2018年5月27日日曜日

こんな時期にクロツラヘラサギ

今朝8:30頃、ネイチャーセンターの開館準備中に、
水鳥観察桟橋の前にいた2羽の白い鳥が気になり、
望遠鏡で確認したら、左の1羽がクロツラヘラサギでした。
















桟橋からならば、かなり近距離で観察できました。
全く汚れていない純白の羽毛と、
後頭部になびく冠羽がとても美しい個体です。
胸元と冠羽に黄色味がなく、風切羽の先端が黒いので、
第2回夏羽くらいの若鳥です。















その後、突然飛び立ったクロツラヘラサギは、
ネイチャーセンターの上空をクルクルと旋回しながらどんどん上昇し、
9:00頃に境港方向へ飛び去りました。
美保基地の航空祭に飛び入り参加するつもりかな?















そのまま旅立ってしまったと思っていたら、
12:00頃に再び飛来。ところが、せっかく戻ってきたのに降りず、
今度は南西の安来方向へ飛び去りました。

クロツラヘラサギは、毎年10月ごろに飛来し、
3月ごろまでには飛び去る鳥なのですが、
近年、5月にふらりと飛来することが増えてきました。

もう子育てを始めていなければいけない時期だと思うのですが、
この個体は若鳥なので、今年は繁殖せず、
のんびり旅をしているのかもしれません。

もしかしたら、明日もひょっこり姿を見せてくれるかも。

(きりぎりす)

2018年5月25日金曜日

ネイチャーセンター前に案内看板を設置





















ネイチャーセンター正面に案内看板を設置しました。
米子水鳥公園のネイチャーセンターからだけでなく、
メダカ池などで園内の自然をお楽しみください。
(ポタチャン)

カルガモ親子は現在4組!

昨日、今年初めて確認されたカルガモの親子は、
今日現在、4組が確認されています。

内訳は、ヒナ2羽、3羽、5羽、8羽の親子です。


次の写真は、今最も賑やかでおすすめなヒナ8羽の親子です。
ヨシ原の陰から突然現れるので、油断禁物です。
もしかしたら、ネイチャーセンターのすぐそばに潜んでいるかもしれません。
































しかし、ちょっと気になることがあります。
親鳥の姿が見えず、ヒナだけで池を泳いでいることが多いことです。
親鳥と一時的に離れているだけなのか、それとも、親鳥に何かあったのか。

今年の親子は全体的にまとまりがなく、
ヒナが親鳥から離れて広範囲に散らばることが多いです。
このような状態は、親子が警戒しておらず安心している表れともいえますが、
とても危なっかしく見えます。

カルガモのヒナは、あっという間に成長してしまうので、
かわいいのはヒナがまだ幼い今のうちだけです。
ぜひ、ヒナがかわいいうちに観察にお越しくださいませ。

カルガモの親子の観察には、見晴らしがよくて鳥に警戒されにくい、
ネイチャーセンターからの観察がおすすめです。

(きりぎりす)

2018年5月23日水曜日

カルガモ親子今季初認!

今日は一日中雨の涼しい一日でした。

雨の中、午前11時ごろにカルガモの親子が2組ほぼ同時に現れて、
今年の初確認となりました。
2組同時初確認というのは、開園以来初めてではないかと思います。

ヒナを5羽連れた親子と3羽連れた親子が確認され、
ヒナ3羽の親子だけ撮影できたのですが、
なかなか近くにやってきてくれませんでした。

















オオヨシキリも縄張り争いに大忙し。
今日は巣材運びに勤しむ姿も観察できました。
2階建てのネイチャーセンターは見晴らしがよく、
ヨシ原で活動するオオヨシキリを観察するのに最適です。

























ネイチャーセンター前浜の小島に上陸したバン。
成鳥2羽が一緒に行動していて、右側の個体の方が色が鮮やかです。
この2羽はつがいなのかな?














水鳥公園の鳥たちの子育ては、これからが本番です。
ぜひ観察にお越しくださいませ。

(きりぎりす)

2018年5月18日金曜日

カイツブリの浮巣に卵「夏の風物詩」

米子水鳥鳥公園の初夏の風物詩と言えば、カイツブリの浮巣です。
ネイチャーセンター目の前に作り始めた巣に、お昼頃に卵があるのを見つけました。

















今年は、いつもの年よりちょっと早いかも・・・
(ネイチャーセンター観察ホールから撮影)

この雨で巣が流されてしまわなければよいのですが、・・・




2018年5月17日木曜日

飛べないコハクチョウがもう1羽いた!

