2024年8月31日土曜日

台風の置き土産は?

ネイチャーセンター正面左手の柵に、
ハマシギが1羽とまっていました。
珍しいことです。12:29撮影。

















ウラギクの池の背景の枯れ松に、
オオタカが潜んでいました。
ウラギクの池にいる鳥をじっと観察し、
狙っているようでした。13:53撮影。
















午前中は曇天でしたが、
午後は一時的に大雨が降りました。
雨に打たれるハマシギ。13:42撮影。
















雨に打たれるカルガモ。13:42撮影。



雨が止むと、枯れ松のオオタカが
翼を少し広げて羽を干し始めました。
13:53撮影。
















ウラギクの池の手前岸にある板壁に、
コサギとアオサギが集合していました。
枯れ松に潜むオオタカに気づいているのかな?
14:00撮影。

















クロハラアジサシが久しぶりに現れました。
つばさ池の中央に浮遊する藻の下に小魚がいるらしく、
繰り返し飛び込んで捕らえていました。14:30撮影。



















正面からハヤブサの幼鳥が飛んできて、
ネイチャーセンターの真上を通過していきました。
狩りをするつもりはなかったようです。
14:38撮影。

















コサギとアオサギが集まっていたところに、
クロハラアジサシが降りて一休み。
15:15撮影。
















ウラギクの池の上を飛ぶトウネン。
17:40撮影。
















ハマシギ(左から2羽目)はトウネンの群れに混じると、
かなり大きく見えました。17:48撮影。













月曜日を最後に姿が見えなくなっていた
キリアイが2羽現れました(左と中央)。
17:55撮影。

















今季初めてエリマキシギ(左)が現れました。
タカブシギ(中央)とクサシギも一緒にいました。
18:02撮影。

















今日確認できたシギ類:
・エリマキシギ     1羽
・キリアイ         2羽
・ヒバリシギ      2羽
・トウネン     13羽
・ソリハシシギ     3羽
・クサシギ         2羽
・タカブシギ      3羽
おまけ:
・クロハラアジサシ 1羽

以上、8種・27羽。

ちょっと期待していた、
台風の置き土産の珍鳥は見つかりませんでした。

(きりぎりす)

2024年8月28日水曜日

今日のウラギクの池

今日もウラギクの池にシギ類が群れていたので、
閉館後に様子を観に行きました。

ネイチャーセンターから観察していた際に、
ウラギクの池の手前側の岸辺にオオタカが
降りていて頭だけ見えている状態でしたが、
私が現地に行った時もまだいました。
トビの幼鳥が手前で何かを食べていて、
その奥でオオタカがじっとしていました。
17:37撮影。
















ウラギクの池に群れるシギ類。17:43撮影。
















トウネンとソリハシシギ。17:48撮影。















ヒバリシギも1羽いました。
他のシギ類から離れて、
岸辺の草の影でじっとしていました。
17:59撮影。
















昨日の夕方に降った大雨で、
干上がり気味だったウラギクの池が再び潤い、
泥が柔らかくなっていました。
柔らかな泥に脚をとられるので、
トウネンが羽ばたいてバランスをとりながら
歩いていました。18:00撮影。
















ユスリカの幼虫を捕らえたトウネン。
ウラギクの池では、ゴカイよりも
ユスリカの幼虫の方が多くいると思われます。
18:07撮影。















いつのまにかトビが去っていて、
オオタカが獲物を食べていました。
周囲に白っぽい羽毛が散らばっていますが、
何を食べているのか分かりません。
茂みへと持ち去らずに、
長時間同じ場所でついばんでいるところから、
比較的大きな白っぽい鳥と思われます。
獲物はシラサギ類かな?18:19撮影。















食事中のオオタカの数メートル手前を歩く
タカブシギ。オオタカが獲物を食べている
最中は安全だと思っているのかな?
18:21撮影。















これから山陰地方に台風10号が最接近する見込みで、
鳥たちにどのような影響があるのかが気になります。

今いる旅鳥たちが一掃されてしまうのでしょうか。
それとも、
台風の置き土産の珍鳥が現れるのでしょうか。


今日のシギ類
・ヒバリシギ  1羽
・トウネン   29羽
・ハマシギ   1羽
・ソリハシシギ 3羽
・クサシギ   1羽
・タカブシギ  4羽
以上、6種類・39羽。

