2月も中旬にさしかかり、水鳥公園の近隣にお住いの方々から、コハクチョウの北帰行を見た、というお知らせが届き始めました。そこで、今朝は開館時間前に出勤して、コハクチョウの北帰行を見張ってみました。
今朝7:10の様子。まだ冬空で北帰行が見られる雰囲気ではありませんでした。今日はみんな安来方向に食事に行く日かな?
いつもどおり、アメリカコハクチョウの国際結婚ペアが前浜でくつろいでいました。
池の中央部を泳いでいた一群が、風下に移動を開始。飛び立つ準備を始めました。さて、どちらの方角へ飛んでいくのか注目。南寄りなら採食、北寄りなら北帰行です。
7:43にいよいよ飛び立ちました。今日は東南東方向に助走していました。
はじめは南東方向に向かっていたので、南部町の水田地帯に行くのかな、と思っていたのですが、やがて進路を大きく左に変えていきました。そして、大きく蛇行しながら13羽の群れが大山の左手側、北東方向へと飛び去りました。今季の北帰行初確認です。写真の背景右下に写っているのは、米子城の石垣跡です。
この後、8:20にも5羽が北東方向へ飛び去りました。
北帰行の確認は、各報道機関にお知らせしました。明日の朝刊に掲載される見込みです。
「北帰行が始まった」とニュースが流れると、もう水鳥公園のコハクチョウはいなくなってしまった、と思う方がとても多いようです。これは大変な誤解です。
米子水鳥公園では、北帰行が始まったというお知らせは、「いよいよコハクチョウの見ごろの時期になった」という意味です。
米子水鳥公園は、北帰行の際に周辺地域からコハクチョウ達が集結し、2月末から3月初めにピークを迎えます。少ない年で600羽位、多い年で1000羽くらいまで増加します。
また、コハクチョウの北帰行は主に夜間に行われるため、夜の旅立ちに備えてコハクチョウ達は昼間中園内でのんびり過ごします。つまり、早起きしなくてもたくさんのコハクチョウが見られる、絶好の時期なのです。
なお、北帰行を観察するには、早朝7:00~9:00頃までがお勧めです。