見つかるかもしれません。
現在、アメリカヒドリのオスが2羽、
ヒドリガモとアメリカヒドリの交雑個体のオスが2羽、
アメリカヒドリか交雑個体か微妙な個体が1羽います。

なお、現在最も数が多い鳥はヒドリガモで、約3500羽います。
つまり、アメリカヒドリは3500羽中2羽紛れている、ということです。
興味がある方は探してみてください。

(きりぎりす)

2018年10月26日金曜日

2週続けて「のごまつり」

先週行った鳥類標識調査で、
ノゴマの渡りがピークを迎えていることをご紹介しましたが、
本日行った調査でも、先週と同数のノゴマを標識放鳥できました。
2週連続の「のごまつり」でした。


本日の主役のノゴマ。今季最多タイの27羽標識。
標識放鳥数は先週と同じですが、先週の方がもっと賑やかでした。
ややピークを過ぎているのかもしれません。















2番目に多く捕獲されたオオジュリン。
今後の調査では、この鳥ばかりが大量に捕獲される見込みです。
今日は22羽捕獲できたうち、
リング付きの個体が1羽含まれていました。















コヨシキリの渡りはそろそろ終わりです。
今日は4羽しか捕獲されませんでした。















明確なピークがなく、
調査の際に毎回数羽ずつ捕獲されるセッカ。
今日は2羽捕れました。















おまけのノビタキ。1羽捕れました。
今季2羽目です。
















このほか、標識作業中にネイチャーセンター周辺を
チョウゲンボウ1羽がキイキイと賑やかに鳴きながら
飛び交っていました。今季初認です。
今年も軒下にねぐら入りするつもりかな?

池にはカモ類が約7000羽いますが、これ以上なかなか増えません。
毎年8000~1万羽くらいまで増えるのですが、
今年はこれがピークかもしれません。
コハクチョウは朝のうちにみんな安来の田んぼへ出かけるようになってしまい、
昼間は園内にいなくなりました。

(きりぎりす)

2018年10月20日土曜日

ミヤマホオジロ初認

今日はミヤマホオジロに出会いました。
今季の初認です。




























ミヤマホオジロは、2015年4月に水鳥公園で初めて確認された
ニューフェースです。
園内ではこれまで春と真冬にわずかに記録がありますが、
秋に確認されたのは初めてです。

今日も、園内は約7000羽のカモで賑わっていて、
コハクチョウは68羽いました。そして、マガンも5羽いました。
シギ類は、セイタカシギ、ツルシギ、アオアシシギ、
コアオアシシギ、ハマシギ、タシギがいました。

また、近頃、カイツブリの親子がネイチャーセンター付近によく現れ、
親鳥に餌をねだるヒナが可愛いです。
頻繁にネイチャーセンター前に現れるカワセミも人気です。

(きりぎりす)

希少植物「ウラギク」の観察会

今日は「ウラギクの観察会」でした。
普段は入れない野鳥保護区内に特別に入って、
ウラギクの群落をご案内しました。




鳥取県内でここだけにしか生育していない「ウラギク」。
ウラは「裏」や「恨」ではなく「浦」です!
開催時期がぴったりで、満開の様子が観察できました。

ここにウラギクが自生しているのは、
ちょっと特殊な事情が重なったためです。

汽水湖と干拓などの関係で
長期間群落が維持されている
日本海側ではかなり珍しい事例です。

ウラギクの分布図

2018年10月19日金曜日

今年は今日が「のごまつり」

本日行いました鳥類標識調査で、
ノゴマが27羽標識できました。

昨年は10月27日に、ノゴマを過去最多の29羽を標識して
「のごまつり」とご紹介しましたが、
今年は今がノゴマの渡りのピークのようです。
調査中に4~5羽逃げられたので、
それらを逃がさなければ最多記録更新でした。残念。

本日の調査結果
ノゴマ    27羽
コヨシキリ  50羽
セッカ    1羽(Rp:再捕獲)
オオジュリン 2羽(園内では今季初認)
以上、4種80羽

ノゴマ(メス)。
捕獲された個体のほとんどが幼鳥でした。














渡りのピークが過ぎたコヨシキリ。
それでもまだたくさんヨシ原にいます。
コヨシキリもほとんどが幼鳥でした。














足環付きのセッカも捕獲できました。
10月7日に園内で標識された個体でした。
このように、標識された個体が再捕獲されることで、
標識調査の真価が発揮されます。















そして、今季初標識のオオジュリン。
水鳥公園のヨシ原に飛来する秋の主な渡り鳥のうち、
最後に登場する鳥です。
一部は水鳥公園に留まって越冬します。















調査中、早朝の水鳥公園の上空をコハクチョウが飛び交っていました。
明け方に園内にいたのは49羽でしたが、
その後、水鳥公園から飛び立ったり、他から飛来したりして、
何羽いるのか分からなくなりました。
11:30頃にあらためて数えてみたところ、
コハクチョウは70羽いて、幼鳥が5羽含まれていました。
カモ類は約7000羽いて、ピークまでもう少しです。
かなり園内が賑やかになってきました。

