2024年9月15日日曜日

サービスが良かったクロハラアジサシ

今日は一日中、クロハラアジサシが池の上を飛び交っていました。
昨日はお昼過ぎから姿が見えなくなりましたが、
今日はサービスが良かったです。

クロハラアジサシの後を追うように
ショウドウツバメが飛んでいました。
13:47撮影。

















つばさ池の上を時々シギの群れが飛び回りました。
ネイチャーセンターから見ていて気がつきませんでしたが、
ウラギクの池に猛禽類が襲撃してきたのかな?

浮遊する藻の上を飛ぶタカブシギ。
13:51撮影。













スジエビ?を捕らえたクロハラアジサシ。
エビを捕らえるのを見たのは初めてかもしれません。
13:34撮影。












トウネンの群れも池の上を飛びました。
ネイチャーセンターの近くを横切りましたが、
目の前には降りてくれませんでした。
13:56撮影。













雨の中を飛ぶクロハラアジサシ。13:59撮影。
















お気に入りの5本杭にとまって一休みする
クロハラアジサシ。
いつも同じ杭にとまる個体もいる一方で、
この個体はとまる杭にあまりこだわりがないようでした。
こうしてみると、クロハラアジサシは
アオサギの頭と同じくらいの大きさなのですね。
14:05撮影。















(きりぎりす)

2024年9月14日土曜日

ついに目の前に来た!

子どもラムサールクラブで整備したカモ島と前浜に、
ついにシギたちがやってきました!

カモ島に飛来したトウネン。島に降りたのは約80羽でした。
12:23MARUKOME撮影。













13:23撮影。













シギ島にもやってきたトウネン。14:00撮影。












ソリハシシギもシギ島にやってきました。
トウネンと相席です。14:02撮影。













砂浜整備後、真っ先にやってきてくれたソリハシシギ。
14:10撮影。












そしてついに、トウネンも前浜にやってきました。
14:11撮影。













シギ島に飛び移るトウネン。14:13撮影。















15:51撮影。















これまで遠くてよく見えなかったシギたちの姿が、
ようやくネイチャーセンターからはっきりと
観察できました。
この風景は、砂浜作りに参加した方々に
ぜひ見てもらいたいです。

前浜にやってきたシギ類は、
まだトウネンとソリハシシギだけですが、
今後、他のシギたちもつられて
前浜にやってきてくれることを期待しています。


そして、閉館後に保護区内のウラギクの池に行って、
シギの調査をしました。

ハマシギと一緒に採食していたキリアイ(左)。
17:47撮影。



昨日に続いて、
今日もフラッグ付トウネンがいました。18:04撮影。












ヒバリシギが4羽いました。
泥で脚が汚れて真っ黒に見えたので、
一見ヒバリシギに見えませんでした。18:13撮影。












今日の注目の鳥:
・チュウヒ     1羽
・シマアジ     6羽
・カイツブリ    巣1
・キリアイ     1羽
・ヒバリシギ    4羽
・トウネン   109+羽
・ハマシギ     6羽
・タシギ      3羽
・ソリハシシギ   4羽
・イソシギ     1羽
・タカブシギ    2羽
・クロハラアジサシ 1羽
・コムクドリ    3羽


夏鳥、秋の旅鳥、冬鳥が入り混じってきました。
シマアジは800mくらい先にいました。
日々数を増している新着のカモたちは、
みんな池の奥にばかり群れていて、
順光になる夕方にならないと、よく見えませんでした。

園内の地名はこちらをご覧ください。

(きりぎりす)

2024年9月13日金曜日

フラッグ付のトウネンがいました

ウラギクの池に群れていたトウネンの中に、
フラッグがつけられている個体が1羽いました。

右脚の関節の上に黒/黄のフラッグ、
左脚に金属の足環がついていたので、
ロシアのカムチャッカで標識された個体のようです。

山階鳥類研究所のHPでフラッグの情報が
公開されているのですが、HPによると、
カムチャッカで標識された個体の金属リングは
左脚の関節の上についていることになっています。

この個体は関節の下に金属リングがつけられていましたが、
例外もあるのかな?

