ただいま、米子水鳥公園では秋の渡り鳥の標識調査を行っています。
水鳥公園を通過する渡り鳥を捕獲して、番号が刻印された足環をつけて放し、その鳥の移動経路や寿命などを国際的に調べています。
この調査では、鳥を捕獲して詳しく調べることができるので、
目視での観察が困難な鳥でも発見できるのが大きな利点です。
今日の成果をご紹介します。
シマセンニュウ。夏の終わりごろに群れが通過します。
今が渡りの最盛期で、これからコヨシキリと入れ替わってきます。
ヨシ原から出てくることはなく、姿を観察するのはほぼ不可能です。
コヨシキリ。秋のヨシ原の主役です。
今渡ってきたばかりで、これからどんどん数が増えてきます。
シマセンニュウ同様、姿を見るのは難しいですが、
時々さえずっている声が聞こえるほか、
ヨシ原の中を飛び回る姿が見えることもあります。
セッカ。年中園内で見られます。
今捕獲できるのは、ほとんどが今年生まれの幼鳥です。
水鳥公園で生まれた個体かもしれません。
メボソムシクイ。
標識調査でほぼ毎年確認されますが、年に1度しか見られません。
今日がその貴重な1回かも。
タシギ。この時期から姿が見られるようになり、園内で越冬します。
そっくりさんが多いので、捕獲できると本当にタシギなのかドキドキします。
カワセミ。年中園内で見られますが、
これからが観察しやすい時期です。
この個体も含め、殆どが幼鳥です。
水鳥公園での標識調査で捕獲できる鳥は、
シマセンニュウ、コヨシキリ、セッカばかりなのですが、
今日は珍しく、いろいろな鳥に足環をつけることができました。
メボソムシクイを確認できたのが、今日一番の成果でした。
(きりぎりす)