2022年2月12日土曜日

コハクチョウの北帰行はじまる

今朝は、ダイアモンド大山のほかにも、コハクチョウの動向に注目していました。昨年は2月13日に北東方向へと飛び去る群れを初確認しています。今朝は旅立ちにとてもいい条件だったのですが、園内のハクチョウたちからは旅立ち直前の興奮が全く感じられませんでした。


6:45のハクチョウの様子。今朝はコハクチョウ136羽、オオハクチョウ2羽、ヒシクイ22羽、マガン約60羽が園内で夜を明かしていました。









7:05、ガン類が一斉に飛び立ち、採食に出かけました。上寄りの群れがヒシクイ、低いところを飛ぶ群れがマガンです。死角にもっとたくさんマガンが隠れていると思ったのですが、この時に飛んだ群れが全てでした。









しかし、ハクチョウたちになかなか動きがありません。近年は園内から旅立つ群れよりも、他地域から旅立った群れの方が、早く北へ向かうのが見られるので、南側の風景にも注意していました。

すると、西の畑の方からハイイロチュウヒが飛んできました。8:01撮影。









首をキョロキョロ動かして獲物を探しています。ハイイロチュウヒは、脇見運転ならぬ脇見飛行をしているのをよく見かけます。









南側の堤防の上を東方向へ飛んでいきました。









安来の方向からも飛んでくるコハクチョウの群れが見られないので、今日は渡りを確認できないな、と思っていた矢先、水鳥公園から南部町方面に飛び去るコハクチョウの群れを観察していた常連のTさんが、「大山の前を左に飛んでいる群れがいる」と教えてくださいました。

急いで望遠鏡で確認したところ、大山の中腹を背景に米子市街地の上を飛ぶハクチョウの群れが見えました。これはコハクチョウの繁殖地への渡り(北帰行)に間違いありません。

とても遠かったのですが、無理やり撮影した一コマ。少なくとも19羽確認できました。遠すぎてハクチョウの種類は分かりませんが、おそらくコハクチョウでしょう。そのまま北東方向へと飛び去りました。9:05撮影。










9:18に、またまたTさんが「大山方向からハクチョウが飛んでくる」と教えてくださいました。もしかしたら、先ほど北東に飛び去った群れの一部が帰って来たのかな?9:18撮影。









園内に着水し、元々いた群れと合流していました。この群れはコハクチョウでした。









今日は春の陽気になったので、田んぼに出かけずにお昼寝するハクチョウが多数いました。その中に、またまたいつの間にかヘラサギが1羽混じっていました。どこにいるか分かりますか?11:25撮影。










午前中にTさんから園路沿いにマヒワがいたと教えていただいたので、午後に探してみましたが見つかりませんでした。その時に目に留まった、低木のてっぺんにとまるノスリ。カッコいい!













また来週は天気が悪くなる予報が出ていますが、天気が回復したらまたコハクチョウの渡りが観察できるかもしれません。お天気が良い早朝(6:30~9:30)が観察におススメです。

(きりぎりす)