2025年11月30日日曜日

子どもラムサール交流会で久しぶりの再会

米子水鳥公園では、
15年前から湿地を受け継ぐ次の世代を育てようと、
鳥取県・島根県から各湿地間の子供の交流事業を
受託・実施しています。

今回は、
子どもラムサール交流会in琵琶湖として、
琵琶湖を訪問したのですが、
10年前と15年前に、琵琶湖の子供たちが
米子水鳥公園を訪問してくれています。 

今回の「子どもラムサール交流会in琵琶湖」に、
10年前の中海・宍道湖ラムサール条約登録10周年の
交流会で書いてもらった、
「10年後の自分へのメッセージ・黄色いハンカチ」
を返しに持っていきました。










メッセージハンカチの返却の様子

当時のお子さんが立派に成人し、
野鳥センターをボランティアで手伝っていることに
感心しました。

他の湿地を学ぶことは、
自分たちの湿地を知ることにつながります。

また、自分たち活動が「渡り鳥」を通じて
世界の湿地とつながっていることを
理解させてくれます。

このような交流が、
湿地を守る世代の育成につながっていると感じた
交流会でした。

ポタちゃん


2015年開催の
「中海・宍道湖ラムサール条約登録10周年
アジアこども交流会」
に参加した他のお子さんには、
ハンカチを返送しました。
届かない方は、米子水鳥公園にご連絡ください。

当時の様子

子どもラムサール交流会in琵琶湖

今週末に、中海・宍道湖の子どもたちと
滋賀県長浜市湖北野鳥センターを訪問しました。

目的は、子どもたちの湿地交流事業として、
中海・宍道湖の子供たち6名と
「子どもラムサール交流in琵琶湖」への参加です。

今回は、今年1月の「ラムサールびわっこ大使」
との交流に続き、琵琶湖との交流会でした。

湖北野鳥センターには、「こほたん」という
子どもたちによるクラブがあり、
到着早々にセンターでお出迎えをしてくれました。

また、近くの同じくRamsarサイトである
福井県の「三方五湖」のラムサールクラブも参加し、
4つのラムサールサイトが集まっての交流会でした。










米子水鳥公園の子供たちも、
元気いっぱいに中海について発表してくれました。


琵琶湖は日本最大の淡水の湖で、
独自の生態系ができていました。

水草や貝類が豊富で、
浜にたくさんうち上がっていました。
また、その豊かな生態系から、
鮒鮨やビワマスなどを食べる食文化があることに
感心しました。そんな自然を守っている琵琶湖の
湖北の歴史と文化は、大変勉強になりました。
中海・宍道湖でも参考になればと思いました。











湖北の名物「鮒ずし」












琵琶湖は秋晴れの快晴!!
すがすがしい秋の空を舞う湖北のおばあちゃんこと
「オオワシ」を見ることもできました。
これも湖の生態系が残っているおかげですね。

(ポタチャン)

2025年11月29日土曜日

早朝開館20251129


 








11月~3月の土日は早朝開館している米子水鳥公園です。

暗いうちに出勤すると、オナガガモが4000羽ぐらい、
雨が降るように帰ってきました。

コハクチョウの数は1000羽を切りましたが、
今朝もにぎやかな朝の水鳥公園で様子です。
オオハクチョウも20羽以上いました。

気温が低くなったせいか、
今朝の飛び立ちは大山から太陽が覗く7:00前から始まりました。
マガンのねぐらたちより早いです。

水田んぼが安来に張られたようですが、
まだ、米子水鳥公園でねぐらをとるコハクチョウが多くいます。


ポタチャン

2025年11月28日金曜日

久しぶりのクロツラサギ!

