事件です。
2015年2月28日に、米子市旗ヶ崎でカラスバトの死体が発見されました。
死体は、頭部を損傷していて口から出血しており、
背中の羽毛がやや脱落していました。事故死と思われます。
地元の方から「カラスが死んでいる」と通報を受けた警察官が回収し、
種類の確認のために米子水鳥公園に持ってこられました。
死体を見た当初、
私どもは「ドバトの黒いタイプでは?」と思ったのですが、
詳しく観察してみると、
・全長が37cmとドバトよりも大きい
・ドバトにしては全身黒味が強すぎる
・ろうまくが黒くて小さい
などから、カラスバトであることが分かりました。
カラスバトは、日本と朝鮮半島の島に生息する天然記念物。
水鳥公園からもっとも近い生息地は隠岐島なので、ここから飛来したのかもしれません。
まさかカラスバトが米子市内に現れるとは驚きました。
でも、どうせなら元気な姿で会いたかったなあ…。
天然記念物のため、米子市の文化課に相談した結果、
当館で保管することとなりました。
展示の目途が立ちましたら、またお知らせします。
(文・写真:きりぎりす)
追記 平成29年4月1日現在 展示室で展示しております。ぜひ、見学においで下さい。