2018年4月25日水曜日

くちばしに異常がある鳥たち

今日は霧雨が降る肌寒い一日でしたが、
ネイチャーセンター前には鳥がたくさんいて、
野鳥観察にはなかなか良い日でした。

ネイチャーセンター前の鳥たちを観察していて、
少し気になる事がありました。
くちばしに異常がある鳥が2羽いるのです。















ネイチャーセンター前浜を歩くセイタカシギ。
よくみると、くちばしが微妙に歪んでいて、
上下のくちばしの間に隙間があります。















一方、こちらは正常なセイタカシギ。
くちばしはまっすぐで隙間は無く、精密ピンセットのようです。















そして、左のカルガモのくちばしに注目。
右の正常な個体と比べると、くちばし先端の黄色の部分が乱れていて、
本来真っ黒であるはずの部分に黄色のまだら模様が散らばっています。
この黄色いまだら模様はイボ状になっています。

時々、このようにくちばしが変形している個体がいますが、
原因が気になります。

なお、くちばしに常があるこのセイタカシギとカルガモは、
生活には支障がない様で、元気に過ごしています。















ホシハジロに近づく、まだらくちばしのカルガモ。















突然、ホシハジロにかみつきました!
ホシハジロもびっくり!!























噛みつかれたホシハジロは、カルガモを引きずったまま
右へ左へと泳ぎ回って逃れようとしますが、
カルガモはなかなか放してくれません。
15秒くらいこの状態が続きました。

このようなカモ同士のけんかは時々ありますが、
数秒で離れることがほとんどで、こんなにしつこいのは珍しいです。
よっぽど気に入らないことがあったのでしょうか。

このまだら模様のくちばしのカルガモは気性が荒く、
他のカルガモに対しても、いつも激しく攻撃して追い払ってしまいます。
くちばしに異常がある以外は、至って健康で強い個体です。

このカルガモは、毎日ネイチャーセンターの目の前にいて、
いつもつがい相手のメス(3枚目の写真の右隣)と仲良く過ごしています。
ご来館の際には、ぜひ探してみてください。

追伸:
先日ブログに掲載しましたタイワンハクセキレイは、
今日も現れました。23日にもそれらしき個体が観察されているので、
また観察できるチャンスがあるかもしれません。

(きりぎりす)