2013年5月25日土曜日

天皇・皇后両陛下にご視察頂きました。

平成25年5月25日、天皇・皇后両陛下に米子水鳥公園をご視察頂きました。



n9898.pngネイチャーセンター御着の様子(鳥取県撮影)



















n9996.png展望ホールでのご視察の様子(鳥取県撮影)

















両陛下には、カイツプリの浮巣やこの季節まだ北に帰らず残っているキンクロハジロやハシビロガモについてご説明しました。また、当館の自慢の展示物である、ロシアのツンドラで採取したコハクチョウの巣や、飛びたつ瞬間のコハクチョウのバードカービングをみていただました。

 また、美智子皇后陛下ゆかりのネムノキを子どもたちのために植えたお話をしましたところ、大変喜んでいただきました。



http://www.yomiuri.co.jp/feature/20120905-144176/news/20130525-OYT1T00794.htm?from=blist

2013年5月24日金曜日

アオバズク墜落死

本日、ネイチャーセンターの床下から、ネコがしきりに鳴いているのが聞こえたので、床下に潜って様子を観に行きました。



すると、ネコの姿はすでに見えなくなっていましたが、その代わりに意外なものを見つけました。



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アオバズクです。床下にうつぶせで転がっていました。

目は生き生きとしていて体も暖かく、死んで間もないようでした。

ほんのわずかに出血がありましたが、ほぼ外傷なしです。



死体を拾って帰り、他の職員に知らせたところ、つい先ほど、ハトサイズの鳥がカラス数羽に激しく追い回されていて、大きな衝突音がしたと言っていました。おそらくこの衝突音は、アオバズクがネイチャーセンターに激突した時の音だったのでしょう。



アオバズクは、米子水鳥公園初記録です。

これで214種類目(かごぬけ鳥含めると217種類目)です。

また1種類、確認種が増えたのはうれしいですが、

元気な姿で会いたかったです。



��文・写真:きりぎりす)

2013年5月22日水曜日

玄関前の階段の改良工事完了

先日、ネイチャーセンター前のスロープと階段の修繕工事が行われましたが、階段が以前のものよりも角度が急になり、歩きにくくなっていたことが分かりました。また、降りる際に階段の角が板の境目とまぎれて分かりにくく、どこに足を降ろせばいいか分かりにくくなったことも判明。そこで、5月18日(土)から改良工事が行われ、今日から歩けるようになりました。



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階段を降りる際に、階段の角が分かりにくくて怖かったのですが、角の部分に滑り止めの黒いテープを貼ってもらいました。これでどこに足を降ろせばよいか分かり易くて安心です。







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階段の角度が緩やかになり、圧迫感がなくなりました。

見た目には以前とほとんど変わりません。

2013年5月19日日曜日

クロツラヘラサギ現る!

今日は園内の鳥をすべて数える日なので、朝一番で鳥の様子を確認したところ、クロツラヘラサギが1羽いました。渡りの時期としてはちょっと遅めですが、繁殖地への旅の途中で休憩に立ち寄ってくれたのでしょう。









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観察小屋前の岬の先端でのんびり休憩しているクロツラヘラサギ。翼の先端が黒かったので若鳥です。子育てには参加しないから、のんびり旅をしているのかな?







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その後しばらくしてから、空から爆音が響いてきました。

今日もブルーインパルスが訓練飛行で水鳥公園の北西の空を飛び交い、空にいっぱい落書きをしていました。







その傍らで、鳥たちも負けじと空を飛んでいました。





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カルガモ。2羽で仲良く飛んでいました。





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アマツバメ。洗練されたスタイルから繰り出す自由自在の飛行テクニックは、ブルーインパルス以上!さすが鳥類界屈指の飛行の名手です。





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カワウ。ブルーインパルスが気になるのか、首をひねって脇見飛行。







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こうしてネイチャーセンターの玄関で、空飛ぶ者たちに見とれていると、ブルーインパルスがネイチャーセンターの真上を超低空飛行!

すっげ~!





ド迫力の光景に喜んだのもつかの間。

「まてよ、その先には鳥たちがいるのに…」





急いで観察ホールに駆け上がると、カモたちは意外なほど平然としていました。

「何だ、特に影響なしか。よかったよかった…。あれ?クロツラは?」

何と、クロツラヘラサギだけ姿を消しているではありませんか。

なんてことをしてくれたんだ、ブルーインパルス!

せっかく来てくれた世界的希少種を追い出してしまうとは、

とんでもない!