フラッグ付のトウネン。17:07:撮影。
















距離が遠くて、薄暗く背景がうるさい中でも、
黄色のフラッグは視認性がよく、発見できました。
17:18撮影。








この個体の存在から、今いるトウネンたちの中にはカムチャッカから渡ってきているものもいると思われます。このような標識個体は、どこからやって来たのかを具体的に教えてくれる貴重な存在です。

ウラギクの池の位置はこちらをご覧ください。

(きりぎりす)

コヨシキリの季節となりました

今朝行いました鳥類標識調査で、これまでの主役だったシマセンニュウが減り、コヨシキリが多く捕獲できました。そろそろシマセンニュウの渡りは終わりで、コヨシキリの渡りシーズンが本格化してきました。なお、昨年のコヨシキリのピークは9/24でした。

シマセンニュウを目視で観察するのは大変難しいですが、コヨシキリは飛来数が増えてくれば、あちらこちらから「ジッジッジッ」という声が聞こえますし、ヨシ原の縁に出てくることも時々あるので、観察の機会はあります。ぜひご注目ください。

今日の調査結果:
・コヨシキリ   25羽
・セッカ       1羽
・シマセンニュウ 11羽
・オオヨシキリ    2羽

以上、3種類・39羽でした。


渡りのピークが過ぎたと思われるシマセンニュウ。











(きりぎりす)

2024年9月11日水曜日

この秋はシギが豊作です

この秋はシギ類が多数飛来していて楽しいです。

つばさ池の中央に厚く浮遊している藻の上に、
トウネン、ハマシギ、メダイチドリの
混群が降りていました。
軽量な小型種ならではです。
9/9 14:40 MARUKOME撮影













そして今日も、
ウラギクの池にシギ類が多数いました。
閉館後に様子を観に行きましたが、
暗雲と降雨でよく見えませんでした。

※ご注意!
ウラギクの池は野鳥保護区内にあり、
一般の方は接近できません。
ネイチャーセンターからの観察距離は、
約200mです。
園内地図はこちらをご覧ください。
また、ウラギクの池は窪んでいるため、
水鳥観察桟橋からは見えません。


タシギが4羽いました。17:58撮影。















私の目の前にいたタシギ。
意外とくちばしが柔軟に動かせることに驚かされます。
このリンコキネシスは、くちばしの先端が開いている
状態の写真をよく見かけますが、
このような逆パターンもあります。17:59撮影。















タカブシギは22羽いました。
この秋は特にタカブシギとトウネンが
多数飛来しています。18:00撮影。















トウネン(右と左下)と一緒にいると親分っぽく見える
ハマシギ(左上)。3羽いました。18:00撮影。















今日もエリマキシギが1羽いました。18:05撮影。















数は少ないけれども出現頻度が高い
ソリハシシギ。2羽いました。18:07撮影。















連日、ウラギクの池がこんなにシギ類で
賑わうシーズンは珍しいです。
この秋はシギが豊作です。18:08撮影。
















アカアシシギも1羽いました。今季初認です。
18:17撮影。









今日のシギ、アジサシ類:
・メダイチドリ       1羽
・エリマキシギ       1羽
・ヒバリシギ        2羽
・トウネン         62羽以上
・ハマシギ         3羽
・タシギ          4羽
・ソリハシシギ       2羽
・イソシギ         1羽
・アカアシシギ       1羽 今季初認!
・タカブシギ    22羽
・アオアシシギ   1羽
・クロハラアジサシ 1羽

以上、12種・101羽以上。

相変わらず賑わっているのはウラギクの池だけですが、先日整備したネイチャーセンター前浜にイソシギとソリハシシギが飛来し始め、ゴカイをたくさん食べていました。このうわさが他のシギたちに広まれば、シギの群れが一気に前浜に押し寄せてくれるかも?

今日はこの他にも、オナガガモとユリカモメが今季初めて確認できました。
久しぶりにアマサギも1羽現れました。
また、アオサギが56羽確認され、渡りの途中の群れが飛来したのかもしれません。

お知らせ:
本日午後、一時的に当ホームページが正常に表示されなくなりました。しかし、一部のPCでは異常が見られず、正常に閲覧できなかったPCで、しばらくしてからURLの再読み込み込みをしたところ、復旧できました。原因は不明ですが、この時間中にHPにアクセスされた方にも同様の現象が起きた可能性があります。

(きりぎりす)

2024年9月8日日曜日

トウネンフィーバー!

