1月3日にチラリとだけ姿を見せ、消息を絶っていたケアシノスリが、本日お昼頃に再び現れました。
といっても、あいかわらずネイチャーセンターからはるか先を右へ左へと飛んでいるだけで、なかなか近づいてくれません。まだ水鳥公園の敷地上空には入っていないようです。後ろからチュウヒに付きまとわれています。
やがて、園内上空に入ってきて、園内中央の島に降りました。先ほどよりはかなり近づきましたが、それでもまだ500mくらい離れています。
すると、ケアシノスリが飛び立ち、こちらに向かって飛んできました。
ネイチャーセンター前浜左手にある島で、トビがホシハジロの死体を食べているのを見つけ、横取りにきたのです。見晴らしの悪い地面から、500m先の獲物を見つけるとは、恐るべき視力です。それとも、トビの様子を見て、あそこに獲物があると判断したのかな?
思惑通り、トビから獲物を奪い取るのに成功したケアシノスリ。望遠鏡ならドアップで観察できる近距離にやって来てくれました。ホシハジロの死体は、午前中からトビやカラスたちに食べられていたので、ほとんど肉は残っていなかったと思いますが、それでもよっぽど空腹だったのか、夢中になってかじっていました。
水鳥公園では、2008年1月~4月、2013年1月に続いて3回目の記録ですが、園内で鮮明に観察できたのは、2008年以来です。
食事を終えて飛び去るケアシノスリ。その後も園内の木の枝に止まって休んでいました。この調子だと、しばらく水鳥公園周辺に居ついてくれるかもしれません。明日以降も要注目ですね。
(文・写真:きりぎりす)