(きりぎりす)

2024年8月24日土曜日

今日のシギ・チドリ情報

今日確認されたシギ・チドリ類の情報をお知らせします。

・ムナグロ   10羽
・コチドリ   8羽
・キリアイ   4羽
・ヒバリシギ  3羽
・トウネン    20±羽
・ソリハシシギ 4羽
・イソシギ   1羽
・クサシギ   4羽
・タカブシギ  4羽
・アオアシシギ 1羽
以上、10種類が確認されました。

なかなかの賑わいでしたが、いずれもウラギクの池で終日過ごしていて、ネイチャーセンターから遠かったのが残念です。ネイチャーセンターの目の前に寄ってきてくれないかな~。

トウネンとソリハシシギ。17:52撮影。














タカブシギ。18:00撮影。













キリアイ。18:01撮影。
















ヒバリシギとソリハシシギ。18:07撮影。
















ソリハシシギ。18:10撮影。
















クサシギ。18:24撮影。















コチドリ。18:27撮影。










(きりぎりす)

2024年8月23日金曜日

シマシマセンニュウ

今朝実施しました鳥類標識調査で、不明瞭な縦斑があるシマセンニュウが1羽捕獲されました。このような個体はこれまでにも時々捕獲されており、私たちは「シマシマセンニュウ」と呼んでいます。

通称「シマシマセンニュウ」性不明・幼鳥。
胸から脇にかけて縦斑があります。


頭部から背、上尾筒にかけてにも不明瞭な縦斑があります。
なお、これまでに確認された「シマシマセンニュウ」は、
すべて幼鳥です。

















ツバメ性不明・幼鳥。
今季の調査で時々捕獲されています。
調査地付近にねぐらがあるのかもしれません。
















今日の調査結果
・シマセンニュウ N16
・オオヨシキリ    N4
・ツバメ       N1
以上、3種類・21羽、すべて新規でした。

昨年は8/20にシーズン最多の62羽が捕獲されていたので、今朝は大量に捕獲できることを期待していたのですが、晴天でやや風があったせいか、少数しか捕獲できませんでした。
なお、2022年は8/28に84羽、2021年は9/1に87羽捕獲されているので、来週の調査あたりでピークが来るかな?

明日以降しばらく天気が悪い予報が発表されていますが、その後天気が回復したら、秋の渡りに動きが見られるかもしれません。次の調査が楽しみです。

(きりぎりす)

2024年8月22日木曜日

シギの賑わいが戻ってきた!

ウラギクの池が、再びシギの群れで賑わってきました。
どうやら幼鳥の群れが入ってきたようです。

つばさ池の上を飛び交う
トウネンを中心としたシギの群れ。
17:14撮影。














トウネンの群れにキリアイ(左から2羽目)が
1羽混じっていました。17:15撮影。














ウラギクの池に降りようとするシギの群れ。
17:15撮影。














タカブシギやコチドリもいました。
17:29撮影。














キリアイ幼鳥(左)とトウネン幼鳥。
17:46撮影。
















ヒバリシギ幼鳥も2羽いました。
17:50撮影。
















ソリハシシギ(左)とトウネン。
17:51撮影。















今日確認できたシギ・チドリ類は、
・コチドリ   2羽
・キリアイ   1羽
・ヒバリシギ  2羽
・トウネン   21羽
・ソリハシシギ 4羽
・タカブシギ  5羽
以上、6種類・35羽でした。
これからさらに増えるかな?


