2023年12月9日土曜日

ナベヅルが上空を通過!

今日は朝からたくさんのお客様が来館され、終日館内が賑わいました。皆様のお目当ては、もちろんサカツラガンとハイイロガンのサカハイコンビ(ついでにアボセットも?)です。

しかし、今日のサカハイコンビは、早朝にマガン半島からネイチャーセンター前100mあたりに飛んできた後、すぐにマガン半島に戻ってしまい、以後夕方までネイチャーセンターに寄ってきませんでした。

そんな中、今日一番のニュースは、ナベヅル2羽が飛来したことです。11:25に上空を飛んでいるのを発見後、しばらく高空を飛び回っていましたが、やがて西へ飛び去ってしまいました。
上空を飛び回るナベヅル。降りようか迷っているようでしたが…。11:31撮影。















結局西へ飛び去ったナベヅル。11:38撮影















ネイチャーセンター前に群れて眠っていたオナガガモたちが、突然何かに驚いて一斉に飛び立ち、遠くへ避難しました。その後、泳いでネイチャーセンター前に戻ってきて、昼寝を再開しました。このようなことが一日に何度かあります。

オナガガモと一緒に避難して、泳いでネイチャーセンター前に戻るソリハシセイタカシギ(アボセット)。アボセットは泳ぐのが得意です。11:34撮影。
















現在、深刻なコハクチョウ欠乏症に陥っている米子水鳥公園。明け方に確認されたのはわずか3羽でした。しかし、お昼過ぎから夕方にかけて、小さな群れが散発的に飛来しました。

新たに飛来したコハクチョウ6羽の群れ。14:32撮影。















ところが、間もなく南西へ飛び去ってしまいました。安来の田んぼの群れに合流するつもりなのかもしれません。14:32撮影。















今日は大変暖かかったためか、11:30頃に久しぶりにマガンが昼休憩に帰ってきました。
そして、夕食のために再度飛び立ちました。しかし、群れ全体ではなく、半分強くらいが飛び去り、残りはそのまま園内に留まりました。

夕方の採食に飛び立つマガン。14:33撮影。















ずっとマガン半島で過ごしていたサカハイコンビに、15:00過ぎから動きがありました。ハイイロガンだけがマガン半島からウラギクの池に移動し、採食を始めたのです。その間、サカツラガンはマガン半島に留まり採食し続けていて、ハイイロガンの後を追いませんでした。常に行動を共にしていたこの2羽が初めて別行動をとりました。

単独でウラギクの池で採食するハイイロガン。観察距離が500mから200mに大幅に縮まり、お客様に喜ばれました。でも、できればもっと近くに寄ってきてほしい!15:19撮影。















ハイイロガンが離れたことを気にしているのか、時々頭を高く上げつつも、500m先のマガン半島に留まり続けたサカツラガン。15:19撮影。















夕方に飛来したコハクチョウの中に、首が「3」の字形に曲がっている個体がいました(左から2羽目)15:48撮影。



この個体をを正面から見ると、頭の位置が頭1個分右にずれていました。しかし、頭の水平はとれているようです。15:48撮影。





これまでにも時々首が変形しているコハクチョウを見かけたことがありますが、ここまで大きく変形した個体は初めて見ました。首がまっすぐ伸びないのは不便に見えますが、本人は特に問題なく過ごせているようでした。15:57撮影。
















一日中、サカハイコンビの接近を心待ちにしていた熱心なお客さまたちは、やや物足りなかったものの接近してくれたハイイロガンを撮影され、暗くなって撮影できなくなったところで皆さんお帰りになりました。

すると、別行動をとっていたサカツラガンとハイイロガンがお互いに接近し、約300m先で合流しました。そして、なんとその後でネイチャーセンター目の前に泳いでやって来たのです。閉館間際でもう真っ暗になってから寄ってくるとは驚きました。

さすがに上陸はせずに南側へと通過していきましたが、サカハイコンビが今日も一度だけ、目の前に寄ってきたことをご報告いたします。

(きりぎりす)