そろそろマガンやコハクチョウの初飛来の時期ということで、
当番を決めて毎朝職員が早朝から園内を監視していたところ、
今朝6:45にコハクチョウ成鳥1羽が
ネイチャーセンター目の前の浅瀬にいるのを確認しました。
ネイチャーセンター前浜にいた今季初めてのコハクチョウ。
その後、池の奥の方へと鳴きながら移動していき、
職員が1分程度目を離した隙に姿を消しました。
1995年の開園以来、2015年と並ぶ最も早いタイ記録です。
しかしながら、今回不可解なのは、
全国のハクチョウ渡来地の中で、今年はまだ北海道しか飛来した知らせがなく、
本州で初めての飛来となったことです。
コハクチョウは北国の鳥なので、
北海道から東北、北陸を経て、最後に山陰地方に到達するのがいつもの初飛来です。
東北地方をまたいで突然山陰地方に現れるのは不自然です。
大陸から一気に日本海を南下して山陰に入ってきたのでしょうか。
そこで気になるのが、
中海に定住している飛べないコハクチョウ「吉田さん」の存在です。
第一発見者の職員Yも、最初はこの個体が吉田さんではないかと疑ったのですが、
左翼にけがの後がなく、わずかの間に姿を消したことから飛び去ったものと思われ、
飛べない吉田さんではないと判断しました。
念のため、くちばしの模様も確認し、別個体であることを確認しています。
発見後まもなく姿を消したコハクチョウ成鳥1羽ですが、
もしかしたら周辺地域に現れるかもしれません。
水鳥公園に帰ってきてくれることを期待しています。
(きりぎりす)