2015年11月14日土曜日

ハワイガンのキーホルダー

今日は、落雁の観察会でしたが、別のガンの話を書きます。
昨日、常連のお客様から
家に転がっていたので持ってきましたとハワイガンのキーホルダーをもらいました。


 何の変哲もないハワイのお土産に見えますが、ガンカモ類の保全関係者にとっては、これを偶然にもらったことにちょっと感動しました。
 ハワイガン(別名Nene)は、ハワイ州の鳥です。(ここまでは、キーホルダーから読み取れます。)
ただ、このハワイガンは、絶滅の危機にありました。一時は、50羽を切るほどに減少した鳥で、ワシントン条約付属書一類にカテゴリーされています。それを、イギリスのWWTという自然保護団体が繁殖し、ハワイに再導入して成功した鳥なのです。日本のコウノトリや、トキなどの回復計画の大先輩といってよいものでしょう。
 実を言うと私は、20年前にこの計画を実施していたWWTのSimbridgeのセンターに助成金を受けて行かせていただいたことがありました。その時見たたくさんのハワイガンとイギリスの水鳥保全に対する熱意を見て感心し、日本でも水鳥の保全で負けない活動をしたいと思いました。
 偶然持ってこられたキーホルダーに描かれたハワイガンを見て、そのときの思いをよみがえらせてくれました。
 私たちを初心に帰らせてくれたキーホルダーは、米子水鳥公園のレンジャー・カウンターに展示しました。ぜひ、ただのハワイのお土産と思わずに見ていただければ幸いです。


ハワイガンについては、 Wiki 


 スリムブリッジで撮影したハワイガンの写真
   
 
現在日本では、シジュウカラガン、ハクガンの回復プロジェクトも進んでいます。