2010年2月13日土曜日

ヌートリアの観察会

今日は、月に一度の定例観察会です。
今日のテーマは「巨大ネズミヌートリアに会おう!」です。

はじめに、今日のターゲットを写真でご紹介。「こんな動物を探しましょう!」
参加者の多くは、ヌートリアという動物を、見たり聞いたりしたことがある方でした。





望遠鏡の使い方を説明した後、みんなでヌートリアウォッチング。2頭いるけれど、とっても遠くて見た気がしません。










そこで、展示室に移動してヌートリアの標本で姿を解説。ヌートリアの毛の手触りにみなさん興味津々。







ヌートリアの足跡標本を観察。「この足跡があったら、そこにはヌートリアが住んでいます」
このほか、ヌートリアの頭骨を披露し、弧を描いて頭蓋骨深くから伸長している前歯(しかもオレンジ色!)に、みなさんびっくりしていました。




最後に、環境省が発行した外来生物法と特定外来生物のパンフレットを配布して、なぜ外来生物が問題になっているのかをご紹介しました。

人間の都合によって日本に持ち込まれ、今では駆除されているヌートリア。ヌートリアはただ懸命に生きているだけで、悪くありません。悪いのは、安易にヌートリアを日本に持ち込み、野外へ放した人間です。だからといって、ヌートリアが日本の生態系に存在し続けることは許されません。こんなかわいそうな生き物がこれ以上増えないように、外来生物や品種改良されたペットなど、生き物の取り扱い方、付き合い方には各自責任を持ち、終生面倒を見てほしいと思います。