2023年7月30日日曜日

今日の生きものたち20230730

今朝、開館準備中に、生きものうちわ作りコーナーそばの壁際に、コウモリがうずくまっているのを見つけました。このようなことは時々あります。8:30撮影。
















斜め前からみたところ。8:32撮影。















真上から見たところ。毎度おなじみのアブラコウモリのようです。8:32撮影。
















このままではお客様に踏まれてしまうので、窓の外に移動してもらいました。9:10撮影。















しばらくはここでじっとしていましたが、いつの間にか姿が見えなくなりました。無事にどこかへ飛び去ったことを祈ります。

今日一番驚いたのは、コムラサキのオスがいたことです。園内初では?と思いましたが、過去の記録を調べてみると発見例があるようです。しかし、それを忘れるくらい久しぶりです。
翅を開閉させたとき、オスは翅に当たる光の角度によって一瞬だけ翅が紫に光ります。16:13撮影。















現在、玄関前スロープの改修工事のため、展示ホール横の非常口が臨時玄関となっていますが、その手前に組まれた仮設スロープのすぐ横のタブノキに樹液酒場ができていて、一日中カブトムシなど樹液に集まる昆虫が観察できます。

仮設スロープからみた樹液酒場。ちょうど目の高さで観察できるのでありがたいです。今日はコムラサキのほかに、大きなカブトムシのオス、シロテンハナムグリ、シラホシハナムグリなどが集まっていました。16:14撮影。




















不思議なことに、水鳥公園では昼間でもカブトムシが樹液に集まっています。バキバキとすごい音を立ててライバルと激しいバトルを繰り返していて、観察していて飽きません。昼間はとても暑いので、観察には比較的涼しい朝か夕方がオススメです。

ライバルを跳ね飛ばそうと、角で組み合って踏ん張っているカブトムシのオス同士。16:28撮影。















この光景は、来園された皆さまが「園内の動植物を採集しない」というルールを守って下さっているおかげで見られます。このような環境はとても稀です。

これからも、皆さんに樹液に集まる虫たちのを観察を楽しんで頂けるように、園内でカブトムシやクワガタムシなどを見つけても、採集しないで観察頂きますよう、ご協力を宜しくお願い致します。

カブトムシが群がっている木の下に、カブトムシの死体が目立ってきました。カブトムシの活動期は7月から8月初め頃までで、お盆のころにはほとんどいなくなってしまいます。つまり、観察できるのはあと2週間くらいです。16:22撮影。
















近頃、鳥の様子にも変化が見られるようになってきました。
園内でシギやチドリ類が増えてきて、今日はコチドリ8羽、イソシギ2羽、トウネン14羽、ハマシギ1羽(今季初認)、ヒバリシギ1羽(今季初認)が見られました。もう秋の渡りが始まっているのですね。

(きりぎりす)