2023年9月29日金曜日

鳥の近況報告20230929

今朝行いました鳥類標識調査で、シマセンニュウ1羽、コヨシキリ18羽を標識しました。秋の渡りの中心はコヨシキリとなり、シマセンニュウはかなり少なくなりました。ヨシ原の中からは、あちらこちらでコヨシキリの声(地鳴き)が聞こえます。

今日の調査結果
・シマセンニュウ N1
・コヨシキリ   N18

以上、2種類、19羽標識。

そのほかの鳥の様子ですが、つばさ池にはカモが日に日に数を増し、かなり賑やかになってきました。池の奥(東寄り)とマガン半島の岸辺に多く集まっています。

ウラギクの池はいまだにシギ・チドリ類で賑わっておりますが、内訳は変わってきています。ムナグロが9/23から入り始め、現在5羽います。また、一度姿を消したハジロコチドリが9/26から再度姿を見せています。メダイチドリが増えてきて現在10羽います。時々ヒクイナも見られます。ソリハシシギ、エリマキシギ、タカブシギ、ツルシギは見られなくなりました。

今日のシギ・チドリの顔ぶれ
・セイタカシギ  1羽
・アオアシシギ  5羽
・ハマシギ    6羽+
・トウネン    6羽+
・アカアシシギ  1羽
・イソシギ    2羽
・ムナグロ            4羽
・メダイチドリ   10羽
・ハジロコチドリ    1羽

近頃の鳥の初認情報
・ハジロカイツブリ 9/24
・トモエガモ    9/24
・オオムシクイ           9/24
・アカアシシギ   9/28

園内ではあまり見られないムナグロ。2023/9/27 17:43撮影。










祝、復活!ハジロコチドリ。2023/9/27 17:51撮影。










コチドリ。ハジロコチドリとちょっと紛らわしいかも?
2023/9/27 17:54撮影。










カワウが求愛ディスプレイを交わしていました(尾羽や頭を上げている個体)。
2023/9/28 9:42撮影。










クロハラアジサシ成鳥冬羽(換羽中)。
この時期に見られるのはほとんどが第1回冬羽なので、
成鳥冬羽は珍しいです。2023/9/28 11:48撮影。












もう10月が目前です。10月になると、いつマガンが到着してもおかしくありません。
また、コハクチョウの到着も目前です。楽しみですね♪

(きりぎりす)

2023年9月28日木曜日

珍鳥カレンダー完成!

本日、完成した「米子水鳥公園珍鳥カレンダー2024」が納品されました。

カレンダーはA4サイズの冊子になっていて、
表紙をめくって見開きで壁面に掲示して頂く仕様となっています。

10月1日(日)からミュージアムショップで販売予定です。
どうぞお楽しみに!

→ 9月29日(金)から販売を始めました!

販売価格は、税込み500円です。





















(きりぎりす)

2023年9月24日日曜日

企業懇話会の美化清掃活動
















本日、米子水鳥公園で環境問題を考える企業懇話会(18社)による美化清掃活動として、園内野鳥保護区の草刈り、中海湖岸のゴミ拾い、粟嶋神社横のトンボ池の草刈りが実施されました。

278名もの方が参加され、間もなく飛来する水鳥たちのために汗を流していただきました。

今回は水鳥の生息地の整備のために10トンの砂を寄贈いただき、ネイチャーセンターの前浜整備をしていただきました。先日の作業と合わせて砂浜がより広くなり、今年の冬はより多くの水鳥がネイチャーセンター前に飛来して観察できるのでは、と期待しています。

砂入れの作業の様子



寄贈いただいた砂10t




早速、ムナグロがやってきています。
 


ゴミ拾いの様子

2023年9月17日日曜日

ハジロクロハラアジサシ



9月と言うのに今日も暑くなりそうです。

解説員のAさんがハジロクロハラアジサシが飛んでいると教えてくれました。

写真も撮影して頂きました。  



その他の鳥

シマアジ、コチドリ、メダイチドリ、セイタカシギ、ツルシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、イソシギ、エリマキシギ など 

ハヤブサが、シギの群れを追いかけて飛ばしてしまいました。


 

2023年9月15日金曜日

水鳥公園だより10月号(第303号)

 



シマセンニュウの渡り真っ最中!