水鳥公園がある彦名干拓地の湖岸を散歩していた地元の方から、翼を傷めているハクチョウがいると教えていただき、現地を案内して頂いたところ、何とコハクチョウが中海湖岸に座っていました。

右の翼が途中から折れて、180度ねじれてしまっています。














































はじめは、今日も園内に滞在中の、数年前から中海に住み着いている個体かと思いましたが、今回の個体は右翼を折っており、左翼を折っている園内の個体とは明らかに違います。現在、中海には少なくとも2羽の飛べないコハクチョウがいることが分かりました。

早速、現場から鳥取県西部総合事務所生活安全課へ連絡し、担当職員さんが到着して保護を試みるまで立ち会いましたが、あと一歩のところで中海に逃げられてしまいました。

この個体も、水鳥公園で滞在している個体と同様、飛べない以外はいたって元気なようでした。保護して治療するのは難しそうです。
この個体も水鳥公園にやってきて、数年前からいる個体と合流してくれれば、飛べなくなってしまったもの同士、お互いに寂しさが紛れるかもしれませんね。

















(きりぎりす)

2018年5月16日水曜日

彦名町にオナガキジ現る

事件です。
昨日夕方、鳥取県米子市彦名町の民家(情報提供者の自宅庭)にオナガキジが現れたという情報提供がありました。

これが発見者によって撮影された写真です。



























オナガキジは中国中部から北部に生息する野鳥で、
日本に渡ってくることは考えられず、
どこかで飼われていた個体が逃げ出したようです。
足環が付けられていないので、個人で飼養されていたものかもしれません。

2014年にNPO法人日本野鳥の会鳥取県支部が発行した、
鳥取県鳥類目録のかご抜け鳥欄にも記録が無く、
私も県内でオナガキジが見つかったいうことは聞いたことがありません。

オナガキジはヤマドリ属で最大の種類で、雄の尾羽の長さは1mをはるかに超え、
最大で体長2m以上にもなる大きな鳥です。
こんなに大きくて派手な鳥が自宅庭に現れたらびっくりですね。
人が近づいても逃げず、20分程度過ごした後、どこかへ行ったそうです。

彦名町やその近辺にお住まいの方は、
今後遭遇するかもしれませんし、
米子水鳥公園にも現れるかもしれません。

(きりぎりす)

2018年5月10日木曜日

カメVSカイツブリ

先日、カメ捕獲装置を設置しましたが、
カメ捕獲装置の必要性を実感する事件が起きました。


カイツブリの巣に居座るミシシッピアカミミガメと、
巣を乗っ取られて困惑するカイツブリ。
カイツブリがちょっと巣を留守にしていた隙に、
カメが甲羅干しをしようと巣に上がってしまいました。
カイツブリはどうしたものかと
巣の周囲をぐるぐる回っていましたが、
カメは全く動かず、どうしていいかわからない様子。
















すると、つがい相手が助っ人に登場。
一気に形勢逆転。
















2羽でカメに一斉攻撃。「でていけ~!!」
カメはたまらず巣から降りて去っていきました。
















無事、巣を取り返したカイツブリのつがい。
幸い、まだ卵は産んでいないようでしたが、
もし卵があったらカメに踏みつぶされていたことでしょう。
















このように、ミシシッピアカミミガメは、
カイツブリの繁殖を妨害することがあります。
園内のアカミミガメが少しでも減らせれば、
カイツブリは子育てがしやすくなります。
カメ捕獲装置の活躍が期待されます。

(きりぎりす)

2018年5月9日水曜日

ハジロクロハラアジサシ夏羽が久しぶりに登場!

今朝8:30頃、通勤の際に運転中の車窓から、
園内の池の上を飛ぶ黒い鳥が目に留まりました。
ハジロクロハラアジサシの夏羽でした。今季初認です。
夏羽の登場は、2011年9月以来です。
真っ黒な体に白っぽい翼、腰から尾羽にかけてが白いのが特徴です。




































9時ごろにあらためて池を見ると、
ハジロクロハラアジサシの姿は見えず、
代わりにクロハラアジサシ夏羽が飛んでいました。
















さらに、ツルシギの夏羽も登場。
完全な夏羽はなかなか見られません。
しかし、はるか遠くにいて撮影は無理でした。
望遠鏡での観察なら、もっとよく見えるのですが…。


















今日はゴイサギが園内に多数飛来していました。






























今日の鳥の様子:
・園内の池の池の東半分にはスズガモの群れ、
 西半分にはキンクロハジロの群れがいて、
 この2種だけで2000羽くらいいました。
・池の上にはツバメが多数飛び交い、
 ショウドウツバメとコシアカツバメが混じっていました。
・シギ類は、コアオアシシシギ2羽(今季初認)、
 オグロシギ夏羽オス1羽・メス1羽(今季初認)、
 アオアシシギ1羽、イソシギ2羽。
・出現した鳥は計37種

