2009年9月30日水曜日

駒沢大学地理学科・米子高専電子制御科にそれぞれ講義!

本日の米子水鳥公園は、駒沢大学の地理学科と米子高専の電子制御科の皆さんが午前と、午後にわかれてお話を聞きに来てくれました。
1, 午前の駒沢大学さんには、中海干拓後のラムサール条約とワイズユースの進展についてお話しました。
2, 午後の米子高専電子制御科さんは、米子水鳥公園の困っていることを技術を使って解決を目指すとして、米子水鳥公園のいろいろな悩みを聞いていただきました。 

2009年9月27日日曜日

一年間で最大のボランティアイベント開催!

今日は、一年間のうちで最大規模のボランティアイベントが開催されました。

毎年、7月と9月下旬に開催されている、米子地区環境問題を考える企業懇話会の皆様による、米子水鳥公園の美化清掃活動です。

参加者数は何と572名!一人一人は草をむしったり、鎌で草を刈ったり、ゴミを拾ったり、と地道な作業ですが、この数になると威力絶大です。

毎年この企画で園内の大掃除を済ませ、マガンやコハクチョウの飛来に備えます。
参加してくださった皆様、お疲れ様でした!

コガタノゲンゴロウがいた!

本日、園内のメダカ池でメダカ捕りをしていた幼稚園児が、コガタノゲンゴロウを発見しました。

環境省の絶滅危惧種として野生下では最高ランクの絶滅危惧Ⅰ類に指定されている、希少昆虫です。そのため、県条例で捕獲や飼育などの行為が禁止されているほどです。






発見場所は、長年にわたってたくさんのボランティアが手作業で掘りつづけてきたメダカ池です。一見、ただの大きな水溜りのような池ですが、本州では絶滅寸前の希少な生物がよりどころとして飛来してくれたのです。

ただ穴を掘って小さな池を作っただけで、いろいろな生き物たちが自力で集まり、住み付いていく。これがビオトープの真髄です。

ただ生き物を大量に人工繁殖して野へ放ったり、他地域から集めてきて放逐することは自然保護ではありません。生き物が住める環境を残し、あるいは復元した上で、生き物たちが自力で集まってくるように働きかけてやることが大事なのです。

このコガタノゲンゴロウは、報道発表をした後、県条例に従ってメダカ池に戻しました。

というわけで、皆さん!鳥取県内でコガタノゲンゴロウを見つけても、持ち帰ったらだめですよ~。
もし見つけた場合は、
証拠写真(背中側とお腹側、できればスケール入りで)を撮ってその場で逃がし、
水鳥公園までご一報いただければ幸いです。

鳥取県希少野生動植物についてはこちら! ↓
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=38301

2009年9月26日土曜日

水鳥のために島づくり!

今日は、米子青年会議所の皆様にお集まりいただき、ボランティア活動で汗を流していただきました。

内容は、「水鳥の島作り」。
水鳥公園で行われるボランティア活動で最も人気があり、かつ、最もきつい活動です。





島の土留めになる枕木の運び出し。これが重い!








あらかじめ作ってあった土嚢運び。これがまた重い!これをたくさん積み上げて島を作ります。







岸辺まで運んだ土嚢は、ボートに乗せて造成中の島に運び込みます。








枕木で作った壁を杭で固定し、土留めの木枠にします。








最後に、木枠の中に土嚢を投入!たくさんある土嚢は、どんどん水の中に飲み込まれてしまいます。まるでブラックホール。







1時間半くらいの作業時間で、作業予定が完了。既存の島を1.5倍に拡張しました。この続きは、月曜日に中学生たちにしてもらう予定です。
 
 
 
 
 
 
他ではまず体験できない活動なので、青年会議所の皆様には新鮮だったようです。とっても辛く、体力が必要とされる活動でしたが、男女問わず、みなさんスピーディー&パワフルに活動していただきました。さすが、がいな祭りで鍛えているだけのことはあります。皆様、大変お疲れ様でした!

2009年9月25日金曜日

日本鳥学会で自由集会とポスター発表を実施

米子水鳥公園では、調査研究活動の成果を還元する為に、学会での発表も行っています。
今年は、鳥学会で、「水鳥の種子散布能力の推定II」と題して発表を行いました。
 また、ガンカモ類の急増に関する自由集会では、米子水鳥公園のモニタリングデーターを活用した、オオバンと水草の関係のお話しがありました。

2009年9月22日火曜日

珍事ふたたび

シルバーウィークも後半戦。水鳥公園も遠方からのお客様が目立っています。

さて、今日も水鳥公園では珍しいことが二つありました。

一つ目はこれ。朝、ネイチャーセンターの開場準備で窓のロールカーテンを開けると、窓の外の手すりに変なものがくっついていました。










よくみると、コウモリでした。
昨晩の夜遊びがすぎて、お家に戻る前に朝を迎えてしまったのかな?
時々這うので、一応元気な様子。夕方に無事飛び立つか注目です。






二つ目は、鋭い眼光再び。
オオタカがまた先日と同じ場所に登場。http://nakaumi.blogspot.com/2009/09/blog-post_18.html
前回はただ休んでいただけでしたが、今回はちょっと様子が違いました。目の前のヨシ原を盛んに見つめ、突然ヨシ原に飛び込んでいきました。ヨシ原からは、コガモやタシギが驚いて飛び出しました。



オオタカは、片足で何かを捕まえて岸辺に戻ってきました。小鳥のようです。大きさや色、足の長さから、シマセンニュウかもしれません。








前回はお客様に見ていただけませんでしたが、今日はちょうどお客様が一組いらっしゃいましたので、じっくりオオタカを見ていただくことが出来ました。コウモリは来館者全員に見ていただいております。こんなところにコウモリがいるなんて、皆さん興味深そうに眺めていらっしゃいました。




●今日の鳥 2009/09/22
コガモ 急増!数百羽います!
オナガガモ 急増!数十羽います!
シマアジ コガモの群れに1羽混じっていました!
アオアシシギ 6羽
コアオアシシギ 2羽
トウネン 5羽
タシギ 5羽くらい
クサシギ 1羽
オオタカ 2羽 成鳥1、幼鳥1が出現。
アオサギ オオタカを威嚇!
ダイサギ 
カイツブリ
ホシハジロ
キンクロハジロ
スズガモ
ヨシガモ 3羽
カルガモ
マガモ 雄が繁殖羽に換羽し始め、モザイク模様に。
コブハクチョウ 2羽 オオタカの襲撃にも平然。

2009年9月21日月曜日

変なニオイの正体

今朝、水槽コーナーの様子を見に行ったとき、なんだか変なニオイが立ち込めていました。例えるならば、そこらじゅうに唾を吐き捨てまくったような感じのにおいです。

よくよく調べてみると、ニオイの元はこれでした。








ゲンゴロウは、時々水から揚がり、カメの甲羅干しのような行動をとります。
これは、全身から殺菌成分を分泌してお肌のお手入れをするためだそうです。
この殺菌成分が唾のようなニオイなのです。
ゲンゴロウが水から揚がれないように飼育しているとどうなるかというと、
体の表面に水カビがついてしまいます。
このゲンゴロウも水鳥公園にやってきたときは水カビが生えていましたが、
水から揚がれるように水槽をセットしたところ、自然に水カビがとれてきれいになりました。

というわけで、立ち込めていた変なニオイの正体は、
ゲンゴロウが甲羅干し?をして殺菌成分を発散していたニオイでした。

昔は田んぼに普通に見られたゲンゴロウ。
今はどこを探してもなかなか見つかりません。
水鳥公園では♂1匹を飼育展示しておりますので、是非ご覧下さい。