今朝はコハクチョウが980羽くらいいました。
安来の田んぼの一部に水が張られたようで、
いよいよ園内をねぐらとするコハクチョウが減ってきました。

そんな中、カメラ付きの首環をつけた個体が1羽いました。
スワンプロジェクトで標識された個体と思われます。
残念ながら首環番号は読み取れませんでした。
このカメラからはどんな画像が撮影されているのかな?
6:47撮影。















今季時々見かける、カモの交雑個体。
写真左上の個体はほぼマガモですが、
右下に群れる正常な個体と比べるとちょっと変です。
マガモとカルガモの交雑個体かな?
7:56撮影。















今日もヘラサギが3羽現れました。
と思ったら、1羽はクロツラヘラサギでした。
正しくは、ヘラサギ2、クロツラ1でした。

クロツラヘラサギは今季初です。
近年飛来頻度がとても少なく、久しぶりです。
15:53撮影。















今日も杭の先で休むのがお好みのヘラサギ。
15:56撮影。















このほか、6:30頃に
園内でヤマシギ1羽を確認しました。

今日はヤマシギとクロツラヘラサギが
今季初認となりました。

(きりぎりす)

2025年11月24日月曜日

今朝の公園の様子20251124

祝日の早朝の米子水鳥公園です。

コハクチョウ1400羽、マガン240羽、ヒシクイ18羽を
確認しました。

ネイチャーセンターの前に
コハクチョウがたくさん集まっています。 














コハクチョウたちは暖かいせいか、
今日も13時過ぎでも500羽以上が残っています。











今日も大山が紅葉と夕焼けに赤く染まっていました。

16:00ごろにやっとコハクチョウが100羽以下になりました。

もうそろそろ、コハクチョウたちが帰ってくる時間です。

ポタチャン

2025年11月23日日曜日

こども自由研究発表会

米子水鳥公園では毎年、
近隣市町村の子供たちを招待して、
「こども自由研究発表会」を実施しています。
今年で18回目です。

米子市立図書館で、
市内から8人の小学生が発表してくれました。










研究はやりっぱなしではなく、
それを発表して他の人の意見を聞いて議論し、
次の研究に取り組むということが、大切な流れです。
















最後に、発表者全員に賞状と記念品を贈呈しました。
今回このような場で発表したことが、
来年の研究へとつながることを期待しています。

また、今日は夏休みに自由研究の相談にお越しになった
小学生のお子さんが、
賞(第78回科学作品展安来支部展特選)
をもらったよ、と報告に来てくれました。

「中海の水質汚染と潮の関係」〜中海一周してみた〜
島田小学校 内藤 奏

公園で受けたアドバイスを基に、
中海の湖岸を巡って、
湖岸の様子を調査・比較されたそうです。
お役に立ててうれしいです。


ポタちゃん

2025年11月22日土曜日

桟橋から見る風景が素晴らしかった!

今日も1400羽を超えるコハクチョウの群れで
園内が賑わっていました。
しかも、採食に出かけずに夕方まで園内に
居残る個体が数百羽いて、
一日中ハクチョウ風景が楽しめました。

快晴で、青空、大山、コハクチョウの大群
の風景が見事でした。

水鳥桟橋からの景色。
お客様の了解を得て15:38撮影。















水鳥桟橋からみる
マガンやコハクチョウのねぐら入りや、
オナガガモのねぐら立ちも圧巻でした。

マガンのねぐら入り動画。17:20撮影。

コハクチョウのねぐら入り動画。17:23撮影。

オナガガモのねぐら立ち動画。17:28撮影。


今晩もコハクチョウの大群がねぐら入りしました。
明日の朝までは、コハクチョウの賑わいが楽しめそうです。

(きりぎりす)

2025年11月21日金曜日

コハクチョウ1,600羽越え!

