2020年10月31日土曜日

コハクチョウのサービスデーでした

 今日は、8:00時点で200羽以上のコハクチョウがいましたが、

そのほとんどが一日中園内でのんびりしていました。


朝9:00のネイチャーセンター前の風景。

この時期にこの時間まで前浜にコハクチョウが

いるのは珍しいです。











昼間、500m先の半島でくつろぐ

コハクチョウたち。











久しぶりにオオハクチョウが1羽いました。

昼寝に徹するコハクチョウとは対照的に、

盛んに逆立ちして水草を食べていました。













一日中のんびりしていたコハクチョウたちが、

16:00頃から次々に飛び立っていきました。

どうやらこのコハクチョウたちは、

昨晩渡ってきた群れだったようで、

今日一日水鳥公園で休んで充分疲れが癒えたので、

次の目的地に旅立ったと思われます。






夕方、粟嶋神社の傍らから満月が昇りました。










満月に照らされるコハクチョウの群れ。







17:25ごろからコハクチョウが
採食から帰ってき始めました。
真っ暗になった空から
続々と群れがねぐら入りしてきたので、
明日の早朝が楽しみです。

明日から11月なので、
土日祝日は朝7:00から開館となります。
ぜひハクチョウの群れを見に、
早朝からお越しくださいませ。

(きりぎりす)

中海・宍道湖ラムサール条約登録15周年イベント

本日、米子コンベンションセンターで
中海・宍道湖ラムサール条約登録15周年イベントがありました。
鳥取・島根両県知事、米子、境港、安来市長が参加して
開催されました。







米子水鳥公園の子どもラムサールクラブから三名のお子さんも
一緒に登壇し
中海・宍道湖ラムサール条約登録15周年 未来宣言 を
読み上げました。


また、神谷館長より記念講演「私たちは水鳥だけでなくゴミでもつながっている!?」
として、昨年行った子どもラムサール交流事業で訪れた名古屋のラムサールサイトの藤前干潟で学んだことを報告いたしました。

イベントの動画は下記のサイトから見ることができます!






 

2020年10月30日金曜日

オオジュリンの渡りまもなくピーク!

今日は鳥類標識調査実施のため、

明け方から出勤です。


6:30頃のネイチャーセンター前風景。

今朝はコハクチョウを329羽確認しました。

遠くの岸辺の陰にかなり隠れていたので、

実際にはもっと多かったはずです。











今朝はネイチャーセンター前に

50羽くらい群れていました。

11月3日には、早朝のコハクチョウ観察会を

開催予定です。

今の状態ならば、

観察会でコハクチョウの賑やかな様子を

ご覧いただけそうです。

しかし、安来の田んぼに水を張られてしまうと、

コハクチョウたちがそちらへ移ってしまい、

水鳥公園に帰ってこなくなってしまうので、

観察会の前に水が張られないことを祈ります。


観察会は、新型コロナ対策のため、

少人数で開催します。

空席わずかですので、ご興味がある方は

お早めにお申し込みください。


ネイチャーセンターの目の前でくつろぐ
コハクチョウたち。
観察会当日も、こんな様子が
見られたらいいですね!




この他にも、マガンが16羽いました。

ヒシクイらしきガンの小群も見えましたが、

逆光のまま岸辺の陰に隠れてしまい、

確認できませんでした。

その他カモ類は約4000羽いました。



さて、今日の標識調査の成果ですが、
途中かなり強く雨が降ったので
その間調査を中断し、
天候の回復を待ってから再開しました。
天候が落ち着かない中でしたが、
オオジュリンが昨年のピークに迫る数を
捕獲できました。
リング付きも1羽いて、
いつどこで標識された個体なのか、
気になります。
オオジュリン・雄・成鳥(写真は10/25撮影)















ノゴマの渡りはそろそろ終わりです。
今朝は5羽捕獲できました。
ノゴマ・雄・成鳥(写真は10/11撮影)














今季2羽目のモズ。雄の第1回冬羽。
なかなか美しい個体でした。
脚の力が強く、爪を立ててつかまれると
かなり痛いです。















本日の調査結果:
オオジュリン 82(R1)
ノゴマ    5
モズ     1
以上、3種・88羽(うち再捕獲1羽)

(きりぎりす)

中海・宍道湖ラムサール条約登録15周年記念イベント(米子コンベンションセンター)

 中海・宍道湖ラムサール条約登録15周年の記念イベントで神谷館長が、昨年名古屋の藤前干潟での交流で勉強した事をお話ししました

2020年10月25日日曜日

ガンとコハクチョウが渡ってきた?

