その代わりに私たちの目を楽しませてくれたのは、ツバメの親子です。
昨日から、観察ホールの屋根の軒にツバメの親子がやってきて、
親鳥が幼鳥に虫を与えている様子が間近で観察できます。
毎年この時期に見られる、ほほえましい光景です。
望遠鏡が並んでいる観察ホールの窓を見上げると、
こんな感じです。
いつもなら、窓の外にある危難通路(キャットウォーク)の手すりに並ぶので、
まさに目の前1mくらいで見下ろせるのですが、
今回は軒に並びました。
観察していると、ちょっと首が疲れます。
幼鳥は、軒に止まって親鳥が餌を運んでくれるのを待っているのが基本ですが、
待ちきれない?時は、親鳥の元へ飛んで行って空中で受けとっていました。
こうして飛行訓練を積んで、独り立ちできるようになるのでしょう。
軒に集まっていたツバメの中に1羽、
尾羽が丸ごとなくなっている個体がいました。
止まっているときはあまり目立ちませんが、
飛ぶと一目瞭然です。
燕尾が無いツバメの飛ぶ姿は、とても変です。
参考までに、これが正常な個体の飛んでいる姿です。
立派な燕尾があります。
尾羽が無くても飛べるの?と心配になりますが、
普通の個体と同じように自在に空を飛び交っていました。
時々、他の家族?の親鳥と空中戦をしていて、
とくにハンデは感じませんでした。
なお、この尻切れツバメは親鳥で、
きちんと虫を捕えて子どもたちに与えていました。
すごいですね~!
もう一つ面白かったのは、珍しい気象現象です。
環水平アークと、
日暈(ひがさ:ハロ)です。
午前中は曇り空でしたが、だんだんと明るくなってきて、
お昼前頃に環水平アークが現れました。
環水平アークが収まると、続いて日暈が現れました。
日暈が収まると、快晴になりました。
お昼前の、ほんの束の間の出来事です。
このほか、航空祭目前ということで、
ブルーインパルスも飛んでいました。
カルガモ親子に会えなかったのは残念ですが、
空を眺めていると楽しい一日でした。
(きりぎりす)