2024年4月28日日曜日

ハヤブサの狩りを観察!

今日は、ゴールデンウィーク特別企画「水鳥公園一周ネイチャーウォーク」を開催しました。普段は入れない、米子水鳥公園の外周堤防をぐるりと一周歩きながら自然観察をする、年に一度の企画です。

水鳥公園の北東側から南西側をウォッチング。写真右端に粟嶋神社の森、左寄りにネイチャーセンターが見えています。10:57撮影。
















この企画の最中に、参加者が粟嶋神社の斜面林の枯れ木にハヤブサの若鳥がとまっているのを発見。ここはハヤブサがよくとまる場所で、ネイチャーセンターから時々見ているのですが、かなり距離が遠いです。今回はとまっている場所の対岸から観察できたので距離が近く、8倍の双眼鏡でも充分姿が確認できました。11:11撮影。
















13:30頃、ウラギクの池の近くの岸辺で、ハヤブサの若鳥がカモを捕らえて羽をむしっていました。ネイチャーウォーク中に観察した個体かな?
4月14日にも全く同じ場所でハヤブサの若鳥がヒドリガモを捕食していて、同じ個体かもしれません。今回の獲物はハシビロガモのようです。
13:31撮影。


猛禽類が獲物を食べていると、カラスがおこぼれ狙いにやって来るのはいつもどおりです。
おこぼれ狙いにやってきたハシボソガラス。13:59撮影。
















この後、ハシブトガラスに獲物を奪われましたが、すでにお腹いっぱい食べていたので、ハヤブサにとっては特に問題ではなかったようです。
獲物をハシブトガラスに譲って離脱したハヤブサ若鳥。胸元が大きく膨らんでいるのが、獲物をたくさん食べた証です。14:10撮影。















常連のお客様のTさんから、Jr.レンジャーの森でクロコノマチョウを見つけた、と教えていただき、早速観に行ってみると、確かにいました。珍しいチョウではありませんが、昨年の12月9日に初めて園内で確認されたチョウで、写真が撮れたのはこれが初めてです。
14:07撮影。















枯れ葉とそっくりな翅色なので、動かなければ発見できません。14:07撮影。
















ネイチャーセンターを背景に、樹木の茂みでさえずるオオヨシキリ。まだヨシ原の丈が低いですが、ヨシが高く伸びるのを見越して縄張りを主張していました。17:03撮影。
















近頃、毎日のようにハヤブサの若鳥が現れています。水鳥公園を狩り場として気にいったのかもしれません。

(きりぎりす)

2024年4月27日土曜日

今更ですがキレンジャク現る

今日はスズガモがたくさんいました。キンクロハジロに次いで2番目に多い鳥でした。14:37撮影。
















セイタカシギのオスは、今日も一日中目の前にいてくれました。青緑の光沢がある背中と鮮やかなピンク色の脚がとても美しいです。14:39撮影。
















近頃の常連になっている、独身のコブハクチョウ成鳥。私は個人的に「てっちゃん」ではないか、と疑っているのですが、この個体は「てっちゃん」にしてはまだ(なんとなく)顔つきが若々しく見えるので、別個体ではないかと思います(私が疑っている個体と同一かどうかは不明です)。14:40撮影。















近頃あまり目立たなくなりましたが、よく見るとまだあちらこちらにいるタシギ。この春は、まだオオジシギらしき個体に出会えていません。14:44撮影。















閉館時間になり、駐車場入口の施錠に行った職員が、キレンジャクを1羽発見しました。その知らせを受けて駐車場に向かうと、情報どおりいました。
クロガネモチの実をついばむキレンジャク。17:44撮影。















この木は背が低く、私の眼の高さから数メートルの超至近距離でキレンジャクを観察できました。17:45撮影。















冠羽が垂直に立ち上がり、まるでコウラウンのような髪型?になったキレンジャク。17:45撮影。















偶然、脱糞の瞬間も写っていました。何を食べた後の糞かな?レンジャク類は他の鳥と比べて、よく食べてよく糞をします。17:55撮影。



















このキレンジャクは、私が見ている目の前であちらこちらに飛び移って採食し、中海の水を飲みに行った後、再び元の場所に戻ってきてウトウトし始めました。今晩はここをねぐらにするつもりなのかな?17:58撮影。
