(きりぎりす)

シロガシラが確認されました

10月18日から19日にかけて、
米子水鳥公園でシロガシラが確認されました。
鳥取県初記録と思われます。

残念ながら職員は確認できませんでしたが、
発見者が撮影した写真を提供して下さいました。

米子水鳥公園で確認されたシロガシラ。
(2018年10月19日 河合公子さん撮影)
※提供頂いた写真をトリミングしています
写真で2羽確認できます。
この前日にも、同じ場所で1羽撮影されています。















シロガシラは南西諸島に留鳥として分布していますが、
本州では迷鳥として確認例があります。
沖縄島とその周辺では、
人為的に持ち込まれた個体が増加して問題となっており、
日本の侵略的外来生物ワースト100にも選定されています。

この個体の位置づけが微妙なところですが、
かご抜け鳥である決定的な証拠がないので、
在来種として米子水鳥公園228種類目の鳥として記録しておきます。

(きりぎりす)

2018年10月18日木曜日

のんびり過ごすコハクチョウ

現在、コハクチョウは46羽います。
14日の初飛来以降、順調に数が増えています。


カモ類は今年最も多く集まっていて、およそ7000羽くらいいます。
今月末から来月初めにかけて、1万羽くらいまで増える見込みです。














コハクチョウは田んぼに移動せず、
園内で一日中のんびりしています。
おなかがすいたら水草が生えているところに行って逆立ちして食べ、
おなかがいっぱいになると浅瀬に移動して休みます。




























水草を食べ尽くし次第、安来の田んぼへの通勤生活が始まるので、
昼間に園内でのんびり過ごしているコハクチョウを観察できるのは、
初飛来直後のこの時期だけです。


ネイチャーセンター目の前の浅瀬にも
コハクチョウが集まってきました。




























コブハクチョウも園内にいますが、
昨日、今日はコハクチョウをいじめず、おとなしくしています。
園内のコハクチョウの平和は、コブハクチョウのご機嫌次第です。















今週土曜日に観察会を開催予定のウラギクも、
順調に花を咲かせています。
写真ではわかりにくいですが、
紫のきれいな花がたくさん咲いている光景は、なかなか見事です。
ぜひ観察会に参加して頂き、
野鳥保護区内でウラギク鑑賞をお楽しみください。















(きりぎりす)

2018年10月15日月曜日

ようやく水鳥公園でマガンを確認















9:55頃、マガン(7羽)が水鳥公園を通過しました。
来館者の方からお聞きしたところ、一分程園内に降りていたそうです。
これが米子水鳥公園での初記録です。(写真:野田勝利)

10:08頃にもマガン(5羽)が水鳥公園を通過しました。
どんどん西へ通過していきます。
今年は、秋を知らせる初雁(マガン)よりも、
冬の使者コハクチョウの確認が早いという、珍しい年でした。


●米子水鳥公園のマガンの初飛来記録


2018年 10月15日 7羽
2017年 10 5  8
2016年 10 7  2
2015年  10 1日  1羽 ※ヒシクイ3羽と同行
2014年  108日  1
2013年  927日  5
2012年 103日  5
2011年 101日  8
2010年 102日  2
2009年 10 9 4
2008年 10 226
2007年 10 3日  8 
2006年 10 7  1
2005年 10 5日  4羽 
2004年 10 7日 7
2003年 10 1日 4
2002年 10 9日 7
  2001年 10 3 10
  2000年  929  1
  1999年 1010 10
  1998年 10 4  1
  1997年 10 4日 1
  1996年 1012  2
  1995年 10 5日 4

解説モニターについて

 
いつもお世話になっている(株)イムズさんより
展望ホールに野鳥解説システムを無償でお貸しいただきました。
 
 


米子水鳥公園で撮影された野鳥が順番に表示され、



















写真の次に鳥の名前と解説が流れます。
















ぜひ、野鳥の名前当てに挑戦してみてください。

2018年10月14日日曜日

コハクチョウ初飛来日クイズ2018正解者発表!

