2023年5月17日水曜日

今日の生きものたち20230517

今日は朝から500m先のマガン半島にクロツラヘラサギが1羽いました。午前中からお昼過ぎにかけて団体様のご案内を対応した後、詳しく観察しました。

純白の羽毛が美しく、初列風切先端にわずかに黒い部分がある若鳥でした。14:25撮影。

















14:26撮影。
















夏羽ですが冠羽が短いのも若鳥の証です。その後もクロツラヘラサギは、閉館時間頃までマガン半島でくつろいでいました。14:27撮影。
















クロツラヘラサギよりも手前に、チュウサギが1羽いました。この春園内でチュウサギを確認したのはこれが初めてです。足元から次々とケラを捕らえて食べていました。ケラは様々な生き物に(食べ物として)好まれる人気者です。14:30撮影。















ウラギクの池のそばに、ダイサギとコサギがいました。これで久しぶりにダイサギ、チュウサギ、コサギが揃いました。14:58撮影。















5/5に蛹化してから12日目を迎えたゴマダラチョウの蛹。ついにチョウの姿が透けて見えるようになりました。間もなく羽化が始まりそうです。寄生されていなくてよかった~!15:11撮影。















逆光で見ると、殻の中のチョウの体がはっきりと透けて見えます。15:17撮影。















今日も仲間を呼ぶような「ピーイ」という声でよく鳴いていたイソシギ。毎日シギ島で鳴いています。15:19撮影。















時々蛹の様子を見ながら勤務していたのですが、いつの間にか羽化していました。17:30撮影。















既に殻から脱出して、翅も伸びきっていました。しかし、まだ翅は柔らかく、風が当たるとペラペラとなびいていました。ペラペラだった翅も、みるみるうちにどんどん硬くなり、風でペラペラしなくなりました。17:43撮影。



















その後ゴマダラチョウは、羽化殻のそばにとまったまま夜を迎えました。明日の明け方に飛び去るつもりなのでしょう。


イモムシを好んで捕食するヨコヅナサシガメ。ゴマダラチョウが蛹化した木には、このような恐ろしい天敵が多くいました。これらから捕食されずによく羽化できたものです。17:47撮影。















園内のヨシ原がオオヨシキリのさえずりでとても賑やかになりました。目まぐるしくとまる場所を変えながらあちらこちらで囀っていて、今が縄張り争いのピークなのかもしれません。17:50撮影。

















近頃、チュウシャクシギの声がよく聴こえます。今日も声がしたので周囲を見渡すと、東側から鳴きながら3羽飛んできました。17:56撮影。
















チュウシャクシギは、鳴きながら西へと通過していきました。チュウシャクシギは隣の畑にはよく降りていますが、園内にはなかなか降りてくれません。17:56撮影。















セイタカシギが雄雌各1羽ずついました。シギの入り江で採食していた雌。18:08撮影。









今日の鳥:

キジ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ(初認)、コサギ、オオバン、コチドリ、セイタカシギ、タシギ、チュウシャクシギ、イソシギ、ハマシギ、ハシボソガラス、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、コシアカツバメ、オオヨシキリ、セッカ、セグロセキレイ。


池の奥に多数群れていたカモたちもすっかり減り、春の渡りはもう落ち着いてしまった雰囲気ですが、それでもクロツラヘラサギやチュウシャクシギ、セイタカシギなどの春の旅鳥がわずかに観察できています。

(きりぎりす)