2021年7月31日土曜日

シマアジが目の前にやってきた!

 昨日初認のシマアジは、今日も約200m先の小さな池にいました。そして11:30頃、ネイチャーセンター前浜に移動しました。

およそ45m先から、こちらに向かって泳いでくるシマアジ。










どんどん近づいてきました!










ついに前浜の丸木柵にあがってくれました。ここの常連さんであるカルガモと距離を保って羽繕い中。雨覆が灰色なので、オスのエクリプスですね。









観察距離はおよそ19m。近年はなかなか近くに寄ってきてくれないので、こんなに近くで観察できる機会は貴重です。










さて、夏休みのいつでも工作企画は、昨日で生き物うちわ作りが終了して、今日からは「オリジナル生き物缶バッチを作ろう!」が始まりました。うちわと同じく、1個につき100円で簡単に作れます。










早速参加して頂いたお客様が、こんなに素敵な生き物缶バッチを作って下さいました!













生き物缶バッチづくりは、8月15日(日)まで参加できます。

現在、新型コロナ特別警報発令中で、予約制のイベントの中止が相次いでおりますが、缶バッチづくり、ダンゴムシレースは予定どおり開催しております。

(きりぎりす)

今後の夏休みイベントの開催について

 現在、鳥取県は全域で新型コロナ特別警報が発令されています。

そこで、今後開催を予定している夏休みイベントにつきまして、予約制のイベントは1週間前の土曜日朝9:00の時点で特別警報が解除されていない場合は中止とさせて頂きます。


中止が決定した企画

8月7日(土) 自然観察会「セミの羽化を観察しよう!」

8月9日(月・祝)自然観察会「明かりに集まる虫を観察しよう!」


なお、8月7日(土)朝9:00時点で特別警報が解除されていない場合は、

8月14日(土) 自然観察会「夜の水鳥公園を探検しよう!」

8月15日(日) 手作り自然教室「小鳥のお家を作ろう!Part2」

も中止とさせて頂きます。


詳しくは、水鳥公園ホームページの「イベント情報」もご覧ください。


(きりぎりす)


2021年7月30日金曜日

季節はずれ?のシマアジを発見!

近頃、園内の鳥の様子に変化が乏しく話題が少なかったのですが、今日はシマアジが1羽いたので驚きました。通常は春と秋の渡りで飛来する鳥で、過去の記録を調べてみても7月の記録はありませんでした。

カルガモ2羽の手前を右に向かって泳ぐシマアジ。まだ夏本番になったばかりですが、これは秋の渡りと思われます。秋の渡りとすれば、シマアジの過去再早記録です。










まだ明るい16:20頃に飛来してきたゴイサギ軍団。夜行性の鳥なので、晴天時の明るい時間帯に飛来するのは珍しいです。よく見ると画面左上にカワセミがいます。一時、このカワセミのすぐ横にもう1羽いたのですが、撮影できませんでした。










ネイチャーセンターから見えていたカイツブリの巣は、7/23に全滅が確認されましたが、7/29以降、復活の兆しが見られます。今日現在、ネイチャーセンターから2か所確認できているほか、ネイチャーセンターから見えない場所にもいくつか巣があるようです。今季はカイツブリのかわいいヒナは見られないとがっかりしていましたが、まだ望みがあります。










もうヒナが立派に成長した家族ばかり見られるカルガモですが、今日、生まれたてのヒナ5羽を連れた親子が確認されました。約300m先にいましたが、今後、ネイチャーセンターの近くに現れるといいですね。


(きりぎりす)

2021年7月25日日曜日

観察予定だった樹液に集まる虫

今日は、自然観察会「樹液に集まる虫を観察しよう!」を開催する予定でしたが、鳥取県版新型コロナ特別警報のため中止とさせていただきました。

そこで今晩、本来ならば皆さんに観察して頂く予定だった、樹液に集まる虫の様子をご紹介します。

アキニレの樹液にいたノコギリクワガタのペア。なかなか立派なオスです。














しかし、今年は樹液の出が悪くて観察ポイントが少ないので、観察ポイントを補うために果物トラップを仕掛けておきました。

仕掛けて2日目のパイナップルには、この夏最大級のカブトムシのオスが集まっていました。


























こちらは仕掛けてから2日目のスイカ。パイナップルよりもたくさんの虫が集まっていました。

























ついでに、アブラゼミの羽化もあちらこちらで見られました。




























セミの羽化の観察会は8月7日(土)に開催予定で、すでに満員となって受付は終了しております。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大がまだ落ち着いたとは言えない状況なので、予定どおり開催できるか心配です。

樹液に集まる虫は、8月14日(土)に開催予定の「夜の水鳥公園を探検しよう!」でも観察のチャンスがあります。こちらは7月30日(金)9:00から受付開始です。

(きりぎりす)

虫捕りトラップ延長調査結果報告

 昨日回収した虫捕りトラップの餌の腐り方がいまいちだったので、

もう一晩延長した結果をお知らせします。


トラップA










トラップB










トラップC











トラップD










採れた虫は、トラップごとに種類別に仕分けして集計しました。

これはトラップAの仕分け結果ですが、左側のバットに入っているケースはすべてシロテンハナムグリで、1ケースにつき10匹ずつ入れてあります。そして、一つだけ端数の2匹のケースが含まれています。











昨日と今日の採集結果を表にまとめました。





予想どおり、昨日よりもはるかに多くの虫が捕れました。昨年はトラップの餌の腐敗が早く、設置後2日目でたくさん捕れたので、今年は2日目で回収するスケジュールを組みましたが、結果的には3日目で最大の効果が得られました。来年は3日目で回収する日程でイベントを開催しようと思います。

