2024年8月18日日曜日

2年ぶりのウチヤマセンニュウ

今年こそは確認したい、
と思っていたウチヤマセンニュウが、
今朝行われた鳥類標識調査で1羽捕獲されました。

2年ぶりに捕獲された、
ウチヤマセンニュウ性不明・幼鳥。
















左がウチヤマセンニュウ、
右がシマセンニュウ性不明・成鳥。
くちばしの長さの違いに注目。















翼の形の比較。
左がウチヤマセンニュウ、右がシマセンニュウ。
ウチヤマの翼式が8>7>6>9>5であるのに対し、
シマセンは8>7>9>6>5であること、
シマセンの方がP8と9が突出していることに注目。
なお、シマセンニュウは成鳥なので、
P5-9が新羽に換羽していて、
ウチヤマセンニュウは幼鳥なので、
風切を換羽していません。















今日の調査結果
・シマセンニュウ   N20
・ウチヤマセンニュウ   N1
・オオヨシキリ      N2
計3種、23羽を標識放鳥。

近頃天候が安定しているせいか、
順調にシマセンニュウの数が増えています。

しかしながら、センニュウ類は大変潜行性が強く、
園内で目視で観察できたことはほとんどありません。
まれにさえずりが聞こえることがありますが、
それ以外では鳥類標識調査でしか確認できない鳥です。


翼を半開きにして日光浴中のアオサギ幼鳥。
いつもならば太陽に向かって翼を広げるのですが、
今回は背を向けていました。9:18撮影。















翼を閉じたアオサギ幼鳥。
背筋が伸びていて、とても姿勢が良いです。
9:19撮影。




















オオタカ成鳥がつばさ池の中央部を
右から左へ飛んでいるのを見つけたので、
望遠鏡で観察していると、
そのまま池の北岸の茂みへ飛び込み、
そこからキジバトが1羽飛び出してきて、
その後茂みから羽毛が散らばりました。
しばらくすると、オオタカがバタバタしながら
木の下へ降りてきて、
脚にはキジバトを掴んでいました。

写真上の赤丸がオオタカが飛び込んだ場所。
その後写真中央の赤丸に移動して、食べ始めました。
カルガモがその様子を見に集まってきました。
11:10撮影。
















オオタカは、約300mある池の対岸から
キジバトに狙いをつけて襲ったようです。
ネイチャーセンターからはキジバトの姿は
茂みに隠れていて見えませんでしたが、
オオタカからは見えていたのでしょう。
その視力の良さに感心しました。

茂みから飛び出してきたキジバトは、
オオタカに捕まった個体のつがい相手
だったのかもしれません。

この他、14:34にコウノトリ1羽が上空を通過しました。
正門横駐車場の上を旋回して園内の様子を見ていましたが、
結局、降りずに西へ去ってしまいました。

(きりぎりす)