コハクチョウ初飛来日クイズ2018は、
1014日に7羽の初飛来を確認して終了となりました。
昨年と同じ初飛来日でした。
応募者342名中、正解者は18名でした。
正解者を発表します(敬称略)。

 坪倉陽大、汐田達哉、住田宗子、寺嶋良美樹、上原清、米田ゆめ、福代智、
 金田知子、津森宏、関竜一、花倉要、阿部絵利子(以上、鳥取県)、
 矢森健一(兵庫県)、寺田律子、岸田三千代(以上、広島県)、
 白木智穂(奈良県)、國米佑介(岡山県)、佐藤実紅(島根県)
 以上18

正解者の皆様には、もれなく今年のコハクチョウ初飛来日記念缶バッチを
プレゼントします。
さらに、羊毛フェルトのコハクチョウのプレゼント当選者を抽選した結果、
國米さん、金田さん、米田さんの3名が当選しました。
おめでとうございます。


(きりぎりす)

コハクチョウ初飛来!

けさ6:00頃、ついにコハクチョウの初飛来を確認しました。
ネイチャーセンター正面に2羽、池の南側に3羽、
池の中央に2羽の計7羽です。














7羽が1か所に合流。














コハクチョウたちは園内の池でのんびり落ち着いていたのですが、
後に中海から飛来したコブハクチョウによって、
みんな追い払われてしまいました。




























後に3羽、2羽と安来方向から飛来して、
計5羽になりましたが、
12:00過ぎにこの5羽も安来方向へ飛び去ってしまいました。
→14:08頃に再び5羽が飛来しました!






コハクチョウとともに今日初認の鳥、ジョウビタキ。















ヨシ原では、ノビタキの姿も見られました。
ヨシ原のあちらこちらから、
コヨシキリの「ジッ、ジッ…」という声が聞こえてきます。















現在、続々とカモ類が飛来している園内の「つばさ池」。
現在、7000羽くらいまで数が増えています。















現在、ノゴマの渡りのピークを迎えています。
今朝行われた鳥類標識調査で14羽記録されています。
また、ネイチャーセンターの横に現れたオスを
きれいに撮影しているお客様がいました。

私は地味なメスの第1回冬羽しか撮影できませんでした。残念。
それでも、水鳥公園で初めて撮影できたノゴマの生態写真です。















ノゴマに注目していたらニシキギに姿を見せてくれた
コヨシキリ。

















シギは、アオアシシギ1、コアオアシシギ1、ツルシギ2、
セイタカシギ2がいます。

(きりぎりす)

SSHの研究をお手伝いしました

本日と昨日は、高校生が研究の場所として米子水鳥公園に来てくれました。
近年高校生が研究を行うスパーサイエンスハイスクール(SSH)という制度が
あるそうです。
地元の米子水鳥公園と中海の研究を行い、
オーストラリアの同様な汽水域と比較することを計画されているそうです。


 昨日は、鳥グループ。














本日は、水質の調査グループでした。









いろいろな形で支援をしていこうと考えています。

2018年10月13日土曜日

コハクチョウ現れず

天気図を見ながら、今日あたりコハクチョウの飛来があるかなと思い
6:00amの水鳥公園に来てみました。
マガンもハクチョウもまだ来ていません。



 画面右端にいるのは、コブハクチョウです。







とても静かな朝です。



明日は、コハクチョウやってきてくれるかな・・・・

2018年10月12日金曜日

カモ類多数飛来!

















もうそろそろコハクチョウが飛来するかもしれないと、朝早く出勤しました。
まだ、コハクチョウはいません・・・

そういえば、今年はマガンもまだ来ていません。
カモ類はたくさん飛来しているのです。

※中央のハクチョウはコブハクチョウです。

2018年10月10日水曜日

アカエリヒレアシシギ接近!

今日は、アカエリヒレアシシギが1羽、朝からいました。
はじめはネイチャーセンター右手に見える小さな池にいたのですが、
午後にネイチャーセンターにかなり接近してくれました。
アカエリヒレアシシギがこんなに近くにやってきてくれたのは、
初めてかもしれません。














そして、もう一つ面白かったのは、
このカワセミたち。右がオス、左がメスです。
ネイチャーセンター正面左手の丸木柵にとまって、
互いに頭をゆっくりと上げ下げしていました。
おそらく求愛ディスプレイの一つだと思うのですが、
互いについこの前に生まれたばかりの幼鳥です。
カワセミの求愛が本格化するのは年明け以降が普通です。
(いろいろな意味で)ちょっと早すぎるのでは?















































近頃、毎日ネイチャーセンター目の前に
ユリカモメが1羽やってきます。
ユリカモメも冬の使者のひとつです。今日は3羽いました。
















それにしても、まだマガンがやってきません。
このままでは、マガンが到着する前に
コハクチョウがやってきてしまうかもしれませんね。

 (きりぎりす)