2021年10月30日土曜日

まれに見るサービスデーでした!

今日は、一日中たくさんのコハクチョウが園内にいて、大山も全体がよく見えるという、まれな好条件でした。


青空、大山、コハクチョウがまとめて見られるのは、シーズン中とても珍しい風景です。










昼間に園内でのんびり過ごすコハクチョウたち。おそらく、昼間居残っているのは昨晩到着した群れなのでしょう。このような群れは、いつも15時過ぎ頃から南西に飛び去るのですが、今日も案の定、16:00頃から続々と飛び立ち、すべていなくなりました。










10:00過ぎにマガンが昼寝に飛来。79羽でした。










500m先の半島でくつろぐコハクチョウとマガン。









その後マガンは15:32に午後の採食に再出発し、17:43にねぐら入りしました。


一方、ネイチャーセンター目の前の小島は、カモたちで賑わっていました。その中に面白いカモが混じっていました。

マガモとカルガモの交雑個体オス。通称マルガモ。残念ながら、カルガモの特徴が現れているくちばしが見える写真は撮れませんでした。この他にも、もう1羽マルガモがいました。










あまりネイチャーセンター前に寄ってきてくれないヨシガモのオス。生殖羽が完成するまでもうちょっと時間がかかりそうですね。











これまた、なかなか目の前に来ないトモエガモのオス。胸やわき腹に生殖羽が現れ始めていますが、顔はまだメスにそっくりです。















水鳥公園の常連さんなら知っている、大山の正面にそびえたつ電波塔は、ハヤブサのお気に入りのとまり場所です。














望遠鏡で見るとこんな感じです。今日もとまっているのが見えました。

























初飛来後、いつも500m先の半島にいるヘラサギ2羽。これはいつもどおりの傾向で、園内に長く滞在するにつれて少しずつネイチャーセンターに近づいてきて、最終的には前浜に来てくれるようになります。今回もそうなるといいですね。
















16:00ごろに一度だけ、ヘラサギたちが500m先から飛び立ち、こちらに向かって飛んできました。
2羽とも成鳥ですが、写真を見ると、右の個体は若干風切に黒い部分が残っているので、左の個体よりも若いようです。















ヘラサギが飛びながら糞をして、糞が拡散していく様子が偶然写りました。















時々ネイチャーセンター前にやってきたクロハラアジサシ。この時期に現れるのは珍しいので、飛んでいる姿を見たときに初めはズグロカモメかと思いました。成鳥冬羽も珍しいです。










今朝、館長が行った鳥類標識調査で、今季初めてアオジが捕獲されました。いよいよ秋の渡りも終盤で、ホオジロ類の季節になりました。

アオジ メス・第1回冬羽。














本日の標識調査結果
・オオジュリン  22羽
・コヨシキリ     1羽
・ノゴマ       1羽
・アオジ                 1羽
以上、4種、25羽。

このほか、昨晩と今朝未明にもヤマシギ1羽が確認されました。ぜひ明るい中で観察したいものです。
そして、ハイイロチュウヒのオス1羽が今日、今季初めて確認されました。

(きりぎりす)

2021年10月25日月曜日

ヘラサギも飛来!!



米子水鳥公園に2021年10月18日(月)のクロツラヘラサギに続き
ヘラサギがやってきました!!
2羽います。





クロツラヘラサギは半日でいなくなってしまいましたが、

 こちらは、長居してくれるでしょうか?


昨晩は、200羽程コハクチョウが帰ってきました。日に日に増えてゆくようです。


2021年10月24日日曜日

キンクロハジロの救出劇

ご注意!

キンクロハジロの舌に針がかかったアップの写真が掲載されています。苦手な方はご注意ください。


14:50頃、ネイチャーセンター正面にあるカモたちが休息している小島の右端で、不自然に暴れているキンクロハジロがいました。

望遠鏡でよく見ると、口からテグスが伸びていて、テグスの端が池の底に引っかかっていました。









このままではキンクロハジロの命にかかわるので、救出に緊急出動しました。





無事収容。










どういう状況なのか確認すると、舌に釣り針が刺さっていました。キス釣りの際に根がかりして仕掛けが切れ、その根がかりした餌をキンクロハジロが食べてしまったのでしょう。









釣り針を外して池に戻しました。






仲間の群れを目指して一目散に飛んで行ったキンクロハジロ。数百メートル先の群れの中に無事着水するのを見届けて、ホッとしました。矢印の先にキンクロハジロの後ろ姿が写っています。




キンクロハジロに刺さっていた仕掛け。キス釣りの仕掛けのようです。ただいま秋の釣りシーズン真っただ中ですが、釣りをする皆さんはぜひ、仕掛けの後始末にご注意ください。










(きりぎりす)

ヤブサメとコウノトリ

本日行われた鳥類標識調査で、ヤブサメが1羽確認されました。2001年10月21日に標識調査で1羽初確認されて以降、2016年4月21日に1羽の死体が拾得されて以来、5年ぶり3例目の記録です。

ヤブサメ 性不明、幼鳥。

頭から直接翼と脚が生えているようなデフォルメ体型でかわいい。










正面顔もまた、かわいい。










お昼寝に帰って来たマガン。今日は9:50ごろでした。
















現在の池の混雑状況。今日は5000羽くらいです。最大10000羽くらいまで増えますが、近年は8000羽くらいで頭打ちになってしまいます。今年は何羽まで増えるかな?