圧巻だったのはトラップAです。昨日も最も多く捕れましたが、今日の152匹は断トツでした。狭い森の中で少ししか位置が違わないのに、これだけ成果に差が出るとは驚きです。


参考までに、昨年開催したイベントの採集結果がこちらです。


仕掛けたトラップの数が全然違うので、今年の結果と単純に比較はできませんが、今年はカブトムシやクワガタムシ、カナブンの数が少ない結果となりました。その一方で、シロテンハナムグリの数は今年の方が多く、トラップの数が少ないのに昨年よりも多く捕獲できました。また、シロテンハナムグリとよく似たシラホシハナムグリが、シロテンハナムグリに対してどのくらいの数がいるのか(シラホシ1に対してシロテン9)が明らかになり、とても興味深い成果でした。

もう一つ興味深かったのは、昨日はコメツキムシの仲間が多く捕獲できたのに、今日は全く捕獲できなかったことです。昨日数えきれないほど多くとれていたヒラタケシキスイの仲間も、今日は少なめでした。コメツキムシやヒラタケシキスイの仲間は、腐った果物よりも新鮮な果物の方を好む傾向があるのかもしれません。

なお、昨日、今日とも、採集した昆虫は、標本にする必要がある数匹を除き、すべて元の場所に逃がしました。


トラップで大量の昆虫が捕れている光景は、大人でも面白いです。ぜひこの興奮を小学生の皆さんに味わってもらいたいものです。来年こそは、計画どおりにイベントが開催できることを祈ります。


(きりぎりす)

2021年7月24日土曜日

虫捕りトラップ結果報告!

本日開催予定だった「虫捕りトラップで昆虫採集!採集編」と同じ時間に、一昨日仕掛けたトラップを回収しました。成果をお知らせします。


トラップA

・カブトムシ 6(オス3メス3)

・シロテンハナムグリ 9

・カナブン 3

・ヨツボシケシキスイ 1

・オオナガコメツキ 1

・ヒラタケシキスイの仲間 たくさん

















トラップB

・カナブン 4

・シラホシハナムグリ 1

・オオナガコメツキ 1

・コメツキムシの仲間その1 2

・コメツキムシの仲間その2 1

・ヒラタケシキスイの仲間 たくさん


































トラップC

・コクワガタ 2(オス1メス1)

・カナブン 8(うち3匹逃走)

・シロテンハナムグリ 4

・コメツキムシの仲間その3 1

・コメツキムシの仲間その4 1

・ヒラタケシキスイの仲間 たくさん









トラップD

・カブトムシ メス1

・カナブン 1

・シロテンハナムグリ 1

・シラホシハナムグリ 1

・オオナガコメツキ 1

・オオムカデの仲間 1

・ヒラタケシキスイの仲間 たくさん







今回捕れた虫たち。
カブトムシ















コクワガタ













シロテンハナムグリ















カナブン















シラホシハナムグリ












オオナガコメツキ










コメツキムシの仲間その1












コメツキムシの仲間その2















コメツキムシの仲間その3















コメツキムシの仲間その4











ヨツボシケシキスイ










ヒラタケシキスイの仲間 ※体長約2mm(金田直人撮影)










全体的に、昨年と比べると成果が乏しかったのですが、餌の果物の腐り方が足りないことも要因と思われ、これから明日にかけてが最も効果が高そうです。そのため、トラップは虫を回収した後に再設置して、明日また調べてみる予定です。


そして、今日一番のびっくり。

モンクチビルテントウがJr.レンジャーの森の中で見つかりました。園内初記録の外来種で、鳥取県では初確認かもしれません。










(きりぎりす)

2021年7月22日木曜日

虫捕りトラップを設置しました

本日と明後日に開催予定だったイベント「虫捕りトラップで昆虫採集!」は、新型コロナ特別警報で中止となってしまいました。しかし、中止のままではくやしいので、イベントを楽しみにしておられた皆様を代表して、私がトラップをしかけました。

この企画は、園内の昆虫相調査を兼ねており、とても重要なのです。


トラップを仕掛けたのは、園内のJr.レンジャーの森の中です。現在開催中のダンゴムシレース大会で、出走してもらうダンゴムシをスカウトする場所でもあります。










森の中の適当な樹の幹に、果物を入れたトラップをくくりつけます。獣にあさられないように、やや高い位置に設置します。















トラップの中には、バナナ、スイカ、パイナップルを入れました。すでに甘い臭いが立ち込めていますが、これらが腐ってくるとさらに臭いが強まり、虫を誘引する効果が高まります。















イベントでは、今日トラップを作って森の中に仕掛け、明後日に回収して採れた虫を調べる予定でした。この計画どおり、これらのトラップは明後日に回収して成果をお知らせします。どうぞお楽しみに!


トラップを仕掛けている時に、木の幹にモゾモゾ動く毛玉のようなものを見つけました。クサカゲロウの仲間の幼虫です。毛玉の下(写真では毛玉の左端)に幼虫の頭が見えています。














動画はこちら。




Jr.レンジャーの森の中は、日差しから逃れることができて意外と快適です。そして、よく探すといろいろな面白い生き物が見つかります。ただし、森の中には蚊も多いので、虫よけ対策をお勧めします。
森の中で、仕掛けてあるトラップを見つけても触らないでください。園内の生きものは、採集して持ち帰ることはできません。ご協力をよろしくお願い致します。

(きりぎりす)