2021年4月24日土曜日

9日ぶりに「てっちゃん」現る!

 今朝も一人ぼっちのコハクチョウ「吉田さん」。8:32撮影。











10:09撮影。まだひとりぼっちです。










相方のコブハクチョウ「てっちゃん」がいなくなってからもう9日経ちます。昨年を振り返ってもこんなに間が開いた記憶はなく、もう番いを解消してしまったと思いました。

ところが、13:50にふと吉田さんを見ると、何といつの間にか「てっちゃん」が吉田さんと合流していました。まだ番いは健在でした!2羽とも9日ぶりの再会を喜んでいるようでした。










ところが、再会してアツアツの求愛ディスプレイを交わすと、すぐに吉田さんは丸くなって座り込んでしまいます。さっきまでの興奮はどこへ行ってしまったのか不思議なほど冷めるのが早いです。そのつれない態度に、隣にいる「てっちゃん」が不憫に見えます。


15:50頃、てっちゃんがおもむろに吉田さんのもとを離れ、遥か600mくらい先に行ってしまいました。遠く離れた「てっちゃん」のことが気になるのか、立ち上がって首を伸ばす吉田さん。











15:55、吉田さんがてっちゃんの後を追い始めました。










吉田さんが後を追ってきたのに気づいたのか、てっちゃんも振り返って吉田さんの方へ引き返してきました。


16:05、ついに2羽が合流しました。合流の瞬間に、吉田さんが喜びのあまり?「てっちゃん」に胸から飛びついて、てっちゃんにめり込んでいました。吉田さんはツンデレですね。



















その後、2羽で仲良く最初の場所に引き返してきました。まるで吉田さんが「てっちゃん」を連れ戻しに行ったようでした。










夕日の中で仲睦まじく寄り添う2羽。異種ペアの関係はもう終わったかと思われましたが、まだまだ目が離せません。




























てっちゃんはマガモのデコイに全く興味を示さなくなりました。それに伴い、てっちゃんの行動パターンが大きく変化して読めなくなりました。明日の朝にはまた姿を消しているのか、明後日にまた会いにやってくるのか、今後の同行に注目です。


そのほかの鳥の様子。

今朝、オオヨシキリを今季初確認しました。しかし、撮影はできませんでした。

9:50ごろ、近頃あまり姿を見かけなくなったオオタカが、オオバンを仕留めました。






常連のKさんが、一昨日(4/22)にJr.レンジャーの森でクロツグミのオスとメスを撮影し、写真を見せて下さいました。クロツグミは園内初記録です。実際に今日も、森の中でクロツグミのペアが確認できました。
このように、この春はJr.レンジャーの森に様々な渡り鳥が飛来しているので、ここで春の渡り鳥の標識調査を試してみることにしました。

その準備中に、園路沿いの茂みでウグイスが盛んに囀っていました。以前ご紹介した「ホーチョチョチョ」と囀る個体です。日中はなかなか藪の中から出てきませんでしたが、この時は全身丸見えの場所に頻繁に出てきて囀っていました。










そして、標識調査の準備が整ったら、早速鳥が捕獲できました。

クロツグミの雌成鳥。もちろん園内標識初記録です。





もう1羽、ウグイスの雌成鳥も捕れました。「ホーチョチョチョ」の相方さんかな?






今年の春は実に様々な鳥が出現するので油断できません。今度はどんな初記録の鳥が現れるのか、期待が膨らみます。
今日はオオジシギは確認できませんでした。しかし、ネイチャーセンターから約300m先の半島にそれらしき個体がいたので、まだ観察できる望みはあります。

(きりぎりす)