今日は、午後にトウネンがたくさん飛来しました。


つばさ池の上を飛び交うトウネンの群れ。
15:32臨時解説員Aさん撮影。














ウラギクの池に舞い降りるトウネンたち。
15:32Aさん撮影 。













閉館後にウラギクの池の様子を観に行きました。

ネイチャーセンターからは確認できなかった、
タシギとウズラシギがいました。17:51撮影。















タカブシギが12羽いました。17:54撮影。












突然飛び立つトウネンたち。この時は52羽確認できましたが、
ネイチャーセンターからは最多で59羽確認されました。

私自身、こんなにまとまった数のトウネンを見たのは初めてです。
17:54撮影。















トウネンの群れにさりげなく混じっていたヒバリシギ。
17:59撮影。



このほか、秋の旅鳥のシマアジも1羽、今季初めて確認されました。


ヨシガモとハシビロガモも、昨日から確認されてます。

今日の旅鳥とシギ・チドリ類:
・シマアジ   1羽
・コチドリ   4羽
・トウネン   59羽
・ハマシギ   1羽
・タシギ    1羽
・イソシギ   2羽
・タカブシギ  12羽
・アオアシシギ 2羽
・ヒバリシギ  1羽
・ウズラシギ  1羽
・キアシシギ  2羽

今日の鳥類標識調査結果:
・シマセンニュウ N35羽
・オオヨシキリ  N3羽R1羽
・コヨシキリ   N4羽
・セッカ     N1羽
以上、4種類、43羽。Nは新規、Rは再捕獲。

(きりぎりす)

水鳥のために砂浜づくり

今日は月に一度の子どもラムサールクラブの日でした。
テーマは「水鳥のために砂浜を作ろう!」です。

はじめに、なぜ砂浜作りを行うのか、写真で目的を説明。
ネイチャーセンター前に砂浜を作ると、
水鳥たちが喜んで集まってくるのです。
9:14撮影。















活動の目的を共有したら、
靴を長靴に履き替えて、
いざネイチャーセンター前浜に出動!
9:54撮影。
















はじめに、砂浜を作る水際の除草作業です。
9:54撮影。















カモ島のヨシの刈り払いに向かう
ボランティアスタッフさん。
9:59撮影。










親子で水辺の除草作業。
その背景で、カモ島のヨシがどんどん
刈られていきます。10:08撮影。











子どもラムサールクラブは小学生が対象ですが、
今日は保護者の皆さんも子どもたちと一緒に、
活動に参加して下さいました。10:11撮影。











刈り倒したカモ島のヨシは、
手漕ぎボートに載せて搬出しました。10:11撮影。










水際に生えている草のほとんどはヨシです。
ヨシは長い地下茎でつながっています。
上手に抜き取ると、こんなに長くてびっくり!
10:13撮影。










隣り合って生えていたヨシを抜き取ることで、
地下茎でつながっている様子を実際に観察して、
子どもたちは興味津々でした。10:13撮影。











ボートで次々と搬出される刈りヨシ。10:20撮影。











ボートが岸にたどり着くと、
みんなでヨシをボートから降ろして、
ネイチャーセンター下に集積しました。
10:21撮影。










除草作業終了。10:34撮影。










日陰で一休み。
今日は風がなくてとても蒸し暑く、
かなり過酷な作業でした。10:36撮影。










続いて、バケツで砂を運んで岸辺に撒いて、
砂浜作りを開始。10:49撮影。










小学生が無理なく運べる量の砂をバケツで運んで、
岸辺を埋めました。10:49撮影。










砂浜が偏らないように、
バランスよく岸辺を埋めました。10:51撮影。










子どもラムサールクラブは、
四季の自然観察が主目的です。
砂浜作りの最中にも、目にとまった生き物を
興味深く観察しました。

有名な有毒昆虫、アオバアリガタハネカクシを
見つけました。
押さえると毒のある体液を出すので、
そっと砂浜に戻しました。11:29撮影。










毎年この企画で見つかるスッポンの卵が、
今年も見つかりました。
砂浜整備用に岸辺近くに砂山を作っておくと、
スッポンがやってきて卵を産んでしまうので、
砂山を掘るとコロコロ出てきます。
11:31撮影。











11:30に作業を終了。
砂浜作りの最中に観察した面白い生き物を
カードに書いて振り返り、11:50に企画は終了。

砂浜づくり前のネイチャーセンター前風景。
7:52撮影。










そして、砂浜づくり後の風景。12:15撮影。
右上の砂山が無くなって、砂浜ができました。
左端に写っている、
カモ島のヨシが片付いたことにも注目。















作業終了後、早速カモ島にはイソシギが、
砂浜にはハクセキレイがやってきました。
喜んでもらえたかな?

近頃、ウラギクの池にばかりシギ類が集まっていますが、
これでカモ島やネイチャーセンター前の砂浜にも
やってきてくれるかもしれません。
明日以降、ネイチャーセンター前に鳥が集まってくれるか楽しみです。

とても蒸し暑い中、鳥たちのために頑張ってくれた
子どもラムサールクラブの小学生と保護者の皆様、
ありがとうございました!

(きりぎりす)