この春、当園でレンジャク類は、3月24日にヨシ原内でヒレンジャクの被食痕(羽毛)が見つかっているほか、3月27日夕方に種不明の約20羽の群れ、昨日(4月26日)の夕方にキレンジャク3羽が確認されていますが、明るい中で観察・撮影できたのは今日が初めてです。
一般的に、キレンジャクはそれほど珍しい鳥ではありませんが、当園では2013年4月19日~4月28日に2羽確認されているだけの珍鳥です。

この春、全国的にレンジャク類が多数飛来していることが話題になっていた中、完全に流行に取り残されていた当園ですが、今更ながら、これでようやく追いつくことができました(ほんとに?)。

(きりぎりす)

2024年4月26日金曜日

ツバメチドリ現る!

今朝、ツバメチドリの夏羽1羽を発見しました。2012年7月25日に幼鳥1羽が確認されて以来2例目で、夏羽は初めてです。

喉をぐるりと囲む黒い線と基部が赤いくちばしが特徴的です。9:05撮影。
















水を飲むツバメチドリ。9:15撮影。















体形はツバメやアジサシのようですが、脚が長く、歩き方はチドリそのものでした。納得のネーミングです。9:15撮影。















ようやく鳴き声が聞こえるようになったセッカですが、姿を観察するのは意外と難しいです。9:41撮影。















草むらの中に身を隠して、私の様子をうかがっていたキジのオス。12:56撮影。















枯れ松の先に陣取っていたハシボソガラス。枯れ松に営巣しているつがいの相方と思われ、巣の安全を見張っている様子でした。12:57撮影。















左の枯れ松の上のハシボソガラスの巣は、これまで留守にしている時間が長かったのですが、数日前から親鳥がずっと座るようになりました。卵を規定数産み終わり、本格的に抱き始めたのかな?12:57撮影。
















園内で一番人気の樹液酒場の周辺は、もう樹液の発酵臭が漂っていました。早速その樹液にハナムグリが群がっていました。今年はクワガタの初認がいつになるかな?13:09撮影。



















毎日ネイチャーセンター前で仲良く採食しているカルガモのつがい。今いるカモの中で、カルガモが最もつがいの中が良いように感じます。15:21撮影。















カルガモのつがいに負けないくらい、ぴったり寄り添って採食していたハシビロガモ。みていてほっこりします。15:23撮影。















今園内にいる潜らないカモのほとんどは、喫水線より下が赤茶色に染まっています。中海の南岸には鉄バクテリアで赤茶色になっている湿地が多くあるので、そこで長期間過ごしていた個体なのでしょう。15:22撮影。





全身の羽毛が摩耗したヒヨドリがいました。巣材運びに勤しむ個体もいて、子育ての準備に忙しそうです。15:47撮影。















ようやく園内でオオヨシキリのさえずりが聞こえるようになりました。まだ枯れヨシの茂みの中でさえずっていて、姿がよく見えるところになかなか出てきてくれません。16:04撮影。















昨日からセイタカシギのオスが1羽います。ウラギクの池にばかりいましたが、今日は目の前にやってきてくれました。春のシギがほとんど現れない中で、貴重な存在です。16:19撮影。











ツバメチドリがいたのは、まだお客様が来園する前の朝だけで、後にどこかへ飛び去ってしまいました。わずかな滞在時間の間に証拠写真が撮れたのは幸いでしたが、お客様にもぜひ観ていただきたかったので残念です。

明日以降、また新たな鳥がやって来ないかな?

(きりぎりす)

2024年4月24日水曜日

ようやく春の鳥が動き出しました!

