吹雪の中、オオタカがオナガガモの雄を捕らえ、食べ始めました。早速、ハシボソガラス、ハシブトガラスが集まり、おこぼれを狙います。
しばらくすると、ノスリがやって来て獲物を横取りしました。カラスたちはまたしても順番待ちです。
ノスリが食事を終えて去った後、ようやくカラスたちが食べ残しにありつけました。そこへ今度は、オジロワシがやって来て食べ残しを食べ始めました。またしてもカラスたちは順番待ち。時々オジロワシの尾を引っ張って抗議していました。
そこへ、もう一羽オジロワシがやってきました。オジロワシ同士が獲物を奪い合っていたとき、獲物はいくつかにちぎれ、みんなで獲物を食べることができました。
そして、後には何も残りませんでした。
1羽のオナガガモの死が、様々な生き物の命に引き継がれました。自然界には全く無駄がありません。
今日はこの冬一番の厳しい天候です。獲物にありつけたオオタカやノスリ、オジロワシ、カラスたちは、この寒さに耐える為の栄養を摂ることができ、また一日生き伸びられます。
自然界で日常的に繰り返されている、食物連鎖の現場を直に観察出来ました。こんな貴重なひとときを、お客様と一緒に過ごすことができました。
今日は、14時現在で次の8種類の猛禽類が出現しました。
・ミサゴ1
・トビ3
・オジロワシ幼鳥2
・オオタカ成鳥1
・ノスリ成鳥1
・チュウヒ2
・ハイイロチュウヒ雄1雌1
・ハヤブサ成鳥1幼鳥1
あと、ハイタカやチョウゲンボウが現れれば10種類になりますが、8種類というのは一日で見られる最多記録です。
オジロワシ2羽が獲物を食べている様子を動画撮影しました。どうぞご覧下さい。
オジロワシは、2010.12.29 現在も2羽確認されています。
オジロワシは、2010.12.30 現在,公園から見える萱島に止まっているのを確認しました。