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しかし、数時間後の夕方にふと鳥の様子を見ると、

朝と同じところで居眠りしているクロツラがいました。

ブルーインパルスに驚いたクロツラは、隣のヘドロ処理地に一時避難していたようで、また帰ってきてくれました。よかった~♪



さて、明日はいよいよ航空祭本番ですね。

午後の天気予報がよろしくないですが、ブルーインパルスが飛んでくれたらいいですね。

でも、水鳥公園の上は飛んでほしくないなぁ。



明日もクロツラヘラサギはいてくれるかな?



��文・写真:きりぎりす)

 



2013年5月18日土曜日

鉄の青い鳥が空を飛び交う!

本日夕方、飛行機の爆音が園内に響き渡りました。



空を見上げると、小さな戦闘機風の飛行機が飛び交っていました。ブルーインパルスです。

そういえば、5月19日は航空自衛隊美保基地の航空祭があるのですね。

そのための訓練飛行のようです。



水鳥公園としては、公園上空を飛行機やヘリコプターなどが飛ぶのは好ましくありません。

園内の鳥がとても怖がるからです。特に冬は、神経質なマガンが園内で休んでいますので、人工の飛行物体が水鳥公園へ接近することはご遠慮いただきたいです。





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しかし、ブルーインパルスが軽やかに空を駆ける様はかっこいいですね~。

あんな風に空を飛べたら、どんなに気持ちいいことでしょう。

水鳥公園は美保基地のそばにあるうえに、望遠鏡も備えてあるので、ブルーインパルスをよく「観察」できました。





航空祭にはたくさんの方がお出かけになることかと思いますが、航空祭の後は是非、水鳥公園にもお立ち寄りください。

人が作った「鉄の鳥」の刺激的なショーの後は、野生の鳥の姿を見て癒されるのもいいものですよ♪





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今日はシマアジが目の前にやって来てくれました。

4月のおすすめの鳥として紹介していた鳥でしたが、今季は現れる機会がとても少なく、今季はもう終わりか、と思っていたら、昨日から雄1羽が確認されています。

ネイチャーセンターから約15m位まで接近してきたのは

今季初めてです。

 



2013年5月11日土曜日

コチドリのヒナは今日も元気!

今日は、一日中雨が降って南風が強く、少し肌寒い悪天候でした。

昨日生まれたコチドリのヒナたちが心配でしたが、心配無用でした。



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親鳥が翼を少し広げて、ヒナたちを体の下に抱きかかえて雨風から守っていました。ヒナたちは時々親の下から這い出てきて、周囲を元気よく歩き回って食べものを探していました。ちゃんと4羽いました。(画像には親鳥1羽とヒナが2羽写っています。わかるかな?)

1日しか経っていませんが、もう昨日より大きくなったような気がします。

それにしても、まんまるでフワフワのヒナが、ちょこまかと親鳥の周囲を歩き回っている様子がとってもかわいい~♪

ぜひ皆様にに見ていただきたい光景です。





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ネイチャーセンターのすぐそばで、「ケーンケーン、ドドドドッ」とキジの声がしたので、そちらを見てみると、キジがペアで歩いていました。オスが1羽で歩いているのは良く見かけますが、メスと一緒に歩いている様子はちょっと珍しいです。天気が悪くて園内に人が歩いていないので、今日はデート日和?





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しばらく観察していると、ペアの主導権はメスにあるようです。メスの方が堂々と自分のペースで好きな所へ行って好きなことをしていて、オスはメスのご機嫌をうかがいながら気弱そうに後に続いていました。大切な嫁さんをやさしく見守っている、優しい夫なのかな?





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ネイチャーセンター前の島でクイナを見つけました。そろそろヒクイナが見られることですが、まだクイナがいます。このクイナは湿地をつつくときに盛んに翼を広げていました。こんな様子を見るのは初めてです。何かを威嚇しているようにも見えますが、特に威嚇対象は見えず、謎の行動です。





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こちらは昨日の画像。

昨日は池の排水口付近でコムクドリが7羽ウロウロしていましたが、今日は見られませんでした。風が強かったので茂みに避難していたのかな?まだ居てくれたらうれしいな♪



��文・写真:きりぎりす)





2013年5月9日木曜日

コチドリのヒナ誕生!

昨日まで抱卵していたコチドリの姿が見えないと思ったら、ヒナが生まれていました。

もう元気に巣のそばを歩き回っていました。





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天敵である人間(私)が近づいてきたので、身を伏せて地面に溶け込むヒナ。どこにいるかわかりますか?こんなに小さなときから、自分の身を守る術をちゃんと心得ているのに感心。細心の注意を払わないとヒナを踏んでしまうので、一歩一歩慎重に歩いてヒナを探します。







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ヒナは4羽いました。4個の卵が無事ふ化したようです。







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その後の調査のため、ヒナの脚にリングを付けました。ヒナのうちに標識を付けることで、その鳥の正確な年齢が分かり、寿命を知るのに役立ちます。

※ご注意:この調査は、鳥の生態を理解した上で、有資格者が正式な許可を受けて実施しています。皆さんは決して子育て中の鳥の巣には近づかないでくださいね!







