2022年10月20日木曜日

最高の風景でした!

今朝、開館準備をしていると、マガンの9羽の群れが舞い降りてきました。これは幸先が良い!8:34~8:35撮影。


















8:25の時点で、園内にコハクチョウは4羽しかいませんでした。昨晩ねぐら入りした個体のほとんどは、すでに田んぼに採食に出かけたと思われます。

しかし、その後少しずつ群れが飛来してきて、10:06には43羽まで増えました。

10:03撮影。










しかも、そのうちの一部がネイチャーセンター目の前に集まってきました。11:32撮影。











餌を撒いていないのにネイチャーセンター前にコハクチョウが集まってくる秘訣は、水深の浅さです。コハクチョウの足元に注目。コハクチョウは水面に浮いているよりも、脚が届く程度の浅瀬で立って休むのが好きなのです。ネイチャーセンター前をコハクチョウ好みの水深にすることで、お客様の目の前にコハクチョウが集まってくるように工夫しています。11:27撮影。











11:35撮影。










さらに、奥にいた群れからネイチャーセンター前へと少しずつ移動してきて、どんどん前浜が賑わっていきました。大山の頂上にかかっていた雲がとれて、青空、大山、コハクチョウの群れという、当園のベストコンディション3要素が全て揃いました!14:10撮影。










今日は、池に群れるカモ類は4,000羽弱くらいでした。その中をよく見てみると、メジロガモのオスが1羽いました。9/28以来、久しぶりの登場です。

メジロガモは、右隣のホシハジロのオスの後について泳いでいて、しきりに頭を上下に振って「飛ぼう!」と誘っていましたが、ホシハジロは知らんぷりでした。12:53撮影。















ヒドリガモとアメリカヒドリの交雑個体も2羽いました。
1羽目。14:01撮影。














2羽目。14:20撮影。昨日はさらにもう1羽いました。純粋なアメリカヒドリに逢いたいです。
















ネイチャーセンター前にコハクチョウが群れている光景は和みます。まだあどけなさが残る幼鳥と親鳥が寄り添って、水底の水草を漁っていました。15:08撮影。
















今日はチュウヒが2羽現れ、腰が白い個体と上半身が白い個体でした。
腰が白いチュウヒ(左上)とトビ(右下)が、空中で軽くけん制し合っていました。15:12撮影。















チュウヒを恐れて逃げたカモの群れから、ハシビロガモに狙いをつけたチュウヒ。15:12撮影。














狙われたハシビロガモは、池に飛び込んで難を逃れました。一方チュウヒは本気ではなく、あわよくば捕ってやろうか、といった感じでした。
















閉館前から、コハクチョウのねぐら入りが始まりました。17:16撮影。

























閉館時間である17:30過ぎにねぐら入りのピークがあり、成鳥130羽、幼鳥7羽まで確認できました。順調にコハクチョウの数が増えていて、朝に採食に出かけ、夕方にねぐら入りするという生活リズムが整ってきました。17:52撮影。






今日は3つの団体様が来館され、ご案内させていただきましたが、青空、大山、コハクチョウの群れがまとめて見られることはとても珍しく、今日来館されたお客様はとても幸運です。コハクチョウの数はまだ少ないですが、観察を楽しむには十分で、適度な賑わいだったと思います。今日は米子水鳥公園の魅力が最大限発揮できた、最高の条件でした。

(きりぎりす)