2022年2月27日日曜日

今朝の北帰行

 6:21。今朝のネイチャーセンター前の景色。未明に降っていた雨はあがりましたが西風がとても強く、ハクチョウたちは風当たりが弱いところを探して強風に耐えていました。

今朝はコハクチョウ105羽(実際には半島の裏にさらに数十羽いたかも)、オオハクチョウ2羽がいて、コハクチョウは昨日より大幅に増加し、オオハクチョウは減りました。











昨晩、470羽くらいねぐら入りを確認していたマガンは、今朝は全く姿が見えませんでした。しかし、しばらくすると500m先の半島の裏から姿を見せ始めました。半島の裏に潜んで強風を避けていたようです。6:41にねぐら立ちしました。
下にはさりげなくヘラサギも写っています。近頃、ヘラサギは園内をねぐらとして、昼間は安来方向に通っているようです。今日は7:30頃に姿が見えなくなりました。
















今朝のマガンは、干拓地の堤防を乗り越えた後、降下して中海の湖面すれすれを飛んでいきました。向かい風の強風を避けるためでしょうか。















ネイチャーセンター目の前右側の小島には、ハマシギが19羽いて、石の陰に潜んでいました。6:42撮影。















風が強すぎるので、今朝は旅立ち(北帰行)には不向きかと思われましたが、7:11以降東からコハクチョウの群れが続々と飛来してきました。強風の中でも、多くのハクチョウたちが今朝旅立ったようです。その群れを観察している時に、朝日の下を飛ぶコハクチョウの群れを見つけました。この群れは北東方向へと飛び去りました。今年の北帰行初認と同じく、他地域から旅立った群れでした。7:18撮影。















水鳥公園で夜を明かしたコハクチョウは、7:45からねぐら立ちを始めました。その一部が、はじめは南東方向へ向かっていたのですが、進路を変えてこちらに戻ってきました。背景に米子城址が見えます。8:14撮影。















ところが、この群れはさらに進路を変えて、最終的には粟嶋神社の裏(北東方向)へ飛び去ったように見えました。今朝は大山が全く見えないほどの視界不良で、遠距離になるとハクチョウの飛ぶ姿が見づらかったです。私自身、今年初めて水鳥公園から旅立った群れを確認しました。8:15撮影。















こうして、水鳥公園からコハクチョウが飛び立つ一方で、東から新たに飛来する群れもあり、昼間に園内でのんびり過ごす群れが見られました。500m先の半島に集まるコハクチョウたち。強い西風を避けるため、半島の裏の岸辺にいます。半島の先端付近にはツクシガモも群れていて、今日は24羽いました。12:05撮影。
























今年のコハクチョウの北帰行は、いつもの年と比べると傾向が異なり、調子が狂います。

まず、今のところ西方向から飛来する群れがやって来ず、東方向から群れが飛来します。いつもは西や南西方向からも群れが飛来します。

また、コハクチョウに興奮が感じられず、いつも田んぼに出かけるように淡々と飛び立った群れがそのまま北東に飛び去ります。いつもはもっとソワソワして、大声で仲間と鳴き交わしてかなり賑やかになります。

そして、水鳥公園にコハクチョウが数百羽集合して、仲間同士で賑やかに鳴き交わしながら園内で日中を過ごす様子がまだ見られません。これから始まるのかな?

今のところ、北東方向へ旅立つコハクチョウばかりが観察されていますが、もうそろそろ真北に旅立つ群れが見られる頃です。朝飛び立ったコハクチョウの群れの向かう先に注目してみましょう。

(きりぎりす)