2020年11月18日水曜日

235種類目の鳥はカリガネ!

 開園25周年を迎えました米子水鳥公園ですが、

毎年数種類ずつ初記録の鳥が確認されています。

今年も謎のヨシキリ類、マミチャジナイにつづいて、

今日、初記録の鳥の証拠写真の撮影に成功しました。


235種類目の鳥は、カリガネです。

宍道湖では毎年のように確認されていましたが、

中海ではこれまでほとんど記録がなく、

昨シーズンは中海のマガンの群れにいるのが

確認されていたものの、

園内では確認できませんでした。

長年、水鳥公園に飛来するのを期待していた鳥だけに、

とてもうれしいです。


初認は11月12日だったのですが、

距離が遠すぎて、鮮明な写真が撮れないでいました。

それにしても、約500m先にいるのを

発見できたのはすごいことです。

今日はようやく特徴が分かる写真が撮れました。


マガン約100羽の中に1羽いるカリガネ成鳥

(最も手前の鳥)。

マガンとそっくりですが、並ぶと小さく、

嘴が小さくてアイリングがあります。












さらに、コハクチョウと並ぶと、

とても小さくてかわいいです。










近年、飛来数が増加傾向のヒシクイ。

今日は18羽いました。





この時期の水鳥公園のガンは、

昼と夜の2度ねぐら入りするので、

11時から16時ごろまでが園内で観察するチャンスです。

12月になると昼のねぐら入りはなくなります。


水鳥公園で今最も旬な鳥、ヘラサギ。

4羽いて、2羽と2羽か、3羽と1羽で

行動していることが多いです。

内訳は、くちばしの先端が黄色い大人っぽい若鳥が2羽、

嘴が黒っぽい肉色の幼い若鳥が2羽です。
















そのうちの2羽(幼い2羽)はとても仲良しで、

若鳥ですが番いになっているように見えます。

ヘラサギ類は互いの羽毛を繕いあう相互羽繕いが見られるのですが、

この2羽は互いに繕いあうだけではなく、

片方がもう片方の羽毛を一方的に繕ってあげる行動もよく見られ、

見ていてほほえましいです。

繁殖ペアに発展するといいですね。










ヨシの株に座り込むヘラサギ。

ヘラサギが座るのはとても珍しいです。

こうしてみると、巣で卵を抱いているように見えます。

ヘラサギの抱卵風景はこんな感じなのかな?










今日はコハクチョウが今季最多の500羽以上いて、

そのうちの約半数が一日中園内にいました。

水鳥公園では、青空、大山、コハクチョウの群れ、

の3つの要素が揃うことは珍しいのですが、

今日は季節はずれの夏日の陽気だったことと、

安来の田んぼにまだ水が張られていないからこそ

見ることができた、とても貴重な風景でした。











今日は午前中に、地元の彦名小学校の皆さんが

遠足にいらっしゃいましたが、

なかなか見ることができない最高の鳥風景を

ご覧いただけました。

今日はとても良い日でした。


(きりぎりす)