今朝行いました鳥類標識調査で、今季の最多数ではありませんがシマセンニュウが多数捕獲できました。成鳥に加えて幼鳥も多く捕獲できるようになったことから、今が渡りの最盛期のようです。

本日の調査結果:
・シマセンニュウ N59羽
・コヨシキリ   N27羽、Rp1羽
・オオヨシキリ  Rp1羽
・カワセミ    N1羽

以上、4種類・89羽(N87Rp2)
※Nは新規、Rpは今シーズンここで標識された個体が再度捕獲されたことを示します。

そして、今日もいろいろなシギ・チドリが観察できます。

・ハジロコチドリ 1羽 ウラギクの池
・ツルシギ    1羽 ウラギクの池
・コアオアシシギ 2羽 ウラギクの池
・アオアシシギ  2羽 ウラギクの池
・タカブシギ   5羽 ウラギクの池
・イソシギ    2羽 カモ島ほか
・トウネン    8羽 ウラギクの池
・セイタカシギ  1羽 ネイチャーセンター前に戻ってきた!
・エリマキシギ  1羽 ウラギクの池
・ソリハシシギ  2羽 目の前によく来ます!

その他注目の鳥は、

・コムクドリ  ±15羽 ミズキの実を食べる
・シマアジ    4羽 ネイチャーセンター前にいつも3羽います!
・ショウドウツバメ ±10羽 ツバメ類の群れに混じって飛んでいます

など、今日も50種類近い鳥が確認されています。

(きりぎりす)

2023年9月14日木曜日

目の前にいろいろな鳥が来ました!

今日は午前中が大雨でしたが、悪天候の中、ネイチャーセンター前の砂浜にいろいろな鳥がやってきてくれました。

いつもウラギクの池に群れていたトウネンの群れが目の前に飛来!ここの常連であるソリハシシギも一緒にいます。9:52撮影。
















何と、ハジロコチドリも目の前にやってきました!10:12撮影。


頭を掻くハジロコチドリ。チドリ類は丸くて大きな頭がかわいいです。10:14撮影。















飛び立つハジロコチドリ。特徴である白い翼帯が見えます。10:15撮影。


昨日からシマアジが4羽に増えました。この秋のシマアジはコガモの群れにあまり混じらず、シマアジだけでネイチャーセンター前にいつもいます。こんなに秋のシマアジが観察しやすい年は珍しいです。

ネイチャーセンター前を泳ぐシマアジ4羽。いつも3羽と1羽で行動していて、たまに合流します。1羽が最初に現れた個体で、3羽は昨日新たに飛来した群れかな?14:45撮影。


いつも仲良しのシマアジトリオ。14:50撮影。




さて、9月は保護区内の草刈りを済ませて、10月に飛来するガン・カモ・ハクチョウ類のねぐら環境を整備する時期です。
先週は乗用草刈り機で陸地の草刈りを行いましたが、今日は刈り払い機で水際の草刈りを行いました。

最初にウラギクの池の縁に生える草を刈ることにしました。作業前の風景。15:10撮影。




職員3名で草刈り中。15:25撮影。



草刈りの最中に、鳥取県で準絶滅危惧に位置づけられているショウリョウバッタモドキを見つけました。園内では比較的よく見かけますが、他の場所ではなかなか見られません。16:39撮影。




草刈り後のウラギクの池風景。これまでは手前に茂る草で池がよく見えませんでしたが、これでネイチャーセンターから池がよく見渡せるようになり、シギ・チドリの姿がよく見えます。17:19撮影。




夕方のシギ島の一部の風景。
さて、この写真にカイツブリは何羽いるでしょう?17:07撮影。





正解は3羽でした(右奥にいた個体は入水して去ってしまいました)。手前の個体が、自分と同じくらいの大きさの石の上にちょこんと座って丸くなり、石と一体化していて面白かったです。17:07撮影。









ネイチャーセンター前の砂浜にいろいろな鳥が来るようになって、ウラギクの池の見晴らしも良くなり、シギ・チドリの観察条件がよくなりました。明日以降もシギ・チドリ・シマアジ観察が楽しみです。

(きりぎりす)

2023年9月11日月曜日

前浜に鳥たちが飛来!