今朝の風景。

カモ類が約4000羽くらい。

今年はここからなかなか数が増えません。











そろそろ池の水が冷たくなってきたのか、

これまで岸辺に群れていたメダカが

水深数センチの浅瀬に殺到していました。

ここなら日差しで暖かいのでしょう。










上の写真の中央部を拡大。











昨日初認のタゲリ。

今日は第1回冬羽が2羽いました。

タゲリは中海の南岸や宍道湖西岸など

島根県には多くいるのですが、

鳥取県では数が少なく、

水鳥公園でもあまり見られない鳥です。











16:39に、西の空からヒシクイの声が

聞こえてきたので、

園内に降りてくることを期待したのですが、

飛行高度がとても高く、

水鳥公園には見向きもせずに

上空を北東に通過していきました。

東北地方からではなく、

北西の大陸から渡ってきた群れなのかな?


水鳥公園上空を通過していく

40羽のガンの群れ。

常に後ろ姿で種類が分かりませんでしたが、

最初に聞いた声はヒシクイの声だったので、

ヒシクイの群れかもしれません。










その様子は、2月中旬ごろから見られる

コハクチョウの北帰行そのものでした。

しかし、この群れはしばらくすると左へ旋回し、

北西に進路を変えて飛び去りました。

この時期に、このような変則的な

飛行ルートで飛ぶガンの群れは初めて見ました。

どこを目指して飛んでいるのかな?











16:50頃にコハクチョウの群れが数組飛来してきました。

安来に採食に出かけた群れが帰ってくるにはまだ時間が早く、

東から飛来してきたので、新たに渡ってきた

群れではないかと思います。






















17:19の風景。

朝よりもカモの数が増して、

6000羽位になっていました。

今年最高の賑わいです。















今年はなかなかカモの数が増えないので、

もうピークは過ぎたかな、と思っていたのですが、

これからまだ数が増えるかな?


近年は最多で8000羽くらいで止まってしまうので、

久しぶりに10,000羽の群れを見たいものです。


(きりぎりす)

ノゴマの渡りそろそろ終了

本日行われた鳥類標識調査で、

ノゴマの捕獲数は11羽でした。

そろそろノゴマの渡りは終わりです。


コヨシキリは捕獲されませんでした。

ヨシ原ではまだ姿が見られますが、

コヨシキリの渡りもそろそろ終わりです。


そして、今年の標識調査の初認の鳥はこちら。

オオジュリンです。


雄の成鳥。











そして、こちらはメスの成鳥。

今の時期は、オスとメスを比べても

あまり違いを感じませんが、

春が近づくにつれて、オスの頭部は

黒味を増してきます。











こちらも今季の標識調査の初認のモズ。

ただし、モズは1年中いるので、

渡りの途中で捕獲されたのかどうかは不明。


オスの第1回冬羽。









太くて鋭いくちばしは迫力満点。

これでかまれたら出血は避けられません。

標識調査では、いつもは鳥を傷めないように

注意を払うのですが、

モズの場合は、こちらがケガをしないための

注意も必要となります。











本日の調査結果
ノゴマ    11羽
セッカ    2羽(N1、R1)
モズ     1羽
ジョウビタキ 1羽
オオジュリン 3羽
以上、4種18羽(N17、R1)
※Nは新規、Rは再捕獲

オオジュリンの渡りが始まると、
今年の鳥類標識調査は終盤です。

(きりぎりす)

2020年10月24日土曜日

米子水鳥公園 開園25周年記念式典を行いました!