明日も、ハジロクロハラアジサシとツルシギの夏羽が
見られたらいいですね。

(きりぎりす)

2018年5月7日月曜日

カメの捕獲装置を設置しました

米子水鳥公園では、ミシシッピアカミミガメが増加傾向にあります。
ミシシッピアカミミガメは、水草や水中の小動物を捕食するため、
米子水鳥公園のつばさ池の生態系の劣化が心配されます。
そこで、この装置を設置することになりました。



   

浮島型カメ捕獲装置(カメポチャ)です。

つばさ池に浮かべ、甲羅干しに上がってきたカメを生簀に落とす仕組みです。
これで外来種のカメを捕獲し、在来の生き物の生息を回復したいと考えています。






本日の設置の様子






大変な雨の中でしたが、何とか設置することができました。今日は雨ですので甲羅干しするカメはいないと思いますが、今後状況を見ながら設置場所を調整していきたいと思います。


2018年5月6日日曜日

バックヤードツアー報告

米子水鳥公園では、GWゴールデンウィークに
この時期だけの年に一回の特別イベントをたくさん行っています。
最終日のイベントは、バックヤードツアーです。
ネイチャーセンターの秘密の場所に潜入です。


いつも観察ホールから見上げるあの階段の上には何があるでしょう?


地下の様な秘密空間には、何がいたでしょうか?


普段見る事の出来ない米子水鳥公園の裏側を見て、
参加者の皆さんには、
水鳥公園のお仕事をより深く知って頂けたのではないでしょうか?











2018年5月4日金曜日

素敵な野鳥写真集を寄贈していただきました!















日ごろから野鳥の写真を撮影している坂口茂正さんから、
自らが自費出版した「Birdie mosseiデジスコ野鳥写真集」を
寄贈していただきました。

鳥取県西部から宍道湖西岸にかけてで撮影した
様々な野鳥を収録した、180ページの力作です。
ネイチャーセンターの図書コーナーにて、
ぜひご覧ください。

(きりぎりす)


タイトル:Birdie mosseiデジスコ野鳥写真集
      p180.
発  行:2018年4月30日
文・写真:坂口茂正
印  刷:今井印刷株式会社

お近くの今井書店(錦町店・本の学校)でも購入できるそうです。

クロハラアジサシ初認!
















今日は、クロハラアジサシとショウドウツバメが今季初確認されました。
クロハラアジサシは、時々ネイチャーセンター前を飛んでくれましたが、
ショウドウツバメは、遠い、速い、小さいため、写真を撮るのは無理でした。
数百羽のツバメの中に、ショウドウツバメは少なくとも3羽いました。















今日はお天気が良かったですが、
一日中ツバメがたくさん飛び交っていました。
ツバメは曇天か雨天に多く集まる傾向があるので、珍しいです。















ツバメとニアミスのクロハラアジサシ。
自分の右手から前を横切ろうとしているツバメを見ています。
池の上空にたくさんの鳥が飛び交っているのに、
よくお互いにぶつからないものだと感心します。

ネイチャーセンター前浜の小島には、
シギが群れていました。
















小島に向かって飛んできたハマシギとソリハシシギ。















小島の上には、ハマシギ30羽、トウネン2~3羽、
ソリハシシギ3羽、オオソリハシシギ雄夏羽1羽がいました。
















ネイチャーセンター目の前の岸辺にやってきた
ハクセキレイのメス。
クモをくわえています。















その後、同じ場所に現れたハクセキレイのオス。
卵の殻をくわえていて、その後、頭を振って卵殻を投げ捨てました。
ということは、この近辺でハクセキレイのヒナが孵化しているのでしょう。

もしかしたら、この2羽はつがいで、
クモをくわえていたのはお母さんで、
ヒナにクモを与えようとしていたのかな?
そして、卵殻を捨てにきたのはお父さんかな??

この2羽の巣は、ネイチャーセンターの軒下にあるのかな???

(きりぎりす)

新企画期の「草木の葉っぱでスタンプしよう!」報告

今日は、みどりの日という事で、
米子水鳥公園では、毎年みどりに関するイベントを実施しています。
今年は、新企画「草木の葉っぱでスタンプしよう!」
を実施しました。





イベントの様子





参加者の方の作品






ポストカード風
ヤシャブシの葉っぱのスタンプが羽っぽい?

   







「みどりの日」、野外に出て「緑」を楽しむことができました。