コハクチョウが去り、すっかり春ムードの米子水鳥公園ですが、
九州の冬鳥、ヘラサギとツクシガモ(つがい)は、
まだ旅立つ気がなさそうです。
12:40頃、ネイチャーセンター左手のドーナツ島に颯爽と舞い降りたヘラサギ。
近頃のヘラサギは、朝はいないけれども、
日中にどこからともなく飛来することが多いです。
おもむろに腰を落とすヘラサギ。
糞をするのかな、と思ったら…。
なんと、そのまま座り込みました。
ヘラサギが座っているのを見たのは初めてです。
そのまま眠り始めたヘラサギ。
脚が長い鳥は、座ってしまうと立ち上がる際にもたついてしまうので、
天敵に襲われたときに逃げ遅れる危険性が高まります。
そのため、立ったまま眠るのが基本です。
体が大きくて強いアオサギ以外では、
脚が長い鳥が座るのは珍しいことなのです。
安心しきっているのか、
それともよっぽどお疲れなのか。
立ったり座ったりを繰り返しながら、
16:50頃まで丸くなっていました。
そして、長いお昼休憩の後、
16:50頃にようやく活動を再開。
ドーナツ島を飛び立つと…。
ネイチャーセンター目の前の浅瀬に舞い降りて採食開始。
それにしても、顔からお腹にかけての羽毛がひどく汚れていますね。
これは夏羽の色ではなく、鉄分による染色と思われます。
後頭部に夏羽の冠羽が少しずつ伸びてきているので、
早く美しい夏羽に衣替えした姿が見たいものです。
(その前に旅立ってしまうかもしれませんが)
その他の鳥の様子ですが、
真冬にはとても少なかったハシビロガモ、ヒドリガモ、
コガモ、ミコアイサがたくさんいます。
26日(月)にはシマアジ雄1羽が今季初認となりましたが、
その後姿が見えません。
カイツブリは相変わらず数十羽の群れで池を泳ぎ回っています。
オオバンが、ネイチャーセンター前の浅瀬で頻繁にケンカをしています。
縄張り意識が高まってきたのかな?
昨年は残念ながら失敗に終わりましたが、
今年も繁殖を始めるかもしれません。楽しみです。
さて、次はどんな春らしい鳥が現れるかな?
(きりぎりす)