今日は、春の鳥の渡りを感じられました。

今季初認のキョウジョシギ。園内の環境はあまりお好みではないらしく、せっかく現れても長居しません。14:16撮影。
















メダカ池の柵にとまっていたカワセミ。16:25撮影。















ハマシギの夏羽の群れがシギ島にやってきました。この光景を待っていました!16:04撮影。















ハマシギといえば、群れが密集して水の上を低空で飛び回り、切れの良い急反転を繰り返す飛行ショーが見どころです。17:21撮影。

















お客様とハマシギの飛行ショーを楽しんでいたら、突然背景にハヤブサが飛び込んできました。17:21撮影。
















ハヤブサはハマシギを襲いませんでしたが、それに驚いたのか、ハマシギたちは高度を上げて西へ飛び去ってしまいました。シギ島に戻ってくることを期待していたのに、残念!17:22撮影。
















一方、こちらはハマシギの群れの奥を横切った後、ウラギクの池の木道にとまったハヤブサ。ハヤブサは高低差を活かした狩りを得意とするので、このような低いところにとまる時は、狩りをする気がない表れです。ハヤブサがこんなところにとまるのは珍しいです。17:23撮影。




この他にも、アカハラとオオヨシキリが今季初認でした。また、とても久しぶりにバンも見られました。アマツバメやソリハシシギも見られ、少しずつですが春の渡り鳥観察が楽しめるようになってきました。

(きりぎりす)

2024年4月22日月曜日

第14回園児が描いた鳥の絵展 展示作業

毎年春に開催している「園児の描いた鳥の絵展」の展示作業が完了しました。今年も、子供たちの元気いっぱいの作品を見にお越し頂けたら幸いです。

会場:米子水鳥公園 ネイチャセンター

期間:令和6年4月24日(水)〜6月2日(日)まで

※米子水鳥公園は、火曜日が休館日です。

ネイチャーセンターは、高校生以上は入館料310円が必要です。
全国の自治体発行の子育てパスを提示いただければ、200円に割引となります。

ポタちゃん

2024年4月21日日曜日

JP労組、ボランティアでシバザクラの除草作業



本日は、JP労組伯耆支部の皆さん(40名)が、
シバザクラの除草と補植においでになりました。

雨のちらつく1日でしたが、
作業時間だけは雨が降らず、無事に終了しました。

ゴールデンウィークにご来園の際は、
ぜひシバザクラの花壇もご覧ください。
































マスコットキャラクター"ふくろーくん"

2024年4月20日土曜日

アマサギがやってきた!

未だに春らしい鳥が乏しい中、頭がオレンジ色のアマサギが飛来しました。今季初認で、園内では見る機会が少ない珍鳥です。14:23撮影。

















いつもならば丈が低い草地に舞い降りるのですが、大きな石がゴロゴロしている池の北岸に着陸しました。アマサギらしくない選択です。右下のカルガモが、飛んできたアマサギを凝視していたのが面白かったです。14:23撮影。















2羽並んでいたコサギの間に降りたアマサギ。左のコサギは婚姻色が鮮やかで美しかったです。もっと近くで観察したかった!14:25撮影。
















近頃時々やってくるコブハクチョウ。脚がピンク色の若鳥と、完熟の成鳥の2羽なのですが、今日は完熟個体だけ現れました。以前にもご紹介しましたが、この個体は私には「てっちゃん」ではないか、と思えてなりません。14:26個体。















近頃、ネイチャーセンター前にオカヨシガモのオスが1羽やってきます。一見地味ですが、近くで見ると渋い美しさがあり、個人的にお気に入りのカモです。シギ島で採食中。15:54撮影。















今日、園内で3番目に数が多いカモだったハシビロガモ。とても美しく、目の前にいるとつい写真を撮ってしまいます。冬鳥ですが、今の時期が最も美しく、旬なカモです。15:57撮影。
















夕方、シギ島にパラパラと飛来してきたハマシギ。夏羽に換羽途中で、春のシギらしくなってきました。17:15撮影。















ツクシガモは、18日を最後に姿を消しました。
ミコアイサは、まだオスとメスが1羽ずついます。

(きりぎりす)