そして、今日一番のサプライズ。12:00頃、上空にコウノトリが2羽飛来しました。しかし、今回も園内に降りることはなく、上空で旋回上昇した後、西へ飛び去りました。












コウノトリの飛来は、今年の2月5日に1羽飛来して以来、8カ月ぶり7例目となります。1例目以外は全て上空通過なので、そろそろ園内に降りてくれるコウノトリが現れてほしいものです。


14:00頃、空には日暈がかかっていました。










(きりぎりす)

2021年10月23日土曜日

オオジュリン到着!

本日行われた鳥類標識調査で、オオジュリンが今季初めて確認されました。

秋の渡りもいよいよ終盤です。


オオジュリン オス・第1回冬羽。

























●本日の調査結果
・オオジュリン  2羽
・コヨシキリ   7羽
・セッカ     1羽
・ノゴマ     1羽
以上、4種、11羽(すべて新規)

(きりぎりす) 

今朝の米子水鳥公園

昨日の夕方から朝方にかけて米子水鳥公園はひどい雨でした。
そのような中、コハクチョウを数えてみると185羽いました。

昨日の夕方にオオハクチョウを2羽確認したのですが、
今朝は確認できませんでした。


コハクチョウたちは、まだ暗い6:00ぐらいから飛びたちはじめ、
6:30にはほとんどが飛び去りました。

これから日の出が遅くなるにつれて、
飛び立つ時間も遅くなっていくと思います。

 

2021年10月22日金曜日

米子水鳥公園 26周年です!!

10月22日は、米子水鳥公園の開館記念日です。 

本日で26周年を迎えました。

地域の皆様に愛され、ご支援をいただきながら

この日を迎えたことを

感謝申し上げます。












2021年10月21日木曜日

マガンがお昼寝にやってきた!

今日は朝からヨシ原がコヨシキリの鳴き声で賑やかでした。声がするあたりをじっと見ていると、時々姿も観察できました。









時々チョウゲンボウが現れました。今年もネイチャーセンターの軒下が気に入ってくれたらしく、キャットウォークが糞で汚れていました。毎年、軒下に飛来する個体はいつも同じような羽色なので、もしかしたら常連さんなのかもしれません。











ネイチャーセンターに向かって飛んできたチョウゲンボウ。軒下に入りたそうでしたが、注目されているのを嫌ったのか、通り過ぎていきました。


 
今季初めてマガンの群れが昼のねぐら入りにやってきました。41羽確認できました。ヒシクイ等が混じっていないか確認しましたが、マガンだけの群れでした。



今季初めての落雁(マガンが体を左右に急反転させながら降下する様子)も観られました!



500m先の半島の岸辺でくつろぐマガンたち。



13:00頃、東からコハクチョウの群れが飛来しました。どこからか渡ってきて今到着した群れのようです。



ネイチャーセンターそばの樹木の茂みに注目して、ノゴマが現れないか待っていると、ジョウビタキのオスとメスが交互に姿を見せてくれました。




しかし、肝心のノゴマは出てきませんでした。
今季はノゴマが全然姿を見せてくれません。オスとメスがほんのわずかな間だけ茂みから出てきた時がありましたが、その姿を見ることができた方はごくわずかです。



昨日初冠雪した大山の頂上。今日もまだ雪が残っていました。



大山が冠雪しているというのに、空を見るとまだ真夏のような雲が浮かんでいました。




昨日の夕方のコハクチョウの塒入りの様子が素晴らしかったので、今日も期待していたのですが、今日は暗い曇天でコハクチョウの帰りが遅く、本隊が帰って来たのはすでに暗くなった後でした。




18:00過ぎには、マガンの群れがねぐら入りする声が聞こえました。

マガンやコハクチョウのねぐら立ちとねぐら入りが規則正しくなってきました。生活リズムが整ってきたようです。

(きりぎりす)

2021年10月20日水曜日

ただいまコハクチョウは130羽以上!

今日は朝からコハクチョウがおらず寂しかったのですが、16:40頃からコハクチョウが続々と安来方向から帰ってきました。


























次々と帰ってくるコハクチョウを数えてみたら、130羽以上いました。その中にオオハクチョウが1羽混じっていました。今季初認です。










池に着水したコハクチョウたちは、500m先の半島の岸辺や、ネイチャーセンター目の前の浅瀬に集まりました。ネイチャーセンター前にコハクチョウが集まってくるのを見て喜んでいると、後ろから巨大な影が迫ってきました。










案の定、威嚇姿勢で迫ってきたコブハクチョウを恐れて、ネイチャーセンター前のハクチョウたちはみんな逃げてしまいました。その後もコブハクチョウは、池のあちらこちらにいるコハクチョウを片っ端から追い回していました。困ったものです。










逃げたコハクチョウたちは園外に飛び去ることはなく、コブハクチョウから遠く離れた水面に着水し、どうにか園内に留まってくれました。









17日(日)には約50羽だったのに、もう130羽以上も飛来していました。今日はまだ明るいうちからコハクチョウの塒入りが見られ、その場にいたお客様は大変ラッキーでした。

(きりぎりす)