今朝の風景。
まだ安来の田んぼに水が張られていないので、
先週末からさらに数を増し、
コハクチョウが1600羽を超えました。
最多記録を大幅更新です。
6:46撮影













奥のほうにもコハクチョウがひしめき合っていました。
6:48撮影。















さんちゃん2号もいました。
タカの茂みの横の水域にいることが多いです。
6:58撮影。















7:00撮影。













観察広場からの景色も最高でした!
7:40撮影。
















これまでなかなか撮れなかった、
コハクチョウの群れの奥にネイチャーセンターが
見える景色がようやく撮影できました。
7:49撮影。













7:53撮影。















7:53撮影。












7:55撮影。













今日もヘラサギが3羽いました。

ネイチャーセンター前で採食している2羽。
コハクチョウがいるところに、
くちばしを水につけて頭を左右に振りながら
遠慮しないで接近してくるので、
コハクチョウがとても迷惑そうでした。
12:31撮影。















マガモの白変個体がいました(写真右端)。













珍しいことに、
トモエガモの群れがウラギクの池の手前あたりまで
寄ってきていました。
普段は500m以上遠くにいますが、
今日は約150mでした。
20倍の望遠鏡でも模様が鮮明に観察できました。
12:50撮影。















ホオジロガモの幼鳥もかなり近くにやってきました。
観察距離は約70mです。















明日からの3連休は早朝開館しますので、
ネイチャーセンターから早朝のコハクチョウが
望遠鏡で観察できます。

もう間もなく
安来の田んぼに水が張られる見込みなので、
コハクチョウが安来に引っ越してしまうのは
時間の問題ですが、
最多記録がどこまで伸びるのか、
注目です。

(きりぎりす)

2025年11月19日水曜日

コミミズクとハヤブサの空中戦

今日は肌寒い雨天で、
開園時にはほとんどのコハクチョウが
採食に飛び去っていました。

ヘラサギが1羽いました。
今季のヘラサギは杭の先にとまるのが大好きです。
11:20撮影。
















今日のトップニュースは、コミミズクの登場です。
園内ではなかなか見られない珍鳥です。15:50撮影。
















コミミズクと一緒にもう1羽猛禽類が現れました。
肉眼ではチョウゲンボウかと思いましたが、
ハヤブサの幼鳥でした。15:50撮影。















ハヤブサがコミミズクを一方的に
追い立てていました。15:50撮影。















コミミズクがハヤブサに捕食されてしまうのでは?
とハラハラしながら見ていましたが、
ハヤブサはコミミズクを獲物ではなく、
ライバルとして攻撃しているようでした。
15:51撮影。
















飽きたのか、コミミズクから離脱するハヤブサと、
ようやく解放されたコミミズク。
コミミズクはこのまま高度を上げて、
南西へ飛び去りました。15:51撮影。
















園内上空に、暗緑色の大きな自衛隊機が
飛んできました。それに驚いて、
つばさ池のカモたちが一斉に飛び立ちました。
飛んでいるのは主にマガモとトモエガモでした。
16:20撮影。















マガモの群れが着水した後も、
トモエガモの群れはしばらく池の上を
飛び回っていました。16:21撮影。
















昼間の園内にはコハクチョウが
ほとんどいませんでしたが、
カモ類が多く7000羽くらいいました。
そのうちの4000羽はオナガガモ、
マガモとトモエガモが各1000羽、という印象でした。
そこで、トモエガモを数えてみると、
1200羽以上いました。
今日は今季で最もカモが多い日だったと思います。

水鳥公園の北側に珍しい形の雲がありました。
積乱雲の一種の「かなとこ雲」と思われます。
16:50撮影。
















採食を終えたコハクチョウが帰ってきました。
16:54撮影。















マガンも帰ってきました。16:55撮影。
















今日は夕方から大山がきれいに見えて、
その前を舞い降りてくるマガンやコハクチョウの
群れが壮観でした。16:55撮影。
















どんどん賑わっていく園内。17:15撮影。















そして今日のクライマックスがこちら!

マガンとコハクチョウのねぐら入り動画。17:24撮影。



オナガガモのねぐら立ち動画。17:26撮影。


まだ明るいうちに帰ってくるコハクチョウが
先週末よりも少なめに感じましたが、
暗くなってから大きな群れが続々と飛来しました。
明日の朝も、園内は千数百羽のコハクチョウで
賑わっている見込みです。

(きりぎりす)

2025年11月16日日曜日

コハクチョウの最多記録を更新!