米子水鳥公園では、先週から冬鳥の飛来に向けて環境整備を始めていて、
生息地内の草を刈って水鳥の休息場所や採餌場所を整備しています。

昨日は、子どもラムサールクラブの皆さんにお手伝いいただき、ネイチャーセンターの前浜に砂を入れる作業や草刈りをしました。
今朝前浜を覗いてみると、早速シギやカモ類やサギ類がたくさん目の前に飛来していました。

昨日、砂を入れた場所にソリハシシギが降りていました。



ヨシを刈り取ったカモ島にも、カモ類やサギ類がやってきました。
















昨日の作業の様子









ボランティアの方や職員が、9月末まで園内の環境整備作業を行います。普段立ち入り禁止の場所に入って作業していることもありますが、どうぞ渡り鳥の生息地整備のためにご理解とご協力をお願いいたします。

(ポタちゃん)

2023年9月10日日曜日

エゾセンニュウ5年連続標識放鳥!

今朝行われた鳥類標識調査で、待望のエゾセンニュウが捕獲されました。これで5年連続の標識放鳥です。

待ってました!エゾセンニュウ・性不明・幼鳥。
















この他にも、普段あまり捕獲されない鳥も捕れました。

アオジ・雄・成鳥。















3年ぶりのカワセミ・性不明・幼鳥。















本日の調査結果:
・シマセンニュウ  N18
・コヨシキリ    N14
・オオヨシキリ   N3
・エゾセンニュウ  N1
・アオジ      N1
・セッカ      N4
・カワセミ     N1
以上、7種類・42羽を新規標識放鳥。


子どもラムサールクラブでヨシを片付けたカモ島に、シマアジとカルガモが接近。15:44撮影。















カモ島に上陸したカルガモとシマアジ。居心地はいかがですか?15:44撮影。















その後、カルガモに追われて島の右端に追いやられてしまったシマアジ。オスの幼鳥のようですね。15:46撮影。















カルガモとシマアジのほかにも、ハクセキレイの幼鳥3羽もカモ島にやってきました。3羽で飛び跳ねたり着地したりを繰り返していましたが、何をしていたのかな?15:51撮影。















ヨシを刈ったばかりのカモ島に、早速鳥たちが集まってくれました。気に入ってもらえたようでうれしいです。

昨日、ハジロコチドリがいたウラギクの池にも変化がありました。エリマキシギのメス幼鳥が1羽加わりました。
雄幼鳥(左)と一緒に採食するエリマキシギ雌幼鳥。16:20臨時解説員Aさん撮影。















今日のシギ・チドリ類:
・コチドリ 成鳥1羽
・ツルシギ 幼鳥1羽
・コアオアシシギ 幼鳥1羽
・アオアシシギ 幼鳥1羽
・タカブシギ 幼鳥4羽
・イソシギ 成鳥1羽
・トウネン 幼鳥12羽
・ハマシギ 成鳥1羽
・メダイチドリ 幼鳥4羽
・ソリハシシギ 3羽
・エリマキシギ 幼鳥2羽(雄・雌)
・ハジロコチドリ 幼鳥1羽
・セイタカシギ 幼鳥1羽

この他、ショウドウツバメ10羽以上、コシアカツバメ2羽がツバメの群れに混じって上空を飛んでいました。オオタカ成鳥1羽、チュウヒ成鳥1羽も現れました。

今日確認された鳥は53種類。いろいろな鳥がやってきて面白くなってきました!

(きりぎりす) 

水鳥のための砂浜作り

今日は、月に一度の「子どもラムサールクラブ」の日です。
今日のテーマは、「水鳥のために砂浜を作ろう!」です。
打ち寄せる波で浸食されて狭くなった砂浜を埋め戻して広げ、鳥たちがネイチャーセンター前に集まりやすい環境を整備するのが目的です。

まずは岸辺の除草作業。9:57撮影。















あらかじめ刈っておいた草を片付けながら、生えている草も根から抜き取りました。10:16撮影。














それと同時並行で、カモ島に茂ったヨシを刈り払いました。10:04撮影。














カモ島のヨシを搬出するためのボート出動。10:14撮影。















カモ島のヨシをボートに積み込み。10:16撮影。














ボートに積んだヨシをネイチャーセンター前の隅に集積。10:37撮影。














除草作業が終わったら、砂山から砂を運んで岸辺の埋め戻し。10:53撮影。














大人も子どもも、みんな頑張っています!11:01撮影。














私たちが砂浜作りをしている様子を、セイタカシギがシギ島からじっと眺めていました。11:12撮影。














作業後の風景。12:10撮影。下が昨日の風景です。

























12:11撮影。下が昨日の風景。















砂浜が広くなって、草もすっきりしました。
そして、カモ島が丸坊主になって、鳥があがって休めるようになりました。
これで鳥たちが喜んでくれるかな?鳥たちの今後の反応が楽しみです。

(きりぎりす)