米子水鳥公園は、令和2年10月22日に開園25周年を迎え、
本日、記念式典を執り行いました。


はじめに、
財団の理事長である米子市副市長から
挨拶をいただきました。




続いて、
いつもお世話になっている
環境問題を考える企業懇話会より、
消毒用ディスペンサーと消毒液を
寄付していただきました。
 



式典の中盤には、
ハンドベルチーム「ベルシュシュ」さんに
演奏を披露していただきました。
イングリッシュハンドベルの澄み切った美しい音色が
会場に鳴り響きました。





ベルシュシュさんの演奏の後に、
現在子どもラムサールクラブに所属している小学生に、
水鳥公園への思いを発表してもらいました。





 最後に、小学生の時に、
現在の子どもラムサールクラブの前身である
子ども野鳥クラブに所属していて、
15年前のラムサール条約登録の時に
指導員と一緒にウガンダでの締約国会議に参加し、
現在は社会人として活躍している門脇さんに、
これまでの米子水鳥公園の活動を
振り返っていただきました。

そして、職員と関係者一同が、
これからも水鳥のために一層努力することを誓い、
閉会しました。



式典の後は、記念探鳥会を開催しました。






園内の池に多数群れるカモ類を観察し、
かつて、水鳥の飛来地を守りたいという
市民の思いが集まって設立された水鳥公園が、
25年たった今でも、
その思いどおりに水鳥が群れている素晴らしさを
感じていただきました。



2020年10月22日木曜日

コハクチョウの通勤生活はじまる

 昨日、昼間でもコハクチョウが多数

園内にいてくれましたが、

今日は一転してほぼすべてが

飛び去ってしまいました。

いよいよ水鳥公園と安来の田んぼを行き来する

通勤生活を始めたようです。

今日が開園25周年記念日なのですが、

寂しい記念日となってしまいました。


10:26の園内風景。

コハクチョウはほぼすべて外出。

カモ類が4000羽位いますが、

今季はなかなかこれ以上増えません。









11:30頃、

ネイチャーセンターから右手に見える岸辺で

オオタカの成鳥がカモを捕らえました。

すぐそばにもう1羽成鳥がいましたが、

獲物を奪おうとはせず、その場を去りました。

私はオオタカが他のタカから獲物を

奪おうとする様子は見たことがなく、

獲物を横取りするのが当たり前のタカ類の中で、

紳士的な印象を受けます。









大きさと脚の色から、犠牲になったのは

ハシビロガモのようです。
















オオタカが獲物を食べ始めると、
ハシブトガラスが2羽、
おこぼれを狙って集まってきました。














一度はチュウヒに獲物を譲ったオオタカでしたが、
チュウヒが殆ど食べずに飛び去った後、
獲物を奪還。
ハシブトガラスには譲りませんでした。














13:30頃に飛来した2組のコハクチョウのうち、
一方はオオハクチョウとコハクチョウの
コンビでした。
異種同士ですが、つがいのような距離感で
仲良く行動していました。
オオハクチョウは今季初認です。














冬鳥が続々と飛来する一方で、
まだ滞在しているチュウサギ。
18日、19日には、コシアカツバメの大群が
上空を通過していったのを観察しており、
夏鳥とのお別れの時期を実感しています。
チュウサギはいつまでいるかな?



夕方、暗くなるにつれてコハクチョウたちが
次々と安来方向から帰ってきました。
17:20頃までに120羽位まで数えましたが、
正確には明日の早朝に確認しないとわかりません。















(きりぎりす)

2020年10月19日月曜日

今日は渡りの途中?

今日は次から次にハクチョウが渡って来ます。
274羽まで数えましたが、
今度は次から次へ飛び立ってゆきます。
今日はコハクチョウにとって渡りの日かもしれれません。







 

今朝の米子水鳥公園 コハクチョウ 約200羽




今朝の米子水鳥公園は、コハクチョウがたくさん来ています。
朝出かけたハクチョウたちも9:00ごろに帰ってきました。

数えてみると約200羽です。昨晩のうちにわたってきたのでしょうか?
これから楽しみです。