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標識を付けたら速やかにその場を離れて様子を観察。4羽のヒナたちは元気に親鳥の元へ走っていき、合流しました。これで一安心です。



昨年は、標識を付けたヒナが無事成長して、ネイチャーセンターの目の前に飛んできました。このヒナたちも、これから厳しい自然界をたくましく生き残り、また元気な姿で再会できたら嬉しいです。



��文・写真:きりぎりす)



2013年5月4日土曜日

シベリアオオハシシギが目の前に!

シベリアオオハシシギ飛来のニュースが流れ、お客様の関心が高まっているようです。

今朝は、開園前からカメラマンのお客様が正門前でお待ちになっていました。



開園後、お昼過ぎまでほとんど姿を見せなかったシベリアオオハシシギですが、午後になってネイチャーセンター目の前の島に舞い降りました。



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かなり近くにやって来てくれたシベリアオオハシシギ。でも、茂みの中を歩きたがる傾向が強くて、なかなかすっきりと姿を見せてくれません。



と、そのとき、島から飛び立ったシベリアオオハシシギが、ネイチャーセンター目の前の浅瀬に舞い降りてきました。おそらく距離は10m以内。この個体の最接近記録更新です。





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浅瀬といっても、シベリアオオハシシギにはちょっと深すぎたようです。歩くというよりも泳いでいました。





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ちょっと深すぎたかな?

と飛び立つシベリアオオハシシギ。羽の模様がきれいですね~♪







その後もシベリアオオハシシギは、ほぼ半日ネイチャーセンター前で過ごしていました。

おかげさまで、朝早くから一日中滞在していたカメラマンの皆様に喜んでいただけました。



前回飛来した個体の滞在期間は5日間でしたが、この個体は滞在3日目。このまま滞在記録を更新してほしいものです。明日もお客様にサービスしてくれたら嬉しいな♪



��文・写真:きりぎりす)

2013年5月2日木曜日

シベリアオオハシシギまだいます!

昨日の夕方に、ハヤブサに追われてどこかへ飛び去ってしまって以降、今日の昼ごろまで姿を消していたシベリアオオハシシギですが、今日も園内に滞在しているのが確認できました。



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ネイチャーセンターに向かって飛んでくるアオアシシギの群れがいたので、その様子を撮影しようとカメラを構えたところ、アオアシシギではない鳥が1羽混じっているのに気付きました。シベリアオオハシシギです(先頭の鳥)。





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ほんの一瞬、ネイチャーセンター目の前の島に舞い降りました。







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しかし、すぐに飛び立ってはるか先まで飛び去り、園内中央部の島の先端に舞い降りました。距離およそ500m先です。







シベリアオオハシシギを見たい方は、まだチャンスがありますよ~♪

できるだけお早めにお越しください。

ネイチャーセンターのそばにやって来てくれるかどうかは運次第です。



��文・写真:きりぎりす)

シベリアオオハシシギ

シギの数がちょっと減ってきたかな?と感じる水鳥公園ですが、今日はシベリアオオハシシギが現れました。鳥取県では米子水鳥公園でしか記録がなく、今回で2度目の登場です。





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ごちゃごちゃしたところばかり歩くので、観察に苦労しました。

この写真の中にはシベリアオオハシシギを含めて4羽の鳥が写っているのですが、分かりますか?









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ちょっと見やすい写真。

まっすぐで長い黒いくちばしと、黒い足が特徴です。



前回現れた時も5月上旬だったのですが、その時は5日間滞在しました。

今回も、GW中までは居てくれないかな~♪



��文・写真:きりぎりす)

米子北斗高校の皆さんが湖岸清掃

今日は、水鳥公園のすぐそばにある米子北斗高校の皆さんが、水鳥公園の周りの湖岸清掃をしてくれました。



DSCN9320s.JPGみんなで装備を整えて、ゴミがたくさん漂着している中海湖岸に突撃~!



















予報では雨が降るかもしれない怪しげな空模様でしたが、歌声、笑い声、歓声、悲鳴?などが飛び交い、皆さん明るく熱心にごみ拾いに取り組んでくれました。





DSCN9345s.JPGこんな大きなゴミまで漂着していました。一体どこから流れ着いてくるのでしょう?























DSCN9350s.JPG約40名で1時間の活動の結果、こんなにたくさんのごみが回収できました。きっと中海の水鳥たちも喜んでくれていることでしょう。

米子北斗高校の皆様、ありがとうございました♪

















��文・写真:きりぎりす)