ウラギクの池東端の岸辺に
オオタカの成鳥が降りていました。
近くにコハクチョウが群れていましたが、
あまりオオタカのことは気にしていませんでした。

飛び立つオオタカ。8:40撮影。
















一応、オオタカが飛び去る様子を見送る
コハクチョウたち。8:40撮影。
















今日も昨日と同じく、
昼間もコハクチョウが多数園内に居残りました。
快晴で、大山がきれいに見える最高の景色でした。
12:19撮影。













昼間にコハクチョウの群れが飛来してきました。
今日は変な時間にコハクチョウが出入りする
不思議な日でした。12:40撮影。















コハクチョウの「さんちゃん」(2号)は
今日も健在です。
ウラギクの池のそばの岸辺で、
夕方までのんびり過ごしていました。
13:45撮影。
















今季はつばさ池にホオジロガモが数羽
居ついています。
今日は雌タイプが7羽のほか、
オスの成鳥が2羽いました。13:51撮影。















ついさっきまでいなかったのに、
いつの間にかヒシクイが4羽現れました。
13:54撮影。















生殖羽に換羽が終わったオナガガモが、
婚活を始めていました。
1羽のメスを追いかける5羽のオスたち。
15:35撮影。
















メスは、追いかけてくるオスの体力を
チェックしているようです。
さて、結果はどうでしたか?15:35撮影。
















昨日も同様でしたが、
採食に出かけず園内でのんびり過ごしていた
ハクチョウたちが、夕方前になって続々と
飛び立ち始めました。
今日ような暖かい日はあまりお腹がすかないので、
夕方前にちょっと食べに行くだけで充分、
ということかな?15:39撮影。












ウラギクの池で長時間くつろいでいたさんちゃん。
振り向くと首がらせん状になっていました。
15:54撮影。















周りの仲間たちが次々と飛び立つので、
さんちゃんも出発準備を始めました。
16:06撮影。















頭を下げて頭上をかすめ飛ぶ仲間をかわす
さんちゃん。16:09撮影。















さんちゃんも飛び立つ準備OK! 16:11撮影。















出発! 16:12撮影。















ハクチョウは、
飛ぶときに首をまっすぐに伸ばすので、
首がまっすぐに伸びないさんちゃんは
とても目立ちます。16:12撮影。















首が伸びなくても、元気に飛べます!
生活にはほとんど支障ありません。
16:13撮影。












観察広場で写真を撮っていた方の傍らに
カルガモが6羽いました。16:39撮影。















問題の個所を拡大。
立っている人とカルガモたちとの距離は、
約10mです。警戒心の弱さにびっくりです。















高いところからコハクチョウの群れが
降りてきました。
採食を終えて帰ってきたのではなく、
渡ってきた群れかな?16:39撮影。















上空をしばらく旋回した後、南西へ飛び去りました。
16:41撮影。
















今日も夕方が素晴らしいショータイムでした。
オナガガモのねぐら立ちを撮影していたら、
マガンのねぐら入りも続けて録画できました。
しかし、撮影途中で自動的にファイルが分割され、
終わりの部分が別ファイルになってしまったのが
残念でした。17:29撮影。



14日から今日まで、
一日中コハクチョウが園内に群れていて天気も良く、
最高の週末になりました。
この間に来園されたお客様には、
開園して30年間の中で最高レベルの良い景色を
ご覧いただけました。

今朝記録されたコハクチョウの数は1372羽でした。
オオハクチョウ18羽も含めると1390羽です。
これまでのコハクチョウの最多記録は、
1997年11月30日の1277羽だったので、
28年ぶりに記録を更新しました。
今晩もコハクチョウが多数ねぐら入りしたので、
明日の早朝は、さらに数を増しているかもしれません。

来週末までこの状況が続くといいですね。

(きりぎりす)