今日は、今季コハクチョウが飛来してから
最も素晴らしい風景の一日でした。
早朝に322羽いたコハクチョウのうち、
約110羽は園内に居残り、
来園したお客様を一日中楽しませてくれました。
朝、水鳥観察桟橋の目の前にコハクチョウが群れていました。
北帰行シーズンならではの風景です。
ヒシクイ2羽は今日もいました。
ヘラサギは大サービスでした。
まだネイチャーセンター前が日陰にならないうちに前浜に飛来し、羽ばたいたり羽繕いしたり採食したりと活発に動き回り、お客様を飽きさせませんでした。
ヘラサギが動くたびに、カメラのシャッター音が一斉に鳴り響いていました。
光線状態がとてもよく、
真っ赤な目がきれいに見えました。
午後にはネイチャーセンター前にコハクチョウが集まり、
空も晴れ渡り、雪化粧の大山とコハクチョウの群れという
水鳥公園自慢の風景を堪能できました。
一日中500m先の島で休んでいたオオハクチョウ4羽が、
夕方にネイチャーセンター目の前に泳いできました。
「パー、パー」と大きな声で盛んに鳴いていて、
これから旅立つつもりであることが感じられました。
そして17:22、ネイチャーセンター前浜から旅立ちました。
はじめは安来方面に向かったので、夕食を食べに出たのかと思いましたが、進路をどんどん北寄りに変え、北西方向へと飛び去りました。
オオハクチョウの北帰行に立ち会うことができました。
実は、このうちの1羽は、左翼の裏側が血で真っ赤に染まっており、大けがをしていました。それでも飛翔には問題ないようで、旅立っていきました。旅の無事を祈ります。
一方、一日中園内でのんびりしていたコハクチョウたちが、
17:30過ぎから「フー、フー」という飛び立ち前の独特な声で鳴き、
ソワソワと泳ぎ回り始めました。
コハクチョウたちも旅立つかと思い、様子を観察していたのですが、
18:00過ぎから続々と田んぼへ採食に行っていたコハクチョウが帰ってきて、
旅立ちムードは冷めてしまいました。
旅立ちを延期し、前浜に集うコハクチョウたち。
コハクチョウの群れ、雪化粧の大山、さらには満月まで昇り、
最高の風景でした。
その後、コハクチョウたちは19:30頃に一斉に飛び立ちました。
今日は、この冬最高のお客様感謝デーになりました。
今日来館されたお客様は、とてもラッキーでした。
さて、明日の朝はコハクチョウが何羽いるのでしょう。
明日がコハクチョウの群れを観る最後のチャンスになりそうです。
ヘラサギはもう少し居てくれるかな?
(きりぎりす)