近頃の樹液酒場には、シロテンハナムグリが
多数集まっていますが、
その中にまだカブトムシのオスが1匹いました。
18:04撮影。
















近頃、ネイチャーセンター目の前にコサギやダイサギが
採食に集まるようになってきたので、
シギ類も近くに寄ってきてくれたらいいですね。

(きりぎりす)

2024年8月18日日曜日

2年ぶりのウチヤマセンニュウ

今年こそは確認したい、
と思っていたウチヤマセンニュウが、
今朝行われた鳥類標識調査で1羽捕獲されました。

2年ぶりに捕獲された、
ウチヤマセンニュウ性不明・幼鳥。
















左がウチヤマセンニュウ、
右がシマセンニュウ性不明・成鳥。
くちばしの長さの違いに注目。















翼の形の比較。
左がウチヤマセンニュウ、右がシマセンニュウ。
ウチヤマの翼式が8>7>6>9>5であるのに対し、
シマセンは8>7>9>6>5であること、
シマセンの方がP8と9が突出していることに注目。
なお、シマセンニュウは成鳥なので、
P5-9が新羽に換羽していて、
ウチヤマセンニュウは幼鳥なので、
風切を換羽していません。















今日の調査結果
・シマセンニュウ   N20
・ウチヤマセンニュウ   N1
・オオヨシキリ      N2
計3種、23羽を標識放鳥。

近頃天候が安定しているせいか、
順調にシマセンニュウの数が増えています。

しかしながら、センニュウ類は大変潜行性が強く、
園内で目視で観察できたことはほとんどありません。
まれにさえずりが聞こえることがありますが、
それ以外では鳥類標識調査でしか確認できない鳥です。


翼を半開きにして日光浴中のアオサギ幼鳥。
いつもならば太陽に向かって翼を広げるのですが、
今回は背を向けていました。9:18撮影。















翼を閉じたアオサギ幼鳥。
背筋が伸びていて、とても姿勢が良いです。
9:19撮影。




















オオタカ成鳥がつばさ池の中央部を
右から左へ飛んでいるのを見つけたので、
望遠鏡で観察していると、
そのまま池の北岸の茂みへ飛び込み、
そこからキジバトが1羽飛び出してきて、
その後茂みから羽毛が散らばりました。
しばらくすると、オオタカがバタバタしながら
木の下へ降りてきて、
脚にはキジバトを掴んでいました。

写真上の赤丸がオオタカが飛び込んだ場所。
その後写真中央の赤丸に移動して、食べ始めました。
カルガモがその様子を見に集まってきました。
11:10撮影。
















オオタカは、約300mある池の対岸から
キジバトに狙いをつけて襲ったようです。
ネイチャーセンターからはキジバトの姿は
茂みに隠れていて見えませんでしたが、
オオタカからは見えていたのでしょう。
その視力の良さに感心しました。

茂みから飛び出してきたキジバトは、
オオタカに捕まった個体のつがい相手
だったのかもしれません。

この他、14:34にコウノトリ1羽が上空を通過しました。
正門横駐車場の上を旋回して園内の様子を見ていましたが、
結局、降りずに西へ去ってしまいました。

(きりぎりす)

2024年8月17日土曜日

約1年ぶりの再会!

今朝、今季初めて私も鳥類標識調査を実施しました。

オオヨシキリ性不明・幼羽から第1回冬羽に移行中。
尾羽はまだ幼羽のままでした。

















オオヨシキリ性不明・第2回冬羽。
頭骨の骨化が完了していて舌斑がありませんでしたが、
虹彩色が灰色でした。















胸に縦斑が目立つ個体でした。




















セッカ雄・成鳥。
足環がついており、番号を調べた結果、
昨年9月10日にここで標識された幼鳥でした。
真っ黒な口はオスの成鳥の証し。
標識後立派に成長し、園内で子育てに励んでいた
(まだ励んでいる最中?)と思われ、
約1年ぶりに再会できて、とても嬉しかったです。










今日の調査結果:
・シマセンニュウ N14羽
・オオヨシキリ    N6羽
・セッカ                Rt1羽

以上、3種21羽(N20,Rt1)でした。

Nは新規、Rtは同地で6ヶ月以上前に標識された個体の再捕獲です。

シマセンニュウが順調に増加しています。昨年はセンニュウ類のうち、ウチヤマセンニュウとマキノセンニュウが未記録だったので、今年こそは確認したいものです。


(きりぎりす)